08/01/23 17:17:47
少年の日の思い出(クジャクヤママユ)って人気ありますか?教えてください!
301:吾輩は名無しである
08/01/23 18:34:39
単行本でもないものの人気を客観的にどう弾き出せと言うんだ……
俺は好きだよ、多分ある年代の人なら好き嫌いはともかくみんな衝撃を受けたと思うよ
302:吾輩は名無しである
08/01/25 13:30:09
>>300
人気があるかどうかは知らないけど、俺は大好き。
303:自宅警備員☆
08/01/29 04:58:42
国語の教科書にも載ってるよな。
304:吾輩は名無しである
08/01/29 11:24:21
俺は記憶に残ってる数少ない作品だな
ただ心理はよくわからなかった
たいていそうなんだけど
305:吾輩は名無しである
08/02/02 17:50:40
自分が死んで、もし無にならなかったら
ヘッセに会いに行く
それくらい好きだ
ヘッセ
死にたくなるほど好きだ
嫌いな所が見つからないと、自分があまりにもちっさい人間みたいに思えてくる(;ω;)ウッウー…
306:吾輩は名無しである
08/02/15 08:35:30
井出賁夫の研究書買った
307:吾輩は名無しである
08/02/16 18:18:09
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/11(月) 17:51:35.77 ID:CLPArIxS0
模範的な友人の蝶の標本壊したら冷静にキレられた
308:吾輩は名無しである
08/02/22 21:27:39
>>53のサイトの教授が
デミアンを絶賛してたので図書館いってきた
高橋訳がなかったから、とりあえず実吉訳とヘルマンヘッセ全集借りてきたんだが
どれを読みすすめたらいいだろうか?
全集の訳者は小澤幸夫・六浦英文・吉田卓らしい
URLリンク(www.rinsen.com)
車輪の下もよく分からなかったから、井上訳と高橋訳と全集借りてきた
309:吾輩は名無しである
08/02/23 21:45:42
age
310:亡国◎韓
08/02/24 03:31:27
マルハン王国の闇URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
韓会長は月に一度は韓国へ里帰りしていた。 しかし理由はそれだけではなかった。
伊藤忠商事本社イケダ部長と駐韓ソウル支店長と共に 新韓銀行本店、新韓生命保険本社へ通った。 なぜ韓国マネーとつながりがあるか?
多店舗で展開する場合は方法に問題がある。 各店舗ごとに用意すればいいかもしれないが、それだけ 秘密の漏洩になる。
そこで考え出されたのは、ネットワークによる集中管理である。ネットワークであればその制御装置本体の
設置場所をホール内である必要もなくなる。
「マルハンの店頭公開利益を見込み、第三国経由で 資金調達をする。」 その役目を買って出たのが先のメンバーである。
新韓銀行と新韓生命保険が伊藤忠との三角取引で マルハンへ迂回するというもの。中国も関わっているらしいが
詳細は不明なままである。 金額は具体的に知らされていた。1回目が800億円、 2回目が5~600億円というものであった。
◎ハンの今後の目標は売り上げ5兆円、500店舗、上場すること。
新スレ→○○○マルハンパチンコタワー渋谷パート10○○○
★★★★★このスレの解説★★★★★を読んでみるとよく判る。
スレリンク(pachij板)←くっけて→1304777/559
311:吾輩は名無しである
08/03/08 11:04:19
「荒野のおおかみ」読了。
タイトルの「荒野のおおかみ」は、市民的なるものとの対立を表しているだけじゃなくて、
ハリー=荒野のおおかみの内面における人間的なるものとの対立も表しているように
思ったんだけど、これは単純なダブルミーニングと受け取っていいものか。
重点は後者に置かれてるんだろうけど。
312:吾輩は名無しである
08/03/12 21:35:26
ガラス玉演技が文庫本で買えないのは痛いね
313:吾輩は名無しである
08/03/15 16:15:10
古本屋でかえばいいのに
314:吾輩は名無しである
08/03/25 11:15:12
URLリンク(www.nicovideo.jp)
ヘッセの映像初めて見た…
1962年まで生きてたんだからカラーで残っててもおかしくないけど…
写真もカラーはないんだろうか
315:吾輩は名無しである
08/03/27 22:36:48
>>232
>シッダールタ。
>西ヨーロッパのアジア観の貧弱さ
いや、そうでもない。
まだ読んでる最中なんだけど、ヘッセはなかなか鋭いよ。
なぜ釈迦と主人公を分離させたのかはよくわからないけど、
主人公が釈迦を目の前にして投げかける疑問は、仏教の盲点だった。
おれも目からうろこが落ちた。こんな疑問は持ったことがない。
法華経の中には、「釈尊は悟られた。お前達はその事だけで満足しなさい」
・・・という言い方がされている。しかしその理由までは語られていない。
おれはシッダールタを読んでいて気づいたが、悟りの境地とは、
無辺のものではなく、なんらかのモノサシがあるということ。
モノサシがあるということは、つまりなんらかの構造体だということで、
差別・区別が存在するということだった。
これは驚きだ。
316:吾輩は名無しである
08/03/27 23:24:20
シッダールダはあまり好きじゃないな。
なぜなら、どうしてシッダールダは悟りの境地に行けて、他の人たちはいけない
のか?そこにはまったくふれていないから。シッダールダはシッダールダである
から、選ばれし者であるからということか?315さんはそこになんらかの
ものさしがあるといわれるが、測るべく構造体はブラックボックスだ。
自分は232さんのように、ヘッセはうまく東洋を使ったなと鼻白む。
西洋の事項に対してはいいかげんなことは許されないだろう。口うるさい大家が
ひしめいている。
317:吾輩は名無しである
08/03/28 00:13:18
まあ、まだ読んでる最中なのであれだが、親鸞っぽさが出てきてるなと
感じてる。
主人公が釈迦に投げかけた疑問は、悟りの境地には、選ばれし者とそうで
ないものがあるということですか?という疑問になるから、
それが差別、つまり差分、モノサシの存在をうかがわせる。
仏教ではこんなこと、語られたのを聞いたことがない。
まさに盲点だったわけです。
318:( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q
08/03/28 02:16:48
おやおや、酷い有様ですねぇ(笑)
319:吾輩は名無しである
08/03/28 04:12:19
ヘッセの『シッダールタ』において、仏教は単なる「語りのための道具」あるいは(小林秀雄じゃないけど)「考えるヒント」。
『クリングゾルの最後の夏』で取り上げた「時間は幻覚である」「善悪の区別は幻想である」というテーマを本格的に展開するために
仏教という舞台装置が必要になった。
320:吾輩は名無しである
08/03/29 20:22:58
>>311
最後まで読みながらその理解に留まっているのは不憫。
ハリー自身はそのような二面性を感じていたが、
ヘッセが書こうとしたのは単純な二面性を越えた人間存在の無限性。
『荒野のおおかみ』『市民』の単純な二分が仮象にすぎない以上、タイトルに意味を求めるなら、
自身を『荒野のおおかみ』と感じている読者に対する、この本を手に取らせるための、呼びかけと考えるのが妥当。
321:吾輩は名無しである
08/03/29 21:50:30
>>320
>『荒野のおおかみ』『市民』の単純な二分が仮象にすぎない
いや、ヘッセはこの世の中は『荒野のおおかみ』と『その他大勢』の二つで
成り立っていると認識していると思うぞ。それはデミアンでいう『カイン』
と『アベル』にも重なっている。
322:吾輩は名無しである
08/03/30 13:37:50
>>>321
いやいや、それはむしろ初期ハリー(或いは初期~中期ヘッセ)の思想であって、
荒野のおおかみの中でも語られていることだけど、ヘッセ自身の立ち位置としては、
人間性を二つだけに分けてしまうことはできないし、無意味だよ、ってなってる。
敢えて言うなら全てが『その他大勢』の統一体である、ってことじゃないか。
『デミアン』『知と愛』で、世界をまるで二つのものの並列のように
描いてしまったことに対する弁明、反作用、そういった意図があると思う。
もちろん二分が悪いわけじゃない。世界に対する理解を深める上で、それを容易にする。
ただそれだけじゃないんだぜ、って言っとく必要を感じたのだろう、仏教的に考えて。
323:吾輩は名無しである
08/04/01 23:44:29
ユーラシア大陸には狼と戦ってきた人達と狼を自称する人達がいる。
案外狼とは血筋とか血統に関することなんじゃないかな。デミアンの冒頭でも
ジンクレールが僕のお話をするためには僕の家系の話からしなくてはならないと
始まる。なんとなく読みすごしていたがさすがに冒頭だけあって大きな含蓄が
そこにあったのかもしれないな。
324:吾輩は名無しである
08/04/02 23:32:05
>>323
そう言われてみると確かに血統が何かしら重要な気もし気もするな。
母の血統とかも言ってたし。
ところで話は変わるが、ヘッセの著作の中で、ヘッセの理想像とかじゃなくて、
最もヘッセ自身である登場人物って誰だったと思う?
325:317
08/04/03 00:18:46
まだ読んでる最中だが。
ちょっと展開が「?」になったので書きます。
「主人公は娑婆の暮らしに疲れ果て、とうとう・・・」というところまで
来たんだが、え?ちょっと待てと。
もともとこの主人公は娑婆に何を求めてきたの?
愚かしい事であるのは最初から承知で山を降りたんじゃなかったのか?
よくわかりません。仏教をテーマにして、ヘッセはやりたい放題に
思えてきた。
326:吾輩は名無しである
08/04/03 00:52:29
ダライ・ラマ14世 歓迎OFF
スレリンク(offmatrix板)
ダライ・ラマ14世 訪日検討
3月31日 19時5分
中国のチベット自治区では、3月29日にも新たな抗議デモが発生し、再び緊張が高まっているものと
みられ、国際社会はその動向を注視しています。
関係者によりますと、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世は、アメリカのシアトルで行わ
れるイベントに出席するため4月にインドからアメリカに向かう予定で、4月10日に経由地の日本に一
時立ち寄ることを検討しているということです。
URLリンク(www.nhk.or.jp)
URLリンク(www.nhk.or.jp)
★
327:吾輩は名無しである
08/04/03 04:03:27
神社関係のところで、「はらえどの~狼~なんとか~かんとか~」という
祈りだかお経だかを聞いてびっくりしたが
たぶん「はらえどの大神」だと考え直した。
だからなんとなく、狼と大神が自分としてはすごくつながる。
328:吾輩は名無しである
08/04/03 05:19:44
>>325
不幸な読者ってこういうもんか。文学音痴というか。
329:吾輩は名無しである
08/04/03 12:33:38
>>327
全然別物だと思うよ。神社で神体が狼だなんてないでしょう。
>>328
ヘッセは東洋を自分のいいように使っているというのに同意。もし西洋に関して
同じことをしていたら何代も前からずっと続いている知識人たちによって
ヘッセはこてんぱんにされていただろう。また反面東洋のことを学んでいる
人たちからみてヘッセに矛盾を感じるかもしれない。でもこちらの人達は
猛々しく追求したりはしないのだろうけど。
読者がそういう所に気づいていくのは当然なこと。>>328さんは自分の好きな
作家がちょっとでも批判されると悔しくてたまらないといった感じの方かも
しれないが、ヘッセには清濁併せ持つという特徴がある。批判されたように
感じられてもそれは批判ではないと思う。彼をより深く知ることにつながる。
歯が浮くような言葉でヘッセを誉める人がいるがそれではヘッセのヘッセたる
ゆえんがない。
330:吾輩は名無しである
08/04/03 12:50:22
↑汎心論に躊躇しない狭い思想の哀れな奴を見よ。ヤマトコトバを舐める勿れ
331:吾輩は名無しである
08/04/03 12:57:14
↑もののけ姫を観返せ藁
332:吾輩は名無しである
08/04/03 18:24:55
>>329
ところがどっこい、あるんだな、狼を祭ってるとこが
URLリンク(www5e.biglobe.ne.jp)
333:吾輩は名無しである
08/04/03 19:54:11
>>332
御神体ではないんじゃないですか?
334:吾輩は名無しである
08/04/03 20:24:35
どうしてもご神体としてのオオカミが欲しいなら
URLリンク(lpet.petpet.co.jp)
335:吾輩は名無しである
08/04/03 20:51:28
>>334
その文章を書かれた方が、御神体と神の御使いを混同されているのでは?
336:吾輩は名無しである
08/04/03 21:14:26
三峯の方はわからんかったが御岳の方にはこういうのがあるね
URLリンク(portal.nifty.com)
337:吾輩は名無しである
08/04/03 21:48:44
>>336
ご神体、御岳大神(ミタケオオカミ)とあるが、それは狼のことだということ?
神社の方もそう言われてるのですか?
