【夢を与える】金原ひとみPart4【ってどうなの?】at BOOK
【夢を与える】金原ひとみPart4【ってどうなの?】 - 暇つぶし2ch166:吾輩は名無しである
06/12/05 19:14:56
006年12月5日火曜日 朝日新聞夕刊文化欄 06回顧

小林信彦氏『うらなり』(文芸春秋) 夏目漱石『坊ちゃん』のリメイク 脇役からの視点としての再構成 物語を裏返しに仕立て直すアクロバテッィックな見事さに初めは目が奪われるものの、~

金原ひろみ氏『オートフィクション』(集英社)も物語の結構を逆手にとってみせた作品だ。
金原氏を思わせる若い女性作家リンが自伝風小説の執筆を依頼される。
22歳、18歳、16歳、15歳とさかのぼっていくリンの物語は、まったく別々の顔を持つ人間の物語のようであり、逆にそれこそがひとりの人間を描くことだと思わされる。

自身の投影に仕組む意気

文芸冬号に発表された綿矢りさ氏の「夢を与える」もつ強い印象を残した。
若くして絶大な人気を得た後スキャンダルで没落する10代のテレビタレントは、あたかも17歳で作家デビューした綿矢氏自身の心情を投影したかのように読ませるが、おそらくそれは、フィクションの強度をつよめるためにあえて仕組んだことだ。
この向こう意気がしたたかで頼もしい。





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