谷崎潤一郎 3at BOOK
谷崎潤一郎 3 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/29 15:20:44
まあオリジナルを越えちゃうような物を書いちゃうってのも
作家の力量ってな訳で。
『細雪』を書いた時期は戦時体制下で検閲がうるさくて書く物
が制限されていた時期なんですね。
谷崎は意固地な性格ですから戦時体制に胡麻なんかする筈もなく
篭ってああいう小説を書いたんです。
『抑圧は創作の生みの母』と言ったのはアンドレ・ジイドだった
と思いますがそれが功を奏して名作が生まれたって訳です。


51:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/29 15:53:37
いまいちですよね
この人の作品

52:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/29 16:24:31
確かにオリジナルを超えていることは確かだ。

53:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/29 19:37:23
『細雪』ってタイトルから、美人だが薄幸な姉妹の物語ってイメージしていたのだが、
橋田のホームドラマみたいなもんだね

雪子が姪の飼っている兎の耳を足で持ち上げるところとか、
「B足らん」とビタミン注射回し打ちしてるところとか、
部屋に下着姿でだらけてたら、蜂が入って皆で大騒ぎしてる場面とか吹き出してしまったw
最後を下痢で締めたのも、雪子のマリッジブルーの演出というより
ギャグを狙ったとしか思えない
上方が舞台だったので、お笑い路線を突っ走ったのか


54:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/31 00:28:33
中公文庫で書簡集が出たけど、あれはちょっと。

55:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/31 07:40:59
昔谷崎の映像見てびっくりした。声と喋り方がイメージと違いすぎた。

56:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/31 11:14:21
結構早口なんだよな、谷崎って。
大家なんだからゆっくり重々しく喋るのか、と思ったら
早口で喋る訳。谷崎は根が江戸っ子だから喋るのも
速いんだろう。

57:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/31 15:29:11
>>53
まあ「雪子がむかつく」とか的外れの批判をされるよりもましか。
(一般書籍板にそんなことを言ってる奴がいた)



春樹によると、ニューヨーカーのある編集者は自分の部屋(客間だろうが)に
細雪の英訳本を沢山置いていて、来客が興味を示せばプレゼントしてたらしい。

58:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/31 22:06:14
>>57
当時の風俗が書かれてあるので、外人は興味示しそうだね
海外でもこれって谷崎の代表作扱いされてるのかな

雪子は清楚で、姪にも優しいし、人気ありそう。
というか、ことあるごとに見合い破談にされて笑える。

むかつくのは、実家に迷惑かけまくりな四女の妙子という気がするが、
彼女の引き起こすことが、ドラマティックな展開を与えていて面白い。
男関係激しいが、経済的にも自律した職業婦人で、
いまのキャリアウーマンには好かれるんじゃないかな




59:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/31 23:43:56
>>3
瀬戸内寂聴なんか勧めるなよ

60:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 09:49:35
>>58
サルトルが「日本文学は細雪以外認めない」とか言ってたらしい。
ボーヴォワールがウェイレイ訳の『源氏』を評価してたのと関係あるかも。


妙子は夙川の独身貴族生活から兵庫(バリバリの下町)での新婚生活って「転落」が悲しいな。
どっちの地域もよく知ってるだけに、よけいにそう思う。
谷崎はやっぱり「新しい女」にアンビバレントな感情を持ってたんだろうな。

61:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 12:19:56
>>59 なぜ瀬戸内寂聴がいけないのですか?

62:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 20:53:58
>>61=>>3かい?
瀬戸内寂聴の文学者をモデルにした小説を一時期読みこんだことがあった
白秋、田村俊子、岡本かの子、伊藤野枝、平塚らいてう、他にもあったと思う
面白いのは面白いが、週刊誌的な粉飾が余りにも多くて、そこに描いてある
ことが事実と読者が思うとすれば、モデルが可哀相だと思った
モデルが死んでいるので、好き勝手なことを描いているような感じ
紹介してある本は読んでいないので違ってたら申し訳ないが、そういう理由
スレ違いすまん

63:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/02 13:44:56
>>62 「つれなかりせば」は事実主体の本だから問題ないでしょう。

64:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/03 00:39:45
『細雪』って何で、このタイトルなの?
本文でこれに触れてる部分ってあったっけ?
しかしこれ読むと、見合いで結婚するの馬鹿らしくなるな
実際に離婚騒動起こしてるし、作家って幸せな夫婦生活描いてない人多いよね

65:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/03 19:39:38
オレは、『細雪』っていうのは雪子のことだと思ってたが...

66:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/04 01:13:08
>>60
「谷崎文学は」なら分かるが、「日本文学」って一くくりにされてもなぁ…。
サルトルがどれだけ日本の古典知ってたかしらんが、
せめて「日本近代文学」は程度にしといてくれ。
たぶん隣人が外国人という設定だったんで、海外にはウケが良かっただけじゃないかな

67:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/04 11:28:46
ヨーロッパ系の物言いは日本語に訳すときつく感じる、
ってだけのことじゃないかな。
あとフランス人って一般に「認めない」とか、言い切りたい
タイプの人が多いみたいこと言われない? 会話のスタイル的に。

68:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/04 23:20:46
>>64
實は最初はあの題ではなく、「三姉妹」としようか「三寒四温」としようかと、長い間迷つてゐた。
が、「三姉妹」はあまり平凡なやうに思へたし、それに物語の内容から云へば、三人姉妹の上に
もう一人姉がある譯なので、「四姉妹」が本當であるとも云へる。
「三寒四温」と云ふ題は気に入つてゐたのだけれども、本來あの小説はあの倍くらゐの長さにして、
もつといろいろな人物や事件を織り込み、醜惡な暗い方面をも描くつもりであつたのが、
時局に遠慮して明るい甘い方面ばかりを扱ふやうになつたので、「三寒四温」では少し題材に適しなくなり、
咄嗟に「細雪」といふ字面を思ひ出したのであつた。
それと云ふのは、前から此の言葉が好きで、何かの折に使はうと云ふ氣があつたからなのである。

69:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/05 01:13:15
>>67
芸術文化や哲学思想の中心地だって自負があるからじゃないかな。
英語を嫌悪してる人もいるらしいし。

学生時代、教授の趣味に振り回されて英仏独の哲学書原典ばっか読んでいたが、
今になって古典からはじまって日本文学しっかり読んどけばって思い始めた。
谷崎や漱石などの美しい文体を、そのまま読める日本人でよかったと思う。

70:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/07 02:15:14
「三寒四温」だったら、普及してないと思われ
「細雪」っていう簡潔で美しいタイトルだから、期待して読みたくなるよな
 しかし千ペエジも読み通すのはけっこー辛いわ

自分は少将滋幹の母が好き

71:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/07 12:41:34
オレは逆に少将滋幹の母の方が疲れた。
細雪は「イベント」が連続したから千ページでも疲れなかったのに...

72:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/08 03:08:23
少将は最後が感動した
平中の話って芥川も書いてるよね

73:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/09 12:30:32
>>69
英語を嫌悪しつつもポーやジョイスに影響された人が多いし、
その辺のアンビバレントな感情も面白い。


日本古典は王朝和歌から読んでみたらどうだい?

74:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/09 13:51:27
カタカナばっかの小説があったりで昔は敬遠してたけど、今は

むしろそれがいい

75:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/10 07:23:18
明治から昭和初期までの文学は、日本古典文学の伝統と、西洋近代思想とが
相克しつつも融合していていいね。文体も美しい

しかし、谷崎を読んだあとで、現代作家を読むと
やたら短文で改行の多く、内容が軽く感じられる時があって嫌になる
まあ明治期でも口語体と文語体があったし、様式は変わるのだから
文句言ってもしょうがないけど



76:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/10 10:57:11
谷崎読んだ後に限らず、現代作家は読む気がしないなぁ。
内容はともかく、文体がねぇ。
せいぜい内向の世代までだな。ってスレ違いすm

77:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/10 12:51:41
長ければ良いってもんじゃない。
表面の文章は短文ばかりでも、リズムがあるから
テキスト全体では間が持つってこともあるんだから。
変わったのは表面だけだ。


もちろんそれだけ社会があわただしくなったのだろうが。

78:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/11 07:12:17
現代文学は、暇つぶしや一冊読み終わったという達成感のために読む
雑誌の読み流しと同じ
内容が頭に入れば、やはり文体が美麗な小説しか繰り返し読みたくない

『卍』はできたら標準語で読みたかったなあ
連載当時は大阪弁じゃなかったのに
大阪のおばちゃん同士の喜劇読んでるみたいだった


79:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/11 13:10:07
そんなこと言ったら『細雪』だって...
まああっちは地の文が標準語だけど。


「関西弁小説」はやっぱり難しいな。

80:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/11 19:07:25
『異端者の悲しみ』ってホモの話なの?

81:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/14 12:06:33
谷崎は女の心情描くのが上手いと思う。
女になりきっているみたいに
まさか『秘密』の主人公みたいに女装趣味があったのだろうか

82:吾輩は名無しである
06/02/14 23:16:54
>>80
違うよ
>>81
趣味まで行くかはともかく、試したことはありそうだと個人的に思う。
男との経験もあるよね、きっと。瘋癲老人日記の出だしの女装者との経験の
文章はリアルすぎるし。
…という自分も両方経験者。


83:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/15 11:10:23
>男との経験もあるよね、きっと

えええええええっ!そーなのか!
鴎外の「イタセクスアリス」みたいに、高校時代の先輩への想いが描かれていて
谷崎が同性愛だったと告白していると聞いていたんだが…。
しかし昔の文学者は、共学じゃなかったら学生時代
ソノ気のある人多かったんだね
「瘋癲老人日記」ってカタカナで敬遠していたが、今度挑戦してみよう







余談ですが最後の一行にもびっくりしました
いえ、感心してるという意味で

84:吾輩は名無しである
06/02/15 12:04:53
>>83
同性愛ではないにしろ、いろんな性愛に好奇心旺盛な人のような気がするから
あらゆることを一通り試してるんじゃないかという、あくまで自分の想像

瘋癲老人日記は自分もカタカナというだけで敬遠してたけど、面白いよ
読みにくくて速読できないから、よけい印象に残った

85:吾輩は名無しである
06/02/15 12:15:10
あ、瘋癲老人日記だけど、女装者との部分はほんの1ページ程度だから、
そこは余り期待しないで

86:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/16 12:15:20
>>84>>85
有難う。読んでみますね

87:吾輩は名無しである
06/02/16 16:04:52
今蓼喰う虫読み始めたばっかり。
オラワクワクしてきたぞ

88:吾輩は名無しである
06/02/16 22:13:27
今日、幇間を読んだ。面白い!
大谷崎って、隠れた名作が多くて嬉しい

89:吾輩は名無しである
06/02/18 19:03:25
>>80
「マゾの話」なら分かるが...
>>81
世界的に見ても、ここまで女性を描き分けられる作家はあとはトルストイくらいかもしれん。
(『アンナ・カレーニナ』のアンナとキチィの描き分けは凄い)

90:吾輩は名無しである
06/02/19 13:23:57
詳しい皆さんにお聞きしたいのですが、

「陰翳礼賛」の英語版
URLリンク(www.amazon.co.jp)
の表紙絵の円の中にム(の様に見える)は何を表しているのでしょうか?
お心当たりのある方は教えてください。

あと、表紙絵の選択が激しく間違っている気がするのは気のせいではないですよねorz

91:吾輩は名無しである
06/02/19 20:56:28
>90
ひどいね、これ。
おれが持ってるVintage版の表紙はなかなかいいよ。
URLリンク(www.amazon.co.uk)

92:吾輩は名無しである
06/02/20 11:09:32
痴人の愛のナオミが激しくむかつく件について

93:吾輩は名無しである
06/02/20 11:32:11
それは括弧に入れないとちゃんと読めないお

94:吾輩は名無しである
06/02/20 12:47:23
痴人の愛ナオミ気持ち悪い

95:吾輩は名無しである
06/02/20 13:28:17
芸術作品の読み方としては子供っぽいよ

96:吾輩は名無しである
06/02/20 13:38:23
オレはあれにやられてしまう心理がよく理解できるのだが...

97:吾輩は名無しである
06/02/20 15:54:15
谷崎は女と猫の描写に関しては凄い。

98:吾輩は名無しである
06/02/20 16:33:33
実体験の産物だろうな。
雪子だけは誰を参考にしたのかと思うが...
(奥さんは幸子だろうし)

99:吾輩は名無しである
06/02/21 02:52:07
あの作品の素晴らしさはよーくわかってるよ ナオミに共感しないだけ

100:吾輩は名無しである
06/02/21 17:17:19
登場人物に共感したら文学作品は読めないよ。
作家に共感しないという話ならわかるけど。

101:吾輩は名無しである
06/02/21 17:18:58
それはおまえの読み方だろ

102:吾輩は名無しである
06/02/21 17:24:30
読み方が幼稚だよ。
通俗文学読んでりゃいいじゃん。

103:吾輩は名無しである
06/02/21 17:36:01
あ、ごめん良い作品と認めた上で、か
逝ってきますね

104:吾輩は名無しである
06/02/21 18:21:19
この人は文章はすごいと思うけど、いまいち登場人物に感情移入できない

105:吾輩は名無しである
06/02/21 21:40:08
感情移入したいならゲームかマンガに池よ。

106:吾輩は名無しである
06/02/21 22:58:01
>>104
小説読んで感情移入することってないなぁ。。。
例えば何を読んだとき感情移入できたの?

107:吾輩は名無しである
06/02/22 10:34:13
細雪なんか誰に感情移入するんだ。

108:吾輩は名無しである
06/02/23 14:12:00
感情移入するしないは当人の性格しだいじゃないの

109:吾輩は名無しである
06/02/24 22:31:41
おれは、なんでも知ってる第三者である語り手に感情移入できるぞ

110:吾輩は名無しである
06/02/25 12:21:07
谷崎の場合、語り手が第三者と思いきやいつのまにか登場人物になっている罠

111:90
06/02/26 21:13:47
>>91
レスありがとうございます。
おお、真っ当な表紙ですね。
しかし「ム」って何だ???

112:吾輩は名無しである
06/02/26 22:02:46
おれの場合、語り手じゃなくて作家に感情移入する
どんな意図をもってこういうふうに書いたんだ?って
だから思わせぶりで何も考えてないことがわかると
イラッとする。その点で谷崎はいいね企んでるから

113:吾輩は名無しである
06/02/26 22:15:37
>>112
自然主義が嫌いなタイプか

114:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/26 22:48:59
共感することはあっても感情移入はしないなあ。
なんか感情移入ってどういうものか分からなくなってきた。

115:吾輩は名無しである
06/03/07 16:17:19
晩年の谷崎の口述筆記していた伊吹和子氏の
「われよりほかに」を読んでます。
すごく面白いですよ。
氏のことをいろいろ知りたい人がいたら、是非読んでみて。age


116:吾輩は名無しである
06/03/07 17:26:25
伝記ですか?
谷崎にエロいことされたの?

117:吾輩は名無しである
06/03/07 23:13:20
>>115
おれ、この本読んだ時、著者は料理記者歴50年の岸朝子先生みたいな外見なんじゃないかと思った。
根拠とかは特にないけど。

118:吾輩は名無しである
06/03/07 23:46:32
>>116
前半部を読んだ限りでは、そういうことはないです。
>>117
カラー写真が出てますよ。ちょっと山田スミ子に似てる


119:吾輩は名無しである
06/03/08 02:00:57
細雪、好きごぜえます

120:吾輩は名無しである
06/03/08 02:47:45
>>112
暗黙の作者

121:吾輩は名無しである
06/03/08 23:33:52
『彼は首に嫉妬を感じた。』
『殺されて首になって、醜い、苦しげな表情を浮かべて、
そうして彼女の手に扱われたいのであった。』

う~ん、痺れるね。

122:吾輩は名無しである
06/03/09 09:10:15
谷崎の短歌が好き。小説とのギャップがかなりあるけれど。卒論でやろうとしたけど先行研究が少なくて教官から停止命令が出ました。

123:吾輩は名無しである
06/03/09 23:09:37
香港の花の刺繍の紅き沓
沓に踏まるゝ草と
ならばや

124:吾輩は名無しである
06/03/10 14:25:15
>>122
小説との関連じゃなくて?そりゃ無理だ。
せめて『細雪』の短歌の作中での役割についての考察とかにすればいいのに。

125:124
06/03/10 14:29:18
そんなのが実際に出来るかどうかはわからないが、例えばだよ。

126:吾輩は名無しである
06/03/10 18:25:12
姉ちゃんは 東京でみる けふの月

127:吾輩は名無しである
06/03/11 22:01:29
文学好きの友人にすすめられ「細雪」を読みましたが
何がよいのかさっっっっぱりわかりませんでした。
無駄に長く完読するのも一苦労でした。
もしよろしければ、何がどういいのか皆さんの解釈を教えて頂けますか??