338:吾輩は名無しである
08/04/03 22:09:21
神社の人が言ってるかまではちょっと……^^;
狼の像があって、大神が神体なら、関連付けたくなるのはまあ俺のようなボンクラの人情である。
詳しくは神社の人に直接訊くしかないでしょうね。或いは神社仏閣板なら誰か教えてくれるかも
というわけで質問してみた。答えはこっちで出るでしょう。
流石にヘッセスレでこれ以上神社の話するのも……と思いまして^^;
スレリンク(kyoto板)l50
339:325
08/04/03 22:19:38
まだ読んでる最中なのにほんと連投してすいません。
「ジッダールタ」だけどもね。
おれは仏教の観点からこの本の事を知ったからヘッセの事は何も知らない。
そして物語の中で、主人公が釈迦に投げかけた疑問は本当にするどいと
思う。しかしそのするどい問題提起は一体どこへ行ってしまったんだろう。
俗人の身を捨てたくだりあたりから、どうも物語のこれ以降はヘッセ自身
の日記みたいなもんなんじゃねえかと感じてきた。
まあ、現時点ではね。またレスしにきます。
340:吾輩は名無しである
08/04/03 22:50:16
ヘッセの小説の多くは本人の日記のような気もする(HHの暗喩含む)
車輪、シッダールタ、デミアンと、狼の前半しか読んでいない自分が言うのもなんだが
341:吾輩は名無しである
08/04/03 23:35:50
ヘッセはキリスト教にも仏教にも親しんでいた、
しかし、それら以上の新しい宗教を望んでいた。
ヘッセの著作はそういったヘッセの立場を表明するものでもあり、
また確立させようという試みでもあった。
それだから本来的な仏教からはやはり逸れていってしまう。
ヘッセの著作はヘッセの思想を表すものであるので、
どこそこに仏教の影響を見ることが出来る、と分析するのは有意味かもしれないが、
どこそこが仏教と違うからヘッセの仏教理解が未熟である、或いは仏教を蔑ろにしている、
と考えるのは適切ではない。それは新しい宗教的態度の模索における一種の飛躍であるのだから。
ヘッセの著作に対して、ヘッセの思想より他のものは望むべきでない。
そして思想の表明を文学的形式で行おうとすれば、それは日記のようになることもあるだろう、と思う。
342:↑
08/04/04 01:58:53
古語辞典ひきな
カミは超人間的なもの全般を指す言葉だったんだよ、例えば虎をカミと呼んでいる
縄文弥生の時代には畏るべき権威だったから
343:吾輩は名無しである
08/04/04 02:18:12
みんなのヘッセ作品ベスト3が聞きたい。
ちなみに私は、
1『荒野のおおかみ』
2『ガラス玉遊戯』
3『知と愛』
です。
344:吾輩は名無しである
08/04/04 12:05:54
最後に読んだのがかなり前なのですが
1 デミアン
2 シッダールタ
3 春の嵐 か ラテン語学校生
インパクトという点で1と2だけど3はヘッセ填り初期の頃に好きだった
345:吾輩は名無しである
08/04/04 14:09:04
341
その言い方はおかしいよ。
「ジッタールタ」の中には釈迦が登場するんだぞ。
自分の自由勝手な独自思想だけで書いてる作家なら、
批評する際に仏教など持ち出したりはしないし、
そるがヘッセ批評の場合は仏教5話題にならざるをえなくて当然。
346:吾輩は名無しである
08/04/04 18:54:22
>>345
批評の場で仏教が話題になるのは当然だし、そうあるべきだとも思う。
ヘッセの思想が仏教に強い影響を受けているのは確かだから。
でも『シッダールタ』がただ仏教の解釈の本でないのも確か。
もしそうなら、なんでシッダールタと仏陀を分けちゃうの?って話になる。
仏教的思想がこの本の全てなら、仏陀だけでいいじゃん、ってなる。
そうなるとやっぱりそこ(シッダールタ)にヘッセの思想があり、
この著作で言わんとするのはそれだと考えるべきだろう。
私が問題だと思うのは、ヘッセの世界観・運命観をまるで仏教の派生
のように考え、
「こいつ全然仏教理解してないな。」
って考えてしまうこと。
仏教との比較でその特徴を見出すことは重要な仕事だけど、
仏教という物差しで測ることはできない。
例えば、イスラム教をキリスト教との比較で理解するのは興味深いことだけど、
イスラム教がキリスト教の教義に則して是非を問われたりしないだろ?
347:356
08/04/04 18:57:42
きもい文字変換してすいません。
携帯からレスしています。
---
それがヘッセ作品を(ジッタールタ固有の問題だけとしてでも)
批評する際には仏教の話題にならざるをえないのは、
当然の事じゃねえか、このやろう。
348:吾輩は名無しである
08/04/04 21:31:56
>>346
ヘッセがシッダールダの感覚で「ムハンマド」なんて作品を書けば
血の雨が降ったことでしょう。そこはヘッセも知っていたわけで
ムハンマドには手をださなかった。でもそういう事情もなんとなく
読者には感じられるもので、シッダールダに対するやりきれない思い
というのを止めることはできないと思う。あなたがヘッセをかばいたい
なら、シッダールダでヘッセがなにをいいたかったのかを説明すればいい。
ルール違反を犯しながらもヘッセが言おうとしたことをわかりやすく
伝えてくれればいい。それを読者に対して、ヘッセに都合の悪いことは
考えるな、なんてことを言うならひいきのひきたおしではないだろうか?
349:347
08/04/04 23:22:40
>>348
>「ムハンマド」なんて作品を
ムハンマドを引き合いに出すなんていい所に目をつけたね。
というのは、話中で主人公ジッダーッルタが釈迦に投げかけた問題提起
ってのは、特定の宗教の教理・内容うんぬんじゃないからなんだ。
別に釈迦じゃなくてもいい。
よくよく読んでるとこの主人公は、「宗教という構造自体がその宗教を堕落
させるギミックの潜在性」を提起してるんだから。つまり開祖1人に、それ
を受容する信者が不特定多数という構造のことを。
なんでそこでこの小説は、仏教を選んだのか?
祭り上げられた宗教・仏教はヘッセの用意した貧乏クジを引かされただけな
のか。それとも何か必然性があったの?
これだけの疑問があるこの小説に関して、仏教の解釈だけでその作品価値を
推し量るつもりはないけども、仏教の『モノサシ』で検証することからは、
逃れられるはずがない。
ひとつおれが思うのは、作品中での仏教のつき離し方、軽々しさは、ヘッセ
が仏教圏出身の小説家ではない事を彷彿とさせる。
とはいえ仏教のコミュニティでは、それほど厳しいタブーはないから、
特段、角が立つような問題でもなく、逆に新鮮な客観性があってよろしい。
ただ残念なのはせっかくのその客観的立場にいる当のヘッセが、仏教の人間
ではないがゆえに、掘り下げ方が浅くなってしまっているというジレンマ。
まず確実に言える事は、ヘッセがもし親鸞という人間の事を知っていたら、
この小説は書けなかっただろう。
まだ読んでる最中のおれでした。
350:吾輩は名無しである
08/04/04 23:54:27
センバツのニュース見て、世が春休みだったことに気がついたよ。
351:346
08/04/05 01:29:23
>>348
確かに私はヘッセの著作が好きです。
ですが、その思想が正当な批評や批判に耐え得ないという理由で
擁護なり、ひいきなりするつもりは一切ありません。
それだのに、ひいきしているように見えるのは何故か?
それは私がここに、全ての思想に対して不当な批評をしかねない誤解を見出し、
或る一つの思想をそれから保護しようとしているからでしょう。
では不当な批評とはなにか?となりますね。
思想や信仰の場において言うと、それは外的視点からの批評です。
というのは、異なる立場にある二者が、互いに互いの自説の正当性を主張するだけでは、
真実に近づくような批判、或いは批評をすることなど出来ないからです。
例え立場は異にしていようとも、その批評は批評対象の内部からの目線で為されなくてはなりません。
性善説に対して性悪説をぶつけてみても大した意味がなく、ただ無駄に弁を費やすだけなのです。
相手の思想を理解し、その上で、内的整合性を評価する、
内的矛盾を指摘する、といったことが必要なのです。
352:続き
08/04/05 01:30:04
そう考えると、ヘッセの思想を仏教の立場から批評するのは、
学問的に興味深く、その批評者の仏教的素養に対する刺激にはなり得ても、
ヘッセの思想に対して何か有意味な批判や批評をしているとは言いがたいのです。
もちろんヘッセの思想を肥やしに、より高い仏教的境地に至ろうとするなら、
それは価値あることで、素晴らしいことですが、
仏教的見地にある限り、ヘッセの思想を本当に理解することはない、ということです。
さて、文章が長くなり主題がぼやけてきたように感じるので、
私が元々何を言わんとしていたかをここで明瞭にしておこうと思います。
①仏教とヘッセの思想は全くの別物である。(イスラム教がキリスト教、或いはユダヤ教と別物であるように)
②ヘッセ思想(著作)を理解しようとするなら、その内部に立たなければならない。
この二点だけなんだね。
>シッダールダでヘッセがなにをいいたかったのかを説明すればいい。
ヘッセがせっかく生きた言葉で書こうとしたものを、
私が死んだ言葉にしてしまうのは、あまりに無粋でしょう。
353:吾輩は名無しである
08/04/05 05:53:22
「私の目的は、知識をむさぼる者のために世界を説明することではない」
という(ヘッセによる)ゴータマの言葉。
実際、釈迦はこんなことを言ったらしい。
「人体の原理が完全に解明されない限りは治療をしないという医者がいるだろうか?
私の目的は宇宙の原理の解明ではなく、現に苦しんでいる人々を救済することである」
ヘッセのシッダールタは、患者をほっぽり出して宇宙の原理を追求する医者だった。
354:348
08/04/05 23:44:19
>>351,352
>①仏教とヘッセの思想は全くの別物である。
>②ヘッセ思想(著作)を理解しようとするなら、その内部に立たなければならない。
この二点については全く同意なのですが、なにかを理解するためには内側からだけ
ではなく視点を外側に移して見ることが大切なんじゃないでしょうか。シッダールダ
は作品として無防備すぎたのでは?自分としてはむしろ批判めいたものがでてくるほど
よかったと思う。なぜならこの国はオウム事件を経験しているから。仏教=非暴力
平和主義で思考停止してしまってはいけなかったんだと今さらながら思うから。
355:吾輩は名無しである
08/04/06 23:43:01
>なにかを理解するためには内側からだけではなく視点を外側に移して見ることが大切なんじゃないでしょうか。
本当にその通りです。ただしヘッセの思想的内実を理解、感得した上で、改めてそうするのであればです。
そうでなく、最初から外的な視点から眺めることしかしない、それが私の危惧するところなのです。
私の心配が杞憂であれば何よりなのですが、もしそういった一種暴力的な態度を、
故意にではないにせよ、持ってしまう方がここにいるのなら、
文学を同じく愛する友人として、忠告しなければならない、とそう思ったわけです。
シッダールタに限らず、文学的な表現においては、誤解・曲解なんでもござれの状況に
なってしまいやすいので、善意的な解釈が、誠実な読者には、求められねばならないのだと思います。
356:349
08/04/07 07:40:33
まだ読んでる最中ですが。
うん、なるほど主人公は息子を得て・・・
・・・ヘッセの内部だ外部だ以前に、主人公(ヘッセ自身か)の変遷は、
ただ単に仏教に酷似してるだけじゃない。
>>355
>最初から外的な視点から眺めることしかしない、
>それが私の危惧するところなのです。
危惧もなにも、ヘッセの思想(内部)と、題材として取り扱った仏教(仏教)
は同じ方を向いているじゃないか。おそらくただ単にあなたが仏教の事を
知っていなかっただけだ。
357:349
08/04/07 07:41:31
つづき
まあ批評の一般論を言ってもしょうがない。
ヘッセが「宗教のあり方」をも問うているようなこの作品において、仏教を
題材にしているのは、ただ単にヘッセが仏教を是認していたからだ。
このシッダールタという作品は、なぜ主人公の名前が釈迦と同じなのか、
育ちの境遇までも同じなのか、そしてそれを釈迦と対面させるというのは
どういう意図による着想なのか。意味深でありわかりかねますが、仏教文化
に属するいち文芸としては非常に貴重。「さとり」を文字で描写しているの
だから、裏表なしに貴重な作品だ。
主人公が釈迦に投げかけた注目すべき問題提起が作中でおざなりになって
しまうのも、その文脈自体が仏教らしいといえば仏教らしい。
主人公の遍歴は、最初は劇的で中盤からシンメトリーがよくわからなくな
ってくる。娑婆に向かう際のすがすがしさと、娑婆をまた離れた時のすが
すがしさの違いが読んでいてよくわからない。まあ全然違うんだろう。
シンメトリーがよくわからなくなってくるところは、いわゆる「空」だな。
358:吾輩は名無しである
08/04/07 22:18:46
↑シッダールタを単品で理解しようとするとこうなる。
359:吾輩は名無しである
08/04/08 00:15:09
ヘッセ作品で、シッダールタほど薄っぺらなものはないと思うんだが。
インドに行ってみたら実感できると思うよ。
シッダールタ限定で言えば、ヘッセにとって仏教などネタでしかないだろ。
360:349
08/04/08 04:15:00
>>359
そのインドへは、君は「飛行機」で行ったんだろ?
