超マイナー作家、椎名麟三を語る会at BOOK
超マイナー作家、椎名麟三を語る会 - 暇つぶし2ch564:吾輩は名無しである
皇紀2665/04/01(金) 11:39:59
>>562
意地が悪いね。


565:吾輩は名無しである
皇紀2665/04/01(金) 21:33:03
椎名麟三文庫全集
全12巻で15000円だもんなあ。

566:吾輩は名無しである
皇紀2665/04/01(金) 22:07:35
>>564
分かったよ。

受賞作の選評で、五木寛之が「バッティングセンターみたいな
日常に近いところが小説の舞台となるとは考えもしなかった。
戦後60年、椎名鱗三を離れて小説はここまできたんだなと感慨を
抱いた」みたいなコメントを出してたんだよ。

567:吾輩は名無しである
05/05/17 18:27:25
エープリルフールネタでつね

568:ixion ◆ySh2j8IPDg
05/06/25 21:38:01
仮に「救われる」というものがありうるとしたら、
俺はこの人の本を読んでそれに近いものを
感じるなぁ…。

569:吾輩は名無しである
05/07/05 22:02:21
救われる??? ホント???

570:吾輩は名無しである
05/07/05 23:37:02
>>568
詳しく

571:吾輩は名無しである
05/07/17 13:46:44
ほんと超マイナー作家だよなあ

572:SXY ◆uyLlZvjSXY
05/07/18 20:09:39
救いについて椎名自身はこんなことを書いてたね。

―虚無から救われるためには二つの道しかない。
   神を信じるか、この世の一切に対する無関心である。
   この場合、自己の虚無にさえ無関心となることはむろんだ。―
               (「わたしのドストエフスキー体験」より)

573:ixion ◆ySh2j8IPDg
05/07/19 23:59:36
「ほんとう」の手前で立ち止まり続けること、というのは
苦行でありまた救いなのだ。

椎名はキリスト教徒でありながら、キリストを無条件に
「ほんとう」とするのではなく、「ほんとう」の無い、いわば
虚無と無関心に満ちた世の中を見つめ抜いた上で、
「キリストは〈ほんとう〉ではないが、〈ほんとうの手前〉で
道を示してくれている」と、自らの(人生/読書)体験から
導きだしているように思える。

>>572の「二つの道」を突き詰めれば自殺しかない。だが、
その手前で「ほんとうではないこと」を肯定してくれるのが
椎名の文学だと思うのだ。だから救われる。

574:SXY ◆uyLlZvjSXY
05/07/26 22:05:14
椎名のニヒリズムからの救いについて断片的に。

ドストエフスキーとニーチェを経由してキリスト教に向かった椎名。
ただし単純な信仰ではないのだろう。

「自己の虚無にさえ無関心となること」は
ニーチェのニヒリズムの徹底によるニヒリズムの克服、
を想起させもするが、ちょっとスタイルが違う。

自分という存在の空虚さ、自分が感じる虚無感に対し
無関心になることは、希望さえ捨てれば絶望もなくなる、
という論理に似てしまう。

彼は、世界を、自分を肯定したい、でもできない、
それじゃあ否定するか? 彼は否定もしない。
やはりいきいきと生きたいと彼は願っている。

では、ある種の諦念により、>>573にあるように、
【「ほんとうではないこと」を肯定してくれる】のだろうか?

むしろ彼はあがくのではないだろうか? 蛾のように。
自分を無様な道化師に仕立て上げ、それを神に捧げるようにして。
神への告発とも思われるような自虐的な熱情によって。

575:SXY ◆uyLlZvjSXY
05/07/26 22:07:00
指先に押えられた蟻のような情ない滑稽なあがきにすぎなかろうとも、
私はどこまでもその滑稽なあがきを、その理念の崇高さに対立させて
やるつもりなのである。たとえ誰が考えても死がその場合決定的なも
のであり、それから逃れることは不可能であろうとも、私は、思いをつ
くし、力をつくして、蟻のようにあがいてやるつもりなのである。
                        (「美しい女」)

576:吾輩は名無しである
05/07/27 00:29:20
映画マトリックスの方が勉強になる

577:吾輩は名無しである
05/07/27 11:14:51
>>573
それは誤読。

578:吾輩は名無しである
05/07/29 00:19:36
むう

579:SXY ◆uyLlZvjSXY
05/07/29 00:38:36
椎名の宗教観について少し。

―私は、イエス・キリストの生涯は、
   人間がほんとうのものと考えるものに対する
   たたかいにあったというような気がするのである。―
               (「私の聖書物語」より)

