07/06/22 06:15:45
エピソードⅡ阿川弘之「乗り物紳士録」から。
パーティ好きだった三島に、阿川弘之も呼ばれて行った事があったらしい。
三島邸は、羽田の近くにあったから、飛行機の飛ぶ音が聞こえ、乗り物好き
な阿川は嬉しくなって、「ああ、飛行機の音が聞こえますね、いいなあ」な
どと笑顔で言ったので、三島に「君は変わっているねえ、僕はうるさくて困
っているんだ」と、へんな顔されたそうだ。
まあ、普通そうだわな。
あれ程の作家でも、家を建てるのに純文学だけでは足りず、別に書きたかった
わけでもないエンターテインメント何冊も書いて(吉本隆明に言わせると「駄
本を書いてサービスして」・・・ってヒドイ言い方だな)建てた家が大田区馬込
ってのが悲しいね、戦後日本て。三島も不本意だったろな。
別に、私も良いところに住んでる訳じゃないので、大田区在住の人はお気になさらずに。