なぜ日本国内では『実感できなかった』んだい?
・・・ということさ。
まるでそれは西洋人の所作だな。ヘッセ以上に。
361:吾輩は名無しである
08/04/08 22:41:47
もうちょっと詳しく言って欲しい。
362:349
08/04/09 00:31:32
(仏教の本質なり実際の有り様なりを実感するのに)
その発祥の地へ、観光客風情で行って何かを見知ったとでもいうような、
そしてそれを根拠にヘッセの本作の是々非を論じてしまうというのは、
誤認、軽薄としか言いようがありませんな。
みずからの立ち位置が判然としない、単なる現地至上主義、大英博物館主義
といいますか、バブル時代のOLのバケーション風情といいますのは、
例えるなら19世紀ヨーロッパのご令嬢が、自国の植民地に、召使いをしたが
えて遊びに来ているようなものでしかないのですからね。
363:吾輩は名無しである
08/04/09 14:02:57
大学時代に「春の嵐」読んだときは読むのが苦痛でしかなかった。
「車輪の下」は途中で読むのをやめた。
三十過ぎたいま「シッダールタ」を読んでいるのだが、これは面白い。
「インドの詩」と作者自身言ってるけど、これは確かに小説の形式を借りた詩だ。
ヘルダーリンの「ヒュペーリオン」を思わせるものがある。
だがどうしてヘッセはゴーダマとシッダールタを別人にしたのだろう?
364:吾輩は名無しである
08/04/09 22:28:34
>>363
おおなかま!
こちらは今クライマックスに差しかかっています。
面白いです。
>だがどうしてヘッセはゴーダマとシッダールタを別人にしたのだろう?
簡単に考えれば、逃げも隠れもせず真正面から仏教を題材にしたいという
ヘッセの意図により、文字通り「名指し」でぎりぎりまで接近するのと
同時に、しかし実在の宗教文化ならびに実在の人物釈迦を取り扱うのには
最低限の距離を取らないといけないというある種の礼儀みたいなものじゃ
ないかな。ヘッセ自身が仏教部外者の立場である事のぎりぎりのラインでの
接近ではないかな。
別人にして仏教本体と距離を取り、しかし主人公は限りなく釈迦に近い存在
にする事で、この作品を手にするどんな国のどんな立場の人でも違和感、
拒否感がない。ヘッセはクリスチャンだそうだが、クリスチャンでありなが
らブッディズムと呼ばれて哲学扱いされる仏教が共存できると思ってたのか
もしれない。
ヘッセが作品中で言う通り、哲学性の強い仏教というものが、迷える子羊を
呼び集めるような、いかにも宗教然とした文化になってしまうのは、その
本質から考えてももったいない気がする。仏教は現代の宗教間対立にも関与
してないしな。
365:吾輩は名無しである
08/04/09 23:10:13
うーん?
364さんは、登場人物のなかに
実在の釈迦にあたる人物がいる
とお考えなのですか?
366:吾輩は名無しである
08/04/09 23:34:11
>>365
妄想させとけばいいんだよ。
読み方は自由だから。
367:吾輩は名無しである
08/04/09 23:42:21
仏教には慈愛、慈しみがあるが、
シッダールダには自愛しか感じない
温かみもない
優れたもの、賢いものとして他をよせつけない、崇めさせるだけ
そういう原初的なものが仏教のふりをしている
美しい文面は素敵だが、やはり底にあるものに気づくと、しらける
368:364
08/04/09 23:48:19
>>365
いや、おれが思うのは簡単な話し、ヘッセは仏教を題材にして言いたい事
があったから、ジッタールダなどと名指し、直接的に作品化したけども、
釈迦を主人公にした半ノンフィクションにしてしまったら、この作品は
衝撃の問題作、スキャンダラスな作品になってしまう。それだと作品の
本質から受け手が遠ざかってしまうから、ちょっと距離を置いているん
でしょう・・・というだけどのこ。
実在の釈迦にあたる人物は、登場してくる釈迦でしょ。
369:吾輩は名無しである
08/04/10 01:11:02
ということは、364はヘッセがシッダールダとゴーダマを別人とした理由について
書かれたものではないのですね。
370:吾輩は名無しである
08/04/15 12:37:03
とうとう読み終わったよ、ジッタールタ。
読み終わってすがすがしいだけでなく、しばらくしても考えさせられるね。
ヘッセの言っている仏教観はたぶん正しいな。
「時間」の事ね。
正しいというか、近代以降の人間にぴったりな仏教観なのかもしれない。
仏教はTPOに合わせて言い方を変えるからな。
読んで良かった。
時間を論じている仏典を読みたくなってきた。
371:吾輩は名無しである
08/04/17 09:16:06
「郷愁」を読んでいる。
1994年に読んだときは、延々と続く自然描写が読むのが苦痛で
途中で投げてしまったのだが、今は自然描写も面白く読める。
世間と上手く折り合いを付けられない若者の悩みや苦しみを
実に巧みにえがくね、ヘッセは。
372:吾輩は名無しである
08/04/17 17:32:57
『流浪の果て』を半分くらい読んだ。
ネットカフェ難民の末路を想った。
自然描写(風景描写のことか)など、どうでもよろしい。
373:吾輩は名無しである
08/04/17 17:45:21
「流浪の果て」?独逸語の原題は何よ?
日本の所謂ネットカフェ難民は家に帰るのが嫌なだけの我侭者でしかない。
374:吾輩は名無しである
08/04/17 18:00:17
シッダールタを読んだ。
あまりにユング的だよな。
375:吾輩は名無しである
08/04/17 20:42:16
デミアンが一番だろ。
376:吾輩は名無しである
08/04/17 22:40:51
時間は存在しないと悟りを開けたのはゴータマとバラモンの子、シッダールタだけだよな。
その他の僧侶は高齢になっても真実の悟りを開けていない。
最後にあの次元を体験したのはシッダールタに口づけをされたゴーウィンダのみだろう。
377:吾輩は名無しである
08/04/17 23:01:48
>>376
・・・・・・。
感想というより説明だなそれ・・・
浜村純かおまえ・・・。
おれはこの小説のおかげで、仏教に対する造詣が自分なりに深くなった
と思う。ヘッセありがとうと言いたい。
時間というものに焦点を置いて接する仏教ってのはいいもんだ。
書店で売ってる仏教関連書でも経典でも、あまり時間というものを
直接論じているものはお目にかかった事が無い。
思わせぶりにチラっと論じたものなら目にしたことはあったが。
だからヘッセみたいにがっつりそれに言及している書物は貴重だ。
まず往々にして仏教の場合、「自意識を捨てないことには何をどう思考
しようと無意味」という印象が強い。しかしヘッセの「ジッタールタ」
の世界の場合、自意識で「時間」と対峙している人間が描かれている。
時間と対峙し、そして「存在しない」と結論づける人間が。
それは読者の自分にとって非常に親近感があり、希望もある。
378:吾輩は名無しである
08/04/17 23:13:55
シッダールダ
オウム事件以来、この手の仏教ものに対する見る目が変わってしまった
『タントラ・ヴァジラヤーナ』、仏教の教義の中に危険性があるという
ことに気づいてしまったら、雰囲気だけで読むことはできない。
そういう意味でも脇の甘い作品だと思う。用意周到で実に繊細で
迂闊に本心を見せたりしないヘッセのおそらく唯一の失敗作。
379:吾輩は名無しである
08/04/17 23:15:13
ヘッセは相性が悪いのかいつも挫折する
最初に読んだデミアンだけは面白くて何度も読んで感化されまくったけど、
他の作品は全部駄目
380:吾輩は名無しである
08/04/17 23:31:30
>>378
産業革命による印刷の発明が宗教改革を起こしたキリスト教のように、
近代以降の仏教にも同じ事が、穏やかに起こっている。
仏教の長い歴史の中で、在家者らによる宗教法人という形態が流行ったのは
もうひと昔前の話しであって、その形態のことを批判しても、仏教自体には
無関係だよ。
近代仏教ってのはつまり仏教研究、仏教学術の事であって、そこにおいて
オウムのような輩を取り上げて「危険な教義だ」なんて言ってるのは視野
がせまい。ヘッセの「ジッタールタ」という作品だって、近代の仏教関連
物として取り扱うことができるし、それが一番妥当だと思う。
明治から現在まで、日本仏教もいろいろな紆余曲折があったが、それと
平行して、仏教学術という道があったということに気づいてないようだな。
21世紀の今となっては、この道こそが一番信仰に差し障りがない。
381:吾輩は名無しである
08/04/17 23:52:30
>>378
>そういう意味でも脇の甘い作品だと思う。
脇が甘いどころか、ヘッセは100年後に向かってクギを刺しているじゃないか。
一体君は何を読んでいたんだ。
ゴーヴィンダは主人公ではなく脇役だ。
そしてゴーヴィンダは主人公にしっぽりとお説教を食らっている、のだよ。
382:378
08/04/18 00:47:46
>>381
>一体君は何を読んでいたんだ
この言葉そっくりお返しします。
どこを読んでゴーウィンダですか?
おっしゃっていることが支離滅裂でわかりません。
383:吾輩は名無しである
08/04/18 00:50:24
ハーマン・ヘサ
384:381
08/04/18 08:08:14
>>382
ヘッセ読者っていうのはこんなに話しが通じない輩なのか・・・
反論ならまだしも、「わかりません」かよ・・・
仏教の話しなんか、知識レベルですらできない人間が、その何を
批判できるというのだろう・・・
385:吾輩は名無しである
08/04/18 10:50:38
大学時代の独逸文学の教授で「ヘッセとカロッサは忘れ去られると
思う」と言っている人がいたが、カロッサはどうだか分からんが
ヘッセが忘れ去られることは無いじゃないか?
386:吾輩は名無しである
08/04/18 10:52:02
×無いじゃないか?
○無いんじゃないか?
387:吾輩は名無しである
08/04/18 10:58:03
>>384
自分の言いたいことだけをいうのなら、だれとも議論になりませんよ。
388:吾輩は名無しである
08/04/18 19:51:19
ヘッセ初心者で「車輪の下」読了
次に読むならオススメって奴オシエテクレ
389:吾輩は名無しである
08/04/18 19:57:27
ジンクレエルとハイルナアの友情にハァハァしたなら→デミアン
あの悲しいオチに泣いたなら→クヌルプ
自然描写にうっとりしたなら→青春彷徨
あたりかしら
390:吾輩は名無しである
08/04/18 20:42:39
カローラは読んだことがありません。
ヘッセは忘れられることがありません。
391:吾輩は名無しである
08/04/19 04:24:06
何読んでもほんとに必要な本だったらそのうち惹かれて出会うよ
だから手元にあるのを読めばいい
それでも一冊薦めれ!っていうんならデミアン薦めたい
牢獄に一冊しか持ってけないんだったらむちゃくちゃ迷うが…
392:389
08/04/19 20:19:49
素でジンクレエルとギイベンラアト間違えた 川に落ちて死にたい
393:吾輩は名無しである
08/04/19 22:50:11
『郷愁』読み終わりました。 なんとなく『クヌルプ』を少し彷彿とさせる主人公の
生き様ですが、あれほど悲観的でなく若者的な苦悩をしながらも
とても生に満ちた感じが読んでて気持ちよかった。
しかしヘッセのブルーな雰囲気の文体(人生観?)にはついつい引き込まれてしまうなぁ。
394:吾輩は名無しである
08/04/19 23:01:50
>>392
ギーベンラートは、ハンス・ギーベンラート。車輪の下の主人公。
395:吾輩は名無しである
08/04/20 13:58:19
シッダールタにしても、インドを題材にしているのに文体がひゃっとしているので寒く感じるんだよな。
そこがヘッセの魅力なのだが。
396:吾輩は名無しである
08/04/22 09:17:06
「郷愁」をもうすぐ読み終わる。
主人公が最後は古里に帰るという結末は
ケラーの「緑のハインリヒ」の影響だろうか(昔岩波文庫で読んだ)。
「シッダルタ」を読んだときも感じたが、
ヘッセの小説は、「ヒュペーリオン」同様、
小説の形式を借りた詩だと思う。
「シッダルタ」は癒しと救いの物語で
ワーグナーの「辞世の作品」こと「パルシファル」にも
少し似ていると思ったが、ヘッセってアンチ・ワーグナーだったのね。
397:吾輩は名無しである
08/04/22 10:54:30
俺は今『シッダールタ』を読んでるとこ。ようやっと見付かったんで(笑
おかげで『内なる辺境』とかいろいろ、読んだ覚えどころか持ってた記憶さえ
なかった本をいくつも発掘してしまったww
398:吾輩は名無しである
08/04/22 13:54:18
「郷愁」を読了。本当にケラーの影響が強い作品だね。
主人公が好きな女性と結ばれることなく独身を通すとこなんか
まんま「緑のハインリヒ」だ。
399:吾輩は名無しである
08/04/22 19:09:57
しかし「ジッタールタ」批判してるやつ、
重箱の隅をつつくような批判ばかりで、
作品のメインテーマへの具体的言及にまでは至らないんだよな、
至れない。そんな考察力ははなから持ってない。
「時間」な。
どうせ相対性理論ではこう言われてる・・・みたいな話だけで
お茶を濁して議論は終わる。
400:吾輩は名無しである
08/04/23 21:36:53
ヘッセの東洋理解は西洋世界における
もっとも理想的な東洋理解であり
摂取だったと思うみょ
401:吾輩は名無しである
08/04/23 21:51:44
「摂理」だろw
402:吾輩は名無しである
08/04/23 23:23:10
いや摂取だろ。
おま・・
匿名でも恥ずかしいおま・・
403:吾輩は名無しである
08/04/23 23:25:36
受容の方が。
404:吾輩は名無しである
08/04/24 00:46:43
西洋が東洋宗教を摂取?したのがシッダールダというなら
東洋が西洋宗教を摂取?したのはなんだろう?
