06/08/25 18:26:32
>>315
きみ、読書量少なそうだな。
「大谷崎」という言い方は三島だけが使ってるわけじゃないよ。
318:吾輩は名無しである
06/08/25 18:31:07
横レス。
>>317
大谷崎は内輪でしか使われていない。
文章では大谷崎と呼称することが多々あるが、
口語としては出版業界の人たちに限られていた。
319:吾輩は名無しである
06/08/25 18:33:18
>>317
それよりは聞書抄でしょ。
320:吾輩は名無しである
06/08/25 20:01:44
文章で多々呼称されてるなら、多々使われてるってことだろ
321:吾輩は名無しである
06/08/25 22:25:33
>>316
武州公秘話は、挿絵つきの中公文庫版で読んだが
冒頭のところは、どんなおぞましい猟奇的な世界が展開するんだろうと
ぞくぞくさせておきながら、だんだん恐くなくなってお笑い風味になっていく。
で、最後、武州公がどんな暴虐なことをこれからやり放題するのかと
期待させたかと思ったら、たちまち強引に終わってしまうので、
なんか少年ジャンプの打ち切り漫画(「俺たちの戦いはこれからだ!」)
のような読後感を感じます。
322:吾輩は名無しである
06/08/26 02:42:27
『葦刈』にでてくる山荘とか主人公が結局結婚する相手のモデルは
特定されたのでしょうか。
ぜんぜん関係ありませんが、『葦刈』を昔読んだとき、
サマセットモームの小説(フィレンツェが舞台のやつ)を思い出しました。道具立ては
ジャパニーズなんだけど、人間ドラマと言う点では非常に西洋的というかなんというか。
323:吾輩は名無しである
06/08/26 09:30:29
刺青は駄作だね。
あれなら俺でも書けるw
324:吾輩は名無しである
06/08/26 12:16:24
はいはい
325:吾輩は名無しである
06/08/26 12:44:40
それはまだ俺が「童貞」という尊き徳を持っていた時分の物語。
326:吾輩は名無しである
06/08/26 12:48:47
板違いだけど。
gyaoで『卍』の映画みた。
若尾文子に萌えた。
まあ、全体的に服装から化粧から古いんだけど、それでも美人は美人なんだと・・・。
あと、昔の人(失礼)にしては乳がでかいなと・・・。
327:吾輩は名無しである
06/08/26 12:57:41
おお!!!!!
若尾文子様の美しさをわかってくれる人が!
あの鼻声がたまらんね。腰もね。ハァハァ
328:吾輩は名無しである
06/08/26 12:59:42
このスレにはあの映画で抜いた奴がいそうだな・・。
329:吾輩は名無しである
06/08/26 13:07:29
「祇園囃子」の文子様萌え。当時二十歳なのに、あのロリっぷり!
谷崎つながりだと木村恵吾監督の「瘋癲老人日記」にも出てるみたいですね。
若尾文子様。見たい。
木村恵吾ってどういう監督?
330:吾輩は名無しである
06/09/13 19:05:56
谷崎のことを文豪文豪言っている奴は、どんな読書遍歴の持ち主なんだ?
俺にはむしろ読みやすい文章なのだが・・。
文豪と呼ぶに相応しい難解な文章が書ける人と言ったら最近では三島くらいじゃないかな?
百歩譲って大江、文学史で見て鴎外。
331:吾輩は名無しである
06/09/13 19:22:52
・・・
332:吾輩は名無しである
06/09/13 19:25:55
なんとも、、、
333:吾輩は名無しである
06/09/13 19:36:11
文豪=難解?
誰にそんなこと教わったんだ?
334:吾輩は名無しである
06/09/13 19:37:45
文豪=難解な文章を書く
というのは、初めて聞く見解だ
釣り・・・なのか?
335:吾輩は名無しである
06/09/13 19:37:59
平野さん
336:吾輩は名無しである
06/09/13 21:57:25
谷崎は、脚フェチだったらしいですが、自分はハイヒールの音フェチなんですよ。
部屋から女の人の足音が迫ってくると同時に、雨なんかが降っていると、
最高にエロッティックなのです。
女性の社会進出の象徴とも云える「ハイヒール」
しかし、スーツを身に纏い髪は黒髪でいて、言葉使いは「私」を表出させない。
その云わば「美」を解放する日常とは反對に、「美」を意識的に抑制しようという姿勢、
しかしながら無防備にカタカタと響くハイヒールの音。
雨が降りしきる音も美的ですが、ハイヒールが雨の中をいくと、
雨を蹴り上げるわけです。ピチャっピチャっと。
その淫秘な音に興奮するわけです。
チラシの裏でした。すみません。
337:吾輩は名無しである
06/09/13 23:54:09
春琴抄、痴人の愛、細雪、鍵、瘋癲老人日記、と読んで谷崎をもっと読みたいと思ったんですが、
次の読むのに何かお勧めの作品はありますか? お勧めになる理由とともに教えていただけると幸いです。
338:吾輩は名無しである
06/09/14 00:17:40
ドMなら「少年」読んで(;´Д`)ハアハアしてください
339:吾輩は名無しである
06/09/14 19:56:49
俺の読書人生は村上春樹に始まり谷崎潤一郎に終わりそう。
目下、潤一郎ラビリンスに夢中。
340:吾輩は名無しである
06/09/14 20:21:13
終わっちゃうのかよ!
341:吾輩は名無しである
06/09/14 20:54:37
>>340
一応いろんな作家を読んでみたけど、谷崎だけは別格だった。
全作品を読み終えたてから、より深く理解する為に、
歴史・漢学などを学んでみようと思う。
そういう意味で俺の読書人生は谷崎で止まりそう。
342:吾輩は名無しである
06/09/15 12:47:52
「卍」の関西語はまっとうなものなの?
何となくぎこちない気がする。
はやくも前半で挫折しそう・・。
343:吾輩は名無しである
06/09/15 21:06:25
>>337
三島由紀夫にとっては『吉野葛』が最高傑作だそうな。
オレはそれほど買わんが、たしかに芸術点は高い。
同じように芸術的でありながら面白いのが、『蘆刈』『少将滋幹の母』。
でも、細雪を読んだのなら十分ではないか。
あれが谷崎文学の総決算ともいえる。
344:ペンギン ◆od0qY8Ss/.
06/09/15 21:11:30
刺青、少年を読んだけど、まさかコイツの美文はこの程度の平々凡々な
文章をさして言われてるわけじゃないよな?
他の何らかの代表作では化けてるんだろうな?
345:吾輩は名無しである
06/09/15 21:16:19
鍵、風点老人日記だろうが
346:吾輩は名無しである
06/09/15 22:04:35
天才谷崎潤一郎は「谷崎潤一郎」という芸術を完成させたのち逝った。
存在の偉大を感ぜずにはいられない。
100%の作家と呼ばれるに相応しい人は後にも先にも谷崎潤一郎、唯ひとりであろう。
347:吾輩は名無しである
06/09/15 22:52:52
>他の何らかの代表作では化けてる
意味不明。
帰化人ですか?
348:吾輩は名無しである
06/09/16 00:23:05
>>347
日本語勉強中なんでしょ。
応援してあげようよ。
349:吾輩は名無しである
06/09/16 07:15:36
「陰翳礼賛」はクドいな。
主張が重複している。
350:吾輩は名無しである
06/09/16 12:25:27
>>337
「吉野葛」と「少将滋幹の母」が谷崎文学の双頭だよ。
あとは興味の赴くままに読めば良い。
351:吾輩は名無しである
06/09/16 12:31:11
>>346のようなこと言う奴は三島を読んだことがないんだろうな。
三島を読んだら谷崎なんて阿呆らしくて読んでられんよ。
352:吾輩は名無しである
06/09/16 13:12:43
^^;
353:吾輩は名無しである
06/09/16 14:28:51
俺はむしろ逆。
はじめは、もっぱら三島崇拝で、
戯曲やら何やら、三島関連物に触れて読み込んでいたけれど、
ほぼ9割方のものに触れて、がっかりしたなぁ。
もう、かれこれ10年近くのファンだけど、
最近になって、三島を通じて谷崎の魅力がようやく分かってきた。
はじめは、エロジイイ呼ばわりだったんだけどね。
(それは今でもだが)
三島の文学が「死」をテーマにしているなら、谷崎の文学は「生」がテーマだろ。
生の字は「性」に置き換えてもいいけど、
「死」というのは、壮大でも神秘でもなく、軽薄なだけじゃないかと、
最近になって考えるようになった。
三島が如何に未来の日本を憂いたところで、彼は結局死を選んだんだよね。
「死」を持って何かを体現する事しか、考えなかった。
若い頃は、いや、今でも俺は、「死」や「自殺」について考えない事はないけれど、
やっぱり、生きる事というのは、大事だね。
それを三島が「老醜をさらしたくない!」「老いたくない!」と言って逃げたのは、
単なる子どものやる事。
そう考えると、三島はよくも悪くも純粋なんだなぁと思う。
それに比べて、谷崎は老醜を晒してまで、「生(性)」に執着した訳だろ。
大谷崎の名が本当に相応しい文豪だよ。
三島のようにガツガツしていないし、文章にも余裕すら感じられる。
どんなにご立派な事を言っても、死んでしまえば、元も子もない。
前は、そんな三島を死を持って自分の理想を完結したと言って、憧れていたけどね。
今では、そんな憧れもなくなったな。
自殺も凶悪犯罪も、今では目新しいものではなくなってしまったし。
354:吾輩は名無しである
06/09/16 22:28:44
>>353
由紀ちゃんは、死ぬときってどんな感じかなーってちっちゃいときからずーっと思ってたんだよ
355:吾輩は名無しである
06/09/16 22:30:44
>>353
そうとも言えるかも知れんが、それは才能の違いと言うよりも、
もって生まれた性分では?
三島が背伸びして「死を」意識した訳でもなく、
ましてや谷崎が、必死の思いで「生(性)」への
執念を勝ち取った訳でもあるまい。
356:吾輩は名無しである
06/09/17 17:18:47
わて三島はあかんわ。
なんぼ理由あるわけちゃいますねんけど生理的に受け付けへん。
357:吾輩は名無しである
06/09/17 18:50:52
理由が無いんじゃなくて、理由を上手く説明できないんだろ。
358:吾輩は名無しである
06/09/17 18:53:18
理由が無いことと、上手く説明出来ないことは、矛盾しない。
359:357
06/09/17 19:11:12
俺が言いたいのは、そういう理屈の言いあいじゃなくて
今回、生理的的に受け付けないと言う事自体、
何らかの理由があるけど、上手く説明でいないんだろという
と言う事を言いたいんだが。
少なくとも、論理上有り得る事の理屈を言ってるんじゃない。
こと今回はそういう事だろって、言いたいだけなんだが。
360:吾輩は名無しである
06/09/17 19:39:21
>>359
まぁ、気にしなさんな。
個別の事象に対して、個別に考える事をしないで、
何でもMAXの論理を振り回す馬鹿はいるからね。
そういう奴を、相手にしていたらキリがない。
361:吾輩は名無しである
06/09/17 19:49:43
本人ガ自覚シテイナイコトト、理由ガ無イト云ウコトハ、本質ニオイテ同質ナリ。
362:吾輩は名無しである
06/09/18 02:21:34
たにざきは くとうてんのじゅもんをおぼえた
363:吾輩は名無しである
06/09/18 12:20:46
全集を第三巻まで読了しました。その第三巻の冒頭が「創造」という
芸術家が主人公の作品で、芸術と実人生の一体化(の不可能性)が
モチーフ、みたいな、まあ、だからどうしたって感じの作品なのですが、
中でぎょっとするのが、主人公たる芸術家の設定が、結婚に芸術的意味を
見出せず「T子」という前妻と離婚している、というんですね。
実はこの時谷崎は1ヵ月後に千代子夫人との結婚を控えていたのです。
しかも他の登場人物に、離婚の原因は、当人の異常な性的性癖が原因では
ないかとまで言わせているという。
その前後の作品でも谷崎と思しき主人公がばんばん浮気する小説を書き
まくったり。普通の物差しでは計れない人ですよね。
谷崎好きが昂じると「駄作」と言われる作品にも妙な面白みが見出される
ということで、強引に前のレスに繋げると、337さん、全集を読みなされ。
文庫に入った折り紙つきの「名作」ばかり追求するのは勿体無いですぞ、
谷崎の場合。
364:吾輩は名無しである
06/09/18 21:25:03
>>363
「創造」も文庫で出ている。
たしか潤一郎ラビリンスの女人幻想の巻に収録されている。
365:吾輩は名無しである
06/09/19 18:45:46
みんなが文豪文豪云うから「細雪」読み始めたけど、最悪。
医学的な知識が間違っている。
あれはビタミン不足じゃなくて、パントテン酸を摂取すべき。
こんな無教養な作家は、たとえ文達であろうと、文豪と呼ぶには値しない。
腹が立って上巻の半分で読み止めてしまった。
366:吾輩は名無しである
06/09/19 18:52:25
いろんな考え方をする人がいるもんだねぇ
367:吾輩は名無しである
06/09/19 19:00:56
おまえの話だと鴎外はムショ行きになるねえ。
368:吾輩は名無しである
06/09/19 19:03:24
この作家はゴミでさう。
369:吾輩は名無しである
06/09/19 19:12:36
>>365
文章変だぞ
370:吾輩は名無しである
06/09/19 19:43:49
>>365
それはもったいない!
