08/01/13 01:26:06
絲山氏の一連の作品を読んで感じたことは、「片想い」が圧倒的に多いこと。
「海の仙人」の河野に対する片桐の想い、
「袋小路の男」の小田切に対する日向子の想い、
「アーリオ オーリオ」では美由の哲への想い、おそらくは美由は恋であるとは
意識すらしていてないであろうほのかな想い、、、
それは哲も同じだろう……
胸に沁み入る作品とは、こういう小説をいうのだろうなあ……
胸をしめつけられるようななせつない余韻を残す珠玉の作品群だ。
「コイシイヒト」 作詞:川村結花, 松たか子 作曲:川村結花
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逢いたくて逢えなくて 何度も受話器を置いた
永遠に永遠に この胸の中
交差点交の向こうに あなたの顏見つけた
変わらないその瞳 一瞬時が止まる
恋人でいるよりも友達として側で 笑いあえてるだけでいつもそれでよかった
もしあの日 ああその想い あの人に伝えたら何か変わっていたの?
ものすごくものすごく恋しい人の名前は 永遠に永遠にこの胸の中
交わした言葉の数ひとつひとつ浮かべた 臆病な私へとそっとさよならを告げる
今ならばそう胸を張って お互いに向き合って輝いていられる
ものすごくものすごく恋しい人の名前は 永遠に永遠にこの胸の中
暖かい暖かい優しい光の中で 偶然にすれ違う人波の中 離れてゆくの