摂理という教団がテレビをにぎわしていたな。
反対の立場から見たら、何か見えないですか?
405:吾輩は名無しである
08/04/24 01:02:20
>>404
見えないね。
単に日本が近代化したことくらいしか。
406:吾輩は名無しである
08/04/24 01:16:36
カルトに対して寛容ですね-。
407:吾輩は名無しである
08/04/24 05:06:34
ヘッセは人間のあり方については
ある種理想的とさえいえる存在だと思う
408:吾輩は名無しである
08/04/25 22:11:46
>>407
浜崎あゆみのファンなら、浜崎あゆみの事をそういうだろうよ。
まったくヘッセ読者ってのも、日本人だけかも知れないが、ただ字ィ読んで
脳に溜めてるだけで、自分の頭で考えて感想書くってことができねえんだ
なぁ・・・。
409:吾輩は名無しである
08/04/26 01:49:14
なんでそんなに上から目線やねん
410:吾輩は名無しである
08/04/26 09:27:37
>>408
ヘッセに限らないけれど、「信者」になってしまっているんだよな。
411:吾輩は名無しである
08/04/26 10:21:57
信者になるのは必ずしも悪いことではないが。
自分の信仰を他者に押し付けたりしないのであれば…
412:吾輩は名無しである
08/04/26 20:22:58
まあ、だからそういう意味でヘッセは自分の見解等
他人に強要はしない
そういうところがいいわけさ
413:吾輩は名無しである
08/04/26 21:42:06
文庫出してくれお願いだ
414:吾輩は名無しである
08/04/26 21:48:36
>信者になるのは必ずしも悪いことではないが。
自分の信仰を他者に押し付けたりしないのであれば…
バラモンはよく知識を他人に押し付けたがる傾向がある。
ヘッセも注意深くインドの思想の欠点をついている気がするな。
バラモンのシッダールタは遊女カマーラにその事を指摘され、説教され、思想は無意味であると馬鹿にされたが、彼は、私はあなたを何時でも手ごめにする事ができますと自信満々に返している。
そこがヘッセ文学の魅力だろう。
415:吾輩は名無しである
08/04/26 21:54:50
すべての道はローマに通ず―とか思って読んでたな自分w >シッダールタ
416:吾輩は名無しである
08/04/27 02:32:38
おれがジッダールタを読んで感銘を受けたのは、
仏教の教えに関する事柄ですな。
ヘッセが仏教(またはそれによく似た主人公のさとり)について、
小説の最後にああいう見解を披露してみせたことにある。
(ネタバレにならないようにするが)
ヘッセが自作でああいった見解をみせたということは、ウラを返せば
ヘッセがそれまで個人的に仏教への造詣を深めていったなかで、
そういう見解が仏教には明示されていないという盲点に気づいたという
ことを示唆する。盲点という言い方が妥当でないなら、ヘッセはいくら
仏教への知識を深めていっても”そこが満たされなかった”ということ
だろう。
仏教ではいろいろな教え方があって、それらすべては方便とよばれる。
つまりすべてが真実だがそれで十全ではないということで、
それはある人にとっては情緒的なものとして、ある人にとっては理知的な
ものとして受け止められる、いわばバラエティに富んでいる。
しかしヘッセが指摘して点についてはカテゴライズから漏れていた。
だからヘッセがこの作品を発表した事は偉業。
417:吾輩は名無しである
08/04/27 02:36:01
URLリンク(jp.youtube.com)
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鉄道をこよなく愛する人たち
418:吾輩は名無しである
08/04/27 11:59:12
混沌には目口がないのでつけてあげたら死んでしまった。というお話が中国に
あるが、仏教に盲点があるからー求めても個人的にみたされないからーヘッセ流に
シッダールダを書いたといわれるならその姿勢自体に違和感がある。ヘッセがよし
とするところが、仏陀よりも優れているとは思えない。
419:吾輩は名無しである
08/04/27 16:31:43
ヘッセのせいで鬱病になりました。
420:吾輩は名無しである
08/04/27 18:50:09
誰も指摘していないようなのですが
えーとだ、ヘッセのゴーマンかまして、ちがうな
とにかくそういったタイトルの小説は
ユングの影響がずいぶんある
エンディングの箇所はヘッセなりのユング理解でもある
ユング・フラウ
421:吾輩は名無しである
08/04/27 20:38:25
>>420
ユングの影響といえばデミアンもそうだよ。
422:吾輩は名無しである
08/04/27 21:24:41
>>418
じゃあ逆にヘッセが仏教を題材にした作品を書いた意図はなんだと思うの?
というかそもそも君はこれを読んで何を感じたのか?・・・この事が
まったく述べられていない。
混沌に目口つけてたら死んでしまうからといって「だから黙殺するのが一番」
というのは消極的な日本人的発想だと思うな。それ以上思考するのを停止して
しまうという。
西洋人ヘッセのいい所は、そこで閉口することなく、図々しくも作品に仕立て
あげてしまうバイタリティにこそある。君とはぜんぜん違うな。
「時間」というものの考察には確かにそういう性質がある。つまり、ここで
いう混沌に付ける「目、口」こそ「時間」だ。仏教の教えにはいろんな言葉が
あって、「空」、「涅槃」、「慈悲」、「唯識」とかこういうものは、混沌の
部類なのか目・口の部類なのか断定しがたい。つまりおれに言わせればわかり
づらいということだ。しかし「時間」だけはちがう。こんなわかりやすく、
そしてまた正々堂々と”自意識で考察すべき”題材は他にない。
仏教のおしえの諸々は自意識だけでの考察は無に等しく扱われるが、
「時間」は逆に自意識においてでないと考察できないし、だからこそとっつ
きやすい。そしてヘッセが指摘したそれはまた、非常に仏教的である。
423:吾輩は名無しである
08/04/27 22:04:27
>422
>時間」というものの考察には確かにそういう性質がある。つまり、ここで
いう混沌に付ける「目、口」こそ「時間」だ。仏教の教えにはいろんな言葉が
あって、「空」、「涅槃」、「慈悲」、「唯識」とかこういうものは、混沌の
部類なのか目・口の部類なのか断定しがたい。
意味不明。「混沌」の話わかってますか?「混沌」とはカオスのことですよ。
どこが口でありどこが目であるかは言えなくても、せめて、混沌と目口の区別
くらいはつけて下さいな。
424:422
08/04/27 22:20:15
>>423
>せめて、混沌と目口の区別くらいはつけて下さいな。
お・・おい・・・
それを書いてるんだが・・・・
それが読めないのか・・・・
425:422
08/04/27 22:21:29
「1+1=2ですよ。」
と言ったら、
「1+1についてわからないんですか?2なんですけど」
と言われて、おれはどうすればいいのか・・・
お・・おい・・・
426:吾輩は名無しである
08/04/27 22:23:36
>>422
じゃあ、混沌をなにに例えてますか?
目・口・鼻そなにに例えてますか?
427:吾輩は名無しである
08/04/27 22:33:08
>>422
>混沌に目口つけてたら死んでしまうからといって「だから黙殺するのが一番」
あの・・目口をつけたら死ぬんですけど?
428:422
08/04/27 23:39:44
>>426
>目・口・鼻そなにに例えてますか?
よ・・・読めよ・・・
君は言語プロトコルが違うんだろうか、この掲示板で字が読めないと
通信できないんだが・・・
>>427
>あの・・目口をつけたら死ぬんですけど?
それは誰が確定したんだろうか・・・・
総論:
ああ、もうだめだwwww
どんどんつまらなくなっていく・・・
429:422
08/04/27 23:43:33
>>426-427
ヘッセ読者ってのはこの程度のものなんだろうか?
相手の言っている事の意を汲んで、その上で自分の言いたい事を言う・・・
のじゃなくて、相手の言ってる文面の誤字・脱字レベルの指摘にしか興味
がない。
「こうだからこう、だからこう思う」みたいな議論までにも至らないのか。
430:吾輩は名無しである
08/04/27 23:47:20
あれはでもも、二分割じゃなくって三分割なのかもしらんね、
ゴーヴィンダとで。
431:吾輩は名無しである
08/04/27 23:47:46
でももってなんだw でも、な。
432:吾輩は名無しである
08/04/28 00:42:31
>>428
>それは誰が確定したんだろうか・・・
自然が決めたことです。混沌には目口はいりません。無いのが自然なのです。
目口をつければ死んでしまいます。
シッダールダもあなたの言うように仏教に時間というのがぬけていてそれを
ヘッセが付け加えたのだというならば、もうそれは仏教ではないと思います。
それは、欠点を補ったかに見えるが、同時にそれまでの性質も保っているか
どうかわからないものに成り果てていますよ。
433:吾輩は名無しである
08/04/28 00:56:57
>>422
>西洋人ヘッセのいい所は、そこで閉口することなく、図々しくも作品に仕立て
あげてしまうバイタリティ
相手が死んでも、閉口することなく、いや、喜んで自分が成り代わって
あげますよっていうようなバイタリティ。これって侵略する心じゃん。
434:422
08/04/28 01:04:22
432-433
人間にとっての「時間」
というものと、
人間が論ずる「混沌」
とが、
どういう関係性にあるのかという事について、
まったく造詣がないなら、これ以上君とは議論できない。
混沌・自然がどうとか、何をすれば死んでしまうとか、
どこから聞きかじってきたのかしらないが、話しにならん。
435:吾輩は名無しである
08/04/29 21:42:14
「シッダールタ」を今日から読みはじめました!
