07/05/14 12:41:45 sZbfuagN
>>313>>322
【完走4 文章3 雰囲気2 センス4 好み4 総評4】
まとめて最後まで読んだ。
かけあい多めでテンポよくさくさく読めた。
ダッチワイフと直接的な表現は絶対にしないところがむしろ良かった。
そのおかげで扱ってるもののわりに下品になりすぎていない。センスを感じた。
キャラも尖り気味だし、俺は>>323と違ってラノベに向いてると思ったなぁ。
問題に思ったのはなんか(一部の人間には)おおっぴらに魔法があるっぽいその世界観。
ぶっちゃけただの探偵事務所でばたばたやってた方が入り込めたと思う。
雅樹は変わり者、明美は「なんかよく分かんない預かり物だが彼女は詳しいっぽいぞ」と他の事務所員に勘違いされる被害者。
テンポよく進む話のせいで気が付きにくいけど、詳しい説明も無く風呂敷広げまくってるからいただけない。
逆に連作短編なら(あとで事務所員の魔法的な設定を生かすとして)大アリなんだが。
とりあえず一本の短編と見て雰囲気は「2」にさせてもらいました。
そう言う意味で他のキャラと違って成功していたと思ったのがスバル。
「断片的に見る事の出来る予知能力(少なくともこの話の中ではそう制限かかってた)」が、良い味付けになっている。
一般には能力を隠している感も伝わるし、新伝奇まじりの世界観にもマッチしている。
こういう群像劇なスラップスティックは好みです。
新森も同じビルに住ませて、一つの雑居ビルで次々起こる毒にも薬にもならない小事件を連作でやってる本が出たら、多分俺は買う。