高級料理屋に招待されて最高の懐石料理膳を目の前にしながら
仲居の衣装の柄が好みじゃないからと
何も食わずに席を立つようなものだ
371:吾輩は名無しである
06/09/19 20:43:04
>>367
ワロスwww
372:吾輩は名無しである
06/09/19 22:03:21
>>365
結局
谷崎の作品って、読者の美意識や価値観の相違で
評価が分かれると思う。
こう言っちゃ身も蓋もないかも知れんが、
「細雪」読んでも、別に感動しなければ
それはそれでいっこう構わないと思うし、
あの作品をある種の御馳走だと考える必要
は全く無いと思う。勿論、そう思うのも
全く勝手だが。
373:吾輩は名無しである
06/09/20 00:07:02
アマゾンで調べると、8月に全集25巻発売とかいてあるんだが、
どういう意味?
374:吾輩は名無しである
06/09/21 00:17:02
>>365
戦前にその知識があれば君が正しいことになるね。
375:吾輩は名無しである
06/09/21 22:46:46
谷崎の小説には激痛に悶える人物がよく登場するけど、あれは俺の趣味に合わない。
何の意味があるのかさっぱり分からない。
「細雪」は未曾有の傑作なだけに、僅かな瑕でも作品に濃い影を落としてしまうので、残念でならない。
376:吾輩は名無しである
06/09/21 22:52:43
就職して金回りが良くなったら是非谷崎全集を購入したい。
もちろん高級な方ね。
30万くらいあれば買えるかな?
377:吾輩は名無しである
06/09/21 23:21:08
今時谷崎なんて読むなよw
北杜夫、村上春樹といった優れた現代作家が大勢いるわけだから、
現代作家をフォローするだけで精一杯でしょ。
近代作家にまでに手をつける余裕なんてないはず。
378:吾輩は名無しである
06/09/21 23:45:24
谷崎も北壮夫も村上春樹も読んで、毎日八時間睡眠とってますがなにか?
379:吾輩は名無しである
06/09/22 06:09:06
三島を読め、三島を。
三島こそは我々すべての師だ。
谷崎は希代の名文家であるけれど、作中に独自の思想が認められない。
380:吾輩は名無しである
06/09/22 07:51:52
小谷崎の翻訳本を読んだことあるけれど、なかなか流麗な文章が書ける人と思った。
もちろん大谷崎のような神懸った美文ではなく、ふうつに上手いというレベルだけどね。
381:吾輩は名無しである
06/09/22 08:41:21
>>379
三島さんも立派な作家だけど、年をとると飽きるよ、たぶん。
その独自の思想とやらに辟易していくせいなのか、小説そのものが
鈍く思えてくるんだよね。谷崎は単純だけど面白いよ。
382:吾輩は名無しである
06/09/22 11:27:30
>>377
イタイ奴だな
>>379
我々ってなんだよ。
自分の師にするのはかまわんが、勝手に「我々すべての師」にするな。
383:吾輩は名無しである
06/09/22 14:09:12
待って、谷崎全集って二種類あるのか?
384:吾輩は名無しである
06/09/22 17:40:25
>>383
あるよ。
新仮名遣いの方は上手く行けば一万円で揃えられるけれど、
旧仮名遣いの立派な方は中古でも10万以上するんじゃないかな。
385:吾輩は名無しである
06/09/22 20:11:20
「卍」のDVDはクソだろw
原作と全然関係のないストーリーww
興行収入をあげるために、むりやり原作としてでっち上げ、谷崎ブランドを泊す作戦www
なにより致命的なのは女優がブサすぎることwwww
園子の裸体には吐き気すら催したwwwww
リアルタイムでご存命の松子夫人はどんなに嘆き悲しんだことかwwwww
386:吾輩は名無しである
06/09/22 20:31:04
谷崎って大昔の人のような気がするけれど、
ほんの10年ちょっと前まで生きてたんだよな。
なんか不思議な気がする。
387:吾輩は名無しである
06/09/22 20:37:38
谷崎 潤一郎(たにざきじゅんいちろう、1886年7月24日 - 1965年7月30日
388:吾輩は名無しである
06/09/22 20:46:27
>>387
はあ?
谷崎松子のことだよ。
それと40年前と10年ちょっと前とは矛盾しないだろ。
人の揚げ足をとることで悦に入っているところは2chネラらしいな。
389:吾輩は名無しである
06/09/22 20:57:29
>>385の書き込みに吐き気を催しますな
390:吾輩は名無しである
06/09/22 21:01:08
すごいバカ
391:吾輩は名無しである
06/09/22 21:01:23
>>385は鏡に映し出された自分の顔や体を見てはゲエゲエ
街行く人たちの顔や体を見てはゲエゲエ
きっと吐き気が治まる暇がありませんことでしょう
392:吾輩は名無しである
06/09/22 21:06:55
なにこのヒス
393:吾輩は名無しである
06/09/23 09:22:57
谷崎に匹敵する現代作家なんて、過大評価で見積もっても大江くらいのもんだろ。
そう考えると近代の黄金時代は凄いよな。
三島、太宰といった谷崎を超える逸材がゴロゴロしているんだもんな。
394:吾輩は名無しである
06/09/23 09:34:44
「卍」はイイ。
谷崎にしてはオチがしっかりしているし、
彼の文才を生かした心理描写も秀逸だし、
谷崎文学の1つの頂点だと思う。
たまにけったいな関西弁使うてはる箇所あるんのが玉に瑕でおます。
395:吾輩は名無しである
06/09/23 09:39:33
>谷崎文学の1つの頂点だと思う。
池沼か?
頂点は1つしかない。
2つ以上あるものは頂点とは云わない。
そんなけったいな日本語使うてくれますがな。
396:吾輩は名無しである
06/09/23 10:09:36
?
山が二つあれば頂点も二つあると思うが。
あと池沼っていうのもけったいな日本語だと思うよ。
397:吾輩は名無しである
06/09/23 10:53:26
>>394
あのグロテスクさが苦手...
398:吾輩は名無しである
06/09/23 12:06:58
>>396
種類が違ったら別の頂点だしなあ。
でも「いま最も注目される一人」には違和感がある。
399:吾輩は名無しである
06/09/23 12:44:25
けったいな日本語使うてくれますがな
けったいな日本語使うてくれますがな
けったいな日本語使うてくれますがな
400:吾輩は名無しである
06/09/23 20:29:56
三島のお世辞は頂けない。
自分の方が断然格上なのに、ことあるごとに文壇の先輩である
谷崎のことを天才天才と持ち上げるからな。
三島レベルになると谷崎なんて赤子同然だろw
401:吾輩は名無しである
06/09/23 20:32:49
三島も谷崎もそんなに変わらんだろ。
ちょっとだけ三島が偉いだけ。
本当に凄いのは太宰か漱石じゃない?
402:吾輩は名無しである
06/09/23 20:39:50
平野っていいよなぁ
403:吾輩は名無しである
06/09/25 02:29:05 BE:28070988-2BP(233)
谷崎文学より身近に 日新電機が京都の旧邸宅を初公開
URLリンク(www.business-i.jp)
404:吾輩は名無しである
06/09/25 22:34:52
>>384
おお、そうなのか。
旧かな旧漢字のが欲しいのだが、
其れの詳細を教えてくれないか。
405:吾輩は名無しである
06/09/26 04:05:40
>>404
旧かな旧漢字 古い 高い
406:吾輩は名無しである
06/09/27 10:27:19
谷崎全集には三種類ある。生前の昭和30年代前半に出たもの、死後昭和40年代
前半に出たもの、昭和50年代後半に出たそれの増補版(書簡など)。
生前全集は谷崎自選集で、全作品ではない。
一番最初のものは見たことがない。二番目のものは旧字旧仮名。三番目のものも
旧字旧仮名のはず。二番目のものが手ごろかと思う。「日本の古本屋」などで
探せば10千円~20千円代で買える。
407:吾輩は名無しである
06/09/27 14:17:59
ありがとう。
早速、探して見るよ。
三番目の方かなあ、欲しいのは。
字面も見やすくなってるんじゃないか。
408:吾輩は名無しである
06/09/27 14:37:51
いま、みつけたんだが、
谷崎潤一郎全集
中央公論、平成2年
谷崎潤一郎全集 愛読愛蔵版
というのがあるんだね。
後者の方がいいのかな。
409:吾輩は名無しである
06/09/27 17:48:14
前スレでは「蓼食う虫」はイマイチという意見が多かったが、
読んでみると普通にいつもの谷崎だった。
別に異端作品だとは思わんな。
410:吾輩は名無しである
06/09/27 21:01:49
もしかして、
だいちゃんって
「それから」の
代助ですか?
411:吾輩は名無しである
06/09/27 23:15:04
全集かどうかわからないけど、家には作品集の第六巻だけがなぜかある。
「蓼食う虫」と「卍」が入ってて、初版は昭和二十五年だと。
412:吾輩は名無しである
06/09/28 06:25:29
わて谷崎の作品読んだことひとつもおまへんけど、何かこのひと受け付けへんわ。
413:吾輩は名無しである
06/09/28 10:36:18
>>409
イマイチと言うか、面白さが理解できない。
まあ、自分の経験不足のせいもあるんだろうが...
414:吾輩は名無しである
06/09/29 00:24:40
40年前のことを10年ちょっと前とは言わない。
415:吾輩は名無しである
06/09/29 00:34:38
まあ、世の中、鈍い人もいるからしょうがないよ
416:吾輩は名無しである
06/09/29 14:58:55
フーテン老人日記最高だね
417:吾輩は名無しである
06/09/29 15:45:49
老人の性の描写としては、「滋幹の母」の方がリアルに感じた。
変態にリアリティ求めるのもどうかと思うけどw
418:吾輩は名無しである
06/09/29 17:27:57
谷崎の良さが分からん・・。
今までに「刺青」「猫と庄造と二人の女」「蓼喰う虫」の三作を読んだが、
どれも文豪という程のものではなかった。
俺が鈍いだけ?
419:吾輩は名無しである
06/09/29 22:10:37
谷崎は、少なくとも鴎外や漱石のような文豪ではない。
だから文豪だと思えなければ、無理してそう思おうとする必要はないと思う。
まあ言ってみれば、ある種の名人、大家ぐらいに思えばいいんじゃない。
それと、この人の作品の一番の特徴は、いわゆる「クソ真面目」って
呼ばれるタイプの人たちには、あまりウケないことだと思う。
420:吾輩は名無しである
06/09/29 22:23:32
まあ、ちょっと人を選ぶかもね。
かなり独特の文体だしな。
421:吾輩は名無しである
06/09/29 22:29:39
川端、谷崎が双璧だな、以後の作家は彼らを超えられないから
違う道を探すしかないんだよ、きっと・・・
422:吾輩は名無しである
06/09/29 23:42:37
>>419
というか、あらかじめ「クソ真面目」読者など
最初から切り捨て、いるんだろうな。
423:吾輩は名無しである
06/09/30 04:58:52
そんな君らがクソ真面目
424:吾輩は名無しである
06/09/30 06:16:49
関係ないけど、300までしか読んでないがこのスレの有意義さに感動した。
いつも2ちゃんのニュー速しかみてなかったけど
文章から洒落たレスまであちら住民と差がありすぎる。
うっかりニダとか書いてもスルーされそうだね。
明日また読みにきます。
425:吾輩は名無しである
06/09/30 06:22:40
勝手に来るニダ
426:吾輩は名無しである
06/09/30 07:17:57
>>421
好みでいうと大賛成。
だが、それでもしょせんは作家の個性なんだな。つい日本の美とか
分かりやすく象徴化されがちなのだが。
そういう意味では、作品ではなく作家としては
大宰、三島の方がより重要。共感を及ぼすという点で。
今だと村上春樹とかかな。
小説家にもいろいろな在り方がある。
うまい文章がかけなくても思想がなくても別によいのだ。
427:吾輩は名無しである
06/09/30 08:07:47
>>422
『痴人の愛』『春琴抄』は「クソ真面目」な人間だから理解できる部分もかなりあると思う。
428:吾輩は名無しである
06/09/30 11:18:18
俺も卍の関西弁バージョンはあかんわ。
連載当時の標準語バージョンの方が女の艶かしさが浮き出ていて好感が持てた。
標準語の方を文庫化して欲しい。
実際関西弁と云う理由で読まず嫌いしている人も多そうだし。
429:吾輩は名無しである
06/09/30 11:40:15
オレは谷崎の「老人(変態)趣味」を書いた作品が苦手。
普通の変態趣味や、女性美を前面に出した作品は大好きなのに...
430:吾輩は名無しである
06/09/30 11:53:35
永井荷風とかはどうだろう。
431:吾輩は名無しである
06/09/30 11:56:56
篠田一士が同じ指摘をしてたけど、永井の作品は詩情に溢れてても
小説としての「芯」が弱い気がするんだよな...
432:吾輩は名無しである
06/09/30 18:58:40
荷風は女性を思慕しつつ恐れるところがあったんだろうな。
一方谷崎は女性に対する畏れがあっても、そこに嬉々として身を浸して
恐れをも己の喜びに変換しちゃうような性質の作家だからなあ。
ある意味最強だと思う。
433:吾輩は名無しである
06/09/30 19:04:12
悲観主義者と楽天主義者の違いというべきか。
434:吾輩は名無しである
06/09/30 19:04:45
...ごめん、「楽観主義」...
435:吾輩は名無しである
06/09/30 19:40:29
別に、楽天主義者でもありかな。対句にはならんけど。
436:吾輩は名無しである
06/10/01 08:15:56
1冊が手のひらより少しデカイくらいの谷崎全集があるじゃないですか。
あれって、中身の字は眼が疲れるくらい小さいですか?