しばらくはこの本を読もうと思っています
436:吾輩は名無しである
08/04/29 21:46:48
シッダールタは東洋思想云々は別にして
ロードムービー感覚でよんでも充分に面白いと思うよ。
437:吾輩は名無しである
08/04/29 22:08:41
うん。
ってかね、時間云々はあんまり、気にしない方がいいとおも。
モチーフとの関係上必要だった?あれは、実際にもあまりうまいことは
機能してない。なくってもいい。
私は星だ
私は大ぞらの星だ。
世界を見つめ、世界をあなどり、
自分の熱火に焼けうせる。
私は、夜ごとに荒れる海だ。
古い罪に新しい罪を積みかさねて、
きびしいいけにえをささげる嘆きの海だ。
私はあなた方の世界から追われ、
誇りに育てられ、誇りにあざむかれた。
私は、国のない王さまだ。
私は無言の情熱だ。
家ではかまど(かまどに傍点)がなく、戦争では剣を持たない。
自分の力のために病んでいる。
ここから(1899年に自費出版された処女詩集『ロマン的な歌』より。
引用元は世界詩人全集14のヘッセ詩集から。高橋健二訳)始まった
ヘッセ自身の旅の、それは。
438:吾輩は名無しである
08/04/29 23:10:58
いかに一般的に時間の観念から人が目を背けたがるか、あるいは何も着想
しえないかが、このスレを見ていてよくわかった。
>>437
ジッタールタという作品において、その最後に暴露的に語られる「時間」
というテーマについて、それが自分で理解できないがゆえに、自分がわか
らないものには、作品のテーマとしてさほど重要なものでない事にして
しまおうという、この人間の身勝手さ・・・w
なるほど人間とはそういうものか。
439:吾輩は名無しである
08/04/29 23:38:04
知識は伝えることができるが、知恵は伝えることができない。
知恵を見いだすことはできる。知恵を生きることはできる。
「オーム」から「ゴーヴィンダ」にかけては、云うなればあれは緩やかな
フェードアウトであって。生きてない。
つうか前述のとおりでね。「云いたいこと」はそれは、あったかも知れない。
がしかし如何せん、それ以前と比べると弱いんだ。機能不全というか、
ぶっちゃけなーんか尻すぼみだなぁというのが、俺の印象。まぁいずれにせよ、
そんな調子の人間とは俺は、話をするつもりはないよ。だからこれでおしまい。
440:吾輩は名無しである
08/04/30 00:14:19
>>438
>>「時間」というテーマについて
この作品で「仏教における時間」について深く語られているとは思えんし
ヘッセ自身理解しているとは口がさけても言えないわな。
まあ最後あたりで「時間は実在しない」と軽く流してお茶を濁しているが
親鸞に限らず、そもそも流派ごとに時間の概念は異なるわけだし
特に「過去」「現在」「未来」の定義は多種多様だからな。
441:吾輩は名無しである
08/05/01 19:10:25
てめーら!! いますぐ、ここへ来い!!!! 急げ!! このぼんくら共!! パンなんか喰ってる場合じゃねーぞ!!!! ヘッセにだけは負けるわけにはいかねーんだよ、おれは!!!!スレリンク(poem板)
442:吾輩は名無しである
08/05/01 21:09:20
>>440
仏教に「おける」時間ってのがよくわからないが、人間にとっての普遍的な
時間なんてものに種類などない。
高尚に深く理解しているとか、逆にお茶を濁しているとかそういう問題じゃ
ないんだ。ヘッセの功績は直接的、暴露的に、仏教をモチーフにした作品の
中で時間を言及したこと、それ自体にある。
去りうるものはまだ去っていないので去らない。
去るものは去っている最中だから去らない。
去ったものは去ってしまったから去らない。
・・・うーんわからんではないが、おれはヘッセのジッタールタでの
言い方の方がなっとくできる。
443:吾輩は名無しである
08/05/01 22:01:34
遍歴に、終わりなんてないってかさ。
まぁまずはとにかく自分にとっては前述の通りの印象だったのと、
あとこれはもちろん俺個人の考えでしかないんだけれども、ひとひとりが
「勝手に」、救われ様が完成とやらに達し様が、けれど「世界」それ自体、
かくある構造の中で、もしかしたら避け得たかもしれないそれぞれの、
それぞれなりの苦しみといったものには、なんの関係もないじゃないか
なんてことを。―これがいわゆる小乗ってやつなのかな、とか。大乗に
対しての。
ただし無論のこと、仏教・仏教者の立場からのこの書の批判はナンセンス。
俺はたとえば、遠藤周作が『ジーザズ・クライスト・スーパースター(だっけ?
確実では)』に対し口にした非難なんかを思い出したよ。何が、もしくは誰が、
ある一部の人間にとってはどれほどの意味を持つ存在であろうとも、けれど
(原則的には)そんなのは、そういった考えないしは信仰を共有しない者に
とっては、一切関係がない。っつーかまさにそんな風にして、断じて人間存在
その全てには共有されることのない「絶対」を、押し付けあう様が俺には
不快なのだな、宗教。
ただ、みなが等しく、ひとであること。この一事をだけ。
ただしこの本、俺が楽しまなかった訳では全くないよ。…どちらかと云わず
とも自分は悪い意味で読むのが早いタチの人間なんだが、これはだいたい、
優に30時間くらいは付き合ってたと思う。最低でも全ての文章を二回以上は
読み返したし、がそれよりはむしろ、この本を起点としてのとりとめもない
思考に延々と、耽っていたというか。―っつーかね、ヘッセぷち萌え(笑
444:吾輩は名無しである
08/05/01 22:33:37
つまりね、俺がこんなところでwしばしば、
「たかが文学」っつーのとおんなじノリなのかも。
たかが文学だし、たかが、一個人の救済であり、完成でしかないと。
それでも自分なり(教条的でない)にでも、より開かれた、
より多くの者に対し機能する救いのかたちを志向するゴータマの方が、
俺にはよほど評価出来るというか。―ただしそういった宗教・宗教的な
ものが「この」現実においてはいかに機能してしまうかについては、
前述の通り。
救済の反義語がたとえば、一個人においては自殺だったりするんだろうが、
けれどそんなのも、世の大多数の人間にとってはなんの関わりもない。
価値とはね、人頭だ。他にはないってか、あってはならない。
だからそれ以外の全ては所詮は、趣味の問題でしか。
―またその上で、俺は俺とは、趣味の合わない者たちをウザがっていると、
それだけの話なんだがw 誰に弁解してんのかしらんけど(苦笑
445:吾輩は名無しである
08/05/01 22:48:21
>>443
>>仏教・仏教者の立場からのこの書の批判はナンセンス
確かに。
ヘッセが幼少より培ってきた(批判もしてきた)西洋宗教と
のちに傾倒した東洋宗教をベースに独自の解釈と理論でアンサー
を導き出そうと模索するヘッセの姿をこの書から読み取ることができる。
したがって専門的見地の立場から本書にチャチャを入れるのは無粋な気が
するね。
446:吾輩は名無しである
08/05/01 23:31:44
この小説を読んでいて、主人公のありようを”いわゆる小乗”と感じているのかもしれないが、ひとつ見落としていないかな?それを「発表した」ヘッセは確実なる大乗の風情じゃないか。
どうも受け手というのは、主人公の挙動に気を取られがちで、作者のトータルな企図にまで目がいってないのか。
だからおれはありがとうヘッセと思うんだ。
実はジッタールタが初読で、今デミアンを読んでいるところなんだが、この人の小説は暴露的な要素を重視しているのかな。それにジッタールタという作品はそんなに難解なギミックもない、素直な作品でもあるな。
西洋思想、東洋思想などと区分けするけども、もし仏教が西洋の思想にまったくコミットできないなら、仏教それ自体が無用の産物だ。
おそらくヘッセが仏教をこのような立場(自分は西洋人)、形(ゴータマの分身)で取り上げたのは、本来釈迦のおしえは宗教とはちがうんじゃないかというヘッセの疑問から発したのかもしれない。
日本でも、明治以降に書かれた仏教学究の本で、時間の概念を真っ向から取り上げたものはおそらくないんじゃないかな。あるならレスしてもらいたい。
みんな避けてきたというか、気づかなかったというか、手におえなかったというか。
経典の中では、”時間”については、ほのめかされてはきたが、裏読みでもしない限り気づかないほど、あっさりとした言及しかなかった。
だからある意味、仏教の専門家はヘッセにいちゃもんのつけようがない、とも言える。
447:吾輩は名無しである
08/05/01 23:54:07
うーん違うのだな。
云い換えるならね、政治。嫌な言葉だけれども。>大乗
「この」生において、より多くにとっての、よりよいものを求める姿勢、
ないしは力学のこと、とにかく自分にとっては。
だからね、完成なんか「しやがる」、権利がひとにはあるのかと
俺は問うているんだ。
448:吾輩は名無しである
08/05/02 03:06:22
原点に戻ると
仏陀は時間が何かなんてことは考えてない
単純に北伝仏教の経過で考えたことになってるだけではない?
ヘッセの諸作品はだから仏典の一種だという解釈もここで可能になる
さて。
449:吾輩は名無しである
08/05/02 03:59:26
涅槃大会堂への入場をめぐって、
①全人類(全生命)の入場を目標にするが、団体入場口の存在は認めない。
②全人類(全生命)の入場を目標にし、団体入場口の存在を認める。
③全人類(全生命)の入場など目標にしない。俺が入場できればよい。
①がいわゆる小乗仏教で②が大乗仏教。
んでもって③がヘッセのシッダールタ。
見てわかるように仏教ではない。不老不死の術を求めた仙人に近い。
それでいながら「愛」を語る、その矛盾!
450:吾輩は名無しである
08/05/02 17:28:42
それこそヘッセじゃない?
人間に迷惑かけてるわけじゃないんだからいいじゃないか。
451:吾輩は名無しである
08/05/03 00:19:24
ヘッセはあくまでも西洋人だ。
文体も北欧的でひんやりとしている。
だがリズミカルな文章なので読み手にスリリングと感動を与えている。
またヘッセはヨ-ギなので、悟りと女性の二者を求めてインド思想の根本部分に自己の感性を繋げている所が面白い。
欲張りではないが、人間らしい本ではある。
452:吾輩は名無しである
08/05/03 00:54:24
仏教に時間の概念がないなら、
末法思想などはどう説明するんだ?
釈迦没後、正法、像法の時代を経て、正しい教法の行われない
みだれた世の中(末法)がくるという思想だ。
453:吾輩は名無しである
08/05/03 01:00:30
>>449
鋭いな
ヘッセがシッダールダで書いたのは、キリスト教や仏教のような
洗練された宗教ではなく、原初的なものだということが示されている。
454:吾輩は名無しである
08/05/03 01:05:15
アメリカでピッピー文化があったころ、インドとかブッディストが
もてはやされていたと聞く。ヘッセに通じるものがあるのかも。
455:吾輩は名無しである
08/05/03 04:04:26
末法思想なんてのも仏陀の脳裏にはなかったような……
中国仏教のアイデアだったかなあ
仏陀オリジナルではなかったような記憶がある
456:吾輩は名無しである
08/05/03 07:24:45
仙人思想と仏教の違いは生きながら仙人になるか、しんで仏になるか。
そして同じ永遠でも、そのままの形を保つか、形は変わるが変わることで永遠を保つかの違い。
457:吾輩は名無しである
08/05/03 07:37:11
ヘッセ読んだことないけど必ずしも大乗である必要はない。
必ず大乗であるなら、それは小乗。
大日如来は宇宙そのもの。禅は自己を知ること。
仏教は小乗。
基督教は常に敵を求める。
ま、そういうこと。
なんせ仏陀は荒行を無意味だとした。
458:吾輩は名無しである
08/05/03 07:55:32
仏陀の涅槃に入る悟りとも違う感覚かもしれんな。最後は時間の統一について書かれているが、あれが仏陀の悟りの感覚かどうかは誰にもわからないって事だな。
だがへっセは20年もインド思想の研究をしていたので西洋人だがそれなりに教養があった。
が、仏陀の悟りの感覚とは違うのではなかろうか?としか言いようがないだろう。
459:吾輩は名無しである
08/05/03 07:59:53
その他のヒンズー思想については文句のつけ所が無く文体もリズミカルで疾走感があり、読み手に感動を与え、さすがはドイツ文学の先峰と言えるだろう。
460:吾輩は名無しである
08/05/03 10:05:03
女性への献身、息子への愛情(ヴァズデーヴァ曰く束縛)
について誰か考察してほしい。
461:吾輩は名無しである
08/05/03 11:36:58
>>455
末法思想はインドに始まりと事典にありますよ。
そして中国では6世紀ごろにあった思想だそうです。
462:吾輩は名無しである
08/05/03 11:39:32
>>459
ヘッセはドイツでは人気がなかった
463:吾輩は名無しである
08/05/03 11:43:00
高橋訳のシッダールダの文庫本解説でもシッダールダに批判があるような
ことが書かれてあったような・・
464:吾輩は名無しである
08/05/03 19:08:15
デミアンを地味に映画にして下さい
465:吾輩は名無しである
08/05/04 08:30:43
今の日本の技術でアニメ化したら面白いかもな。
466:吾輩は名無しである
08/05/04 22:18:38
荒野の狼のラストのスピード感がたまらんのですよ
467:吾輩は名無しである
08/05/05 00:21:23
イージーライダーみたいですね
468:吾輩は名無しである
08/05/05 03:16:00
「安直な乗り手」
このタイトルでは誰も読まないだろう
自信があるなあ
469:吾輩は名無しである
08/05/05 03:34:45
「誰もがミッキーマウスを理解する。ヘルマン・ヘッセをわずかの人が理解する。ほんのひとにぎりの人がアルベルト・アインシュタインを理解する。そしてノートン1世を理解する者は一人もいない。」
っていうジョークがあるらしいのですが皆さん実際どの作品が難解だと思いますか??