椎名の小説作品から受けるのとエッセイから受けるのとでは、
ちょっと異なる印象が与えられるのだけれども、
キリスト観や宗教観について見てみると、
信仰者的でもあり無信仰者でもあるという奇妙な二重性が感じられる。

人間によって信じられる(理解される)ような神は神でないのであって
信じられない(理解できない)からこそ、神の存在を感じるという逆説がある。
これはレヴィナスあたりの神の概念に通じるのかもしれない。

―神と自分の間には無限の距離があって、
   永久に信じられないだけでなく、
   しまいにはその無限の距離そのものが
   神のように見えて来る仕儀となってしまうのである。―
               (「私の聖書物語」より)

580:ixion ◆ySh2j8IPDg
05/07/30 21:40:29
ドストエフスキー読んで、どうしても残ったものを
「神」と名づけるしかないのではないか、みたいな
ことをどこかで書いてたよね?

「ほんとうではない」ということに地下室的に苦闘し
続ける、そのほんとうの手前の苦闘を肯定している
と書いたのであって、どこぞの作家さんのような
「世界を肯定する哲学」とは違うよ^^;>>574

「世界」以前に「生活」だろオイ、と言ってやりたくなる
ような思想の浮付きじゃなく、辿り直しを繰り返して
なお逡巡するような、そんな思想と信仰の苦闘が
椎名には感じられる。

椎名の二重性は信仰だけじゃなくて共産党員時代にも
共通して言えること。つーか、二重の意識を持てない
者があれだけの作家になれるわけがない。全く「奇妙」
なことではないよ。ドヤと祈りは矛盾ではないしね…。

581:吾輩は名無しである
05/07/31 17:41:12
なるほど

582:吾輩は名無しである
05/07/31 18:05:41
妙に読みやすい文体と滑稽で変なキャラと
毎回同じようなドヨ~んとした設定の小説を
書く人だと思っていたが
なんかもっと複雑な人みたいね。


583:吾輩は名無しである
05/07/31 21:00:43
暗い印象がある

584:吾輩は名無しである
05/07/31 21:03:41
お父さんがなぜかこの人のサイン本たくさん持ってる・・。
本屋に、懲役人の何とかのサイン本を持ってたら500円で売れた。
たいして期待してなかったのに超ラッキー。

585:SXY ◆uyLlZvjSXY
05/07/31 22:34:54
>>580
>ほんとうの手前の苦闘を肯定している
そうだね。その部分に対する肯定が
思想的な「世界」以前の庶民的な「生活」への愛
にもつながってるのだろう。

で、そのことは次のことにもつながると感じる。
「ホントウ」「自由」「美しい女」を求める人間は、
(つまり、光を求める蛾というのは)
その「滑稽なあがき」をやめないということに。

586:SXY ◆uyLlZvjSXY
05/07/31 22:41:14
>>582
>毎回同じようなドヨ~んとした設定の小説
その感想は同感。
絶望しつつ希望するような、理想を抱きつつ諦めるような、
もっとイメージ的にいえば、飛び立ちつつ倒れてゆくような、
椎名の小説を読むと、そんな感じを受けるんだなあ。

587:SXY ◆uyLlZvjSXY
05/07/31 22:47:12
>>583
確かに明るくないね。それでもただ暗いだけじゃない何かが。

>>584
すべて500円均一で売っておくれ。

588:吾輩は名無しである
05/08/06 18:58:27
ぜっぱんおおいね

589:吾輩は名無しである
05/08/08 15:51:44
復刊して

590:ルージュ
05/08/08 16:23:07
たしかこの人中村光夫と仲良かったですよね。

591:ルージュ
05/08/08 18:54:42
多分中川次郎とも仲良かったですよね。

592:吾輩は名無しである
05/08/08 19:21:53
共産党員だった人だっけ

593:吾輩は名無しである
05/08/08 19:25:03
戦前な

594:吾輩は名無しである
05/08/16 23:34:59
少し前に読んだ本で安部公房が「日本唯一の小説家だ」みたいな表現していたので、
気になって買ってしまった。
まあ小説は一冊しかないがw
それにしても文芸文庫こんな薄いので1200円か、、、
それでも新潮みたく絶版にされるよりはいいが。

595:吾輩は名無しである
05/08/30 23:31:04
安部公房が評価したなんて意外。

596:吾輩は名無しである
05/08/30 23:37:44
公房も昔は共産党シンパだもの。

597:吾輩は名無しである
05/09/12 20:56:21
共産党からドストというのは埴谷あたりと似てる?