128:吾輩は名無しである
06/03/12 06:56:02
(小谷野敦について)このスレ スレリンク(book板)l100
に山崎行太郎とかいう「文芸評論家」が出てくる。つい一年前くらいは「小谷野の方がはるかに格が上」だと思った。

ところが、それ以来の小谷野は:
1。Hatenaに、金を貰っても読みたくないような駄文を書く。少しでも面白いものでも「鬼首批評」のみ。
2。突撃したり削除したりして恥を晒す。
3。珍煙ピエロ、--- の3活動しか目立たなくなったので、山崎行太郎と同格になってきている。

本人は「私は谷崎評伝を書いてる本格派の文芸評論家だ!」と思っているだろう。

2年以内くらいには出るんだろうが、斬新な視点が入っている可能性は少ないのでは?
そんなものがあれば、連載で少しは書いたはず。

> これから英語圏へ留学する人は、
> 英語ダメダメが原因で留学失敗した私の例を鑑み、心するように。      
    (小谷野敦) URLリンク(d.hatena.ne.jp)

URLリンク(www.duarbo.jp) MIDIファイル
1 まぼろしの 影を慕いて 筆をとり
  月にやるせぬ 我が恋を
  たくして書いた 『江戸幻想』
  想い届かず 忍び泣く

2 わびしさよ  せめて貴女の 文を読み
  ブログに感想 書きみれば
  脱落まで暗示に思えけり
  妄想寒し 身は悲し

3 君故に 永(なが)き人生(ひとよ)の わが伴侶は
  カップめん容器と チャネラーなり
  珍煙ピエロが 訴訟せん
  見守りたまうか 我が恋よ

129:吾輩は名無しである
06/03/12 13:38:08
>>127
徹底的に視覚的な要素にこだわって読書してみたら?
亡命ロシア人宅でのホームパーティ場面とか、
阪神大洪水の場面とか、花隈(神戸)の寿司屋とか。


オレは工房の時にはじめて読んだが、そういう場面が頻出したお陰で
あの大長編でも全く退屈しなかった。
まあ神戸在住で阪神間の風景が実感できるってのも大きかったが。

130:129
06/03/12 14:11:43
母方の祖父母が戦前の大阪人で、あそこに出てくる雰囲気が理解できたってのもあったな。

131:吾輩は名無しである
06/03/13 18:00:19
>>127
自分は女で姉妹持ちのせいか、袋帯の場面や菊五郎の舞台を楽しみにする場面
雪子が妙子にちくちくと詰め寄る場面、銀ブラ満喫、といちいち共感してしまう。
妹達に翻弄されて赤くなったり青くなったりする幸子の心理描写が
笑ってしまう程リアルです。
作者が男性であるという事実を思い出すとき、なんとやらしい男か
(エロという意味でなく)と読むたびぞっとします。

132:吾輩は名無しである
06/03/14 15:36:51
>>131
確かに男性作家でここまで女性心理を描ける人はいない。
それこそあとはトルストイくらいか。



そういえば『細雪』にはヴロンスキー(ウロンスキー?)って
ロシア人もいたな。

133:吾輩は名無しである
06/03/15 23:11:02
子供スキーさんごぜえますね

134:吾輩は名無しである
06/03/21 23:03:58
さっき痴人の愛読んでて思ったんだけど、ナオミとトランプやってる場面で
「就中最後の手段―これはちょっと書くわけにはいきませんが―」
ってあるけど、これはフェラチオだと思う。個人的に。

135:吾輩は名無しである
06/03/22 13:15:34
トルストイが好きだったのかな?
谷崎なら英訳でも読めそうだし。

136:吾輩は名無しである
06/03/22 20:17:22
ユーロスペースで谷崎潤一郎原作
 卍
監督:井口昇
出演:秋桜子、不二子、荒川良々、吉村良子、野村宏伸
2006年3月25日~4月7日
URLリンク(www.eurospace.co.jp)

137:吾輩は名無しである
06/03/22 23:15:23
三島は谷崎のことを大谷崎などといって賞賛しているが
谷崎は150cmそこそこの小男だったらしい

138:吾輩は名無しである
06/03/23 01:09:00
身長じゃないだろ。

139:吾輩は名無しである
06/03/23 19:12:48
兄弟いたし

140:吾輩は名無しである
06/03/24 05:47:05
URLリンク(www.cnarts.net)

この綾瀬はるかがナオミだったら(・∀・)イイ!!!痴人の愛

141:吾輩は名無しである
06/03/24 11:04:21
谷崎潤一郎『阪神見聞録』
URLリンク(www.t3.rim.or.jp)

142:吾輩は名無しである
06/03/24 12:10:33
>>133
丸谷才一の後期作品や春樹以前に、「外人」が日常生活に何の齟齬もきたさず
登場する作品ってのも考えたら凄かったのかもしれんな。

143:吾輩は名無しである
06/03/24 23:18:14
そういえば子供スキーは物語的に何かあるのかと思いきや
全くのエキストラでしたねぇ

144:吾輩は名無しである
06/03/25 00:18:20
>>136
レンタルでいいや。女がブサすぎるよ。

145:吾輩は名無しである
06/03/25 02:22:57
綾瀬はるかの乳と全身にみなぎる「天使と悪魔が同居」の
オーラを見てくれ・・頼む・・

後味の悪くない「痴人の愛」にするなら
綾瀬はるかのナオミしかおらんよ!

146:吾輩は名無しである
06/03/26 17:24:11
>>143
ドイツ人一家も、亡命ロシア人一家も基本的にそうなのだが、
緊迫する世界情勢を教えてくれる(そのことで時代背景が分かりやすくなる)
のが重要な役割だったのかも。


ただし、シュトルツ家の後釜のスイス人夫婦だけは意味不明だったが、
まあどんな傑作にも瑕疵はあるということで。

147:吾輩は名無しである
06/03/27 00:24:32
僕ハイマ、「鍵」ヲ読ンデイルガ、片仮名バカリデ、ヒドク読ミニククテ、苦痛ニ思エテナラナイ……。

148:吾輩は名無しである
06/03/27 05:18:39
まぁ、ガマンして読んでみなよ。
そんで読了したらOCRとかで2ページ分だけでもスキャンして平仮名に変換してみ。
味気ないと思うよ。

149:吾輩は名無しである
06/03/27 05:22:16
つーか、『鍵』は半分じゃん・・・。『瘋癲老人日記』は全部だぞ。根性なしめ。

150:吾輩は名無しである
06/03/27 06:58:25
春琴抄の句点無し文体も、馴れない奴は驚くかも。



無知で済まないが、日本の近代小説でああいう文体って他に例があるのかな。

151:150
06/03/27 07:51:24
「慣れない」の方が良かったな。


谷崎って作風もさることながら文体もかなり明瞭に変化してるよな。

152:吾輩は名無しである
06/03/27 09:29:12
>3月27日付・読売社説(2)
>[文学の輸出]「日本理解へ息長い取り組みを」
>URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

ちらっとだけど大谷崎の名が出てたので紹介。

153:吾輩は名無しである
06/03/30 22:59:37
『細雪』を旧字旧かなでよみたいのだが、
中央公論から昭和の終わりごろに出た一冊本は、
あれはどういう文字遣いですか?

154:吾輩は名無しである
06/03/31 11:56:43
>>153
こぃサン、頼むヮ☆ーー
みたいな文字遣い。

155:risa
06/03/31 17:34:25
谷崎が『痴人の愛』を執筆した書斎が取り壊されるようですね。
URLリンク(digicamekun.sakura.ne.jp)

156:吾輩は名無しである
06/04/03 18:12:36
>>153
あの文庫で一冊のやつですか?
普通の現代仮名遣いですよ。

157:吾輩は名無しである
06/04/03 18:22:11
>>156
>>153 が言っているのは、その底本のやつじゃないの?

158:吾輩は名無しである
06/04/03 18:27:43
たとえ文庫であっても正字正仮名の作品はそのままで出して欲しいよなあ。各社とも。
まあここで言っても仕方ないが。

159:吾輩は名無しである
06/04/03 18:51:24
>>155
どこにあんの?
見に行きたい

160:吾輩は名無しである
06/04/03 23:57:28
>>142
でも「こころ」なんかでも冒頭でてる、とはいえないかw
なんか一応ハイソに生活してます的な記号としてガイジンってのは今も昔も存在してたんじゃないか

161:吾輩は名無しである
06/04/04 08:49:18
いやー、漱石の時代は「記号」の域を出てなかったと思う。
シュトルツ家やカタリナ、コドモスキーは生きた「人間」として描写されてるけど。

162:吾輩は名無しである
06/04/04 08:52:17
もちろん、谷崎でも『痴人の愛』に出てくるガイジンは「記号」だと思う。

163:吾輩は名無しである
06/04/04 15:42:16
「痴人の愛」と「三四郎」のガイジン描写は似てるな。
ガイジン描写というか、ガイジンを見た日本人の驚き描写か。

164:吾輩は名無しである
06/04/04 18:05:12
当時の日本人の驚きは、ううむ、なかなか想像できない・・

165:吾輩は名無しである
06/04/05 12:00:51
>>163
例のロシア人ダンス教師ね。
小説的というよりは絵画的な印象がしたな。

166:吾輩は名無しである
06/04/10 00:29:40
谷崎が原爆に題材をとった短編があると聞いたのですが、
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、
タイトルを教えてください。自分では見つけられませんでした。

167:吾輩は名無しである
06/04/10 00:45:13
残虐記

168:166
06/04/10 00:59:11
>>167
早速のお返事、有難うございました。確かにそんなタイトルでした。
でも、どの本に入ってるの?アマゾンで探しても、桐野さんの本しか
でてこなーい、、、!?読みたいのに、、、



169:吾輩は名無しである
06/04/10 01:18:04
>168
中央公論の谷崎全集の第18巻所収。

文庫では無い。未完作品

170:166
06/04/10 01:27:23
>>169さま
有難うございました。第十八巻てば、在庫切れですね。残念。
原爆関係と聞いていたけれど、私もさっきからいろいろ調べてみたら、
なんだかきわどい内容らしいですね、、、私にわかるかしら?