近所の古本屋に30巻7500円で売っているのですが、ビニールでしっかり
固定されているので、中身を見ることが出来ません。
たぶんお値打ち品だと思うので、レス宜しくお願いします。
437:吾輩は名無しである
06/10/01 11:43:33
>>436
谷崎には一円を払う価値もありません。
したがって7500円という値段は詐欺に近いものがあります。
くれぐれも悪徳商法にはご注意下さい。
438:吾輩は名無しである
06/10/01 11:45:12
ちなみに言っておきます。
日本文学史上最大の文豪は、三島由紀夫です。
次点は夏目漱石でしょう。
ご不満であれば川端康成と読み替えて頂いても結構です。
439:吾輩は名無しである
06/10/01 11:49:31
そもそも谷崎の場合、全集を揃える価値がどれほどあるのだろう?
新潮と中公の文庫で、全作品の5割以上カヴァーしているんじゃないの?
教えてエロい人。
440:吾輩は名無しである
06/10/01 17:12:37
三島バカかよ
441:吾輩は名無しである
06/10/01 17:20:34
>>440
三島もバカではないだろ。
ただ過大評価されていることは否めないが。
442:吾輩は名無しである
06/10/01 18:37:00
>>440が言ってるのは、
三島がバカというのではなく、
三島由紀夫を絶対視するバカが現れたというのでは?
443:吾輩は名無しである
06/10/01 19:04:36
谷崎と三島の小説比べるなんて谷崎に失礼だろさすがに
444:吾輩は名無しである
06/10/01 19:21:01
新書版くらいの大きさのかな?俺持ってるわ。昭和三十四年頃のやつ。
「眼が疲れるくらい小さい」かと言われても困るが、活字は昔の文庫本くらいの大きさ。
特に読みにくいことはないよ。俺はむしろ今の文庫の大きな字より読みやすい。
ちなみにケースに入ってるが、ハードカバーではないよ。
445:444
06/10/01 19:21:53
>>436へのレスね
446:吾輩は名無しである
06/10/01 23:46:38
三島バカと書いて、三島がバカと受け取る奴がいるなんて!
それをまた説明する奴がいるなんて、世も末じゃ
447:吾輩は名無しである
06/10/02 00:20:21
>>446同意 谷崎、読めてるのかな。
448:吾輩は名無しである
06/10/02 00:20:25
446バカ
449:就職戦線異状名無しさん
06/10/02 07:04:26
>>448
ww
450:吾輩は名無しである
06/10/02 08:20:39
>>444
レスありがとうございます。
昔の文庫程度ですか。
少し小さい気がしますが、最近の大きな活字では読みにくいですし、我慢のしどころですね。
早速購入して来ようと思います。
451:吾輩は名無しである
06/10/02 13:19:38
最近じゃ漫画も読めない子がいるらしいからな。
452:吾輩は名無しである
06/10/02 14:49:02
源氏を読んでみたいのですが、新訳と新新訳どっちを読めばいいでしょうか?
453:吾輩は名無しである
06/10/02 17:55:25
うちの教授が言うには、谷崎は文豪じゃないって。
なんでも文豪と大食漢は両立しえないものらしい。
たとえば非常に繊細な人は、イカの塩辛を見ると
ナメクジを連想してしまうので、絶対口に出来ないとかね。
その人は日本文学アンチの仏文学者なんだけど、「私は谷崎よりは繊細だが、
ジイドだけは絶対に超えられない」と言って憚らない。
454:吾輩は名無しである
06/10/02 17:58:46
>>453
確かに太宰とか三島といった文豪は痩せているね。
でもとんでもない理屈だなw
455:吾輩は名無しである
06/10/02 21:56:02
>>452
いちばん最後に書いた新新訳がいいにきまっとろうが。
それだけ吟味されてるわけだからな。
なんでも谷崎は新新新訳を書くつもり満々だったらしい。
456:吾輩は名無しである
06/10/02 22:20:22
>>455
釣りか?
旧訳の方が断然評価が高い。
谷崎は推敲を重ねるごとに文章自体は流麗になっていくが、
日本語独特の色気が失われて源氏物語には添わなくなっていく。
谷崎源氏を読んだ川端は(ry
457:吾輩は名無しである
06/10/02 22:32:22
略すなよ!
458:吾輩は名無しである
06/10/02 22:39:12
横レス。
>>457
谷崎源氏は原作の長所が大幅に損なわれていると嘆いたそうだ。
単語の選定がなってないんだって。
自分ならもっとニュアンスを考えて言葉を選ぶとのたまったらしい。
459:吾輩は名無しである
06/10/02 22:43:02
>>458
俺も思った。
谷崎の文章は読みやすいけれど、何か物足りない。
川端の文章はごつごつして読みにくいけれど、艶かしいと言うか
生々しいというか、人の生理に訴える何かが秘められている。
川端源氏が読みたかった・・。
460:吾輩は名無しである
06/10/02 22:55:22
スレ違いだが、源氏源氏って、源氏物語ってそんなにいいの?
ガキの頃友達に田辺聖子の源氏を薦められて読んだが、途中断念。
以来、源氏を避けているんだが。
461:吾輩は名無しである
06/10/02 23:42:10
原文で読め。
462:吾輩は名無しである
06/10/03 01:34:33
川端は新新訳を評して完璧!と云ってますけど・・・
463:吾輩は名無しである
06/10/03 06:20:51
>>462
それってカヴァーの裏の寄せ書きだろw
谷崎の死後の三島との対談を見れ。
464:吾輩は名無しである
06/10/03 07:44:39
久しぶりに「刺青」を読んでみましたが、この青年がのちに「細雪」の
著者になることを鑑みると、感慨深いものがありました。
465:吾輩は名無しである
06/10/03 07:57:10
同意。
初期の谷崎作品は、それ自体は天才的だけれど、
晩年の谷崎を知っているものには、技術的に未熟と感ぜられる。
全作品を通して読んでみると、谷崎というのは、天才と呼ぶに相応しい逸材が、
精進に精進を重ねたところに生まれた大文豪だと云うことが理解せらるる。
466:吾輩は名無しである
06/10/03 10:19:14
谷崎の作品を読むと眩暈がする。
なんかクラクラする。なんでだろう。
467:吾輩は名無しである
06/10/03 10:42:17
中期から晩年かけては、ふてぶてしいまでの大胆さが文章にユーモアを与え、それも谷崎の魅力になってますね。
468:吾輩は名無しである
06/10/03 10:43:34
細雪で谷崎ファンになったオレは、「あの文体」の為に
谷崎源氏を読んでるよ。
469:吾輩は名無しである
06/10/03 10:52:57
ついでに言うと、源氏訳は『光る源氏の物語』の
丸谷才一のが最高峰だと思う。(ほんの一部なのが残念だけど)
470:吾輩は名無しである
06/10/03 11:14:21
文体に関しては「少将滋幹の母」が最高峰だと思う。
「細雪」よりもさらに磨きがかかっている。
痺れる・・・谷崎最高だよ・・
471:吾輩は名無しである
06/10/03 12:24:55
多分今の二十代の半分は谷崎の名を知らないよ。
漱石、川端、芥川あたりは大丈夫だろうけれど、三島あたりになったら際どいと思う。
文豪の頂点にひとなのに。
472:吾輩は名無しである
06/10/03 21:44:12
確かに知名度は、漱石が一番だと思うが、
三島は、川端や芥川よりは、有名じゃない???
・・・と、一瞬思ったが、アァそうか、
三島の作品は、教材にならないからネ。
今時の若い人は、知らないかも。
473:吾輩は名無しである
06/10/03 21:50:11
ふむ、無名と思ったね。
474:吾輩は名無しである
06/10/03 22:01:40
漱石はお札、川端はノーベル賞、芥川は芥川賞、三島は切腹、
谷崎は・・・orz
475:吾輩は名無しである
06/10/03 22:13:23
谷崎賞
476:吾輩は名無しである
06/10/03 22:22:44
>>474
芥川個人を、まず知らなければ芥川→芥川賞って言う
発想は有り得ない。
今時の若い人は、直木三十五自身を全く知らないから、
直木賞の直木は、何に由来するのか全く知らない。
川端=ノーベル賞、三島=自衛隊乱入そして自決なんて事も
文字通り「全く知らない」世代が多い。
477:吾輩は名無しである
06/10/03 23:16:07
しかしみんな谷崎を読んでいるのか?
卍とフーテン老人日記は読んでおけよ、わかった?
夢の浮橋も好きだがな…
478:吾輩は名無しである
06/10/03 23:23:53
谷崎なんて、あと少なくとも30年たてば、
ほとんど、忘れられていると思う。
だって、その頃は今の高校生が、社会の要に
いるんだから、ちっとも不思議じゃない。
479:吾輩は名無しである
06/10/04 01:07:17
自分が読んでいるんだから、若い奴らの事はどうでもいい。 自分が評価しているのだから、世間の評価は気にしないです。
480:吾輩は名無しである
06/10/04 01:16:54
>>479
ケータイデンワを捨てろ。本を読め。
481:吾輩は名無しである
06/10/04 01:57:07
>>480 そっくり君に返すよ
482:吾輩は名無しである
06/10/04 02:48:22
多くの人間が知らないことを知ってるってのはむしろ快感じゃないかなあ。
将来若い人の間で文芸ルネッサンスなんかが興ったとして谷崎作品なんかが
今の「世界の中心で・・・」と同じような知名度を獲得・・・なんてなんかやだな。
483:吾輩は名無しである
06/10/04 04:13:29
>>476
一般に日本で一番有名な文学賞が直木賞だろうけど、
このスレの住人だってただの1人も直木の小説は読んでないかもしれんね。
484:吾輩は名無しである
06/10/04 07:03:56
つーか、芥川、漱石程度を知らないやつって、一般常識の点で問題あるだろ。
文芸に興味ないとかそういうレベルの話じゃなかろう。
普通に学校で文学史として教える名前なわけだから、基礎学力の点で問題を
抱えているともいえる。
485:吾輩は名無しである
06/10/04 12:03:30
直木三十五は読んだことが無いな。
どこから出版されているかも知らない。
486:吾輩は名無しである
06/10/04 21:54:08
青空を読め
487:吾輩は名無しである
06/10/04 22:07:11
青空は出版物ではありませんから。
488:吾輩は名無しである
06/10/04 23:25:03
電子出版だろうが、、
489:吾輩は名無しである
06/10/04 23:49:28
認めませんから。
490:吾輩は名無しである
06/10/05 00:05:09
日本語が不自由なのか? そら谷崎も読めんわな
491:吾輩は名無しである
06/10/05 00:14:51
電子テキストが嫌いなだけですから。
492:吾輩は名無しである
06/10/05 06:53:43
どうでもいいもの
・馬鹿の自己主張
493:吾輩は名無しである
06/10/05 08:20:05
馬鹿が他人を馬鹿にしている光景ほど滑稽なものは無い。
494:吾輩は名無しである
06/10/12 02:05:13
大文豪age
495:吾輩は名無しである
06/10/12 11:40:28
453 :吾輩は名無しである :2006/10/02(月) 17:55:25
うちの教授が言うには、谷崎は文豪じゃないって。
なんでも文豪と大食漢は両立しえないものらしい。
レベル低い学校だなwwwwww
496:吾輩は名無しである
06/10/12 12:52:39
その教授、バルザックのことを知らないのか...
497:吾輩は名無しである
06/10/12 14:02:40
その教授は忍太郎忍を知らないのか
498:吾輩は名無しである
06/10/12 15:10:50
ゴンクール賞もらったの谷崎だっけ?
永井荷風だっけ?
そもそもゴンクール賞だったっけ?