598:吾輩は名無しである
05/09/22 00:57:18
赤い孤独者。

599:吾輩は名無しである
05/09/23 03:47:06
>>594
安部公房と椎名はお互いいつも褒め合ってる感じがする。まあ二人とも演劇にかなり力入れてたしな~。

>>597
埴谷って言うより、いわゆる「戦後派」は共産党ドストってのが主流では?

ヤボな話だが、椎名と梅崎の仲良しぶりは何なんだろう? 個人的には、単なる友人以上の関係のような
気がしてならない。別にだからどうということもないが(笑)

600:吾輩は名無しである
05/09/24 21:03:56
梅崎もマイナーな作家の仲間入りしたような。。。

601:
05/09/24 23:26:56
「共産党&ドスト」は通過儀礼みたいなところが当時あったのかな。
ニーチェやシェストフあたりもかなり読まれてたみたいだし。
そこから「キリスト」に向かった人は少ないだろうけど。

602:吾輩は名無しである
05/10/02 03:30:26
>>599
文学全集で二人で一冊だったり 「名短篇」で前後していたり 仲が良いよな

603:吾輩は名無しである
05/10/14 23:39:54
この人、梅崎とは仲が良かった?

604:吾輩は名無しである
05/11/01 00:39:17
全集にも載ってる作家だから
超マイナーは言い過ぎでしょ

605:吾輩は名無しである
05/11/01 04:55:44
ややマイナー程度

606:吾輩は名無しである
05/12/06 10:46:50
あげとこ

607:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/15 23:54:34
でも手軽に入手できる本が少ない作家だよな

608:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/16 00:02:17
よく燐と間違える

609:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/17 06:44:25
読み返すのが惜しい作家。
筋立てはほとんど覚えてないが、
中学生の頃読んだ『美しい女』は、
永らく小説表現における美と同義だった。
長年、そのイメージだけを頭で反芻してきた。

でも読んじゃお。


610:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/22 23:25:21
読みませう

611:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/22 23:27:28
はい

612:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 11:52:43
以前、訪れた古本屋で、「永遠なる序章」の文庫版がたくさんおいてあった。
一冊買ったよ。5年たったいまでもまだ読んでない。

613:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/09 00:34:29
「生きる意味」とか「愛と自由の肖像」とか
社会思想社の文庫になってたみたいだけど
タイトルが萎えるよ。

614:吾輩は名無しである
06/03/07 17:05:10
3月28日は邂逅忌ですね。
興味があるのですが、グーグルでも引っ掛かりません。
どなたかご存知でしたら情報お願いします。

615:吾輩は名無しである
06/03/10 09:51:25
とりあえず情報を。

第33回邂逅忌
2006/3/28 18:30~(於明治学院大学記念館)
第1部 朗読劇「天国への遠征」
第2部 懇親会
会費;一般5000円 学生4000円(朗読劇のみの出席は無料)

ここ数年顔出してるけど、今年はどうするかな。

616:吾輩は名無しである
06/03/16 11:20:22
615さんありがとう!
予定が空いたら行ってみます!



617:びっくらした
06/03/27 15:11:12
邂逅忌ぼくも行ってます

618:吾輩は名無しである
06/03/27 20:52:42
明日は邂逅忌age

619:吾輩は名無しである
06/03/27 21:17:18
邂逅忌詳細
URLリンク(www.meijigakuin.ac.jp)

620:吾輩は名無しである
06/03/28 22:19:54
邂逅忌か

621:吾輩は名無しである
06/04/02 12:01:21
もう33回忌か。

622:吾輩は名無しである
06/04/21 00:36:02
33回忌といえば先祖の霊に昇華したとされる年月ですね。
先日旺文社文庫の「愛について」を安く入手。

623:吾輩は名無しである
06/05/17 20:42:20
保守

624:吾輩は名無しである
06/05/18 00:13:18
保守しなくても落ちないと思うが

625:吾輩は名無しである
06/05/18 09:26:38
というか椎名のスレで「保守」っていうのいい加減にやめて欲しい。

626:ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2
06/05/19 12:58:04
革新

627:吾輩は名無しである
06/05/27 23:50:12
椎名文学は人を救えるか否か

628:吾輩は名無しである
06/05/28 00:00:49
>>619
参加したヤシ報告しろ

椎名の墓は静岡の富士霊園にある。

629:吾輩は名無しである
06/05/28 00:05:44
>627
椎名は自分を救えたか否か

自分を生んで3日後に母親が鉄道自殺未遂というのは、
椎名のひっかかりではなかったのか。
今ならマタニティ・ブルーの知識も一般化しているが
椎名の時代には大変な事件だったろう。

