06/11/23 23:46:05
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なぜ売れる 村上春樹さん新訳「グレート・ギャツビー」
作家の村上春樹さん(57)が翻訳したアメリカ文学の傑作「グレート・ギャツビー」が
今月刊行され、早くも11万部を数えるベストセラーとなっている。
20世紀前半にスコット・フィッツジェラルドによって書かれた作品を、村上さんは「最も大事な書物」と絶賛する。
村上さんは産経新聞の取材にメールで答え、バブルとその後の「失われた10年間」を経験した現代日本人だからこそ、
1920年代の米国社会と人々を描いた同書が実感をもって読めるのではないかと語った。
■バブルと破綻…そして成熟 今だからこそ共感
小説執筆の傍ら多くの海外小説を翻訳してきた村上さんは、
60歳になったら同書を翻訳すると公言してきたが、今回待ちきれずに前倒しにしたという。
10日に中央公論新社から単行本と愛蔵版が発売され、数日後には増刷が決定した。
村上さんがこの小説に出合ったのは高校時代。作者のフィッツジェラルドに深く心を引かれるようになり、
「長い歳月にわたって心を通い合わせ、敬愛し続けてきた」という。
本書のあとがきには「どうしても一冊だけにしろと言われたら、
僕はやはり迷うことなく『グレート・ギャツビー』を選ぶ」と思いを書いている。