499:吾輩は名無しである
06/10/13 01:15:01
ゴンクールってフランス語で書かれた作品に送られるんもんだろ。
500:吾輩は名無しである
06/10/14 23:46:19
>>496
逆説的に言えば、
せいぜいバルザック程度にしかなれん、て言う事だろ。
501:吾輩は名無しである
06/10/15 05:03:57
小食で有名どころなのはは堕罪だな。ただし、谷崎は普通に文豪。
志賀や川端でさえ文豪なのだから当然。
502:吾輩は名無しである
06/10/15 08:03:01
通俗小説・大衆小説スレスレ
503:吾輩は名無しである
06/10/15 10:31:56
川端も食が細くて、鎌倉文庫に出勤していた時などは
昼は夫人お手製の弁当を何度かに別けて食べてたと、三島が書いていたな。
504:吾輩は名無しである
06/10/15 16:47:23
谷崎は暴飲暴食、贅沢三昧だからいいんだよ。
505:吾輩は名無しである
06/10/15 18:37:37
>>504
だな。しみったれてないところが良い。
昨日のNHKの美術?番組でも谷崎の陰翳礼賛が引用されていた。
一流の照明デザイナーが触発されてだ。
506:吾輩は名無しである
06/10/15 18:52:53
>>505
『陰翳礼賛』は凄いよ。日本文化を語るに欠かせない。
風土に根ざした情緒というものが、よくわかる。
507:吾輩は名無しである
06/10/15 19:03:24
>>506
うんうん。なんでもほのぐらい薄明かりのなかで飲むみそ汁は格別なんだと。
でね、やっぱり「女」を知ってる作家がいいのよ。
大江や春樹じゃどうみても女に好かれんもの。
鴎外漱石芥川太宰谷崎龍etc・・・
やっぱりね。
平野の小僧じゃ話にならんがw
508:吾輩は名無しである
06/10/15 19:06:10
>>506
だよな。照明デザイナーがどうたら言うレベルの話じゃないw
日本人を物語る名作だ。
509:吾輩は名無しである
06/10/15 19:10:02
>>508
あてつけすんなやw
一流は超一流を知ると言いたいんだよ。
510:(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ
06/10/15 19:19:11
そーせきは女しらんとおもふけどねw
そこがかっこいいんだよ
「私の青春時代はみんな牢獄で費やされた」
「先生に逮捕歴が?」
「図書館でね。
キミ、人生は勉強ばかりではつまらないね」
ちょーかっけえwwwやっぱ漱石最強
511:吾輩は名無しである
06/10/15 19:23:43
>>510
なわけねーだろ。僧籍はモテるよ。
まあ、派手な遊びはせんだけ。
童貞であれなら確かにカッコいいがそうじゃないからな。
512:吾輩は名無しである
06/10/15 19:25:49
漱石は学生時代に遊びまくった時期があったような・・。
513:遊介 ◆m0yPyqc5MQ
06/10/15 19:30:54
>>511
たしかにモテる。
しかし、ダザイみたく単純に女に好かれるというんでなく、
「情を寄せられる」と言ったほうがいい。
ひそかな想い。何人もの女性が切ない気持を押し殺したものか。
それが明治の恋だったのだ。
>>512
んなもんねーよw
漱石先生を馬鹿にするな
514:吾輩は名無しである
06/10/15 19:51:02
>>513
「情を寄せられ」たのは太宰の方だ。
心中するまでいったのが最低で3人もいる。
たった一人でも一緒に死んでくれる女が漱石にいるものか。
漱石は男に惚れられたんだ。魂が惚れられた。
顔は天然痘の跡が醜くあばたで残っていた。写真は全部修整されたものだ。
そのくらいは知っとけ。
515:吾輩は名無しである
06/10/15 19:57:05
芥川が漱石に会ってから漱石が胃潰瘍で血を吐いて死ぬまでわずか一年。
たった一年だったのに、
漱石は決定的な影響を残した。芥川の最初の『鼻』を絶賛したのは漱石。
励ましの葉書を出し、会った時も褒め励まし、その才を愛でつつも
文学にかける意志の鮮烈さで芥川を圧倒した。怖いほどの真摯さ。
漱石が長生きしていたら
芥川は死なずにすんだと思われる。
516:吾輩は名無しである
06/10/15 20:13:15
URLリンク(www.aozora.gr.jp)の五。
女遊びじゃないけど、ボート等では散々遊び呆けたようだ。
517:吾輩は名無しである
06/10/15 20:51:36
女遊びも質が大切だよ。太宰みたいなのは野暮だと思う。
だから三島に嫌われる。
518:吾輩は名無しである
06/10/16 08:05:29
まあ太宰が野暮なのは仕方ないよ。
分かっていても野暮にしか生きられなかったんだろうと思う。
都会と都会人や貴顕に対するあこがれが強ければ強いほど
その意識にまた太宰自信苦しんだろうし。
谷崎は資質的にそんなことで苦しむ必要はなかったんだろうな。
漱石、芥川、三島もやはり自意識の問題を抱え込んでいたから
太宰をいれて一つの問題系のラインとしてはつながる気がする。
519:吾輩は名無しである
06/10/16 15:19:36
んなこといったら近代以降の作家で自意識を問題にしない作家の方が珍しいだろ。
多かれ少なかれみんな書いてるよ。その中で特別共通したものが発見できるならともかく、
>>518で挙げられた作家の問題意識はぜんぜん異なるでしょう。
520:吾輩は名無しである
06/10/16 18:26:58
>>519
うんうん。『異端者』読んでると、太宰の類似主題(人生振り返りもの)と
同じくらいグッと来る。谷崎の方がエグイから、真面目な青年には受けんけど。
自ら天才を自認する不遇の男と天才である事を心底では恐れていた男。
妹の死と直後の芸術作品の傑作誕生をさらりと書くなんて、ただものじゃない。
これがもし太宰なら、もう少し優しく、かつ粘っこく書いてたと思う。
で、スレ違いで申し訳ないが、太宰の死は芥川に触発された部分もあるの?
521:吾輩は名無しである
06/10/16 19:11:30
頭の片隅にはあったでしょう。
でも太宰って本気で死ぬ気あったのかな。
死ぬ気無かったのに死んじゃったのでは?
522:吾輩は名無しである
06/10/17 02:08:51
大文豪age
523:吾輩は名無しである
06/10/17 12:10:55
>>520 確かに「あたい、うんこがしたい」のせりふはグッと来る。
524:吾輩は名無しである
06/10/17 22:23:14
どうでもいいけど、ここ一体誰のスレ?
525:吾輩は名無しである
06/10/17 22:52:48
>>524
君と僕。
526:吾輩は名無しである
06/10/18 05:03:49
『細雪』は、映画(1980年代の方)のイメージでかなり過小評価されていると思う。
あれを読むと、ただの四姉妹の鬱々とした毎日で、渡る世間とかを連想してしまう。
原作を読んだら、映画よりずっといいと思った。
生前の映画はどうだったのかな?高峰秀子とかが出ていた方。
レンタルとかにあるのは新しい方の映画ばかり。
527:吾輩は名無しである
06/10/18 05:04:38
逆に『卍』は映画の方がいいと思う。谷崎の変態趣味が良い意味で成功している。
528:吾輩は名無しである
06/10/18 10:50:08
このスレは谷崎を中心に、その他の周辺作家についても
落ち着いた内容の書き込みやレスがあるのでいいと思う。
過疎化もしてないし、他の作家のスレと比べて今のところ良スレだと思う。
529:吾輩は名無しである
06/10/18 11:54:36
>>526
俳人の長谷川櫂は四姉妹の優雅な生活と激化する戦争との対比が
十分描かれてないのが映画がダメな理由だと言ってる。
確かに、原作は国際情勢の書き込みが細かかった。
ドイツ人の隣人やロシア人の知人を登場させるくらいだし。
530:吾輩は名無しである
06/10/18 11:56:58
どうでもいいけど、三島の『愛の渇き』の主人公は「悦子」なんだよなー。
同じ阪急沿線だし、年齢的にも...
531:吾輩は名無しである
06/10/18 12:45:43
>>526贅沢を知らない監督が作ったから、駄作になるのも仕方ない。
532:吾輩は名無しである
06/10/19 04:59:23
妙子を自立した女性と評している人をたまに見かけるが
最後まで甘ったれたお譲ちゃんのような気がするんだが…。
533:吾輩は名無しである
06/10/19 07:22:35
まあ最後は実家から自立したし。
あのご時世で三好の外人向けバーテンダーだけじゃ食えないだろうから
洋裁の内職もするだろうな。
534:吾輩は名無しである
06/10/20 00:01:57
洋裁は結局ものになったんだっけ?
読んだの二ヶ月前くらいなのにもう細かいところはうろ覚えだ…
535:吾輩は名無しである
06/10/20 00:18:31
それは読んだとは言えない…
536:吾輩は名無しである
06/10/23 11:07:18
でもこの人って芥川賞獲れなかったんでしょ。
たぶん谷崎が40代の時には賞自体は出来ていた筈だから、
そう考えると当時の審査員の見る目がなかったのかな?
それとも所詮はその程度の作家だったのだろうか・・。
537:吾輩は名無しである
06/10/23 11:16:20
>>536
それは意外だな。
審査員に見る目がなかったと思われ。
40代の谷崎なら芥川賞候補になってもおかしくない力量が備わっていた。
538:吾輩は名無しである
06/10/23 12:39:40
まあ芥川賞は獲り逃したけれど、最終的には芥川を超えたわけだから、それはそれで立派じゃね?
まあ谷崎の人生の汚点ではあるけどな。
539:吾輩は名無しである
06/10/23 13:39:59
谷崎に芥川賞あげたら侮辱になりかねないぞ。
540:吾輩は名無しである
06/10/23 13:55:35
だいたい、「芥川賞=権威」の図式だって
文春が芥川・菊池寛の時代からずっと生き残り続けた結果なんだろうし。
541:吾輩は名無しである
06/10/23 15:05:35
>>539
谷崎ヲタの妄想炸裂ですね。
貰えなかったことが名誉だと。
542:吾輩は名無しである
06/10/23 16:02:25
谷崎は第1回からの選考委員ですよ。
543:吾輩は名無しである
06/10/23 16:19:21
何かの谷崎論に寄せられていた大江の文章が面白かった。
デビュー時に「最悪」の烙印を押されてしまい、長い間トラウマになったみたいw
生の谷崎を見たのも遠目で1回だけなんだって。
その時も苦言を思い出して近寄れなかったらしいw
544:吾輩は名無しである
06/10/23 16:33:15
そりゃ、「実用的な文章と芸術的な文章は別物ではない」って言い切る谷崎にすれば
大江なんて...
545:吾輩は名無しである
06/10/23 16:47:41
芥川賞、ノーベル賞、双方をとり逃した谷崎。
両方を受賞した大江。
優劣は明らかですなあ。
546:吾輩は名無しである
06/10/23 16:49:54
谷崎は三島と懇意にしており、内輪パーティにも招待状を送ったらしいが、
だとすると谷崎は三島の悪文を評価していたことになるな。
どうなんだろう。谷崎のミシマ論が聞きたいところだ。
547:吾輩は名無しである
06/10/23 17:32:15
パーティーに招待する=仕事を評価する
なのか?文学業界ってのは。
548:吾輩は名無しである
06/10/23 17:36:33
違うと思う。
549:吾輩は名無しである
06/10/23 17:38:23
あの吉田健一だって三島と交流があったんだから。
(後年決裂したのはともかく)
550:吾輩は名無しである
06/10/23 17:40:16
>>547
だって三島の何かの本に「谷崎氏は気の合う人による、少人数のパーティを好まれた。
幸い私もお誘い頂いた」みたいなことが書いてあったもん。
551:吾輩は名無しである
06/10/23 17:57:11
三島=悪文というのは読解力の弱い2ちゃんねら特有の言説ですから・・・。
552:吾輩は名無しである
06/10/23 18:36:47
三島は悪文だろ。
でイインダョー
553:吾輩は名無しである
06/10/23 18:59:49
意図してるわけでもなく結果的に悪文になってしまう文章と、
意図して読み手に渋滞感をもたせるなど、そんな意識的に練られた文章とを
ごっちゃにして後者をも悪文と言いつのる輩が多い気がするね。
谷崎や三島は並々ならぬ意識でもって文体を作り上げていたわけだし、
大江や中上にしてもその辺ごっちゃにすると酷い悪文家ということになるわな。
554:吾輩は名無しである
06/10/23 20:44:38
>>550
それは、三島が谷崎に評価して欲しかった、という事の証拠にはなるけど、
谷崎が三島を評価した事にはなんないよな。
555:吾輩は名無しである
06/10/23 20:52:00
2ちゃんは馬鹿だらけ。
でイインダョー
556:吾輩は名無しである
06/10/23 21:27:25
嘆かわしい人々・・・orz
557:吾輩は名無しである
06/10/23 22:18:33
>>555
この板は文学板なんて大層な名前がついてるが、
まるで文学研究とはかけ離れている。
ついでに言うと匿名掲示板では、ある程度の事実以上までは追い込めない。
特に文学なんてのはテキスト論なんかも当然踏まえた上で、
作家評者を論者が体系的に捉える作業が不可欠なのであるから、
所詮は自転車置き場の議論に留まらざるをえない。
558:吾輩は名無しである
06/10/23 23:55:52
自転車置き場って何のこと?
559:吾輩は名無しである
06/10/24 02:00:33
人が集まると、高度な知識が必要な話はうっちゃって、
誰にでも分かる瑣末事の議論に終始する。という話。
560:吾輩は名無しである
06/10/24 05:56:15
>>555グリーンダョ!!
561:吾輩は名無しである
06/10/24 05:57:39
で、実際は三島は悪文なのか?
562:吾輩は名無しである
06/10/24 14:53:57
それが自転車置き場と表現される必然性があるのか?
563:吾輩は名無しである
06/10/24 15:48:14
>>557
俺は理学部所属で、文学が何たるかは知らないけれど、文章が悪文か
そうでないかは、初心者にも語る資格があるんじゃないかな?
意図的な悪文というものは、つまるところ悪文でしょ?
