「人間失格」だけをとことん語るスレat BOOK
「人間失格」だけをとことん語るスレ - 暇つぶし2ch336:吾輩は名無しである
10/01/10 04:34:51
さっき読み終わった。
主人公の道化やら何やらが自分にそっくりで鬱になったわ

てかここで太宰治が結構叩かれてるのに驚いた。

337:吾輩は名無しである
10/01/10 06:15:43
この作品に共感するって人が多いことに驚嘆しかないわ
笑える箇所はいっぱいあるけどね

小悪魔ドクショはテレビには珍しく正確にこの本を紹介してたな

338:吾輩は名無しである
10/01/10 07:00:58
モテモテな部分以外は共感できるねえ
モテモテじゃなかったらもっと評価できるのに
なんであんなモテモテなんだか

339:吾輩は名無しである
10/01/10 20:05:15
「男は男らしく。」 と言われていた時代と、今読むのでは、やはり感じ方は大きく違うだろうね。
葉蔵モドキは本当に多い。
「クラスにひとりふたりはこんな奴いたな。」 どころじゃない。
今や、小学生を見ても整形したかのような個性の無い整った顔立ちで
男も女も親友がいるのうな子供は珍しくも無い。
そんな子供達は、中学にもなれば、簡単に女を狂わせる程惚れられる。
高校にもなれば、草食系 ナルシスト君 ギャル男 等、その他様々の葉蔵モドキへと分類されていく。
あくまでモドキはモドキだから、葉蔵程弱くは無い。

この前 親友と思っていた女と寝てしまって 「俺は人間失格だ。」 と
落ち込んでいたクラスの男がいたが
こんなのばかりの時代に読む 人間失格 はちょっと違う。 
 



340:吾輩は名無しである
10/01/19 23:43:54
たばこやの娘と緑の滝を見に行こうと結婚したそのときの気持ちがすきだなあ

341:吾輩は名無しである
10/01/19 23:46:18
>>332

光匂い充ちてよ
が現代版人間失格だとおもったな

342:吾輩は名無しである
10/01/19 23:56:39
治は文章がところどころ詩に似てる。それ以外のところも文章に無駄がない
とても上手だよね
井伏鱒二に添削で教わったんだよ

343:吾輩は名無しである
10/01/20 00:04:57
バーのママと客が写真みて客が日記借りて読み始めたことから話が始まって、
最後は再びその二人が会って困った子だね、悪い子じゃないんだけどで終わってるでしょ
社会の正しい評価は、日記の主人公は頭が子供で、
不思議にわけのわからないことで悩んでいる困ったちゃんというものでしょ
困ったちゃんにも困ったちゃんの事情はあるわけで
その人の次元にまで読者を引きずり下ろそうと太宰がするから
読者は衝撃を受けるんだろうよ


344:吾輩は名無しである
10/01/20 00:13:49
「どこまでも」のメタへと向かう、更には自身のそんなをも弄ぶ…風を
演じて見せている様な、いやそんな中にも、いや、いや、いや……、
てな感じの「おれスゲエ、ちょーあたまいい』の演出と、地と。

345:吾輩は名無しである
10/01/20 00:18:11
困ったちゃんが日記を書いたわけだが、結局他人に読んでくれと言って日記を託したし、
文章に凝ってるわけだから、小説家にでもなりたかったんだろう
題材は自分の経験
日記を充実させるために実生活に様々なイベントを持たせていたとも考えられる
日記を読む場合は、つまり本の読者はこの日記は文学作品として認められるの判断を求められてもいると思うんだよね
で、ただ自分自身の生活を書いただけで読者のことを十分考えてないから売れそうにない作品、ボツに必ずなる原稿といえるんだよね
その日記を読む客が太宰治という仕掛けになっている
太宰は私小説はくだらないと自嘲気味に言いたかったんだろう

346:吾輩は名無しである
10/01/20 00:19:43
それをまるでね、なにかこう、「これが真実だ!」なんてな
読みかたをしか出来ないからこそ厨房はやっぱり厨房な訳で、これはまー
しかし若年の内に太宰にふれた大抵の人間においての、ありがちな(苦笑

347:吾輩は名無しである
10/01/20 00:44:18
あれを「ああメンヘルのw」と、けれども片付けてしまう前にやらなきゃ
(出来なきゃ)いけない幾つかのことをはしかし、それなりの読書経験を
積んだ大人においてしかかなわない。