ちなみに私はまだ「車輪の下」「メルヒェン」「幸福論」しか読んでいないので何とも言えないのです^^;
470:吾輩は名無しである
08/05/05 18:48:13
ヘルマン・ヘッセを理解する、ってのはそれぞれの作品のことじゃなく、
ヘッセの主題の理解のことだと思うから、どれがって言うのはちょっと違う気がする。
敢えて言うなら、荒野の狼が読みにくくはあったな。
471:吾輩は名無しである
08/05/06 03:36:18
あんまりうまい冗談とはいえない
それはともかく
ヘッセの人間の全体を理解するというよりも愛する
これではないかと
472:中川観者
08/05/07 09:47:49
【五十歳の男】
揺りカゴから柩に入るまでは五十年に過ぎない
そのときから死が始まる
人は耄碌し 張りがなくなり だらしなくなり 粗野になる
いまいましが髪も抜け 歯も抜けて息がもれる
若い乙女を恍惚として 抱きしめるかわりに ゲーテの本を読むわけだ
しかし臨終の前にもう一度 ひとりの乙女をつかまえたい
眼の澄んだ 縮れた巻き毛の娘を その娘を大事にとって
口に胸に頬に口づけし スカートを パンティを脱がせる
そのあとは 神の名において
死よ 私を連れて行け アーメン。
473:吾輩は名無しである
08/05/07 18:51:32
50過ぎてまだ性欲にムラムラしてるやつなんているのか
よっぽど嗜好に関する学習能力が乏しいんだろうな・・・
474:吾輩は名無しである
08/05/07 20:16:57
>>473
お前は、オカマか?
男は何歳になっても、チンポが立つ訓練はしてるんだ
まして、文豪ヘッセにして、この【五十歳の男】が証明している。
もっともっとヘッセの文面に触れる事だぁ…なぁ473君。
475:吾輩は名無しである
08/05/07 20:17:43
>>472
これヘッセの文面?
476:吾輩は名無しである
08/05/07 20:44:13
>>475
『人は成熟するにつれて若くなる』ヘッセ訳岡田朝雄 草思社
477:吾輩は名無しである
08/05/07 21:03:30
>>474
は?
これがヘッセの文章だか知らないが、
とにかくお前はこの文章をまったく読解できてないな。
まず、50になってもマジで性欲がムラムラしているようなヤツは、
よっぽど生理的な学習能力を持たない、単なるヘンタイだ。
ふつうは性欲自体に飽きてくるし、いかに自分自身が生き物として
人生を操られてきたかに勘付く。
それが50すぎても若い女と・・などと考えるというのは、ある程度
年甲斐のない無理をあえてしようという意図的な行為だ。
突き動かされるようにそうなるわけがねえだろw
ハゲwww
478:吾輩は名無しである
08/05/07 21:56:31
>>474
だいたいにして性欲に突き動かされている野獣のような50歳のおやじ
だったら、
いちいちそれを文章にするわけがねえだろ。
479:吾輩は名無しである
08/05/07 22:00:53
50歳になれば分かる
480:吾輩は名無しである
08/05/07 22:04:23
>>474
そしてまた、その文面ヅラはかっこいいが、
「かくのごとく生きよう」と心に決めた50のオヤジが実際にそれを遂行する
ありさまをビジュアルで想像してみろというんだよ。
それはもう産み終わって川辺でパクパクしている鮭のごとしだ。
そこまでイメージした上で、>>474のような自信に満ちたレスができるなら、
デビ夫人にも子供ほど年下の彼氏がいるだろうよ。
481:吾輩は名無しである
08/05/07 22:10:57
必死で奇妙な方がいらっしゃる
482:吾輩は名無しである
08/05/07 22:48:56
ヘッセは、狼にしてカインの末裔だからな。
「五十歳の男」にはそれがよくでている。
まるで狼が獲物を狩るような表現だ。
相手の女の子に人格なんかあるとは思ってもいないようだ。
こういう心がヘッセの芯にあって、
それを用意周到な繊細な表現で覆い隠して見えなくさせたり
ほんの時おり、こうしてその心が姿をあらわしたりする。
この野生の心と向き合って、読者は困惑しないのだろうかな。
礼賛してしまうのかな。
483:吾輩は名無しである
08/05/07 23:15:36
>>482
こういう文面を真に受けて語っちゃう人間ってのは、
三島由紀夫が描写するボクシング体験談もマジで読んでしまう
もやしカギっ子なんだろうなあ・・・。
484:吾輩は名無しである
08/05/07 23:32:32
野生の心はヘッセの作品全体にわたって内包されている
そこが魅力であり、また底知れぬ深淵でもある
485:吾輩は名無しである
08/05/08 13:24:13
>>477>>478
普通に50歳になってもパンティ脱がせたらチンポは立つだろうよ~
文学者だろうが、哲学者だろうがなぁ。
チンポが立つと言わせるヘッセに世界に人気があるんだろうが________
>>477>>478のオカマ野郎め!
486:吾輩は名無しである
08/05/08 14:58:11
>>477
ヒント:個人差
487:吾輩は名無しである
08/05/08 15:25:06
>>485
50歳になっても、とはなんだ。男は70過ぎても性欲がある。表出のしかたは
千差万別で個人差は限りないが、必ずある。現実に高齢者の施設でも病院でも
スタッフ達の隠れた悩みはそれだ。
個人的意見を言えば、生命力のポテンシャルが高い個は性欲も強いようだ。
古今東西英雄は色好みで年齢に関わらず種を撒き散らして子をつくる。
文学の世界も例外ではない。
488:吾輩は名無しである
08/05/08 15:37:51
失礼しました。追加訂正>>50歳になっても、60歳になっても、70歳になってもパンティ脱がせたら…
489:吾輩は名無しである
08/05/08 15:39:37
ちなみに熟年夫婦の最大の危機は、夫婦の性欲差異であることが多い。
閉経期を迎える妻が性欲から遠ざかるのに対し、夫の方は以前と同様に行動しようと
挑みかかるので軋轢が生じる。閉経期の女性は肉体的変化により性交痛が起こるが
それを夫に表明する習慣が旧日本には欠けていた。そこで衰えても
機能する夫が無理強いし離婚騒動まで引き起こす例すらある。
まず、男は無知であってはならない。バイアグラだけ飲んでればいいと思うな。
年齢にかかわらず夫婦和合は平和の基礎だから、遠慮なく医者に相談することだ。
方法はいくらでもある。 以上。
490:吾輩は名無しである
08/05/08 20:45:29
ヘッセはどこへ……
491:吾輩は名無しである
08/05/08 21:49:56
>>490
要するにヘッセは、老若男女・セックス・卑猥…と世界に人気があるということです。
492:吾輩は名無しである
08/05/09 00:05:12
クヌルプ読んだよー、優雅過ぎて笑ったw
情景が素朴で美しくてとてもいい。
最期に神様相手にああ言えるってのもいい。なんか優しい作品だねえ。
493:吾輩は名無しである
08/05/09 06:02:47
素敵な読者に素敵な読み方されて
きっとヘッセも喜んでるよ。
494:吾輩は名無しである
08/05/09 19:16:25
「最後」と誤記せず「最期」と正確に記述するのは
高偏差値のニートか
495:吾輩は名無しである
08/05/09 23:39:54
おい何だかトゲがないかトゲがw
不真面目紹介スレのカキコはここの住人じゃないの?
496:吾輩は名無しである
08/05/10 12:34:49
シュリンクの「朗読者」すごくヘッセの雰囲気がある。
497:吾輩は名無しである
08/05/10 13:45:08
ああ!そういえば!
俺は読んだけど今まで気がつかなかった。
すごい読者だ!
498:吾輩は名無しである
08/05/10 16:43:36
シュミッツさんが主人公のちんこ後ろから握るとこ
すげー興奮した。
499:吾輩は名無しである
08/05/10 19:36:33
シュミッツさんは野生だからね。主人公も15歳のときはそれが素晴らしい
と感じたのだ。威厳があってかわいらしく、いい匂いがしてうっとりとした
それで「お父さんさようなら、お母さんさようなら、僕はこれから別の道
を行きます」と決心さえした。シュミッツさんと生きることは父母の世界
とは違う世界で生きることだと主人公はわかっていたんだろう。
ヘッセのデミアンに似ている。
500:吾輩は名無しである
08/05/10 23:01:46
あなるほど
501:吾輩は名無しである
08/05/12 02:51:21
My Best 3
ガラス玉演戯
ナルチスとゴルトムント
たましいについて(エッセイ、1917年)
502:吾輩は名無しである
08/05/12 03:40:05
本格派だな。
503:吾輩は名無しである
08/05/12 03:40:50
大作派とでもいうか。
504:吾輩は名無しである
08/05/22 03:34:11
デミアン読んでます。
なんだか面白くない予感。
こういう人間性の発見ってのは、ある人には物珍しくてもある人には
取り立ててびっくりする事でもなかったりする。
聖書の内容に新解釈を提示したのが当時新しかったのか。
まあおれは元ネタを知らないが教圏では衝撃的のようだ。
武術家の甲野善紀が、人間という生き物ほど自分の自然な動き方を
知らないものは他にない。スズメでも自然に動けるのにと言っていたが、
ならばデミアンの言う交尾に向かう蛾に似た自然な人間の所作ってのは
一体どれだけ的確に小説の中で描写しきれているというのか?
まあとにかく最後まで読んでみます。
505:吾輩は名無しである
08/05/25 10:00:06
506:吾輩は名無しである
08/05/27 20:24:42
ドイツに住んでいるので、ドイツ語の勉強がてら原文でヘッセを読んでみたい。
ちなみにヘッセは翻訳でも全く読んだことないんだけど、何かお薦めありますか?
507:吾輩は名無しである
08/05/27 21:06:23
カフカを読んでもらって感想を聞きたい
カフカのドイツ語は易しいらしくて
508:吾輩は名無しである
08/05/29 02:44:27
くそ実吉でデミアンを読み返しているが、平仮名の多さに閉口も閉口
なんだよこいつ
509:吾輩は名無しである
08/05/29 02:50:06
あーーーーーーーーーーーー面白いのに読めば読むほどに腹が立つ
馬鹿だろこいつ
510:吾輩は名無しである
08/05/29 03:38:23
スレチだが、ドイツ語原書だと
ニーチェの『ツァラトゥストラ』が異様に平易な文だった。
511:吾輩は名無しである
08/05/29 05:08:28
『少年の日の思い出』って本国じゃまったく知られてないのか?
ドイツ語の全集を覗いてみたんだけどそれらしいのがみつからん
512:吾輩は名無しである
08/05/29 17:06:46
>『少年の日の思い出』って本国じゃまったく知られてないのか?
>ドイツ語の全集を覗いてみたんだけどそれらしいのがみつからん
URLリンク(www.amazon.de)
「少年の日の思い出 (Das Jugend gedenken)は、最初「ヤマユガ (山繭蛾Nachtpfauenauge)という題で、
一九一一年に少年雑誌に発表され、その後いろいろな新聞に掲載された。一九一九年には『小さな庭(Kleiner
Garten)』という一千部の限定版小品 集に収められた。
513:吾輩は名無しである
08/05/29 17:57:36
実吉消えろ
本当にイライラする
ヘッセの文章を再現しようと平仮名多用しているのかとも思ったがそうではないみたいだな
解説を見る限り
以後こいつの名前を見た瞬間にぶっとばす
514:吾輩は名無しである
08/05/29 23:21:36
>>510
へー、そうなんだ。意外。
読んでみようかな。
515:吾輩は名無しである
08/05/30 03:37:04
>>509
火に油を注ぐようだが
URLリンク(blogs.yahoo.co.jp)
新潮文庫にしておいてよかった。
しかし今4割ほど読み進んでるがおれは一向に面白くない。
516:吾輩は名無しである
08/06/03 16:48:05
『デミアン』読んだけど、この本のテーマにあるように必ずしも人がその人個人だけの
生き方をすべきとは自分は思わない。
他の人や何かに忠実に生きるのもひとつの生き方。それはそれで尊い。
だから例えば敬虔なクリスチャンとして生きるのもそれはそれで意味がある。
作中では敬虔なクリスチャンというのは否定されているみたいだけど。
自分自身はクリスチャンではないけれど、そう思う。
>>483
どういう意味?ヘッセが自分の本当の気持ちを書いたわけではないってこと?
517:吾輩は名無しである
08/06/03 20:56:02
>>516
おれのレスにレスがついてる。
それはつまり「自らの野獣性を表わした文章」ってのはありえないという
ことよ。
そのこころは、
本当に野獣なのならば、そいつは机の前で文章なんか書かない。
三島由紀夫も自分のスポーツ体験談を精緻な文章で残しているけど、
実際現場でその三島を見ていた知り合いによると、三島はへっぴり腰
でもやしもいいとこだったそうだw
518:ペンギン
08/06/03 22:52:25
三島の左脳に頼りすぎてる小説に辟易しない人はヘッセの小説の真髄に触れられないだろう
神秘というものがどういうものか、無邪気でセンシティブな(おそらくこれらは生来のもの)心の持ち主のために
ヘッセの小説はある
519:吾輩は名無しである
08/06/11 17:50:03
俺はヘッセ大好きだけど、
なんとなくヘッセって馬鹿にされてる気がしないか?
