07/09/19 21:10:39
確かに、教養というか、文学的素養が要求される度合いは、
鴎外の方が強いだろうね。
ただ、漱石の「草枕」は不思議な作品で、これを読みこなす
には、相当の文学的素養が要る。にもかかわらず、同時に、
ポピュラリティーも勝ち得ている。
山道を登りながらこう考えた云々は誰でも知っているからね。
漱石が大衆作家というのはあながち間違いではなかろうが、
当時漱石を読むような「大衆」は、今ならインテリ層に分類
されるんじゃないだろうか。今の「大衆」に対応する当時の
人達は、もっと軽い講談風の読み物を手にしていただろうと。
とにかく、漱石を読むのに教養は不要とは言い過ぎ。こんな
ことを主張する人は、「草枕」をきちんと読んだことがないんだろう。
…いかん、以下煽り文句を並べそうなので、ここまでにしておくw