564:吾輩は名無しである
06/10/24 16:19:34
>>563そのとーり
565:吾輩は名無しである
06/10/24 17:50:48
三島の文章はかつかつしていて読みにくい。
でも話が面白いのでついつい惹き込まれてしまう。
つ「宴のあと」
566:吾輩は名無しである
06/10/24 17:58:07
>>565そのとーり
567:吾輩は名無しである
06/10/24 18:14:50
文章が読めない人にとっては、例えば鏡花や三島も悪文。
でイインダョー
568:吾輩は名無しである
06/10/24 18:21:58
>>563
例えば野球でピッチャーが好打者を抑えるときなどは投球の組み立てを考えるよね。
3球つづけてストレートをど真ん中に投げても、打者は黙って三振してはくれない、
だから変化球を投げたり、ボール球を投げたりする。
そしてコントロールのいいピッチャーがわざとボールを投げるのと、ノーコンピッチャーが
意図に反してボール球を投げてしまうのとではそのピッチングの意味合いは違うでしょう。
一流のピッチャーがわざと外した球を見て
「あんな糞ボール投げてるよ、ノーコンピッチャーだなw」と思うのはもちろん自由だけど。
569:吾輩は名無しである
06/10/24 18:24:56
>>563
問題設定がズレてるんだよ。
お互いの印象だけ述べ合って悪文かどうか喋っても、何もまとまらない。
でもそれが匿名掲示板の最も特徴的な部分(瞬発力)なので、そこに留まることは可能だけどね。
三島の文章に対する感想があって、それが悪印象であるとしたら、
ではなぜ美文調として賞賛される場合もあるのか、検討してみないといけない。
何故悪文だと思ったか、どういう文体なのか、そこからどういう作品ができているのか。
そうすれば、逆に悪文ではない(と貴方が認める)要素が何なのかも分かるでしょう。
というのが基本的な態度なわけだけど、こうやって列挙するだけで
どれだけ匿名掲示板に向いてないかって明らかだよね。そのきっかけは掴めるかもしんないけど。
雑音が多すぎて議論まで発展しきれない。でも議論したがる人はいっぱいいる。
そうすると自転車置き場の議論-bikeshed(興味ある人は自分でお調べください)
みたいなことになっちゃう。
570:569
06/10/24 18:36:28
それと、文体の研究って研究の中でも特に面倒くさくて難しい部分なので、
自分には合わない文体を即ち悪文なんて切って捨ててたらキリがないですよ。
文体というのは端的に言って作品と作家の呼吸です。それが合うか合わないかは人による。
そのうえで様々な立場から意見や検討を重ねるなら、>>568の指摘する視点の持ち方を
常に自分に適用させる必要があるわけです。素朴な意見や感想の交し合いならできるけど。
もし真面目に検討していきたいなら、まともな大学の研究機関に行った方がいいです。
571:吾輩は名無しである
06/10/24 18:38:33
>>569そのとーり
572:吾輩は名無しである
06/10/24 20:17:52
(<●><●>)乙。
573:吾輩は名無しである
06/10/24 22:30:35
乙
574:吾輩は名無しである
06/10/25 11:35:05
金閣寺の「美への嫉妬」。
丸谷才一曰く「抽象概念である美にどうやって嫉妬するんだ」
(文脈からいってある具体物の「美」でないことは確か)
オレや丸谷も含めて、そういうのに我慢できない人間が
三島が嫌いなんじゃないの?
575:吾輩は名無しである
06/10/25 11:39:24
まあ、三島の文章が流れが悪すぎるのも事実だけど。
そういうのを読むのに時間を費やすくらいなら
谷崎や丸谷みたいな流麗な文章の快楽を味わう方がよほど良い。
576:吾輩は名無しである
06/10/25 11:57:12
たとえ、それが「深みが無い」とか言われようと。
577:吾輩は名無しである
06/10/25 14:37:17
谷崎読者が丸谷読者・・
丸谷が流麗・・
価値観は人それぞれだからいいけどねぇorz
578:吾輩は名無しである
06/10/25 15:24:28
2ちゃんは馬鹿だらけ。
でイインダョー
579:吾輩は名無しである
06/10/25 15:26:11
>>578グリーンダョ!!
580:吾輩は名無しである
06/10/25 16:54:20
>>577
『思考のレッスン』でも丸谷は細雪の一節を
「ロジックとレトリックのかみ合った名文」として絶賛してる。
「芸術的文章と実用的文章は別物ではない」と考えてる点ではこの両者は同じ。
581:吾輩は名無しである
06/10/25 17:09:19
>「芸術的文章と実用的文章は別物ではない」と考えてる点ではこの両者は同じ。
毎日新聞書評欄でパソコンマニュアル(NECバリュースター)を
「文章の伝達機能性」の観点から激賞した向井敏もか。
向井が以前から評価していた海老沢泰久が書いたとはいえ。
582:吾輩は名無しである
06/10/25 17:26:43
この読本は、いろいろの階級の、なるべく多くの人々に読んで貰う目的で、通俗を旨として書いた。
従って専門の学者や文人に見て頂けるような書物でないことは、論を待たない。(谷崎潤一郎 文章読本)
583:吾輩は名無しである
06/10/25 17:38:59
谷崎潤一郎氏の初期のあの絢爛で華麗な文章も、単に文章として見る時は、私には少し通俗的に感じられる。
しかし勿論、谷崎氏の文章にはこの欠点を救う多くのものがある。(川端康成 新文章読本)
584:吾輩は名無しである
06/10/25 17:41:49
物語の豚(中上健次)
585:吾輩は名無しである
06/10/25 17:55:23
陰翳褫脱(丸谷才一)
586:吾輩は名無しである
06/10/25 17:57:18
王朝(三島由紀夫)
587:577
06/10/25 18:59:33
>>580
丸谷の実践についてなんだけど・・
あなたは彼の作品を許容できてるんだね。
ある意味尊敬します。
588:吾輩は名無しである
06/10/26 21:52:54
「ある意味」なんてつけずに全面的に尊敬しろよw
人それぞれなんて書いてるわりには心狭いなー
589:吾輩は名無しである
06/10/26 23:13:04
>588
日本語OK?言外を慮れよorz
590:吾輩は名無しである
06/10/26 23:15:13
恥ずかしながら『春琴抄』で谷崎先生初読。
「この人意外と(失礼)モテたんだろな」と思いながら読後にググってみたら案の定ww
こないだ『暗夜行路』を読んだら素人童貞の匂いがしたのと対照的ですた。
591:吾輩は名無しである
06/10/27 17:51:12
幸子の視点では本家はけちで冷たいイメージだけど
鶴子の視点から見たらまた全然違うんだろうなー。
3人で共謀してウチの人にイケズしてる、みたいな?
592:吾輩は名無しである
06/10/29 16:50:19
妙子は何度も死亡フラグでてんのに
ものすごくしぶといなw
593:吾輩は名無しである
06/10/29 17:15:03
文章の安定感は志賀と谷崎が一番だよね
志賀と谷崎は対照的だけど
594:吾輩は名無しである
06/10/30 08:06:50
403 :名無し草子さん :2006/10/30(月) 07:41:17
元カレが谷崎潤一郎の本ばっかり持っていたのにはひいた。
いい人だったけど別れたね。
あんな変態作家の本ばかり読んでいると、何されるかわからないからね。
谷崎なんかのどこがいいんだろう・・。
頭の良い人だと思っていたのに残念・・。
595:吾輩は名無しである
06/10/30 08:11:14
コピペせずに自分の意見が書けないものか・・残念な話だ
596:吾輩は名無しである
06/10/30 10:00:36
>>587
「知性の文学」を標榜したのはどちらも同じ。
出てきたものはかなり違うとはいえ...
597:吾輩は名無しである
06/11/04 00:46:58
哲学書が理解できないのは、日本語が悪いんだよね?
けして僕の頭が悪い聖者ないよね?
598:吾輩は名無しである
06/11/04 03:02:13
哲学系の翻訳本や、日本の哲学関係者の書く文章は悪文が多い。
妙に句読点が多かったり、センテンスが異常に長かったり。
ただし、一つ一つ整理していけば論理的には理解できるはず。がんあbれ。
599:吾輩は名無しである
06/11/05 09:28:35
「台所太平記」なんか明らかに手抜き作品だけど、
どの現代作家の作品よりも優れているよな。
谷崎偉大すぎ。
600:吾輩は名無しである
06/11/09 04:10:10
>>589
>>588こそ君への皮肉で言ったんじゃないか?どうでもいいが。
601:吾輩は名無しである
06/11/11 10:37:31
近代文学ヲタだが、谷崎は兎に角読み易くて気軽にサラッと読めるのが特徴的。
最近谷崎の「文章読本」を読んだが、谷崎の読み易さの秘密が判った。
602:吾輩は名無しである
06/11/11 12:27:56
>601
秘密を教えて下さい。
603:吾輩は名無しである
06/11/12 19:17:03
「台所太平記」もおもしろいよね。
女性の書き方が卑近なところとか、「細雪」と作風が似てる。
604:吾輩は名無しである
06/11/13 00:40:39
学生時代、細雪の姉妹が住んでいる家のモデルは”いしょう庵”だと聞いたんだけど
今日行って来た、神戸の魚崎のいしょう庵は思ったより小さかったんだよね
これって話が間違ってます?場所も最初聞いてたより大分山側だったし。。。
605:吾輩は名無しである
06/11/20 20:02:39
谷崎に始めて挑戦したいんだけど何がいいと思う?
15歳男子です。
606:吾輩は名無しである
06/11/20 20:08:18
>>605
ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』
607:吾輩は名無しである
06/11/20 21:15:24
キャッチャー イン ザ ライ
608:吾輩は名無しである
06/11/20 21:29:53
ヰタ・セクスアリス
609:吾輩は名無しである
06/11/20 21:35:25
BGMには 15の夜
610:605
06/11/22 18:45:56
春琴抄買ったよ。
今読んでる
611:吾輩は名無しである
06/11/22 18:57:24
少年嫁よ。勃つぞ?
612:吾輩は名無しである
06/11/22 19:04:07
どうでもいいよな話だろ
613:吾輩は名無しである
06/11/23 14:52:32
終わりました
読みにくそうでしたが、結構早く読めました。
でも正直思っていたよりエロくなかったです
次は痴人の愛かな
614:吾輩は名無しである
06/11/23 16:11:02
「少年」だよ。最高にエロいのは。
615:吾輩は名無しである
06/11/23 18:53:19
谷崎は大家で『台所太平記』程度の力を抜いた作品でも傑作になって
しまうんだよ。三島由紀夫は老いに対する恐怖心を吐露していたが
谷崎は79歳で死ぬまで創作意欲は衰えなかったと思うね。
彼は江戸っ子で短気だったのを克服する為に関西へ移転したらしい。
日本文学史上類例を見ない傑作『細雪』はその時に生まれた。
アンドレ・ジイドが言っていたが『芸術は抑圧の元で花開く。』
らしくて当時は戦時下で結構官憲の目がうるさかったらしい。
抑圧的な時代に花開いた谷崎芸術の至宝と言っても過言では無いだろう。
616:吾輩は名無しである
06/11/23 19:24:48
芸術だとか至宝だとか余計なことは考えずに読めよ~
617:吾輩は名無しである
06/11/27 11:46:56
少年エロいよね
ショタホモ姉SMその他色々混ざってる。描写が綿密な分綺麗だけど。
618:吾輩は名無しである
06/11/27 23:16:52
谷崎って文壇では桁外れに贅沢な暮らしをしていたんだね。
昭和30年代の時点で生活費が月数百万円かかっていたらしい。
今なら月に数千万円か。ヒルズ族並だな。
619:吾輩は名無しである
06/11/27 23:17:33
しかも印税で十分食えた。
源氏物語もいい収益源になっていた模様
620:吾輩は名無しである
06/11/29 06:36:49
お手伝いさんも雇ってたし美食家だったからな。
永井荷風は借家で野垂れ死んだけど手元に郵便貯金の通帳を
何時も持参していて結構な額が入ってたらしいしね。
昔の作家の方が裕福だったのかなあ。
621:吾輩は名無しである
06/11/29 10:23:19
昔の作家はいまの売れっ子漫画家なみに裕福だったんじゃないの?
鳥山とか冨樫とかワンピースの作者とかみたいに・・・
あまり文学板で漫画のネタ振るのはよくないんだろうけど。。
622:吾輩は名無しである
06/12/03 10:42:40
>>621
新人が大変なのは今も昔も変わらないだろう。
人気作家が裕福というなら、今の方がそうなんじゃないか?
623:613
06/12/03 16:17:30
痴人の愛買いました!
今読んでるところですが80年以上前の作品なのに読みやすいな。
高かった・・・
624:吾輩は名無しである
06/12/03 17:31:54
漱石の頃は教室の全員が漱石読んでるみたいな話だったっぽい。
625:吾輩は名無しである
06/12/03 20:18:57
意味不明。
626:613
06/12/04 18:44:36
ちょっと質問ですが、谷崎の作品って本当に世界で読まれているんですか?
あの文体を他国語に直すのは無理があると思うのですが……
外国人が好んで読む作品を教えて下さい
627:吾輩は名無しである
06/12/04 19:05:38
>>625
意味はわかんだろ。
>>626
細雪はガチ。
628:613
06/12/06 20:19:11
「痴人の愛」終わりました
前半はナオミに惚れ途中からは譲治に惚れますね。
ただいくらなんでも後半のナオミはむかつきます。。。譲治の気持ちが痛いほど分かるな
「鍵」と「瘋癲老人日記」をかいましたが(古本であったので)これほどの鬱陶しい女の描写はあるのでしょうか?
629:吾輩は名無しである
06/12/06 21:08:37
痴人の愛→キス
鍵 →前戯
風テン →絶頂 だな…。
630:613
06/12/06 21:30:46
あのキスはエロかったです
一番勃ったとこはそこ
631:吾輩は名無しである
06/12/07 19:29:38
>>626
春樹の『村上朝日堂はこうして鍛えられた』で、
ニューヨーカーの編集者が『細雪』(もちろん英訳だが)を愛読してて、
自分の部屋(たぶん...)に何冊も置いていて訪れる人が興味を持てば
プレゼントした、ってエピソードがあったな。
春樹は日本語版(てか元のテキスト)を持ってるから辞退したけど。
『細雪』ファンとしてはなんとも嬉しい話だな。
英訳タイトルは『蒔岡姉妹』。
ついでにフランス語訳タイトルは『四姉妹』。
632:吾輩は名無しである
06/12/08 06:19:53
欧米の読書家は谷崎、川端、三島を読んでる人が多いよね。
大江健三郎なんて実は知名度があまりなくそれ程読まれていない。
ただ谷崎の流麗な文章を英文に訳すのって困難だろうな。
633:吾輩は名無しである
06/12/08 11:18:54
『刺青』の文章より、『細雪』の文章のほうが優れている、と聞いた。
そうなのですか? 私にゃ、『刺青』のほうが美しいように見えるけど。
634:吾輩は名無しである
06/12/08 14:34:30
>>633
俺もそう感じる。
ただ、俺が源氏物語読んであまり面白いと思えなかった人間だからかも。
まあ、誰がそう言ったのかは知らないが、優劣より作風の違いの問題なんじゃなかろうか?