171:吾輩は名無しである
06/04/10 21:35:27
( ´ω`)潤ちゃんが住んでいた近くに別宅があります

172:吾輩は名無しである
06/04/14 00:38:58
真面目に質問です。
谷崎潤一郎の文章ってワンセンテンスが長いし、読点も極めて少なくて読みづらくないですか?
文学史に載ってるような作家の作品はほとんど読んできたのですが、谷崎潤一郎の作品だけ一冊も読了していません。
年表を見ても、そこだけぽっかりと穴が空いてるようです。読みきりたいのですが活字を追うのが辛くて。
そういう方は他にいらっしゃいますか?
何が原因かわかりません。センテンスの長いものでは失われた時を求めても読んだし、
難解さならハイデガーやヴィトゲンシュタインも読んだんですが。
ひどく困っています。どなたかヒントをいただければ助かります。




173:吾輩は名無しである
06/04/14 00:48:06
谷崎が読めなくてひどく困っているというのが興味深い。
彼女が「谷崎って凄いおもしろいね」っていわれても読めなくて困るとか、
あーん、どういう状況になったらひどく困れるんだろう?
詳細を。

174:吾輩は名無しである
06/04/14 06:11:05
クロード・シモンとかは読めるのかな?

175:吾輩は名無しである
06/04/14 09:46:11
>>172
読みづらいという具体的な例文は引用できますか?
もちろん、「読みづらい」のであって、読めないのではないのは分かっています。

私の場合は、今まで読みづらさを特に感じたことはなかったのですが、
今ちょっと『細雪』を意識的に読み返してみましたが、
文章が文頭からそのまま自然に頭の中に流れていく感じで読んでいるようです。
第一読点の段階では、たとえ文意の全てが判明していなくとも、ありのままで受け入れるといった感じで。

無関係とは思いますが、英文など他言語を読む時間の方がずっと長いということはありませんか?

176:吾輩は名無しである
06/04/15 11:07:46
>>173
真面目な人なんだろう。
オレは三島の作品を『金閣寺』以外読み通してないが、相性の問題だと思ってあきらめてるし。

177:吾輩は名無しである
06/04/15 17:07:59
谷崎は生理的に受け付けない人がいてもおかしくないだろ。
まっとうな人間には気持悪いだけでしょ。


178:吾輩は名無しである
06/04/15 17:18:37
倫理的問題を持ち出すのは止めてくれ。
そんな人間は最初から谷崎なんか無縁だから。


一般書籍板で「雪子が何様かわからない」とか言う奴がいたが、
そいつなんかはその典型だと思う。

179:吾輩は名無しである
06/04/15 17:23:28
ていうか「生理的に受け付けない」とは誰も言ってないのにな。
むしろ無理しても読みたいと言ってるのに。

180:吾輩は名無しである
06/04/16 02:19:09
172よ、書き捨てないでフォローしてくれ。

181:吾輩は名無しである
06/04/21 22:51:33
すみません、谷崎潤一郎の「東西味くらべ」という本に
「月日亭」という料亭(奈良本店)のことが書かれていると聞いたのですが
どういうことを書かれているか、手元にお持ちの方いらっしゃったら
教えていただけませんか?おねがいします!

182:吾輩は名無しである
06/05/03 00:57:44
谷崎は意地悪女だ
断じて男ではない

183:吾輩は名無しである
06/05/03 02:40:33
278 名無しさん@どーでもいいことだが。 2005/12/02(金) 06:27:05 ID:uT5qRT29
つーか、竹石圭佑って名古屋にいた野郎だろ?まだ名古屋のどっかに存在してんのか?
学校では自己中で目立ちたがり屋でどうしようもなかったし。見てて痛々しかった。
最低最悪な人間を絵に描いた様な野郎だったな。

331 名無しさん@どーでもいいことだが。 2005/12/02(金) 10:57:13 ID:IUyy16Om
>>278竹石 知ってんの?
顔悪い、性格悪い、頭悪い、息臭い、厚顔無恥、極力関わらない方が良い人間だよ??
んで、宇宙人の様なデメキンの様な面しながら、好きな異性にチョッカイ出して追っかけて自分をアピールしてたもんね。。
非常識で変態、無能で弱い者虐め大好きなクズ人間。。
そういや確か、コイツが主犯の虐めで一人死に追いやられなかったかな?
とにかくコイツって社会に機能してないどころか害を撒き散らす害虫に等しい


184:吾輩は名無しである
06/05/03 21:41:27
講談社で昭和35年10月から44年まで発行の「日本現代文学全集」全108巻の、
第1回配本が第43巻「谷崎潤一郎集(1)」だった。
第44巻「谷崎潤一郎集(2)」は第31回配本で昭和38年4月の発行。

185:吾輩は名無しである
06/05/07 16:42:13
細雪にはまった。
幸子タンに惚れてもた。

186:吾輩は名無しである
06/05/07 17:23:13
谷崎くらい読んでて笑える日本文学ないよな。

187:吾輩は名無しである
06/05/08 00:09:14
神木キュンに蝋燭台の少年やってほしぃ

188:吾輩は名無しである
06/05/09 07:43:27
>>185
大抵雪子か妙子だろうに。
なかなか渋い趣味してるな。

189:ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
06/05/11 22:36:32
中公文庫の潤一郎ラビリンス・シリーズの話題が出てないね。
俺はこれに嵌まって全巻読破した。
戯曲「恐怖時代」の東映B級時代劇を想起させるようなハチャメチャな展開には
魅せられたものである。

190:吾輩は名無しである
06/05/12 19:30:25
潤一郎ラビリンスってつまんない作品も結構あるね。
文庫で気軽に読めるのはいいけどマニア向けって感じ。値段も高い。

191:吾輩は名無しである
06/05/12 20:07:32
「小さな王国」って、テレビドラマ化されたことはありませんか?
実は原作は読んだことがないのですが、ある本の解説で、子供が商売をする小説について触れられていて、
そこに説明されているエピソードを何故か知っている気がして、でも読んだ覚えは無くて、
「そういえばテレビドラマで見た気がする!」とさっき思い出したのです。
おそらく今から15年ほど前、当時自分は小学生で、”沼倉金”という言葉が妙に耳に残ったのを覚えています。
ググッたところ、関西テレビ/月曜サスペンス 「小さな王国」というのがあったのですが、これでしょうか。
なにかご存知の方がいらっしゃいましたら、情報お願いします。
最近、ちょっとした刺激で急激に子供の頃の記憶が蘇ることが多い・・・年の所為かな。

192:吾輩は名無しである
06/05/12 22:20:59
>>190

193:吾輩は名無しである ◆z.b08QDtkM
06/05/13 00:30:37
 ぼくは中公文庫版「潤一郎ラビリンス」シリーズに収録された多彩な作品のなかでは、
たとえば『人間が猿になつた話』(1918年)とかいう小品なんて、素敵に面白いと思いましたけどね。

 この摩訶不思議な話は、Aarne-Thompson Tale Type Index (アールネ・トンプソンのタイプ・インデックス ―
Antti Aarne. The Types of the Folktale: A Classification and Bibliography. 2nd revision. 1961.)
で云うと、402番の "Animal Brides" (人獣交婚譚)にあたるんでしょうか。

どうだか知りませんが。

 さて、ぼくたちが人獣交婚譚と云ってすぐに思い出すのは、
たとえば橘外男さんの奇書『陰獣トリステサ』(1947年)(犬)だとか、
Honoré de Balzac さんの 《 Une Passion dans le Désert 》 (1830)(豹)だとか、
John Collier さんの "His Monkey Wife" (1930) (猿)だとかがありますね。
あとたとえば、 Philippines のお話 "Chonguita the Monkey Wife" と India のお話 "The Monkey Husband" とは
猿皮で蔽われた盾の両面と云っていいかと思いますw[←何やそれ(ry

194:吾輩は名無しである ◆z.b08QDtkM
06/05/13 00:41:24
 そうかといって、もちろんぼくは大谷崎の『人間が猿になつた話』と、
コリアーさんの『モンキー・ワイフ』 のようなイカモノとを同系譜に置くつもりなんてありませんよw

「……或る年の夏、蠣殼町の野田さんが鹽原の温泉へ行つて、鹽の湯の奧の方にある瀧を見物に行つた時に、
向ふの山の上で猿と一緖に遊んで居る人間らしい影を見たことがあつたさうだ。
木の葉で綴つたやうなぼろぼろの着物を着て、髮をもじやもじやに長く伸ばして居たけれど、
胸に垂れて居る乳房の具合がどうも女らしかつた。
あれがきつとお染めだつたかも知れないと、内藤さんはよく私に話たものだ。
―さうだとすれば、お染めは大方猿になつてしまつたのだらう。
 (『人間が猿になつた話』)

なんだかトリステサなものとはほど遠い、どこか東洋的なノスタルジア、Taoism的な郷愁を感じさせるじゃないですか。

195:吾輩は名無しである ◆z.b08QDtkM
06/05/13 00:55:23
 で、ぼくがこの大谷崎の話で思い出すのは、中国の4世紀半ばごろの学者干寶(かんぽう)さんの著作『搜神記』にでてくる、
類人猿みたいな「カコク([けものへん+暇のつくり] 国)」とか呼ばれている奇妙な存在なのですね。

 干寶さんの記すところによれば、彼らカコクは、中国四川省の蜀の西南の山中に棲んでいて、
身長は七尺ほど。姿は猿にそっくり。そして人間のように直立歩行をするのだそうです。

「カコクは通りすがりの婦人のなかから美人をねらっては、さらって連れ去るが、どこへ行くのか、人間にはわからない。
そのすぐそばを通り過ぎようとする人は、長い縄でたがいのからだをつなぎあうのだが、それでもカコクの手をのがれることはできない。
カコクは男女の匂いを嗅ぎ分ける能力を持っているので、女だけをさらい、男はさらわないのである。
女をさらって行くと、女房にする。男の子を生まない女は、一生帰してもらえず、
十年たつと姿かたちまでカコクに似て来て、考えることもまともではなくなり、
二度と帰ろうとは思わなくなってしまうのである。」
 (干寶『搜神記』卷十二. 竹田晃訳.)