ヘッセ(笑)みたいに。
520:吾輩は名無しである
08/06/12 22:17:57
加藤君にはぜひ「デミアン」を読んでいてほしかった。もしかしたら
彼は変わっていたかもしれない。
521:吾輩は名無しである
08/06/12 22:25:53
それで変った姿が俺ってか?
522:吾輩は名無しである
08/06/13 01:39:32
車輪の下(高橋健ニ 訳)を大学の図書館で借りてきて
神学校入学の所まで読んだんだけど
今も昔も受験生の心理ってのは変わらないもんだな
思わずニ月の頃の自分と重ね合わせたよ
まぁ俺はハンス君みたいに頭がよろしくないから
見事に第一志望には振られちゃったけど、ね
523:吾輩は名無しである
08/06/13 02:05:56
ちょっとこのスレを読んでみたけど
高橋訳はあまりよくない…のか?
特に意識せずに手にとったからなぁ
まぁヘッセは最初だし、気にせずに最後まで読んでみようかな
524:吾輩は名無しである
08/06/13 19:28:17
デミアン、中盤すぎまで読んだが
あいかわらすつまらん!
なんだこの日記みたいなの。
525:吾輩は名無しである
08/06/13 22:20:51
デミアーーーーーン!!!!!!
526:吾輩は名無しである
08/06/14 11:53:57
どんだけ過疎ってんのかと
527:吾輩は名無しである
08/06/14 16:56:05
うっとうしいはみるなぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ
消えうせろぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
うっとうしいおっさんはみるなぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ
消えろぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
うっとうしいやつらはみるなぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ
うっとうしいやつらはしゃべるなぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ
消えうせろぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
消えうせろぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
うっとうしいやつら女はみるなぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ
消えうせろぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
528:吾輩は名無しである
08/06/15 07:40:16
>>349
529:吾輩は名無しである
08/06/15 07:49:06
>>397
530:吾輩は名無しである
08/06/15 13:42:23
老年の価値について
531:吾輩は名無しである
08/06/15 17:53:49
>>523
ヘッセといえば高橋健二と言われているくらい名訳として定評がありますよ
532:吾輩は名無しである
08/06/16 03:24:05
今読んでるデミアンは、きっと最後まで読んでもこのままつまらないんだろうな。
533:吾輩は名無しである
08/06/16 03:46:06
イッヒ ベギンネ マイネ ゲシヒテ ミット アイネム エアレブニゼ デア ツァイト、
ヴォー イッヒ ツェーン ヤーレ アルト ヴァール ウント イン ディー ラタインシューレ
ウンゼレス シュテットヒェンス ギンク。
534:吾輩は名無しである
08/06/16 03:58:53
518 :ペンギン:2008/06/03(火) 22:52:25
三島の左脳に頼りすぎてる小説に辟易しない人はヘッセの小説の真髄に触れられないだろう
神秘というものがどういうものか、無邪気でセンシティブな(おそらくこれらは生来のもの)心の持ち主のために
ヘッセの小説はある
535:吾輩は名無しである
08/06/16 04:00:13
319 :ペンギン ◆YIY09y7wuE :2008/06/07(土) 16:08:06
『夏の砦』読み始めて思ったこと
才能ないな
三島がすぐに連想された
左脳小説だね
人工的だよ
536:吾輩は名無しである
08/06/16 20:11:01
デミアンつまらん
西洋人はこんなつまらないことを考えて
一生を過ごすのか
537:吾輩は名無しである
08/06/21 12:22:02
ショートサーキットw
538:吾輩は名無しである
08/06/23 21:07:57
>>516
敬虔なクリスチャンも自身だけの生を生きていると思うんだが。
ヘッセがクリスチャンを批判するとしたら、それが自己の運命でないのに、
キリスト者として生きようとする人に対してだと思う。
539:吾輩は名無しである
08/06/23 21:30:54
認識ってのは、それが己の生に対してであれなんであれ、
溺れることとは全く違うと思うのよね、少なくとも知性面においては。
宗教者とみると俺はもう無条件に、「この自己中野郎が!」
なんて罵りたくなるんだがw それが世にあることのマイナスには
目を塞ぎ、ただ己に対するの機能にだけ耽溺する。見苦しいよやっぱ。
やっぱ赦せんなー俺は、降りるやつは。
540:吾輩は名無しである
08/06/23 21:45:53
芸術はでも、逆であって。
共有されなくっても、自己満足でもそれは、構わない。
だから無価値だし、だからこそ素晴らしい。
ここでならひとは、溺れ、狂うことだって赦される。
541:吾輩は名無しである
08/06/23 22:45:37
通勤電車の中で読み続けて、デミアン7割読んでるが、
まったく面白くない。
なにこれ。
542:吾輩は名無しである
08/06/23 23:23:14
翻訳がくずなんだよ
平仮名ばかり使いやがって馬鹿だよ訳した奴は
543:吾輩は名無しである
08/06/24 01:25:45
新潮文庫の高橋訳だよ。
・・・文章の問題じゃなくてさ、中身よ。
なにこれ・・・。
個人的にこの本との出会いが悪かったのかなおれ。
30代ですが。
544:弁天
08/06/24 19:29:54
デミアン
545:吾輩は名無しである
08/06/24 20:01:55
車輪の下やデミアンはヘッセの中でもつまらない部類の作品
まずは郷愁やクヌルプあたりにトライしてみたら?
自分はシッダルタや荒野の狼、知と愛が一番ぴったりきた
546:吾輩は名無しである
08/06/24 21:01:11
ヘルマン
547:吾輩は名無しである
08/06/24 21:15:39
俺はデミアンが一番だけどなー。
548:吾輩は名無しである
08/06/24 23:34:40
春の嵐はつまらなかった
549:吾輩は名無しである
08/06/28 16:55:26
『車輪の下』は、どの訳がいいですか?
550:吾輩は名無しである
08/06/29 05:52:48
知と愛を薦めながらデミアンをつまらない部類と言えるのが面白いな。
551:吾輩は名無しである
08/06/30 13:28:32
URLリンク(godofinsects.com)
URLリンク(godofinsects.com)
552:吾輩は名無しである
08/07/01 00:49:31
ちんたら読んでいって、今エヴァ夫人が出てきたところだ。
なんだこの小説・・・
なめてんのか・・・・
553:552
08/07/01 04:17:58
もうちょっとで読み終わるんだけど、しかしまったくこのデミアンって
小説は何なんだよ?
・・・と思ってこのスレざーっと見てみたら、高橋訳って評判わるいんだね。おれ高橋訳。
この小説がファシズムの台頭を暗示しているっていうレスがあったけど、
だとすればこの作品の存在自体、すでに役割を果たし終わってることになる。
しかし登場人物の言っている事は、ダーウィンの進化論レベルで
人間の運命を論じたりしているというのに、それが国家間戦争ごときに
なぞらええるわけかね?
しかしなんなんだこの小説は。
エスパー小説かよ。
昔観た幻魔大戦思い出す。
554:吾輩は名無しである
08/07/05 04:02:11
夢うらないなんて仏教から見ればちゃんちゃらおかしいw
555:吾輩は名無しである
08/07/09 01:00:05
>>553
君は寂しがり屋さんだな。
556:町居則子(金神弁天)
08/07/09 02:20:28
天上天下唯我独尊
羅漢号泣
557:吾輩は名無しである
08/07/09 10:34:09
結局デミアンは新人類(古・・)ってことが言いたかったのか?
わからん・・・
本来主人公が個人で待望していたもの、それが「戦争のようなもの」だったと?
558:吾輩は名無しである
08/07/15 16:29:01
高橋訳ほんとに酷いな・・
日本語でおkな所多すぎだし文体もめちゃくちゃ
捨ててくる
559:吾輩は名無しである
08/07/15 16:36:52
でみあんもつまらんしっだあるたもつまらんしゃりんのしたもつまらんはるのあらしもんだいがい
はたしてほかのはよむかちあんの?
560:吾輩は名無しである
08/07/15 16:47:23
しっだあるたなんかささげられたろまんろらんがかわいそう
はずかしかっただろおなあやめてくれよおぼくのなまえだすなよおっておもただろおなあ
561:吾輩は名無しである
08/07/15 23:20:30
ジッタールタは釈迦に疑問を呈した所と時間に言及したところだけが
気を引かれた。あとはいくら読んでも主人公本人じゃなきゃ実感できない
ような事を延々文章にしてるだけに思えたな・・・。
562:吾輩は名無しである
08/07/15 23:38:42
ファウスト読んでもシッダールタ読んでも、ああ俺が居ると思うw
563:吾輩は名無しである
08/07/16 00:42:39
>>565
ジッタールタの主人公は実在の釈迦並みの人格設定で、既存のバラモンの下で
修行してもそれを凌駕してしまうんだが、お前。
・・・そういう意味じゃなくて?w
564:吾輩は名無しである
08/07/16 01:03:10
凌駕ってでも、ただ定型をこなしてきただけの凡百のをじゃないw
565:吾輩は名無しである
08/07/16 12:37:48
>>558
オレあんまり小説読まないんで訳書ってこんなものなのかなと
思っていたがやっぱりヒドイのか。
確かに読んでると脂汗が出てくるのはそのためだったのか。
高橋自身は原文の雰囲気をうまく醸しているつもりなんだろうな。
このスレであんまりその話題が出るんで
とうとうヘッセ全集買ってしまった。
荒野の狼を全集で読んでます。
566:吾輩は名無しである
08/07/16 15:54:11
最近灯台の野崎の翻訳の赤と黒があんまりひどいんで問題になっているけど、
高橋さんのがひどいってのは聞いたことないな。
翻訳ってのはその時代の用語用字を理解していないと、
自分の日本語の稚拙さを露呈することになりかねないから、
注意したほうがいいよ。
このスレの批判は幼稚なだけじゃないの?わからないとかさ。
まあ、具体的な指摘できるわけじゃないんだろうな。
567:吾輩は名無しである
08/07/17 18:15:40
>>29
遅レスだが・・・・・・・・・・・
デミアンが相当な脅迫したんだろうな。
クローマーがびびるくらいの。
でもあのカツアゲって、最初にシンクレールがりんご農園のおっさんに
「クローマーっていう悪がきに調子こいてうそいっちゃった。すいません。」ってあやまって
おいてクローマーに
「ぼくはどうなってもいいからチクってきたら?」って開き直れれば
あっさり解決だったかも。(これじゃ話にならないけど・・)
568:吾輩は名無しである
08/07/17 20:21:00
>「ぼくはどうなってもいいから」
とは言えないのがエーミール君。ウブなお坊ちゃんだったから。
デミアンはクローマーにこういう台詞も言ったかも。
「おい、あれは俺の獲物だ。手をだすな。」
569:吾輩は名無しである
08/07/17 23:41:18
ずっと夢に出てきた魅惑の人、それが実は実在するデミアン母だった。
・・・この文脈はなんなの・・・
570:吾輩は名無しである
08/07/17 23:59:24
シッダールタの文体は美しすぎる。
明治以来、西洋文化で育った我々日本人はヘッセの文体に感動し、インドの東洋思想にふれ感激する。
読者の感動が二重三重になり、疾風怒涛の季節を駆け上がっていくのである。
特に20代~30代の人がこれを読めば良い青春を送る事ができるだろう。
571:吾輩は名無しである
08/07/18 00:51:22
>>569
とまどうよね。
他に、ジンクレールが彼女と大人の関係をもってしまうこと。
彼女には他にも大人の関係を持つ人が複数いることがわかるが
平気なこと。
572:吾輩は名無しである
08/07/18 02:28:52
>>571
え?そんなくだりあったか?