海外の人には細雪の方が受けよさそうだし……。
635:吾輩は名無しである
06/12/08 17:18:49
>>632
その三人大好き。ついでに春樹も好き
636:吾輩は名無しである
06/12/08 17:21:36
>>634
個人的には雪子の魅力がわからない人間に谷崎の何が分かる、といいたいのだが...
637:吾輩は名無しである
06/12/08 17:23:02
まあ、文章と内容は別だからな...
638:吾輩は名無しである
06/12/08 18:14:03
現在、『細雪』を再々読しているんですが、やっぱり、
『刺青』『少年』の方が美しいように思えてならん。
文学に触れ始めたころ、川端の文章美を全く理解できなかったけれど、
いまや出来るのと同様に、『細雪』の文章も、
年を経てやがて理解できるようになる類のものなのかしら。
639:吾輩は名無しである
06/12/08 20:24:11
『刺青』は20代の頃のとんがってた作品で、『細雪』は中年になってからなので呼吸みたいなもんが違うのかと。
それに環境が変わってるから、年とって理解できるとも限らないかと。
640:吾輩は名無しである
06/12/08 23:50:17
『細雪』は普通の三姉妹を普通に表現しているだけなのに、
やたらと印象に残るんだよな。
それはなかなかに難しいことなのではないかと思うのだが。
641:吾輩は名無しである
06/12/09 01:13:38
電車で三人並んで座れば対面の厨房を赤面させるほどの美人が「普通」だとは思わないが...
642:吾輩は名無しである
06/12/09 01:14:44
妙子なんて20代後半なのに10代に見えるらしいし。
まあ童顔なのかもしれないけど。
643:吾輩は名無しである
06/12/09 06:24:46
『細雪』は4姉妹だよ。谷崎も関西での生活が長かったせいか
江戸っ子特有の短気な性格が改善され(年取ったせいもあるが)
究めて日常的な生活の描写を淡々と書いても味わい深いものを
書けるようになっていたんだろうね、この頃は。
644:吾輩は名無しである
06/12/09 16:55:29
そもそもリアル三姉妹はすげーぶさいくなんだけどww
松子が一番マシだけどなww
大正の頃の奥さんはきれいだけどねww
名前は失念ww
645:吾輩は名無しである
06/12/10 01:20:11
すげーアホww
646:吾輩は名無しである
06/12/10 15:18:14
こんなところに「細雪」がww
647:吾輩は名無しである
06/12/10 15:19:42
失敗したww
URLリンク(www.picturei.jp)
648:613
06/12/10 16:33:17
鍵読んでるけど面白いねぇ!
カタカナも雰囲気出てていい。
受験生に谷崎は毒だね
649:吾輩は名無しである
06/12/10 16:57:29
カタカナは太宰治や夢野久作の影響だろうな。
650:318
06/12/10 16:59:10
太宰治ですか……太宰はいくらか読んだのですが分かりません。
そこ詳しく教えてください
651:613
06/12/10 17:01:50
ごめん、613です
652:吾輩は名無しである
06/12/10 17:05:32
嘘教えるなよ。谷崎は太宰もユメノも碌に読んでないかと。。。。。。。
653:吾輩は名無しである
06/12/10 17:12:19
太宰の『創生記』って作品がカタカナで書かれてて、麻薬中毒だった太宰の破綻した状態が分かる。
坂口安吾が言うには、太宰が自殺したのは心理面より肉体面が原因らしい。
654:吾輩は名無しである
06/12/10 17:14:22
しかし、時間軸的には読んでても不思議ではない。
655:吾輩は名無しである
06/12/10 17:39:43
そう言えばちょっと意外だけど、フォークナーの名前が出てたりしてるね。
656:吾輩は名無しである
06/12/11 13:25:39
化け物だろうな、谷崎は。
三島も言ってたが作家は老境に入ると創作意欲が衰えるものだが
この人だけ例外だったもんな。スタミナの無さそうな太宰や芥川は
自殺したし三島は作家としての才能が枯渇した事の言い訳として
ああいう死の舞台を選んだ。
食い物とエロという人間の根本的部分に執着する人って生命力が
旺盛なのかもしれない。
657:吾輩は名無しである
06/12/11 19:19:38
寧ろ谷崎はハーディとかモームとかフォースターとかウォーとか、そういう系列で語られるべき作家じゃないの?時に無思想にも見えるってところでも共通してるし。
658:吾輩は名無しである
06/12/11 19:53:39
谷崎は谷崎だよ、他の誰にも似ていない。
659:吾輩は名無しである
06/12/12 16:48:11
谷崎を見出したのは永井荷風って事になってるけど別に二人は子弟
関係じゃないよね。人間嫌いの荷風が弟子を持つ訳ないし。
谷崎は師匠らしい師匠も持たずに独自の世界を切り開いたやはり
稀有の作家と言えるだろうな。谷崎自身も弟子はいなかった。
谷崎は他の作家の作品を論評する時は甘い傾向があるらしい。三島
みたいに評論の方が面白い作家ではないんだね。
自分の世界を確立していたので他の作家の動向は然程気にならなかった
ってのが本当だろう。
660:吾輩は名無しである
06/12/14 00:56:29
>>656
つうか、三島の自殺理由をそんなものでしか考えられないお前が、
谷崎スレに居ることが悲しいよ。
661:吾輩は名無しである
06/12/14 01:10:02
三島は老いが怖かったとの久世の説があるが、どうよ
662:吾輩は名無しである
06/12/14 06:27:14
三島の自殺理由を大仰に捉えたがるお前みたいのが居る事の方が
俺には悲しいけどなw
三島の自殺なんてオカマがヒステリーを起こしただけだろ。
三島の小説は確かに優れたものもあるが『豊饒の海』4部作なんて
悲しくなるだけの代物じゃねえか。『あ、コイツは終わったな。』
って思えるだけ。
663:吾輩は名無しである
06/12/14 18:04:08
すまん、オレ春の雪が三島の中で一番好き。
全部読んでないけど
664:吾輩は名無しである
06/12/14 18:08:50
春の雪ぼくもいちばんすきだ~ぜんぶよんでないけど。。行定勲の映画で見たらダムかな
665:吾輩は名無しである
06/12/14 18:38:39
ここは谷崎スレです。
666:吾輩は名無しである
06/12/14 19:45:44
谷崎って「文学」的じゃないじゃない
そこがいいよね
667:吾輩は名無しである
06/12/14 19:47:04
匿名だと無責任に言いたい放題いえるからすてきだなあ
668:吾輩は名無しである
06/12/14 21:32:50
>>666
…日本語でしょうか?
669:吾輩は名無しである
06/12/14 21:35:55
俺、日本の文学者で谷崎一番尊敬するわ。なんでノーベル、川端に行ったんだろ。
谷崎の最高傑作は、「細雪」でも「痴人」でも「春琴」でもなく、「猫と庄造と二人の女」
だと思うぞ!
670:淳
06/12/14 22:36:05
>>668 日本語じゃないでしょう。
>>669 伊藤整が推薦したんでしょ。でも川端の雪国は多面的解釈が可能だよ。今でも古びない。実際書く期間を開けて書いたらしいけど、時間の流れがぱっくりしちゃってます、謎ばかり
僕は雪国がノーベル獲ったから読んだ
671:淳
06/12/14 22:37:04
谷崎スレでした、すいません
672:吾輩は名無しである
06/12/14 22:45:13
谷崎スレには他の作家を貶めるのが妙に好きな輩が住み着いとるな。
673:吾輩は名無しである
06/12/15 08:45:54
>>670
>>671
淳とかコテつけて誤爆してるのかよ、こいつ。
674:吾輩は名無しである
06/12/15 12:25:49
細雪にある優雅さが三島の小説には無いんだな。谷崎は自信があるのか
創作にも余裕が感じられるが三島は性急さのみ感じられる。
三島は本質的に自信が無い人間だったのだろう、太宰もそうだったけど。
675:吾輩は名無しである
06/12/15 14:27:59
三島は知らんが、太宰の自信なさそうなのはそういうスタイルだと思う。(三島がマッチョ
を好んだように)。太宰は、芥川賞(だっけ?)を自分にくれとかいう記事を
書いたり、短編なんかではストーリーテラーの本領を現した秀作もいっぱい
あるし、才能的にはむしろかなりうぬぼれていたんでは? ただ、津軽から
出てきて、今までの財閥の貴公子的自己イメージが、ズーズー弁丸出しの田舎者に
なってしまったという自信失墜はあるかも。
676:吾輩は名無しである
06/12/15 15:40:36
そうだな。田舎から禄を持って上京してきた田舎者って三島も
太宰の事を評してたな。ま、田舎ではお坊ちゃまで特権階級みたいな
もんだったのが東京ではただの田舎者に変わったんだから自信は
失墜しただろうね。谷崎は生粋の江戸っ子なのだが本人はどういう
訳か東京での暮らしを嫌って関西に転居するんだよね。
関東大震災後、昔の面影がドンドン無くなっていく故郷に嫌気がさし
たのだろう。
面白い事に日本橋人形町という下町に育った谷崎は『細雪』のような
上流階級の暮らしに憧れ、山の手育ちの永井荷風はどういう訳か下町
を好んだんだよね。
677:吾輩は名無しである
06/12/15 18:19:04
太宰を見下した三島も、ロココ調だかなんか知らんがよく東京にあんな
屋敷を建てたと思うし、マドロス姿の自分のブロマイドを机に飾ったり
書斎のドアの内側は等身大の鏡だったり、なんかもうね、ほんと俗悪。
それでも谷崎のことは尊敬してたんだよね、確か。あの人の批評眼は鋭かった。
細雪を評して、「あれはつるつるだ」と言ったんだ(批評のとっかかりとする
ような瑕疵がないってことジャマイカ)。
しかし、三島も谷崎も荷風も皆、自分たちの望みどおりの生活をしたね。
普通、親戚がいたり、仕事があったり、子供のこととか、そこまで自由に
生きるってやっぱ文学史に残るような作家は凡人じゃあない罠。
678:吾輩は名無しである
06/12/15 20:08:15
卍、P100まで読んだのだが園子と光子の人格に
難があって読んでるのがつらい・・・。
この後もこんな感じ?
679:吾輩は名無しである
06/12/15 22:22:15
俺、読んだけど、忘れたわ。谷崎は駄作もうんざりするほどイパーイ
書いてる。評価の定まったのを読んだほうがいいと思われ。
680:678
06/12/17 18:56:56
卍読み終わった・・・。俺にはちょっと合わなかったみたい。
>>679
今度からは気をつけます・・・。
681:吾輩は名無しである
06/12/18 15:34:50
谷崎の小説ってある一定のレベルまでは達してるよ、大方は。
まあ駄作か否かは個人の好き嫌いに拠る部分も多いからね。
682:吾輩は名無しである
06/12/19 07:31:42
おいおい、卍を駄作だなんて評価している奴いるのかよ。
そんな人にしてみれば、谷崎の全作品が駄作だろ。
683:吾輩は名無しである
06/12/19 16:03:41
刺青、細雪、春琴、猫、鍵、痴人、夢橋前後の短編あたりが評価の定まった作と言えるんでは?
卍は一段下がるような気がするが。その昔、修論関係で谷崎に1年つき合わされたが、
谷崎全集はすごい分量だったと記憶するが、その半分以上は途中で投げたくなるような駄作だったお。
684:吾輩は名無しである
06/12/19 23:27:41
三行とは思えないような悪文だな
685:吾輩は名無しである
06/12/20 09:53:30
>>683
で?卍は駄作なの?
何度も言うが、卍を駄作だと判定する人間にしてみれば、
谷崎のほとんどの作品が駄作でもしょうがないわな。
別にそれが、ダメだというわけじゃない。
好みなんて人それぞれだからな。
686:吾輩は名無しである
06/12/20 20:25:14
おまい自己完結しとるやん。
687:吾輩は名無しである
06/12/23 23:01:10
すみません。
どなたか、次の詩がなんて本に入っているか、ご存知の方いませんか?
題名も知らないんですが、すごく好きなんで、最後まで読みたいんですよ。
「熱あるかなやバイロンの 調もたかきうたことば
人をののしり世を笑ひ 酒と色とにたわむれし
その一生をおもひては われは詩人をのぞみけり……略」
688:吾輩は名無しである
06/12/24 05:11:07
述懐
689:吾輩は名無しである
06/12/24 14:50:53
ありがとうございます^^
ええと、詩の題名ですよね?