 なんだか、まるでお染めさんの運命を語っているみたいでしょ。
だからぼくは、お染めさんは日本に棲みついたカコクの末裔に見染められて、彼らの棲む桃源郷に行ってしまったのだと思うのですねw[←そんなアホな(ry

196:吾輩は名無しである
06/05/13 01:17:32
なんだこいつ。

197:吾輩は名無しである
06/05/13 01:39:54
「人間がバカになった話」だろ。

198:吾輩は名無しである
06/05/19 16:35:43
ナオミに憧れる女ってだいたいただの馬鹿女

199:吾輩は名無しである
06/05/19 23:35:05
私は父にナオミと名付けられましたが真面目に生きております。

200:吾輩は名無しである
06/05/21 19:50:30
「卍」執筆の谷崎邸復元へ、募金活動実る URLリンク(www.asahi.com)

阪神大震災で全壊した文豪・谷崎潤一郎の旧邸(神戸市東灘区)が復元されることになった。
復元を目指して募金活動を続けていたNPO法人「谷崎文学友の会」が20日、
県内の建築家の協力で今年秋にも着工でき、来年3月の完成をめざすと発表した。
11年間で集まった資金は、「完成払い」の約束も含め約1600万円。
報道で計画を知った建築家の則岡宏牟さん=兵庫県伊丹市=が
先月、約5600万円と見積もられた費用の半額を負担して施工したいと提案。
実現の運びとなった.。

 同会は約1200万円不足している資金集めのため、募金を続ける。
問い合わせは同会(072・754・2116)へ。



201:吾輩は名無しである
06/05/21 20:42:37
岡本の里は住みよしあしや潟海を見つつも年を經にけり

おまいら募金しろよ

202:吾輩は名無しである
06/05/23 19:08:51
誰か、谷崎賞のスレ立てて

203:吾輩は名無しである
06/05/23 21:16:17
>>202
自分で立てればいいのに。

204:吾輩は名無しである
06/05/23 23:19:40
>>203
スレ立てるほどのものではないような。
受賞作の中で俺が読んだことあるのは「沈黙」と「一休」だけだ。


205:吾輩は名無しである
06/05/28 20:52:48
谷崎賞なんてどうでもいいし。

206:吾輩は名無しである
06/05/28 23:42:54
皆、耽美主義の作品あげているけど、児童文学系は挙げないの?
「小さな王国」の教師に対する皮肉とか、子供のとき読んで凄い共感したけど。

207:吾輩は名無しである
06/05/29 01:33:36
>>191
「小さな王国」はテレビ化されました 主役の先生をなんと岩下志麻が演じました。
それほど原作を離れたものではありませんでしたが、時代設定は、80-90年代?だった。

>>206
児童文学系という表現は語弊があると思うが、「少年」は俺が大好きな作品。えろい。
「小さな王国」については、柄谷行人『日本精神分析』の中に評論がある。

208:191
06/05/29 09:19:33
>>207
ありがとうございます。
まさか岩下志麻だったとは・・・
探してはみますが、もう観る方法はないんでしょうねぇ。

209:吾輩は名無しである
06/05/31 14:55:36
漱石や鴎外より谷崎のほうがずっと好きだ。

210:吾輩は名無しである
06/06/02 12:42:20
谷崎賞と鏡花賞のスレ
スレリンク(book板)l50

211:吾輩は名無しである
06/06/02 23:14:16
今度ゼミで刺青の発表するんだが、あれ考察すべき点なんてあるのか?
こないだ初めて読んだんだが、ドSで足フェチの男が淫乱の気を持った無垢な少女を開発するエロ小説にしか見えなかった・・・
まだ卍とか鍵の方がやりやすいなぁ・・・

212:吾輩は名無しである
06/06/03 00:02:24
>211
「刺青」
テーマ:ラストの燦然たる「明るさ」について。
谷崎作品の中で、‘陽の光’‘太陽’‘白日のもと’がプラス(美やエロスの方)に働いている作品が
他にあるだろうか? 「刺青」の明るさは、きわめて ‘非-谷崎的’ではないのか?


などという発表も あるいはアリ

213:吾輩は名無しである
06/06/03 06:51:38
悪女の素養が刺青によって引き出されたんじゃなかったけ。使えないエロ小説みたいに言われてるなあ。

214:吾輩は名無しである
06/06/04 13:08:23
ドSじゃなくてMだろう。関係がひっくりかえるところが一筋縄でいかなくて
よい。

エロ小説の特質が、読者が作中の男と同一化して女を犯すことにあるとすれば、
「刺青」は予想もしなかった圧倒的な女の美や魔性が現前して男=読者を狂わせる
話ってな感じかな。エロ小説とはダイナミズムが違うと思う。

215:吾輩は名無しである
06/06/04 22:08:47
「刺青」の主題は、
男が女に額く為に女に彫物をする=自信を注入する=
積極的マゾヒズムの始まりって感じでいいんジャマイカ?

216:吾輩は名無しである
06/06/05 02:20:27
自信ですか?

217:吾輩は名無しである
06/06/05 03:34:13
刺青のポイントは「針」じゃろう。
春琴抄、フーテン老人日記などへ通じる。

218:吾輩は名無しである
06/06/09 12:12:48
『鍵』は斬新ですね。二人の日記が交互に来るところなんて。

219:吾輩は名無しである
06/06/09 12:18:08
はっきりいって、『鍵』よりすばらしい日記文学なんてあるんでょうか。
実録鬼嫁日記なんて話になりませんよ。

220:吾輩は名無しである
06/06/09 12:32:33
『鍵』はある意味、前衛といえるかもしれませんね。
交錯する二つの日記、なんて発想は当時はじめてのものだったでしょう。
交錯するがゆえにミステリーをも生み出す、その方法論の新しさ。
電車男だろうが、59番目のプロポーズだろうが
お話になりませんね。

221:吾輩は名無しである
06/06/09 12:48:16
ラノベや低レベルなエンタメばかり読んでる輩には
『鍵』には触れてほしくないですね。
むしろ、知らないまま、読まないまま、死んでいくことを願いますね。
こんなにすばらしい作品を読んでほしくないですね。


222:吾輩は名無しである
06/06/09 12:52:51
『鍵』を読むのは、むしろ、僕一人でいいのではないでしょうか。
『鍵』に対して健やかな愛をささげられるのは、今の時代には僕一人で十分ですね。

223:吾輩は名無しである
06/06/09 14:17:56
今日初めて『少年』読んだが、凄まじかったね。
光子タンのurineちゅっちゅっとかもうアホかとwwwww

224:矢印くん@ボインにターッチ ◆Ripvkk4JmM
06/06/10 22:41:00
>>220
三点リーダー(……)の最後に句点も打てないような誤記満載の日記小説くずれなんかと比べたら大谷崎に失礼極まりないこと
甚だしいだけでなく読者年も嘆かわしく痛々しい。

225:吾輩は名無しである
06/06/10 22:44:44
>三点リーダー(……)の最後に句点も打てないような
ワロタw

226:吾輩は名無しである
06/06/11 02:07:15
そういや、ネット小説って文法的にやばすぎるだろw

227:吾輩は名無しである
06/06/11 13:01:00
あ、でも最近の新人賞の小説もかなりヤバゲだけどな。

228:吾輩は名無しである
06/06/14 22:03:45
姉の娘が好んで読んでるけど、想像の部分までこう読めと書かれているから、かえって読むのが難しくて私はリタイア。
ラビリンスとても好きです。ついつい妄想世界に入ってしまう。

229:吾輩は名無しである
06/06/15 17:25:24
佐助が目潰すシーン 
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ってなった

230:吾輩は名無しである
06/06/15 19:27:43
なった!
・・巳之介のような男に出逢ってしまったり・・くくっ・・

231:吾輩は名無しである
06/06/15 21:50:54
>>224
んなこといったら、ノーベル賞作家ジョゼ・サマラーゴなんて会話文と地の文を区別さえしてない。
それに谷崎だって鍵で、」を"こと"と読ませている。
文章の良否は三点リーダーの後の句読点などでは決まらない。

232:吾輩は名無しである
06/06/19 20:45:43
>>鍵で、」を"こと"と読ませている

それは、君の誤読ではないか?