630:吾輩は名無しである
06/05/28 01:09:19
救いか。。。
>>572あたりからもそのテーマが出てるみたいだけど
幼児体験のトラウマみたいなものを癒してくれるのは
やはり宗教的なものだったんじゃないかと思われ。

631:吾輩は名無しである
06/05/28 02:40:25
深夜の酒宴よんだ

632:吾輩は名無しである
06/07/01 16:07:11
講談社文芸文庫の椎名麟三短編集借りてこれから読むところ。
暗そうな雰囲気がなんかよさげw

633:夏は来ぬ
06/07/25 23:50:05
                    /⌒彡:::
                   /冫、 )::: モウ…夏カ…
                  __| `  /:::
                 / 丶'  ヽ:::
                / ヽ    / /:::
               / /へ ヘ/ /:::
               / \ ヾミ  /|:::
              (__/| \___ノ/:::
                 /    /:::
                 / y   ):::
                / /  /:::
               /  /::::
              /  /:::::
             (  く::::::::
              |\  ヽ:::::
                |  .|\ \ :::::
          \    .|  .i::: \ ⌒i::
          \   | /::::   ヽ 〈::
              \ | i::::::   (__ノ:
              __ノ  ):::::
            (_,,/\


634:吾輩は名無しである
06/07/26 22:15:18
椎名を読む夏

635:吾輩は名無しである
06/10/01 14:45:07
永遠なる序章が一番好きだな

636:吾輩は名無しである
06/10/01 14:47:43
中上が褒めてたよ

637:吾輩は名無しである
06/11/05 20:51:56
一日中雨の日曜日、六畳一間のアパートで一人何もすることがなくて、
「深夜の酒宴」を手に取り、冒頭の一行を読んだだけで暗い気持ちになった。

638:吾輩は名無しである
06/12/15 03:35:09
「自由の彼方で」もサイコーだよ

639:吾輩は名無しである
06/12/15 23:15:00
「赤い孤独者」も「深夜の酒宴」に匹敵

640:吾輩は名無しである
06/12/16 10:33:11
『赤い孤独者』はなかなか手に入りにくいけれど、いい作品だね。
もっと簡単に読めるようになるといいのに。

641:吾輩は名無しである
07/01/21 00:41:21
講談社文芸文庫にはもう入らないのか。。。

642:吾輩は名無しである
07/03/10 14:10:25
ageruyo

643:吾輩は名無しである
07/03/28 15:50:16
邂逅忌age

644:吾輩は名無しである
07/05/22 07:28:03
さがり杉

645:吾輩は名無しである
07/08/31 22:29:47
さがり杉2

646:吾輩は名無しである
07/09/29 14:30:46
マイナー作家にしてはスレが伸びてるな。
戦後派を語るスレになってるのか?

647:吾輩は名無しである
07/10/11 04:28:59
というかそこまでマイナーでもないと思うんだが

648:吾輩は名無しである
07/10/14 11:05:52
まあスレタイがあれだから...

649:吾輩は名無しである
07/11/23 03:01:47


650:吾輩は名無しである
07/12/04 00:38:25
貧乳腰パン葉子食い逃げダーウィン偽善者

651: 【ぴょん吉】 【914円】
08/01/01 00:53:57
あけおめ
ことよろ

652:吾輩は名無しである
08/02/25 11:39:06
邂逅忌が近づいてきたのであげ

653:吾輩は名無しである
08/05/13 13:14:27
多喜二の蟹工船ブームに続き、椎名ブーム来るか?
「永遠なる序章」「自由の彼方で」「美しい女」...来い!

654:吾輩は名無しである
08/05/13 18:26:46
出版社が流れよんで実践すれば売れそうじゃね?
福永とかも復活して来てるし

655:吾輩は名無しである
08/10/13 00:20:59
そんなマイナーかな?

656:吾輩は名無しである
08/10/13 12:21:03
655
スレを全て読めとはいわんが・・
せめて最初の数レス読むことぐらいできないかね。



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