全集で探してみます。
690:吾輩は名無しである
06/12/27 11:14:33
秘本 谷崎潤一郎
URLリンク(www3.ocn.ne.jp)
すごい読みたいけど高すぎる・・・。図書館にもないし。
渡辺千万子さんと松子・重子さんの確執とかすごい面白そう。
691:吾輩は名無しである
06/12/28 11:13:18
三島の文体は、精神異常者を書くのには適していても優雅な生活を書くのには向いていないと思う。
谷崎の文体は優雅な生活と変態趣味両方を書けるだろうが。
692:吾輩は名無しである
06/12/28 15:59:18
谷崎って言われてるほど変態っぽくないぜ。川端康成の方が余程
変態チックだし、江戸川乱歩の方が悪趣味だぜ。
693:吾輩は名無しである
06/12/28 17:36:12
それは文体が整然としてるからそう思うんだよ。いやもちろん、文体も作品の一部だけれども。
川端の小説は文体から何からねちっこい。谷崎は内容がエグい。
694:吾輩は名無しである
06/12/28 17:39:03
時代が違うからね。
漱石や鴎外が幅を効かせている時代に変態を書くのと、谷崎が幅を効かせている時代に変態を書くのでは、また違う。
695:吾輩は名無しである
06/12/28 17:42:14
谷崎は小学生の頃から人々を震撼させるような文章を書いてたとかなんとか。
昔の人々は現代人よりも、言葉とかに関してより敏感だっただろうから、それは凄いことなのだろう。
696:吾輩は名無しである
06/12/28 23:02:44
ミシマに大谷崎と言わしめた、。ってwikiにかかれてたけど、どうしてミシマ基準よ!?笑
697:吾輩は名無しである
06/12/29 00:34:53
大谷崎の大って弟で文学者の精二と区別するための呼称だと、
生前二回目に刊行された全集の解説に書いてあったけど。
弟は小谷崎。
698:吾輩は名無しである
06/12/29 00:38:38
ウケる笑 それってタケちゃんと 武っぽ(どうして大江だ(T_T))
699:N
06/12/29 12:46:12
最終的に、谷崎は外せない作家というか。
色々な作家のを読んでると、だんだんと谷崎に辿り着いてきて、やっぱり
そこでハッと感心させられるんだよな。
『春琴』や『武州公秘話』は何度も読んだ。
700:吾輩は名無しである
07/01/01 20:53:05
学生のころ読み耽った。
エロチックなイメージに酔いしれた。
こういう読み方はいけないんだろうか・・・
701:吾輩は名無しである
07/01/02 21:01:23
谷崎もそうだけど、昔は巨匠と呼ばれるにふさわしい、知性、個性、作家的
才能、絢爛豪華または波乱万丈な人生を兼ね備えた作家がいたよな。
女流だって、円地とか有吉とかやっぱ巨匠っぽい器だったお。
清張を最後にもうお目にかからない悪寒。
702:吾輩は名無しである
07/01/05 13:42:05
まあ私生活が白日の下に晒されやすい現代だから神秘性は失われやすい
のさ。谷崎が破天荒な女性関係を持とうが作家としての特権みたいな
もんで昔はそれ程騒がれなかっただろうしね。今、村上春樹辺りに
愛人がいたなんて言ったら大騒ぎになるだろうからね。
703:吾輩は名無しである
07/01/07 02:57:58
夕方頃チンコ丸出しでエロ本見ててそのまま寝ちゃった事があった
ハッとして目を覚ましたら真横で姉ちゃんが寝てた
俺の下半身には覚えの無いタオルケットが掛かってた
多分俺がいきなり起きたんで慌てて寝たふりしたんだと思う
そうでないと弟のベッドで一緒に寝る訳ないもんな
優しい姉ちゃんが先月結婚した
幸せになって欲しい
704:吾輩は名無しである
07/01/07 07:45:04
全米がちょっと泣いた
705:吾輩は名無しである
07/01/08 16:41:17
三島は谷崎を小説家として尊敬に値する人物と評してたけど他の人の
作品を評する谷崎は認めてなかった。
谷崎は評論家的体質が全く無い純然たる小説家だったんだよね。逆に
三島は小説は然程面白いと思えないが評論は面白い(彼の師匠格の
川端康成もそうだったけど)。
太宰が『俺はもっと勉強すれば谷崎潤一郎にはなれるかもしれない
が・・・』と言ったのは有名だが文章の滑らかさという点でこの二人
の作家は共通してると思う。
ただ谷崎は自分自身が最高峰だと自覚していたフシがあったが太宰は
歪んだコンプレックスの為か自信が無かったと思うけど。
706:吾輩は名無しである
07/01/08 20:01:27
確かに谷崎の評論とかエッセイって面白くないわ。唯一の例外は、陰影礼賛。
だけどあの人の小説論ぽいの読んでると、この人でないと出てこないような
含蓄あることが含まれてる。たとえば、小説作法について、起承転結とか
じゃなくて、書き終えた部分とこれから書こうとする部分の圧力の均衡を考えながら
書くみたいなこと言ってた。
評論家の書く小説がつまらないのが多いように、小説体質と評論体質って
別物なんだろうね。河野多恵子とか、平林たい子とか、女流にも評論突出
してる人いるよ。(女流は文壇では冷遇されてるから、全集とかにも割り当て
少ないし、いずれにしても影薄くなっていくんだろうが。さみしいゆ。スレチ
スマソ)。
太宰は生まれ付いてのストーリーテラーだお。
707:吾輩は名無しである
07/01/09 11:05:04
え!谷崎のエッセイで面白いのあったじゃん。
たしか、人形浄瑠璃についてのエッセイで「蓼喰ふ虫」だったかな?
708:吾輩は名無しである
07/01/09 11:11:31
蓼食う虫は小説じゃん。でも、人形浄瑠璃だったら、谷崎あたり一家言ありそな
感じするわ。だけど谷崎エッセイははずれが多いよお。
709:707
07/01/09 11:27:23
マジレスされちゃった・・・
ちょっとさみしい。
710:吾輩は名無しである
07/01/09 12:51:44
こういうスレで釣りすんなよ
711:吾輩は名無しである
07/01/11 18:37:45
釣りのつもりでマジレスされるのは、そいつの力量不足だろ
712:吾輩は名無しである
07/01/12 20:19:20
釣りにもなってねーよ
せめて新潮文庫に入ってない小説にでもしとけばよかったのに
713:707
07/01/13 00:10:34
いや、釣りじゃなくて単なる冗談のつもりだったんだが。
「蓼喰ふ虫」がエッセイじゃない事なんか常識だろう?
最低でも、谷崎スレに出入りする人間にとっては。
それを、大まじめに教えてくれる人間が存在するなんて思わなかった。
「蓼喰ふ虫」の小説としての評価はいろいろあると思うけど、
アレは、人形浄瑠璃のエッセイとして読んでもかなりいい線
いってるんじゃないかと、ふと思ったけど、
おんまし、まじめに論じるような事には思えんかったんで、冗談っぽくしたんだけど。
ああ、こんな解説書く羽目になるとは思わんかったw
714:吾輩は名無しである
07/01/13 00:13:37
2chにいると、どれだけ野暮なものでもとりあえずつっこんどきたくなるからなァ
715:吾輩は名無しである
07/01/13 01:40:49
>>713
そういうレスが野暮だというのだよ。。やれやれ┐('~`;)┌
716:吾輩は名無しである
07/01/13 10:14:15
会話と違って、文字のみだと微妙なニュアンスが伝わってこないんだよなあ
冗談で書いてるのか本気で書いてるのか本人以外はよくわからないんだよ
717:吾輩は名無しである
07/01/13 14:22:38
冗談っぽくってwww
センスの一欠片もないよ
718:吾輩は名無しである
07/01/14 09:50:37
なるほど、707が「釣り」であって欲しかったんだな。
で、その「釣り」を見破る智識が自らにあったと思いたかったのか。
最低でも、707以上に優秀だと信じたかったのか。
719:吾輩は名無しである
07/01/17 10:22:43
なんで変に小説読むやつって
自信過剰、自己陶酔になりやすいんだろうな。
720:吾輩は名無しである
07/01/17 10:55:39
嫉妬深くて情緒不安定だしな。
721:吾輩は名無しである
07/01/17 11:01:46
文学を志す奴なんて大概が周囲と協調できない奴か出来てるかの
ように見えて不満を抱えているような奴が大半だからな。
例えば谷崎の小説を読んだとしよう。大方の読者は『面白い。』とか
『上手い文章だな。』とか『キモい。』とかの感想を持つだけに
留まるのだが、一部のバカは『俺が最大の谷崎の理解者なんだ。』とか
思い込みイタいだけの文章を投稿しちゃうんだなw
太宰ヲタにこの手のバカは多いけどね。三島ヲタは右翼臭プンプンの
誤読してるバカか太宰ヲタ同様に頭のおかしな奴が大半だな。
722:吾輩は名無しである
07/01/18 22:33:04
「面白い」とか「つまらない」という抽象的な感想でしか表現できない人の前に
論理的な感想を述べちゃう人が現れると、鼻息が荒い奴も釣られてやってくる。
最終的に「真実は作家の頭の中で、あれこれ考えても仕方がない」みたいなことを言う。
要するに神秘主義者で、そこにメスを入れられるのが気に食わないんだろう。
723:吾輩は名無しである
07/01/19 15:39:06
論理的だとか言う奴の話って大概が屁理屈なんだよね、超頭の悪そうな。
ま、気取って『僕チンは論理的な人間なんだ。』とか書いてる内が
華でさ、こういう奴って突っ込まれると往生しちゃうんだよな。
野球の解説者でもいるでしょ、江川とか一見論理的に見えてもその実
それは屁理屈でしかないって奴がさw
724:吾輩は名無しである
07/01/20 08:53:31
美食倶楽部の話してればいいじゃない。
最後の料理、あれはいったいどんなものなんだろう。
725:吾輩は名無しである
07/01/20 23:23:02
黒烏龍茶のCM見ると美食倶楽部を思い出してしまうw
726:吾輩は名無しである
07/01/21 03:47:40
「谷崎潤一郎の映画論および彼の映画制作への接近について、あなたが考察するところを述べよ。
その際には、谷崎の文学作品にも言及すること。」
・・・というレポート課題が出されたんですが、オススメの本や資料、映画などありますか?
谷崎潤一郎のこと教えてくれませんか??
727:吾輩は名無しである
07/01/21 14:58:21
谷崎の評論でも読めば。
それが一番手っ取り早いと思うよ。
2ちゃんで名のあがるものなんて、そう信用出来ないだろ。
それに、映画に関しては谷崎自身も何作か出演してるものもあるから、
かなり谷崎研究ではメジャーな話。
(ちなみに、その出演映画は現存していない)
とりあえず、図書館にイケ!
728:吾輩は名無しである
07/01/21 18:24:18
【文芸/話題】谷崎潤一郎が佐藤春夫に宛てた書簡見つかる 元妻への「追伸」も記されていた [01/21]
スレリンク(wildplus板)l50
URLリンク(www.sankei.co.jp)
729:吾輩は名無しである
07/01/22 12:21:26
手塚治虫の漫画で『ブラックジャック』って外科医が主人公のが
あるんだけどある巻で記憶を失い猫と同居してる男が出てきたが
ソイツの名前が庄造だったなw
手塚先生は谷崎を読んでいたのだろう。
730:吾輩は名無しである
07/01/22 16:32:11
さて、谷崎全集が欲しいわけだが、
勿論、旧字、旧かななんだよな。
731:吾輩は名無しである
07/01/22 17:55:13
>>729
それ最近読んだよ。「庄造とネコ」ってタイトルでしょw
手塚治虫って動物の擬人化がとても巧いから、いつも感動してしまう
732:吾輩は名無しである
07/01/25 20:50:34
>>726
それ俺がこないだ卒論で出したテーマと近いw
結構参考になる本あったよ。まず中公のラビリンスの銀幕の彼方よめ
733:吾輩は名無しである
07/01/29 00:31:42
映画といえばGyaoで新旧の「卍」が見られるんだが。
その評価の落差が笑える。
とりあえず、俺は旧作だけ見た。
なかなかよかった。
734:吾輩は名無しである
07/01/29 13:17:46
新旧の「細雪」ってのもあるぜ。市川昆監督の新作の方が俺は好き
だけど。次姉の夫が雪子ちゃんに惚れてるって設定がちょっと気味
悪かったけどね。谷崎の作品は流麗な文章が特徴なんだから映画化
しちゃうのって無理があるんだけどね。
735:吾輩は名無しである
07/01/29 21:21:00
>>730
関連する質問だが、
1980年代に出た谷崎全集(30巻)は旧字旧仮名なの?
その前の28巻本は?
ログ読んでもいまいち釈然としないんで、誰か詳しい人教えてください。
736:吾輩は名無しである
07/01/30 22:23:30
というか、このスレは全集を読んだ事のある人はいないのか。
737:253
07/01/31 00:53:29
俺が持ってるのは親父から受け継いだ50年前のだからな
738:吾輩は名無しである
07/01/31 17:49:09
雪子を未だに「永遠の処女」といかいってる奴はほんと馬鹿だな。
雪子は貞之助と関係してんだよ。
一見大人しそうに見えて、結局は自分の望みを通すという
あの手腕は処女のものではない。
貞之助は雪子と離れるのはイヤだが、倫理的なことを考えると
はやくこの関係を終わらしたいと思っている。
だから、彼の態度にはあいまいなところが多い。
そして、作品内で彼の描かれ方が不充分なのは、丁寧に書くと雪子との関係を隠して置けなくなるから。
雪子自身のあいまいな態度も、貞之助と離れたくないという思いと、
姉さんにすまないという思いとが合わさってできている。
しかし、彼女は貞之助の望んだものならば、嫁に行こうと思っている。
泣かせるじゃあないか。
雪子が本家にいきたがらないのは、勿論辰雄のいやらしい視線がいやだからだな。
これで『細雪』の全ては説明できる。
739:吾輩は名無しである
07/02/01 17:05:14
少しも説には賛成出来ないが面白い説である事だけは認めてあげよう。
まあ毒々しく書かない事が谷崎っぽいんだけどね。
川端康成の『山の音』なんて息子の嫁さんが息子の親父に惚れてるなんて
考えようによっては相当にグロい話だが、まあ具体的に書かないのが
川端流の『ぼかしの文学』なんだな。
谷崎より川端の方が変態っぽいと思うけどな。
740:吾輩は名無しである
07/02/01 18:00:11
大学のサークルに雪子そっくりの女の子がいる。
地方出身者で、おとなしくて内気で茶髪やミニスカやピアスと無縁な女の子。
バイトもしたことが無く、まったく世間ずれしていない。
男子学生とはほとんど話が続かない。
「う、うん」とか「えっ」とか、あせあせな対応ばかり。
でも、頭は相当よく、数字の計算もはやい。
で、自分の意見はまず言わないんだけど、自分の考えはしっかりと持っていて、それはめったに曲げることが無い。
彼女が話し出すと、みんなで聞き耳を立ててそれを尊重してしまう。
>>738はそんな俺の愛しのA・K嬢まで処女じゃないと言い張るのか?