パソコンでうまく表記できないが、
それは、「┓」「┐」という文字(縦の棒がやや長い)。
つまり、「事」という漢字の省略体なのだ。

中世~近世の古記録や古文書、および、明治の漢文調の文章では頻出する。
谷崎の発明ではない。

233:吾輩は名無しである
06/06/21 20:57:55
ちょっと皆さんに質問したいのですが、たとえば「春琴抄」なんて、
 ストーリーはものすごく、深刻でしょう。ところがあれを読むと語り手
 が、ものすごく、介入してきて、人物たちの思いを詳細に説明します。
 おまけに、当時の新聞記事まで引用する。普通、近代小説では作者は
 影に隠れて、作中の世界をリアルに構築するものだと思うのだけど、
谷崎作品では、作者の過剰な介入・説明が目立ちます。そこが面白くも
 あるんだけど、あえて、作品を非劇的にしているように見えるんだけど、
 どうでしょうかねえ。


234:吾輩は名無しである
06/06/22 00:35:38
春琴抄は深刻なストーリーのくせに恍惚感が残る。

235:吾輩は名無しである
06/06/22 03:35:05
確かにね。一理あるかも。谷崎って結構入子型(?)を好んで書いてるよね。
芥川龍之介との論争を思い出しました。

236:吾輩は名無しである
06/06/22 04:46:07
あからさまに釣り臭い質問だな・・・

237:吾輩は名無しである
06/06/23 09:06:32
>>222がイイコト言った!


238:吾輩は名無しである
06/06/25 20:37:04
小谷野さんの谷崎伝が出たね

239:吾輩は名無しである
06/06/25 20:40:08
小谷野ってあの馬鹿か。

240:吾輩は名無しである
06/06/25 21:15:34
URLリンク(d.hatena.ne.jp)

彼は最近はずっと谷崎研究をしていたはず。
ブログの詳細年譜はなかなか参考になる

241:吾輩は名無しである
06/06/25 21:27:38
宣伝乙

242:吾輩は名無しである
06/07/15 00:24:46
谷崎潤一郎伝堂々たる人生おもしろかった2人目の奥さんのとことか松子伝説のこととか。

243:吾輩は名無しである
06/07/16 20:27:19


244:吾輩は名無しである
06/07/21 20:33:50
>242
書いた人は松子夫人に恨みでもあるのかね
ひどい書かれようだが

245:吾輩は名無しである
06/07/22 00:50:34
>>244

まあそうだね。
でもずっと不思議だったんだよ
谷崎は松子のどこがよくて額づいていたんだろうと。
むしろ2番目の古川とみこのほうが全然美人じゃん。
本読んでもやもやがとりあえず消えた

246:吾輩は名無しである
06/07/23 11:49:03
>>134亀レスだが、それはフェラじゃなくて、
座り方にを変えて隠部を見せる事らしい
さすが、ナオミ。美しい足の奥に潜む蠱惑。
さすが、あだ名が共同便所

247:sai
06/07/23 12:29:46


248:吾輩は名無しである
06/07/24 00:29:25
日付変わり今日は谷崎氏の誕生日
生きてれば120歳w

249:吾輩は名無しである
06/07/24 01:51:16
まだどこかで生きてると思うよ、南米あたりで

250:吾輩は名無しである
06/07/24 02:03:14
田村書店の評判 URLリンク(yondance.blog25.fc2.com) より

神保町。田村書店ワゴン。
しみったれた人間がここに集まる。本にカネをつかいたがらぬ賎民の群れ。
いわば、精神的乞食である。知識の対価をなんとこの連中は甘く見ているのか。

まず田村書店ワゴンを。ここにはどれだけお世話になったか。
この古書店は良書をそうと知りながら安価で投売りする(ワゴン限定だが)。
もちろんいいことずくめなことがあるはずはない。店主が異常者。
ワゴンに群がる客をどぶねずみとバカにしている。
プライドかリーズナブルか。後者を選択したわたしである。

田村書店。嫌いなひとはほんとうに憎悪していると思う。
この古書店には独自のルールがある。
店のまえのワゴンの本をもって店内に入ってはならない。
店主はワゴンに群がる客をドブネズミとバカにしている。
経験したことはないが、ワゴン本をもって店内のレジへ行くと怒鳴られるらしい。
(ちなみにワゴン本はそこらにいる小僧さん(バイト)に声をかけて買う)
そうそう。女子大生と店主が大喧嘩をしているのを見たこともある。
わたしが店内に入るのは年に数度である。今年に入ってからはまだ入店していない。
田村書店に入るのはおすすめできない。いやな思いをきっとすることだろう。
価格がとんでもなく高い。店主が常に威圧してくる。
本をハコからだしただけで不快な表情をされる。
常連とおぼしき人物が店内でやたら店主をほめあげているのも耳障りである。
こんな古本屋では買うな!


251:吾輩は名無しである
06/07/27 18:00:12
ところでどうやったら、舊漢字、舊假名で
谷崎を読める?二十年ほど前に出た全集ではもとのままなのかい?

252:吾輩は名無しである
06/07/28 21:25:45
自分で翻刻

253:吾輩は名無しである
06/07/29 01:46:40
俺の手元にある、五十年ほど前の全集は舊漢字だな

254:吾輩は名無しである
06/08/01 07:44:07
「女人神聖」を読んだ。
まるで必然的であるかのようにどんどん堕落していく主人公をみ
ていると寂しい気分になった。
だけど、ストーリー展開に凄みがあってそんな寂しさを相殺した。



255:吾輩は名無しである
06/08/01 16:39:15
「少年」を読んだ。
勃起した。

256:吾輩は名無しである
06/08/04 16:37:39
剥げ童

257:吾輩は名無しである
06/08/06 21:19:21
谷崎の作品はラノベ感覚で読めるので重宝している。
『痴人の愛』なんて世界一文章が奇麗なB級恋愛小説だもんな。

258:吾輩は名無しである
06/08/07 08:40:02
分からんこともないが、あの極上の文章を「ラノベ感覚」って言われてもな...

259:吾輩は名無しである
06/08/09 23:47:44
この人は千年に一人の天才作家らしいですが、本当にそれ程凄いのでしょうか・・。
谷崎の書く物語は文学どころかエンタメになっているし、
文章も普通で三島のような重厚感が感じられないし、
せいぜい10年に1人の作家にしかと思えません。
私の中では吉行淳之介クラスの作家ということになっていますが、
この評価は間違っていると思われますか?
レスお願いします。

260:吾輩は名無しである
06/08/09 23:56:01
>>259
残念ながら間違っています。

261:吾輩は名無しである
06/08/10 00:00:13
>>259
少なくとも遠藤周作よりは断然格下ですよね?
そこそこ才能がある作家だとは思いますが、
いわゆる文豪では断じてないでしょうし、
かといってラノベ作家よりはマシなものも書いているし、
評価が難しい作家ですよね。
私としては三島由紀夫こそが最大の作家だと思います。

262:吾輩は名無しである
06/08/10 00:31:36
若いな・・・

263:吾輩は名無しである
06/08/10 02:26:31
各下とか各上とかあんま考えないほうがいいんじゃないか
座興としてそういう話は面白いけど

264:吾輩は名無しである
06/08/10 02:27:35
と、見事に釣られたかもしれない俺

265:吾輩は名無しである
06/08/10 07:12:24
>>259,>>261
俺の評価

遠藤周作>谷崎潤一郎>>>三島由紀夫>>>>>>>吉行淳之介

266:吾輩は名無しである
06/08/10 07:15:11
遠藤と谷崎か・・
きわどいな・・
総合では谷崎に歩があろうが、遠藤には「沈黙」という傑作があるからな・・

267:吾輩は名無しである
06/08/10 07:46:46
初めての夏。

268:吾輩は名無しである
06/08/10 08:54:42
おまえら笑っちゃうよ。

269:吾輩は名無しである
06/08/10 13:01:41
一般的には谷崎よりも遠藤の方が評価されてんだ。
俺の中では、谷崎はラノベ作家どころか
大文豪の位置づけになっているんだけど・・。
まあ、昔から人とは意見が合わなくて孤立していたからなw
人が何を言おうと谷崎が好きだ。

270:吾輩は名無しである
06/08/10 13:12:27
同意。
大文豪。なんでもかんでもラノベと結びつけたがる板違いラノベの
劣等感にまみれた妄想ラノベおばさんが一匹彷徨している。
どのスレにも糞レスをまいているから、要注意。
完全無視がいい

271:吾輩は名無しである
06/08/10 14:18:37
遠藤や吉行といっしょにされちゃ、大谷崎も形無しだな。w

272:吾輩は名無しである
06/08/10 15:58:57
>>269
>一般的には谷崎よりも遠藤の方が評価されてんだ
なんでそうなる?
>>261,265-266は釣りだろうよ。
じゃなきゃただの厨見解だから。

273:吾輩は名無しである
06/08/10 18:20:58
そもそも、谷崎と遠藤を比較すること自体
無理なんだよ。
共通することなんて、2人とも単に職業作家だったと言う
外枠の事だけしかなくて、あとは全く別物。

新潮文庫の解説の請売りになっちゃうけど、谷崎は
愚かという徳が残っていた時代の遺児で、その愚か
さに殉ずる事に、最高のエクスタシーを感じる人間。

対して、遠藤は物心ついてから亡くなるまで、絶えず
神の存在と、心の安寧を求め続けた存在。

どっちが上とか下なんて比較のしようが無い。
風癲老人日記を書いた人と、沈黙を書いた人の
比較なんて出来ない。
フウテンのフウ正しく変換できずスマン。



274:吾輩は名無しである
06/08/10 19:46:45
まあ、二人を外国の作家に譬え直してみると
谷崎がワイルドで、遠藤がドストエフスキーだろうな。

275:吾輩は名無しである
06/08/10 19:58:47
遠藤如きと比べるなよ。失礼な奴らだな馬鹿じゃね。

276:吾輩は名無しである
06/08/10 20:08:55
一言で言えば、谷崎は只のオナニー野郎。
マスコキ野郎、センズリ野郎。

277:吾輩は名無しである
06/08/10 20:23:28
遠藤や吉行といっしょにされちゃ、大谷崎も形無しだな。w

278:吾輩は名無しである
06/08/10 20:26:29
大谷崎って言っても
要するに、変質者の元締めって事だろ。

279:吾輩は名無しである
06/08/10 20:31:45
>>278
そう云うなってば。
変質者には変質者なりのプライドがあるだろうが??


