09/11/10 19:57:37 9yvqv7wd
He had fallen deeply in love with Aisha, the daughter of Safooq.
A bright happy twig of a child, who used to run and play as ably as any boy,
she had become the prettiest girl in the tribe.
119:この名無しがすごい!
09/11/12 00:58:31 rGFKdEpW
俺はKの頭を両手で抱えるように持ち上げた。Kの死に顔をもう一度見るために。
その時。身体中を戦慄が走った。
―頭が、重い。
見た目には普段と何ら変わりはないK。しかし指に触れた感触は恐ろしく冷たく、ただただ恐怖が俺を襲う。それは涙を流す余裕すら与えてはくれなかった。
これが、運命だというのか……。
自室へ戻った俺は、どうすることもできなくてひたすらにぐるぐると部屋の中を廻り始めた。
とにかく動いていないと落ち着かなかった。
奥さんに知らせるべきだろうか。しかし女性、特にお嬢さんこの光景を見せるのはいかがなものか。足が止まらない。
部屋の明かりを点け、時折時計に視線をやる。時計の針は全く進まない。もどかしさばかりがつのる。
このまま永遠に夜が明けることはないのかもしれない。そんな馬鹿な考えがまとわりつく。
ROMる分には面白いが自分で書くのは非常に難しい
120:この名無しがすごい!
10/03/15 17:01:02 WxyAmCR9
乗客は、ぞろぞろと食堂車にやってくると、テーブルを囲んですわった。
一同の顔は、一様に、期待と不安に混じった顔をしていた。
スェーデン婦人は、まだ泣き続けていた。ハッバード夫人が、彼女を慰めていた。
「もう、しっかりしなきゃだめだよ。みんなじゅんちょーにいってるんだからね。
とりみだしたりしちゃだめなの。たといこのなかにさつじんはんがいたとしても、
おねーちゃんじゃないことだけは、ちゃんとわかってるんだから。
そりゃ、こんなばあい、かんがえただけで
あたまがおかしくなっちゃいそうなのは、だれでもおんなじなんだけどね。
ほら、ここにすわって。わたしがそばにちゃんとついてるから、だいじょーぶ!」
ポワロが立ち上がったので、彼女の声は途切れた。
アガサ・クリスティ『オリエント急行の殺人』より
保守も兼ねて二度目の挑戦。久々にやったけどやっぱ難しい。
121:この名無しがすごい!
10/03/19 19:17:48 xrZL4+s4
test
122:この名無しがすごい!
10/03/30 15:41:44 BSUbHOv7
中二病的・桃太郎。
宇宙歴230年。
暗黒部落に、おじいさん(又の名を、漆黒処刑)と、おばあさん(又の名を、電撃人形)が住んでいました。
ある日、血で朱に染まった川を、ドンブラコ。 ドンブラコ。 と、一つの桃が流れてきました。
漆黒処刑が、ジェノサイド・アームによって、桃を割った所。 中から、男の子が産まれてきました。
二人は、その男の子に。 『サタン・ド・桃太郎』と言う名前を付け、大事に育てました。
男の子は、育って行く内に、たくさんの必殺技を覚えました。 その中の一つに、『心臓握り潰し』と言う技があります。
これは、名前の通りの技で、これは、離れた所から、相手の心臓を握り潰す事が出来ると言う、最強の必殺技です。
桃太郎は、自らの邪魔になると言う理由で、育ての親である電撃人形と漆黒処刑を破壊した後に、『鬼』と呼ばれるインベーダーを倒しに向かいました。
途中で、三人の、(コードネーム。 INU。 SARU。 KIJI)と呼ばれるプロの殺し屋を雇いました。
で、四人は、インベーダーを相手に、残虐の限りを尽くしました。
そして、サタン・ド・桃太郎は宝物を見つけた際に、殺し屋達を抹殺し、宝物を独り占めにしました。
その後、桃太郎は、自らの能力とインベーダーの科学力を駆使して、地球を征服しましたとさ。
メデタシメデタシ。
123:この名無しがすごい!
10/04/17 22:24:21 vtgo4QyG
??
124:この名無しがすごい!
10/04/17 23:33:31 VXEseE5R
てst
125:この名無しがすごい!
