ヘルマン・ヘッセ Hermann Hesse 3at BOOK
ヘルマン・ヘッセ Hermann Hesse 3 - 暇つぶし2ch580:吾輩は名無しである
08/07/22 21:35:50
>>578
カインとアベルの逸話など知らなくても、デミアンは十分読者をひきつける。
なぜなら、含蓄はカインとアベルの逸話だけにとどまらないからだ。
どうも、人の言う感想にまどわされてデミアンをじっくり読んでないのでは
ないだろうか?デミアンは一語一句意味がある。良い悪いは別にして本当の
物語だと思う。それは実話ということではなく、これからも起こりうる真実の
書かれた本なんだと思う。そしてヘッセは結末は書いていない。この本の
導くところが聖なのか邪なのかそれはわからない。
あなたは白と黒みたいな逸話だというが、それはネガとポジみたいに
逆転するもので非常にダイナミックに動くものだ。現実世界でも同じ
ネガとポジの逆転が起き、人間たちを翻弄する。こんな重要な大きな
真実が書かれている本は少ない。或る意味わたしたちの理解を超えている。
それを理解したいとわたしは思う。そして西洋の他の著者が書いている本と
連動しているのを見つけたときは小躍りする。


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