280:吾輩は名無しである
06/08/10 21:18:01
変質者じゃない人間ってどんなのだ

281:吾輩は名無しである
06/08/10 21:45:22
「珍黙」なんか恥ずかしくて読めねえよ。
「深い皮」はインド漫画みたいだし。

282:吾輩は名無しである
06/08/10 23:14:03
>>273

283:吾輩は名無しである
06/08/10 23:38:35
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284:吾輩は名無しである
06/08/11 09:20:26
>>283
アホな議論に終止符gj

285:吾輩は名無しである
06/08/13 09:52:52
「少年」読んだよ。こりゃ、マニアックプレイというか今で言ったら
ハードコアAVだなw
明治の野郎どもはこれでオナニーしてたのかな?

286:吾輩は名無しである
06/08/14 16:56:15
谷崎が希代の名文家であることは認めるけれど、
主人公の心理描写がワンパターンでいまいちなんだよな。
史実に材をとった作品群は、資料として楽しめるけれど、
女人神聖を前面に出した作品は、いくつか読み進めるうちにどれも同じに見えて来る。
語りのあまりの巧さに結局最後まで読んでしまうけどねw

287:吾輩は名無しである
06/08/14 19:06:20
>>286

語りのあまりの巧さ→過剰な記述・説明→作者本位で読者不在の文章→
読み手の感受性に対する軽視あるいは無視、極言すると蔑視にならんかネ?

288:吾輩は名無しである
06/08/14 19:07:46
読み手にもいろいろあるから、いいんでねえの?

「巧みさ=過剰さ」というのもいかがなものか。

289:287
06/08/14 19:28:30
>>288

なるほどね。

でも、自他共に、巧いと表現する場合ある種の過剰さは付いてまわるのでは?
過剰でない、巧さって余りないぞ。このご時世。

290:288
06/08/14 19:37:32
痛いところを突くなあw

>過剰でない、巧さって余りないぞ。このご時世。
たしかにそうだね。そこんところがいろいろ問題なのかもしれない。
文学についてだけじゃないですが。。。

また、過剰さ=情報の多さ、過剰さ=過激さ、というのも気になる
ところだ。そうじゃない「過剰さ」もあるだろうになあ。

291:吾輩は名無しである
06/08/14 20:55:10
すごくいいなと思ったのは、文章のあまりの巧さが、そのまま
文章の読みやすさと同義になってるところのような気がします。
過剰さが煩雑さになってないんだよね。

292:吾輩は名無しである
06/08/14 21:50:51
>>291
「文章読本」でそのことについて触れているよね。
真の文筆家の書く文章は、芸術的かつ実用的なものであるとね。

293:吾輩は名無しである
06/08/14 22:04:26
でも文章の巧さでいったら三島の方が断然上。
『金閣寺』の文章美といったら卒倒もんだよ。
俺は最後まで読んでないので倒れなかったけどw

294:吾輩は名無しである
06/08/14 22:35:59
卒倒したから最後まで読めなかったんだろ。
しょうがないよ。

295:吾輩は名無しである
06/08/15 11:23:16
痴人の愛、卍、細雪、鍵を夏休み入ってから読んだ
最高に面白いよ谷崎
お盆過ぎたら三島を読み始めようと思ったけど
このまま谷崎読み進めようかな

296:吾輩は名無しである
06/08/15 11:32:39
ここはお前の個人的な読書録じゃないから。

297:吾輩は名無しである
06/08/15 20:11:18
念のため、俺は>>295ではないが・・・

個人的な感慨を如何にぶつけ合って、
共鳴し合うか、もしくは反発し合うかだろうが?

個人的な読書録抜きにして、どうして意見を
ぶつけ合うの???
他人の請売りの言い合いっこでも、すればいいの?

298:吾輩は名無しである
06/08/15 20:14:41
落ち着け。ただの煽りだから。

299:297
06/08/15 20:18:05
>>298

すまん。恥ずかしい。
オレもむきになりすぎた。

300:吾輩は名無しである
06/08/15 20:20:24
ナオミといえば星ナオミ

301:吾輩は名無しである
06/08/15 20:40:22
>>295
猫と庄造とふたりの女読めやカス

302:吾輩は名無しである
06/08/15 21:08:54
>>301
あんなくだらんもん薦めんなや粕

つ「少将滋幹の母」

303:吾輩は名無しである
06/08/15 22:11:24
関東の人間の関西弁は関西の人間からすると笑っちゃうような感じがあるらしいけど
江戸っ子谷崎の関西弁は関西の人間にとってどんなもんや?

304:吾輩は名無しである
06/08/16 00:18:11
谷崎作品に出てくる男って、たとえ見目が良くても、その
言動はめちゃくちゃかっこ悪い、というかモテナイ人ばっ
かりのような気がする。そこが個人的にはとてもツボなん
だよな。マゾヒズムに行っちゃうのも必然的というか。
「幇間」なんて最高!
と言ってみました・・・

305:304
06/08/16 00:20:37

ごめん、必ずしもモテナイわけではないよね。なんつーか不細工というか
そんな感じがしたんです。


306:吾輩は名無しである
06/08/16 00:46:00
俺も三島読んでないからわからないけど。
谷崎のほうが面白いはずだ。

307:吾輩は名無しである
06/08/16 08:05:34
俺の勝手な妄想ではナオミはキューブリックのロリータのスー・リオン

URLリンク(www.hollywoodfiveo.com)

308:吾輩は名無しである
06/08/17 02:10:53
『盲目物語』はいまいちやね。
解説で佐伯君が感服感服と絶賛しているけれど、
あまり惹き込まれないうちに話が終わってしまった。
成人には常識である史実をネチネチと解説しているのがマズいのかも?

309:吾輩は名無しである
06/08/17 03:36:37
>>306
面白さでは谷崎
芸術性では三島


310:吾輩は名無しである
06/08/17 05:20:22
>>308
盲目物語は途中まで読んだけど挫折しちゃった・・・orz
古典的世界というか、史実を扱った谷崎作品って個人的に
は退屈だな。好きな人に良いんだろうけど。
個人的には、官能をメインに扱った作品の方が好き

311:吾輩は名無しである
06/08/23 12:45:14
『卍』読了。

次は、『少将滋幹の母』を読む予定。

312:吾輩は名無しである
06/08/24 22:47:11
>>311
来たね。
谷崎の最高傑作。
三島のような小手先の技術ではない、真の文章美を堪能してくらはい。

313:吾輩は名無しである
06/08/25 07:57:17
アンソロジー集で読んだ人面痕(漢字合ってる?)が面白かった。谷崎氏の怪奇物でお勧めの話はありませんか?


314:吾輩は名無しである
06/08/25 15:57:29
『少将滋幹の母』読了。

>>312
『卍』は傑作やね。
でも関西弁で書かれているので、一概には三島の文章と比較出来ないのでは?
ちなみに『少将滋幹の母』は駄作だった。
文章がだらだら書かれていて、明らかに力を抜いて書いて駄作。
読みやす過ぎて、何の突っかかりもなく読了してしまうような、ある意味で悪文。
大谷崎と云われる作家でも小銭稼ぎは必要だったのかな。
やっぱり純文だけで食べて行くのは大変なんだろうね。

315:吾輩は名無しである
06/08/25 16:14:51
>>314
『痴人の愛』を読むといいよ。
文章も美しいし、構成も抜群だし、名実ともに谷崎の最高傑作。
あと一般には「大谷崎」とは呼ばれていないよ。
三島の低能が勝手にマンセーしていただけ。

316:吾輩は名無しである
06/08/25 17:03:39
最高傑作は武州公秘話だ。

317:吾輩は名無しである
06/08/25 18:26:32
>>315
きみ、読書量少なそうだな。
「大谷崎」という言い方は三島だけが使ってるわけじゃないよ。