10/05/22 11:49:14 OHDsxoEF
ちょうど野原に風車がぽつぽつ見え始めた頃、ジジイのアレが始まった。
「願ってもない。サンチョ君、時運の恵みわれらのもとにあり。雲衝く巨人が現れよった。三十匹は居よう。
私はあの者どもに戦いを挑み、ことごとく仕留めて見せる。これは聖戦だ。ゆえに、奪い取ったものは
戦利品とし、われらが身代の元手とする。地上から悪の芽を摘み取るのは神への奉公である」
いきなり何言ってんだジジイ? 巨人どころか只人だって居やしねぇじゃねーか。
「巨人とおっしゃいますのは」
という至極真っ当な疑問をジジイにぶつけたが帰ってきたのは
「あれなる羅刹」という答えになっていない答えだった。
だからんなもん何処にいんだよ、風車がそうだとでも言いたいのか。
「果てしなく伸びる腕を見よ、三里は下らぬ」
そう言って我らがドン・キホーテが指差した先にあるのは、紛れもない風車だった。
マジで風車のことだったのかよ。
このジジイの脳味噌がスカスカなのは知っていたつもりだったが、まさかここまでとは。
呆れかえった俺だったが、遺産の分け前にありつく算段が付く前にくたばられても困る。
「あれは」と俺は風車を指差し
「あれなるは、羅刹なんかじゃありませんよ。風車です。腕と申されまするは羽根。風に煽られて
石臼を動かしているんです」
と、俺の懇切丁寧な説明にバカ大将は
「おぬしが冒険に疎いのは仕方がないが、あれは巨人だ。怖ければ、退って祈りでも上げていよ。
吾輩は突撃する。敵は手強い戦いは熾烈を極めよう」
耳を貸すどころか人を無知で腰抜けのゆとり呼ばわりした挙句、痩せ馬の腹を蹴ってマジで突撃していきやがった。風車に。
それでも俺は諦めずに風車です、巨人ではありません、と必死に呼びかけたがジジイはもう聞いちゃいない様だった。
まったくたいした妄想力だ。
風車が間近に迫ってもまだ何か叫んでるところをみると、やはり本気で風車を巨人だと思い込んでるらしい。
これで目が異次元級に悪いだけ、という希望的観測も完全に消え去った。
真正のアレだな、このジイさん。
126:この名無しがすごい!
10/05/22 12:35:28 OHDsxoEF
「待ちやがれ、臆病風に吹かれたか、腰抜けめ。悪党ども、騎士一人に怖気づいたか」
まだなんか言ってるよ、あのバカ。しかも声だけはやたらとでかいから困る。
あんなのの従者もどきやってるなんて知られたら、恥ずかしさで十回は死ねるよ俺ぁ。
大体待ちやがれも何も風車は微動だにしてねーよ、さっきから。
そんなことを考えながらジジイを白い目で見ていたその時、一陣の風が野原を吹きぬけて行った。
さわやかというには少々強すぎる風だが濃すぎるジジイの相手で疲れた俺の心をリフレッシュさせるには十分だった。
ふう、すっきりするぜ……ってそれヤヴァくないか? 嫌な予感がする。
「百腕の巨人ブリアレオも舌を巻く千の手、万の腕であろうと、一命、貰い受けた」
そこだけ聞くとかっこいいセリフを吐きながらジジイはなおも進む。
そして。
案の定、風を受けて勢いよく回っている風車の羽根に激突し、盛大に馬ごと吹っ飛んで行った。
って死んだんじゃないか、アレ? さすがに心配になって駆け寄る。
……一応、ジイさんは生きていた。というか、あれだけ派手に吹っ飛んだにも関わらず、馬も人も奇跡的な軽傷である。
内心ほっとしつつ、しかし素直にそれを表に出すのも何となく癪だったので俺は呆れたように悪態をついた。
「もう、嫌だなあ」
とりあえず、ジイさんの上に乗ってる馬―ロシナンテとか言ったはず―を起こす。
「言ったじゃありませんか、風車だと。見れば判ることなのに、頭ん中でも風車が回ってるんですか、
くるくるパーと」
そんな俺の悪態に
「そう申すな、おぬしの事を友達だと思っているのに」
ジジイはそう答えた。不思議と悪い気はしなかったが、やはり答えにはなっていない。
「戦場にあっては、何がどうなるか予断がゆるされない。くるくる変わるのだ。此度は特にひどい。思うに、間違いなく、
あの賢人フレストーン、拙者の書庫と本を奪い去ったあいつが、巨人を風車に変えおった。あいつが拙者の巨人退治を
邪魔しているのだ。この手に勝ちをわたすまいとして、敵意を剥き出しにしている。しかし、そうは問屋が卸すものか。
吾輩の正義の剣の向かうところ、いかなる奸策も、物の数ではない」
くるくるなのはあんたの頭で、特にひどいのもあんたの奇行だろ。
しかもなんだ、賢人フレストーンて。そんな中二設定初めて聞いたぞ、おい。
さっきの衝撃で、もしかしたらまともに戻ったかもしれないと思ったが、やはりそんなことは無いようだ。ジジイ節全開である。
「この場は神の手に委ねるのが一番かと。なるようになるでありましょう」
おれは投げやりな提案をしつつ、一応は雇用主のジジイを助け起こした。
ジジイを一応は立ち上がっているロシナンテの背にどうにか乗せてしまうと
改めて、俺たちはプエルト・ラピセの峠に向かうことにした。
……今後はジジイが妙なことを言い出したらもうちょっと真剣に止めることにしよう。
こんな感じですかね? セリフはあえて変えていないのですが……。
ていうか、元の文章がラノベっぽいからすげえ変えにくいなw
セルバンテス「ドン・キホーテ」
127:この名無しがすごい!
10/06/03 01:26:07 x9jfb67k
age
128:この名無しがすごい!