安岡と遠藤まではたぶんガチ、…がどっちがどっちだったかはどうにも
今では思い出せないんだがww相手の書斎にあった太宰全集を目にした一方は、
そこで歎息と、ある種の感慨を。大人が読む太宰。―そうではあれ
ひきずりながら、つまりは読み手として未発達のまま読み続けるひとと、
そうではない者と。もったいないよね太宰は読めるのに。

348:吾輩は名無しである
10/03/15 01:52:32
映画の出来が良かったと思ったよ
現代的に堀木=DQNみたいな構図に作り直されてて分かりやすかった

349:吾輩は名無しである
10/03/21 02:19:19
映画は原作とは根本的に完全に違うモノでした。
どうせなら中身だけじゃなく題名も違うモノにしてほしかった。

350:吾輩は名無しである
10/03/29 19:19:11
>>349
その表現は正しくない。
映画の表面は非常に原作に忠実だ。

しかし、確かに根本的な別物に仕上がっている謎。

351:吾輩は名無しである
10/04/01 16:44:07
人格障害やアダルトチルドレンなど様々な著書が
出版されている今日なら太宰もまだ救われただろうに。
でも「道化」を演じるとか「断れない者の不幸でした」という
言葉の端々から深い自己探索を重ねてきたんだろうなと思う。


352:吾輩は名無しである
10/04/07 13:15:03
読みました。太宰を読むのは中学か高校の国語の教科書で「走れメロス」を
読まされて以来だな。あれから数十年、別に太宰生誕百年とかに踊らされて
買ったわけでもなく、なんとなく時間を持て余していて何か文庫本があれば
と思い、なんとなくブックオフで見つけた本だけど、どうわけだか太宰づい
てる。思えば去年も五所川原や弘前のネブタを観に行ったけど、たしかに
東北では太宰百周年で盛り上がっていたけど実家の金谷が五所川原の
すぐ近くにあったなんて知ったのは、ネブタを観終わった後で、結局
翌日は函館に行ってしまい斜陽館は行かずじまい。今、考えたら
行っておけば、よかったと後悔してる。今も映画が公開中で、もうすぐ
終わるから行っておこうか、、、

353:吾輩は名無しである
10/04/07 23:41:37
映画は監督がアホだからあんなものだろう
あの監督は女がシナ作ってワーワー泣いたりするのが何より好きらしい。ああキモイ男だ
昭和テイストプロモーションビデオみたいな軽薄な映画だった
しかしじゃあ誰があの小説をきちんと映画化できるかという問題がある
葉蔵は美形だが決してジャニアイドルみたいなタイプではないんであって
ロイド眼鏡をかけたハロルド・ロイドタイプの美形なんだから秀才タイプの顔立ちなわけだ
上品な顔立ちの秀才タイプがいかに堕ちていくかがみどころなのに
あのジャニの兄ちゃんは最初っからとても秀才タイプに見えないしただの甘ったれがせいぜいできる範囲の演技だろう
端役で酒屋の配達員役でもしたら似合ったかもしれないタイプだ

354:吾輩は名無しである
10/04/08 04:42:34
太宰もここまで要蔵を卑劣な人間二書くつもりはなかったんじゃないかね。
でも何かの理由で途中からテッテ的に汚い男にしてやろうと
決心した感じだね
結果的に卑劣漢の造形には成功してるね

355:吾輩は名無しである
10/04/08 09:49:16
卑劣漢というか、卑劣感?みたいなものは安吾、織田作、石川淳に共
通した感覚だったと思う。
日頃から主人公である卑劣漢にセックスを持ちかける不器量で愚かな
場末の飲み屋の女を内心、「私」は馬鹿にし、汚いものと思っている
が、ひとたび落ちぶれるか、窮地に陥った「私」が女に迫ると今度は
女に拒否されるという時の感覚を「卑劣感」と俺が定義してのことな
んだが。他人である異性を軽蔑するということが自分に跳ね返ってき
て自分の中でエコーしてる感覚とも言えるだろう。この文学者らは全
員もてまくりの人生だから、そういうエコーが新鮮だったんだろうな。
現代ではそれは何でもないことなんだが。

356:吾輩は名無しである
10/04/20 21:35:12
文章の読みやすさと共感させる力はすごいな。
しかし読後にドストを読んだら…本作の内容はクソだと思った。
ドストは文章はダメだがな


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