ヘルマン・ヘッセ Hermann Hesse 3at BOOK
ヘルマン・ヘッセ Hermann Hesse 3 - 暇つぶし2ch575:吾輩は名無しである
08/07/19 01:41:27
>>574
象徴的な「或る女性」が描かれていると思う。
この女性はヘッセのなかにだけあるのではなく、いろんな作品にも
あらわれる。平塚らいてふの「太古女性は神であった・・」という
女性もこの女性かもしれないな・・
これは既存の秩序をブレイクスルーするもの。既存の秩序はアベル的
なもの。ちゃんとした手続きを踏んで行われるものだけど、この女性は
それを横入りする、アベル的秩序を馬鹿にする、上を行く。高橋訳は
その高揚感を原作以上に高ぶらせる。で、自分も中学生のとき十分に
高ぶったんだけど・・その後はたと考えこんじゃった。それでいいのか
ってね。
デミアンほど魅力があって心の底からゆさぶる作品は少ないと思うな
初めて読む年代にもよるのかもしれないが・・


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