10/06/05 19:51:05 65lgDljr
老人と海 出だし
「俺ももう年だよな。もう八十四日も全然釣れねーし。」
メキシコ湾流に浮かべた小舟で俺はひとりごちた。始めの四十日間は俺のことを
サラオ(スペイン語で最悪の事態)だとかいいやがる近所の口うるせえばばあの
ガキがくっついていたが、他の舟に乗った途端一週間で三匹も釣りやがる始末だ。
まったくついてねえ。まああいつは、俺が空の舟を引っさげて帰ると子犬みたいに
目をうるうるさせて片付けの手伝いをしてくれるからいいやつには
ちげえねえんだろうがな。
この前だってマストにぐるぐる巻きにした帆が、俺を負け犬だってほざいてる幻覚
まで見えてきたぜ。相当きてんな。
俺は自分の痩せこけて皺だらけの体や縁起でもねえが、癌を思わせる褐色のしみを
眺めた。両手にはところどころ深い傷跡が残っている。松方ひろきもひっくり返るような
でけー魚をフィッシュオンした時にできちまった傷だ。
まあ今じゃなくて随分昔の傷だから褒められたもんじゃねーけどな。
でも俺は諦めねえぜ、確かに俺も舟もおんぼろだ、だが目に力があるうちは大丈夫だろうよ。
スペインの釣りマニア三平の称号を明け渡すわけにはいかねーぜ。
「サンチャゴさん」
ガキが俺様の舟を引き上げてある砂地を登りながら言った。
「また一緒に行きたいっす。お供したいっす。自分資金もも随分たまったっす。」
今までガキに随分魚捕りメソッドを教えてやったからか、奴はすっかり俺の舎弟だ。
「だめだ」俺は言った。
「おめーが今乗ってる舟はラッキーじゃねえか。仲間と一緒にいやがれ」
「でも自分は覚えているであります。八十七日も不漁が続いた後で、自分達は三週間ずっと
毎日大物を何匹も捕獲したであります。」
「あー覚えてらあ」俺は言った。
「知ってるぜ、お前が離れていったのは、俺の腕を疑ったからじゃないことぐらいは。」
「父上であります。いけないと言ったのは。自分はランドセルが似合う年齢であります。
命令違反は極刑であります。」
頬を真っ赤にしていいつのる、自称小学生のミリタリーオタクに辟易しながら俺は言った
「わかってるよ。そういうもんだ。」
書くのは楽しい。しかしラノベになってるのだろうか疑問。
129:この名無しがすごい!
10/06/07 00:30:15 /++N+D4p
うめえw
130:この名無しがすごい!
10/06/08 21:31:11 g3SNYkwd
面白い。
131:128
10/06/12 00:20:43 Xkf/3n3a
>>129 >>130
褒めて下さってありがとう。舞い上がりました(単純)
書いてて凄い楽しかったし反応があるって嬉しいですね。
ちなみに、青空文庫見ながら書きました。
132:この名無しがすごい!
10/06/12 08:57:42 jT7Fy0vG
ラノベになってるかの判断はぶっちゃけ俺には出来かねるのですけどね。
むしろこのスレでもってラノベを理解した訳で。
それまでの俺はラノベに触れる機会もなく二十生強の人生を歩んで来たのだ。
ん…嘘だな。
もとい、小学生の頃は読んでいたのだ。
ただ小学生の頃連載していたラノベもいつしか読まなくなり、
数年前に連載開始から数えて二十云年もの歳月を経て最終回をむかえたと聞いてもこの歳の俺の琴線に触れる訳でもなく、
むしろそんなに長くラノベを連載して連載初期からの読者で最後まで物語を追えた人がどのくらいいるのか疑問に思ったり、
ラノベもというかラノベだからこそ読者層の年齢の変化を意識した連載をしなきゃいけないのだろうに、等と思いながらその後ラノベを手に取る事もなくなった訳で(昔のラノベはそれでも物語の体を持っていたともおもうが)。
話がずれたが、結局何を言いたいのかというと、お疲れ様ですってのと新作望むという事な訳で。
こんな感じ?
何語体っていうのだろ。
133:この名無しがすごい!
10/06/12 20:39:03 mLRJoNDX
申し訳ないが浅学寡聞の身にて、詳しい事は分かりませんが、
そも、元の作品は何でしょうか?
134:この名無しがすごい!
10/06/12 21:49:12 jT7Fy0vG
や、ただ>>131へのレスをラノベっぽく書いてみたのですが。
何か間違ってました?
135:この名無しがすごい!
10/06/12 21:56:20 mLRJoNDX
ああ、最後のところで勘違いした。 なんかの文学作品の改変かと思ったのさ
冷静に考えてみりゃラノベラノベ言ってる時点で違うわな……。
……恥ずかし
ごめんさい、もう寝るわ
136:この名無しがすごい!
10/06/22 03:11:37 PysFKocy
保守
137:この名無しがすごい!
10/07/01 17:42:39 lcbBqJDA
ラノベとの区別が全く分からなくて調べたが、特に違いは無いとしか結局無いんだが…
絵が無いラノベがどうたらとか、もう分からん
138:この名無しがすごい!
10/07/15 04:02:37 VdAzQNyD
あなたがラノベだと思うものがラノベです。ただし他人の賛同を得られるとは限りません