読み落としていたのか・・・
573:吾輩は名無しである
08/07/18 14:15:04
手元に本がないのですが・・
成人してデミアンと再会してデミアンの家に逗留しているときに
デミアンから、母と関係を持ったんだね?おめでとう、みたいなことを
いわれてジンクレールが喜ぶというよう場面があったような
そしてそのとき、デミアンの口から、母は君のように母の気に入った
相手が複数いてみんなとも関係をもっているんだと、誇らしげに
説明していたとオモ。選ばれしものどもというわけですかね・・
574:吾輩は名無しである
08/07/19 00:58:30
>>573
まあそういうくだりがあったとしても、それが一体既存の秩序に対して
どういうシンメトリーを成す事柄なのか、読んでいてさっぱりわからな
かったな。何が言いたいのか。高橋訳だったからオレがわからなかった
のかな・・・。
のちのフリーセックス的若者文化とかそういうものを暗示していたとでも
受け取ればいいのかね。この小説は受け止め方がわからん。
575:吾輩は名無しである
08/07/19 01:41:27
>>574
象徴的な「或る女性」が描かれていると思う。
この女性はヘッセのなかにだけあるのではなく、いろんな作品にも
あらわれる。平塚らいてふの「太古女性は神であった・・」という
女性もこの女性かもしれないな・・
これは既存の秩序をブレイクスルーするもの。既存の秩序はアベル的
なもの。ちゃんとした手続きを踏んで行われるものだけど、この女性は
それを横入りする、アベル的秩序を馬鹿にする、上を行く。高橋訳は
その高揚感を原作以上に高ぶらせる。で、自分も中学生のとき十分に
高ぶったんだけど・・その後はたと考えこんじゃった。それでいいのか
ってね。
デミアンほど魅力があって心の底からゆさぶる作品は少ないと思うな
初めて読む年代にもよるのかもしれないが・・
576:吾輩は名無しである
08/07/19 03:23:15
油臭す
577:吾輩は名無しである
08/07/19 05:11:56
びみょー(笑
578:吾輩は名無しである
08/07/20 21:00:04
>>575
東洋人であるオレ自身からすると、ヘッセの小説、デミアンなんてものは、
もしかしたら物凄く体の低いシロモノで、オレはそれに気づかずに付きあ
わされてるだけのような気もする。しかしこの小説に書いている事を、
オレが全て把握したわけでもないからはっきり断定できないが。
とにかく小説の中で引用されるカインとアベルの逸話を知らないと、
話しのとっかかりでつまづいてしまうようだが、それもネットで調べて
わかった。で、もしかしたらこの主人公はカインの生き方を追体験して
いるのかもしれない。ただどうも納得がいかない。
仏教にはそんな、シロとクロみたいな逸話はないからな。
579:吾輩は名無しである
08/07/22 01:59:45
>>562
ファウスト読んでもシッダールタ読んでも>>562を読んでも、ああ俺が居ると思うぞ
580:吾輩は名無しである
08/07/22 21:35:50
>>578
カインとアベルの逸話など知らなくても、デミアンは十分読者をひきつける。
なぜなら、含蓄はカインとアベルの逸話だけにとどまらないからだ。
どうも、人の言う感想にまどわされてデミアンをじっくり読んでないのでは
ないだろうか?デミアンは一語一句意味がある。良い悪いは別にして本当の
物語だと思う。それは実話ということではなく、これからも起こりうる真実の
書かれた本なんだと思う。そしてヘッセは結末は書いていない。この本の
導くところが聖なのか邪なのかそれはわからない。
あなたは白と黒みたいな逸話だというが、それはネガとポジみたいに
逆転するもので非常にダイナミックに動くものだ。現実世界でも同じ
ネガとポジの逆転が起き、人間たちを翻弄する。こんな重要な大きな
真実が書かれている本は少ない。或る意味わたしたちの理解を超えている。
それを理解したいとわたしは思う。そして西洋の他の著者が書いている本と
連動しているのを見つけたときは小躍りする。
581:吾輩は名無しである
08/07/22 22:20:35
>>580
>西洋の他の著者が書いている本と連動しているのを見つけたときは小躍りする。
そういえば、ネルヴァルの『暁の女王と精霊の王の物語』がもろネタかぶりしてて面白かった
582:吾輩は名無しである
08/07/22 23:00:27
ファンだった時期もありあまり触れたくないんだが
ヘッセにおけるインセンスト・タブーってどんな印象なのかな??
583:吾輩は名無しである
08/07/22 23:09:32
聖者になるか野獣になるかの2つしかないと聞いたことがある。
微妙な問題だな。どうでしょう?
また、倫理的な意味の殺人を犯したものは、
真実を語る境地を得る場合があるらしいが…。
584:吾輩は名無しである
08/07/22 23:21:41
>インセ《ン》スト・タブー
素直に近親相姦って言えば恥をかかずに済んだものを
585:吾輩は名無しである
08/07/22 23:47:06
スレ違いだがカミュもカリギュラなど読むと妹とかと関係を持っていそうだな
どうでしょう?
586:吾輩は名無しである
08/07/23 00:08:01
ヘッセは近親相姦をテーマにしてないと思うけど?
そういう作品があったというの?
587:吾輩は名無しである
08/07/23 21:56:26
参考としては「あれ」だ
デカメロンと聖あうぐすてぃねす
なんか違うな…
でかメロンの作者の電気と聖なんとかのことを同じ時期に書いていたとやら
588:吾輩は名無しである
08/07/23 23:27:06
>>581
うわ、まじかぶりw
ネルヴェル自身もあの女性の虜となっていたのでしょうか。
でも、あの女性は不吉なんですよね。
あの女性に選ばれたものは選ばれしものなんでしょうが
わたしの目からはあの女性の獲物に見えます。
589:吾輩は名無しである
08/07/23 23:59:23
>>580
578です。
おれが思った「デミアン」での白と黒の対比による描写というのは、
最初のシークエンスでの人間の昼と夜という見方についてだね。
そこでおれは「うわぁ、なんとまあ体の低い語り出しだろうか」
と思った。親離れしたい思春期の読者ならこういう語り口には飛び
つくんだろうが。まさか昼を批判する事によって夜を正当化しよう
なんて体たらくがこれから始まるんじゃないだろうな?と思ったな。
しかし確かに話しが進むにつれ、そんな対比は影をひそめていく。
人間における昼と夜の対比なんてものはこの小説にとっては初動でしか
なかったんだろう。しかしそこからがおれには理解できない世界になって
いく。わからないというか心のどこかでは分かっているようなんだが、
肩すかしを食らったような気分なんだな。デミアンの母が予感されるべき
存在だったなんて、何が言いたいのかさっぱりわからない。
まったく個人的な話しなんだが、おれがヘッセ作品を、例えば電車の中で
読もうとすると、必ずジャマが入るんだ。席のとなりのオッサンが新聞を
ひんぱんにめくるので肘が当たって集中力をそがれたりとかね。
これはなにかあるな、とは思う。
590:吾輩は名無しである
08/07/24 21:42:56
>>589
デミアンの母=おばさんが運命の女だったという所に引っかかっているの
でしょうか?でも三十代みたいだったようだし金持ちで女神風に着飾って
いたのかも。
容姿も最初ジンクレールの初恋の若い女性の絵を描いていくうちにそれは
もっと理想の容姿となり、デミアンの顔になり、デミアンの顔なんだけど
女性になったというのだから若いお姉さんみたいだったのかもよ。
591:吾輩は名無しである
08/07/24 21:46:32
あるな、なにかある。絶対に。
俺はフランツ・カフカの本を二冊買ってから不幸の連続。
たまりかねて駅に捨てた。
カミュでも同じ、なにかあるなあとは思う。
だからもうカフカとカミュは買わない・読まない・手に取らない!
592:589
08/07/25 00:02:05
おれは逆に「読む」ね。
意地でも。
おれに読ませまいとする勢力と戦いたくなってムラムラしてくるね。
となりの席の新聞めくりまくるオッサンに、思いっきり自分が読んでる
デミアンの題字見せてやった。目の前に突きつけてやったよ。
「はいお察しの通り、僕は今からヘッセさんのデミアンというのを読もう
としているんですが、どうですか、ジャマなさいますか」というメッセージ
性を込めてな。もうおれは変人のようだが、こうすると空気が多少おだやか
になる。
593:吾輩は名無しである
08/07/25 00:49:54
キチガイ乙
594:吾輩は名無しである
08/07/25 01:24:38
多少でも食う気がおだやかになるのか、、
じゃあ、そのオッサンはいい人だったんだな、、
ほんとにあほならずっとめくりまくるだろう
595:吾輩は名無しである
08/07/25 02:58:14
『デミアン』について、デミアンとシンクレールの間には、ホモソーシャル(=男同士の社会的に強い絆。性的なものはない)があるように感じるのですが
596:吾輩は名無しである
08/07/25 10:56:36
さようでございますか
それはようございましたね
597:吾輩は名無しである
08/07/25 18:38:50
>>595
お前ものすごいな。
598:吾輩は名無しである
08/07/31 16:18:01
ヘッセはスケールが小さい
トルストイやドストエフスキーを読めば、ヘッセなんて読めない
599:吾輩は名無しである
08/07/31 22:03:08
あほか
600:吾輩は名無しである
08/07/31 22:58:43
透ける。すkらついお。すけrつあい。すけるもち
601:吾輩は名無しである
08/08/02 10:41:57
シッダールタを読み返しました。
最初に手にとって以来、10年立つけど色あせない感動を
ありがとうといいたい。
602:吾輩は名無しである
08/08/05 15:48:47
要するにヘッセの言いたいことは
実体験、実経験なんてものはたかが知れていて、
人間は結局思考の変遷によって成就する生き物だ
・・ということなんじゃないのかね。
だからその人の経歴みたいなものは自他ともに
なんの確証にも文脈にもなりはしないと。
603:吾輩は名無しである
08/08/06 21:14:33
そんなことどこでヘッセは言っている?
そんな頭でっかちにならず、素直に一字一句読んでごらんよ。
現代の作家でヘッセに味わいのよくにたシュリンクでも実感した。
非常に細やかで繊細なのにしっかりした構成。実に共感をさそう内容。
幾重にも解釈でき、見る角度からまったくちがう光景を映し出すのは
それが真実の物語だから。それだけになにげなく見える、しかし
他のだれにも本当の生きた物語を書くことはできない。つまりだれにも
できないことができた数少ない作家のひとり。
604:吾輩は名無しである
08/08/07 11:14:19
思考というか、現実を通常の現実としては
見ていないような描写じゃない?
デミアンにしろ、もし主人公の実際をカメラで
一部始終撮影したとしたら、文章で書かれているような描写とは
作者の確信犯的に食い違うような気がするわけ。
605:吾輩は名無しである
08/08/08 01:47:55
思想の『変遷』というよりも、『発展』とか『到達』『止揚』だろうね。
606:吾輩は名無しである
08/08/08 04:50:48
ヘッセの全集の副題があれとすれば
「ヘッセ全集―ヘッセの生涯におけるあれこれ―」でいいのでは?
607:吾輩は名無しである
08/08/08 06:15:59
とりあえず複雑な小説を読みたがるやつって
無駄に作者の傾向とか語りたがって本質理解できないのかしようとしないよな。
それこそほんとシッダールタのカマラをちゃんと読めといいたい。
608:吾輩は名無しである
08/08/08 09:33:24
とりあえず複雑な小説を読みたがるやつって
自分だけは本質を理解して、他のやつは全然分かってないと思いたがるよな。
609:吾輩は名無しである
08/08/12 05:15:44
>608
確かに
610:金神・弁天
08/08/13 02:14:48
ヘッセ自身の生涯については、甚だ疑問で一杯だ。
611:吾輩は名無しである
08/08/13 15:23:39
そうか?
ジッタールタなんかを読むと
子離れしていく心境などが独白されていると思うが。
612:吾輩は名無しである
08/08/13 23:27:55
古本屋で相良訳クヌルプ買っちゃったんだけど、高橋訳のほうが読みやすいんですか?
あと、河出書房世界文学全集18ヘッセ拾ったんだけど、文庫版と何か違う?
613:吾輩は名無しである
08/08/14 00:21:17
>>612
クヌルプ→相良訳でOK
河出版=新潮文庫版 訳文は同一です
614:吾輩は名無しである
08/08/14 00:26:42
早速ありがとうございました
615:吾輩は名無しである
08/08/14 03:18:42
荒野のおおかみの世界観とかすごく好きなんだけどさ
後半の展開なんか無理やりな感じしね?
616:吾輩は名無しである
08/08/14 18:59:43
誰にでもわかる単純な語彙で、限りなく深い思いを語るヘッセ。
誰もが思いつかない難渋な言いまわしで、どうでもいいことしか語らないフォークナー。
正に対照的。
617:吾輩は名無しである
08/08/14 21:33:17
>>616
> 難渋な言いまわしで、どうでもいいことしか語らないフォークナー
ジョイスなんかもそうだよね
618:吾輩は名無しである
08/08/14 22:16:55
>>617
バカ
619:吾輩は名無しである
08/08/15 02:52:23
彼は仏教徒になりたかったのかもしれんな。
堅苦しいキリスト教学に反発する姿こそ、ビートであり、その季節が
ビートジェネレーションであると言えよう。
日本だと、昔からの礼儀作法に反発し、
アメリカの音楽を聞いたりする。
という事だろう。
620:吾輩は名無しである
08/08/16 23:45:29
616 617は子供かな
ヘッセみたいな子供向けしか読めないみたい
621:吾輩は名無しである
08/08/16 23:50:30
池内紀も一般的にヘッセは若い間しか読めないと言ってるね
622:吾輩は名無しである
08/08/17 16:19:07
フォークナーもジョイスもヘッセより評価が高いw