絶対許せねえ!
741:吾輩は名無しである
07/02/01 18:16:21
女ってのは分からないもんだぜ、愛しのA・K嬢は間違いなく
処女だと思うけどさ。初心なフリしてすれっからしって女は
結構いるんだぜ。女は魔物だ。男を食い物にして生きていく
女も大勢いる。どうすれば男心を掴めるかを計算して演技して
いく女もいるのさ。谷崎が描く女は『痴人の愛』のナオミみたいな
男を肥やしにして生きていく女もいれば『細雪』の雪子のように
自己主張しないながらも実は強かな女もいるんだよね。谷崎って
何処か女性を蔑視してるんだな、三島由紀夫が書いていた事だけど。
川端康成はロリコン趣味で『伊豆の踊り子』にせよ、『山の音』にせよ
『眠れる美女』にせよ成熟しない女が好みらしい。
742:吾輩は名無しである
07/02/01 19:00:30
谷崎・川端どっちも好きだが、
女の趣味と言う点ではノーベル作家の方に賛成だな。
743:吾輩は名無しである
07/02/01 20:56:15
山の音の能面をかざす下りはゾクゾクくる。
でも川端は春琴抄のような恍惚を書かないね。
744:吾輩は名無しである
07/02/03 09:17:26
>>740リアルで援交してる女子高に多いタイプだな。
派手なコギャル装うより、純朴娘演じた方が勘違いしたオジさんが沢山お小遣いくれるし生きるのがラク。
745:吾輩は名無しである
07/02/03 15:33:16
まあね。女なんて一皮剥けば要望の塊だからな、純朴であろうが
スレていようがさ。アホで女に未だに幻想を抱いている親父を
騙して金儲けするのは別に悪い事じゃねえぜ。寧ろ何年生きようが
女を把握出来ないバカ親父の能力こそバカにすべき対象でね。
ま、谷崎の作品で描かれる女、『痴人の愛』のナオミなんて完全
に援交ギャルだろw
昔も今も男のバカさ加減は変わっていないって事だよな。
746:雪子
07/02/03 21:24:08
>>53
雪子の「奥床しさ」は、恋愛に奔放な妹・妙子とのコントラストによって輝いている。
妙子は大腸カタルで寝込み、人前でおまるにへばりついて下痢をし続けるあたり、病気とはいえまことにオープンな本能躍如である。
しかし妙子と対照をなすはずの雪子もまた、物語のラストでは下痢が止まらなくなるのだ。
陰翳美を体現する愛すべき大和女性の下痢で谷崎最長の大作が締めくくられたという事実は、谷崎の「生涯ほんとに書きたかったことは別にあった」的推測を確証するものである。
『のぞき学原論』p.77より引用
URLリンク(www.sangokan.com)
747:吾輩は名無しである
07/02/05 19:58:58
谷崎は実母に疎んじられていた。弟の精二の方が好かれていた。
どうしようもない放蕩息子だったし、かなり横暴な長男だったからね。
谷崎は何処かで母に対する思慕みたいのを持っていたような気がする。
『少将滋幹の母』なんてのを読んでもその思いが強くなるね。谷崎は
女性を蔑視していたがマザコンの気があって女性を何処かで理想化して
いたようなフシがあるな。太宰が母を求める気持ちをずっと持ち続けた
のと同様に谷崎は母親的対象を求め続けたような気がする。
748:吾輩は名無しである
07/02/06 07:40:53
散々既出
749:吾輩は名無しである
07/02/13 20:17:40
卍のタイトルって、なんで卍なんですか?
谷崎初心者なのでいまいちわかりません。(読解力がないだけかもしれませんが)
知ってる方いらっしゃったら教えてください。
750:吾輩は名無しである
07/02/13 21:20:25
>>749
始めはハーケンクロイツにしようと思っていたが、某所からの圧力によって無難な卍になった。
751:吾輩は名無しである
07/02/13 21:22:34
アントニオ猪木も谷崎に感化されたらしいね
752:吾輩は名無しである
07/02/13 21:26:59
>>750
それマジ?
サイモンビーゼンタールって日本でも影響力持ってるのかwww
>>751
卍固めな
753:吾輩は名無しである
07/02/13 21:45:12
細雪の雪子のような女が「奥床しい」と一般に評価されていたのはいつの頃か。
平安時代ならOKかな。
あの清少納言ですら、宮中で初めて男に声をかけられたときは返事ができなかった。
昭和ではだめっす・・・。千年遅かったす・・・。
一番上姉の家から金銭援助。二番目の姉幸子の家でただ飯食らい。
幸子夫妻が苦労して見つけてきた見合い話を、電話の対応ひとつできずにぶっ壊す。
そんでもってプライドだけは高くて、世話になってる幸子夫妻に批判的。
・・・結果的には、理想的日本女性・雪子ではなく、理想的日本男性・貞之助を
描いた作品になっている。
754:吾輩は名無しである
07/02/14 09:13:50
明治あたりの高等遊民みたいなもんか
755:吾輩は名無しである
07/02/14 13:40:33
良いんじゃねえの、雪子にせよ妙子にせよ好き勝手に生きているって
事じゃ谷崎の大好きな猫を思わせるよな。
谷崎は猫みたいな女が好きだし、犬みたいな女は嫌いだったろうな。
756:吾輩は名無しである
07/02/15 10:27:55
>>749
主要登場人物が何人いるか思い出してよ。
>>753
肝心なのは、雪子以外の描写が人物でも何でもリアルだから
雪子も本当にいそうだと感じされることだと思う。
妙子みたいなのは没落上流階級だからこそいそうな気がするし。
757:吾輩は名無しである
07/02/15 14:21:05
谷崎も芥川賞の選考委員をやっていたらしい。
758:吾輩は名無しである
07/02/15 22:25:51
でも、谷崎は名前だけ貸してたんだろ。
当時、菊池寛に問題掛けていたとかで。
その問題とやらが、「女性関係」なところが谷崎らしいv
759:吾輩は名無しである
07/02/16 02:53:21
>>757
嘘だろ
760:吾輩は名無しである
07/02/16 12:51:03
菊池寛って面倒見が良いからな。谷崎の方が大先輩にあたるんだけど
何かと面倒を見たんだろう。
菊池寛と永井荷風って女を取り合って不仲になったんじゃなかったっけ?
761:吾輩は名無しである
07/02/16 13:55:32
そういやどっちも芥川と争った仲だな。
スレ違いだけど、どちらも小説についての争いであるのが芥川らしい。
762:吾輩は名無しである
07/02/17 00:13:06
谷崎の小説で、主人公の男が、女の鼻紙をゴミ箱から漁り出して舐めるって話があったと思うんだけど
タイトルわかる方いますか?
763:吾輩は名無しである
07/02/21 10:46:30
悪魔。あの女、いいねえ。
でも、「鼻紙」を「コミ箱から漁り出して」ではないよ。
764:吾輩は名無しである
07/02/21 14:28:31
刺青の彫士って最後死んでるの?
読解力無くてスマソ
765:吾輩は名無しである
07/02/21 18:42:05
>>764
死んでないと思う
766:吾輩は名無しである
07/02/21 18:51:37
>>764
「お前さんは真先に私の肥料になったんだね」
↑この台詞を指して言ってるんだろ
死んでないと思うよ
その彫師がこの後どうなったかは知らぬが
767:吾輩は名無しである
07/03/03 05:34:22
読書スピードが極端に遅い自分だが、「猫と庄造と~」は
つっかえる事もなく、あっというスピードで読了した。
今思い出しても爽快な読書体験だった。
768:吾輩は名無しである
07/03/03 12:30:02
谷崎の文章は滑らかで読みやすいから読後疲労感を覚えないんだね、
内容がきつかろうと。
まあ太宰治もリズム感で読ませてしまう作家なんだけどね。三島由紀夫
の文章って絢爛だけど案外読むと疲れるものが多いんだよね。
769:吾輩は名無しである
07/03/03 16:48:58
soudayone.
770:吾輩は名無しである
07/03/03 17:47:13
文体って呼吸とリズムだから、自分に合うって人は三島でもなめらかだろうね。
771:吾輩は名無しである
07/03/03 18:29:48
なるほどね。
そういうものなんだ。
参考になるわ。
772:吾輩は名無しである
07/03/03 19:05:24
太宰以前と三島以降では文体に対する意識に変化が起こるよね。読みにくさという要素が入ってくる。
これは方法意識に敏感な作家についてだけど、太宰も三島ももっとも方法意識に敏感な作家だけど
明らかに三島以降では小説の文章が普通でいう読みにくい文章になっていったと思う。
三島以上に読みにくいのが大江だし、その後の中上も文体では試行錯誤してた。
で文体に対して最初に意識的に取り組んだのは谷崎だったと。
773:吾輩は名無しである
07/03/03 20:06:25
文体?
確かに大江は読みにくいね。
文体と読みやすさ・読みにくさって関係あるのか?
774:吾輩は名無しである
07/03/03 20:18:57
明治期に大量の主語等の翻訳語を取り入れたので
読みにくくなったんだよね。それを修正したのが谷崎。
しかし現代の作家はそこに気づいてもいない。
柳父章さんの本は必読だね。
775:吾輩は名無しである
07/03/03 20:22:38
日本語の文章の変遷、特に江戸から明治の時期を知らないと
現在の文章が見えてこないかもしれません。
776:吾輩は名無しである
07/03/03 23:34:59
「日本語の文章の変遷」、これは興味深い問題だわ。
文体の問題とも絡んで、興味深い。
777:吾輩は名無しである
07/03/04 16:11:22
関係代名詞の輸入前後じゃ文章まるで違うからね。
でも生まれた時から戦後日本語を使ってる世代にとって
どちらが自然なのか、というのはまた別の問題としてあるね。
778:吾輩は名無しである
07/03/04 16:55:41
明治の教育制度の問題か、しかし夏目漱石なんて人の場合はどうだったんだろう?
ところで、「戦後日本語」っていうのは有効な概念なのかな?
もちろん、提出されている問題の意味は理解できるが。
文章に固有の歴史的問題と言葉の使い手の便宜の問題ということ、その乖離ということかな?
大きく言えば、文学者と大衆、知識人と大衆という問題かな、もっと細かくて丁寧な場合分けが必要なんだろうけど。
779:吾輩は名無しである
07/03/04 18:01:35
>ところで、「戦後日本語」っていうのは有効な概念なのかな?
そうですね。安直に言い過ぎました。
>文章に固有の歴史的問題と言葉の使い手の便宜の問題ということ、その乖離ということかな?
その通りです。歴史的な流れの中で論じられる日本語が、
果たして今の生活にフィットしたものなのか? と。
ただ、いまの論旨は自覚的であることが文章に、また方法論に表れる、
表した作家たちの話なので、ズレているのは承知しています。
780:吾輩は名無しである
07/03/05 16:16:26
むしろ今の日本語を生み出したのは漱石とすらいわれている。
英語を日本語に取り入れ、現代にも通ずる日本語を生み出した。
781:吾輩は名無しである
07/03/05 16:25:56
おもしろいんだけどね。
言っていることが、ちょっと大雑把で乱暴にすぎる。
ただ、漱石は読み返してみるよ。
782:吾輩は名無しである
07/03/05 20:00:59
有島なんて英語訳で小説出して「バタ臭い」と言われた。
主な原因は>>777が言った関係代名詞の有無。
文語の基礎を作るうえで漱石鴎外の果たした役割は大きいが、
それ以前の作家が日本語に自覚的でなかったとは思えない。
783:吾輩は名無しである
07/03/06 08:00:34
谷崎の文章の唯一の弱点は「空気」「雰囲気」があまり伝わってこないことだと思う。
同じ下町を描いた作品でも荷風は(あの雅俗混交的な文章のお陰で)
「江戸情緒」がむせ返るように匂ってくるのに、谷崎の方はそれがどうも希薄でどうも物足りない。
(たぶん、あの論理的極まりない文章の代償なのだろうと思うが...)
細雪や谷崎源氏のあの独特すぎる文体は、その弱点を谷崎なりに克服しようとした結果だろうな。
まあ、荷風のように「空気」が描ける作家は逆にストーリーテラーとしては
落ちる傾向があるし、どっちを取るかは好みだろうけど。
784:吾輩は名無しである
07/03/06 16:41:32
まあ確かに
785:吾輩は名無しである
07/03/07 00:44:30
>>783
泉鏡花はどちらにも長けている
786:吾輩は名無しである
07/03/07 00:46:01
あと国木田独歩