318:吾輩は名無しである
06/08/25 18:31:07
横レス。

>>317
大谷崎は内輪でしか使われていない。
文章では大谷崎と呼称することが多々あるが、
口語としては出版業界の人たちに限られていた。

319:吾輩は名無しである
06/08/25 18:33:18
>>317
それよりは聞書抄でしょ。

320:吾輩は名無しである
06/08/25 20:01:44
文章で多々呼称されてるなら、多々使われてるってことだろ

321:吾輩は名無しである
06/08/25 22:25:33
>>316
武州公秘話は、挿絵つきの中公文庫版で読んだが
冒頭のところは、どんなおぞましい猟奇的な世界が展開するんだろうと
ぞくぞくさせておきながら、だんだん恐くなくなってお笑い風味になっていく。

で、最後、武州公がどんな暴虐なことをこれからやり放題するのかと
期待させたかと思ったら、たちまち強引に終わってしまうので、
なんか少年ジャンプの打ち切り漫画(「俺たちの戦いはこれからだ!」)
のような読後感を感じます。

322:吾輩は名無しである
06/08/26 02:42:27
『葦刈』にでてくる山荘とか主人公が結局結婚する相手のモデルは
特定されたのでしょうか。

ぜんぜん関係ありませんが、『葦刈』を昔読んだとき、
サマセットモームの小説(フィレンツェが舞台のやつ)を思い出しました。道具立ては
ジャパニーズなんだけど、人間ドラマと言う点では非常に西洋的というかなんというか。


323:吾輩は名無しである
06/08/26 09:30:29
刺青は駄作だね。
あれなら俺でも書けるw

324:吾輩は名無しである
06/08/26 12:16:24
はいはい

325:吾輩は名無しである
06/08/26 12:44:40
それはまだ俺が「童貞」という尊き徳を持っていた時分の物語。

326:吾輩は名無しである
06/08/26 12:48:47
板違いだけど。
gyaoで『卍』の映画みた。

若尾文子に萌えた。
まあ、全体的に服装から化粧から古いんだけど、それでも美人は美人なんだと・・・。
あと、昔の人(失礼)にしては乳がでかいなと・・・。

327:吾輩は名無しである
06/08/26 12:57:41
おお!!!!!

若尾文子様の美しさをわかってくれる人が!

あの鼻声がたまらんね。腰もね。ハァハァ

328:吾輩は名無しである
06/08/26 12:59:42
このスレにはあの映画で抜いた奴がいそうだな・・。

329:吾輩は名無しである
06/08/26 13:07:29
「祇園囃子」の文子様萌え。当時二十歳なのに、あのロリっぷり!

谷崎つながりだと木村恵吾監督の「瘋癲老人日記」にも出てるみたいですね。
若尾文子様。見たい。

木村恵吾ってどういう監督? 


330:吾輩は名無しである
06/09/13 19:05:56
谷崎のことを文豪文豪言っている奴は、どんな読書遍歴の持ち主なんだ?
俺にはむしろ読みやすい文章なのだが・・。
文豪と呼ぶに相応しい難解な文章が書ける人と言ったら最近では三島くらいじゃないかな?
百歩譲って大江、文学史で見て鴎外。

331:吾輩は名無しである
06/09/13 19:22:52
・・・

332:吾輩は名無しである
06/09/13 19:25:55
なんとも、、、


333:吾輩は名無しである
06/09/13 19:36:11
文豪=難解?

誰にそんなこと教わったんだ?

334:吾輩は名無しである
06/09/13 19:37:45
文豪=難解な文章を書く
というのは、初めて聞く見解だ
釣り・・・なのか?

335:吾輩は名無しである
06/09/13 19:37:59
平野さん

336:吾輩は名無しである
06/09/13 21:57:25
谷崎は、脚フェチだったらしいですが、自分はハイヒールの音フェチなんですよ。
部屋から女の人の足音が迫ってくると同時に、雨なんかが降っていると、
最高にエロッティックなのです。

女性の社会進出の象徴とも云える「ハイヒール」
しかし、スーツを身に纏い髪は黒髪でいて、言葉使いは「私」を表出させない。
その云わば「美」を解放する日常とは反對に、「美」を意識的に抑制しようという姿勢、
しかしながら無防備にカタカタと響くハイヒールの音。

雨が降りしきる音も美的ですが、ハイヒールが雨の中をいくと、
雨を蹴り上げるわけです。ピチャっピチャっと。
その淫秘な音に興奮するわけです。




チラシの裏でした。すみません。




337:吾輩は名無しである
06/09/13 23:54:09
春琴抄、痴人の愛、細雪、鍵、瘋癲老人日記、と読んで谷崎をもっと読みたいと思ったんですが、
次の読むのに何かお勧めの作品はありますか? お勧めになる理由とともに教えていただけると幸いです。

338:吾輩は名無しである
06/09/14 00:17:40
ドMなら「少年」読んで(;´Д`)ハアハアしてください

339:吾輩は名無しである
06/09/14 19:56:49
俺の読書人生は村上春樹に始まり谷崎潤一郎に終わりそう。
目下、潤一郎ラビリンスに夢中。

340:吾輩は名無しである
06/09/14 20:21:13
終わっちゃうのかよ!

341:吾輩は名無しである
06/09/14 20:54:37
>>340
一応いろんな作家を読んでみたけど、谷崎だけは別格だった。
全作品を読み終えたてから、より深く理解する為に、
歴史・漢学などを学んでみようと思う。
そういう意味で俺の読書人生は谷崎で止まりそう。

342:吾輩は名無しである
06/09/15 12:47:52
「卍」の関西語はまっとうなものなの?
何となくぎこちない気がする。
はやくも前半で挫折しそう・・。

343:吾輩は名無しである
06/09/15 21:06:25
>>337
三島由紀夫にとっては『吉野葛』が最高傑作だそうな。
オレはそれほど買わんが、たしかに芸術点は高い。

同じように芸術的でありながら面白いのが、『蘆刈』『少将滋幹の母』。

でも、細雪を読んだのなら十分ではないか。
あれが谷崎文学の総決算ともいえる。

344:ペンギン ◆od0qY8Ss/.
06/09/15 21:11:30
刺青、少年を読んだけど、まさかコイツの美文はこの程度の平々凡々な
文章をさして言われてるわけじゃないよな?
他の何らかの代表作では化けてるんだろうな?

345:吾輩は名無しである
06/09/15 21:16:19
鍵、風点老人日記だろうが

346:吾輩は名無しである
06/09/15 22:04:35
天才谷崎潤一郎は「谷崎潤一郎」という芸術を完成させたのち逝った。
存在の偉大を感ぜずにはいられない。
100%の作家と呼ばれるに相応しい人は後にも先にも谷崎潤一郎、唯ひとりであろう。





347:吾輩は名無しである
06/09/15 22:52:52
>他の何らかの代表作では化けてる
意味不明。

帰化人ですか?


348:吾輩は名無しである
06/09/16 00:23:05
>>347
日本語勉強中なんでしょ。
応援してあげようよ。

349:吾輩は名無しである
06/09/16 07:15:36
「陰翳礼賛」はクドいな。
主張が重複している。

350:吾輩は名無しである
06/09/16 12:25:27
>>337
「吉野葛」と「少将滋幹の母」が谷崎文学の双頭だよ。
あとは興味の赴くままに読めば良い。

351:吾輩は名無しである
06/09/16 12:31:11
>>346のようなこと言う奴は三島を読んだことがないんだろうな。
三島を読んだら谷崎なんて阿呆らしくて読んでられんよ。

352:吾輩は名無しである
06/09/16 13:12:43
^^;

353:吾輩は名無しである
06/09/16 14:28:51
俺はむしろ逆。
はじめは、もっぱら三島崇拝で、
戯曲やら何やら、三島関連物に触れて読み込んでいたけれど、
ほぼ9割方のものに触れて、がっかりしたなぁ。
もう、かれこれ10年近くのファンだけど、
最近になって、三島を通じて谷崎の魅力がようやく分かってきた。
はじめは、エロジイイ呼ばわりだったんだけどね。
(それは今でもだが)

三島の文学が「死」をテーマにしているなら、谷崎の文学は「生」がテーマだろ。
生の字は「性」に置き換えてもいいけど、
「死」というのは、壮大でも神秘でもなく、軽薄なだけじゃないかと、
最近になって考えるようになった。

三島が如何に未来の日本を憂いたところで、彼は結局死を選んだんだよね。
「死」を持って何かを体現する事しか、考えなかった。

若い頃は、いや、今でも俺は、「死」や「自殺」について考えない事はないけれど、
やっぱり、生きる事というのは、大事だね。
それを三島が「老醜をさらしたくない!」「老いたくない!」と言って逃げたのは、
単なる子どものやる事。

そう考えると、三島はよくも悪くも純粋なんだなぁと思う。
それに比べて、谷崎は老醜を晒してまで、「生(性)」に執着した訳だろ。
大谷崎の名が本当に相応しい文豪だよ。
三島のようにガツガツしていないし、文章にも余裕すら感じられる。
どんなにご立派な事を言っても、死んでしまえば、元も子もない。
前は、そんな三島を死を持って自分の理想を完結したと言って、憧れていたけどね。
今では、そんな憧れもなくなったな。
自殺も凶悪犯罪も、今では目新しいものではなくなってしまったし。


354:吾輩は名無しである
06/09/16 22:28:44
>>353
由紀ちゃんは、死ぬときってどんな感じかなーってちっちゃいときからずーっと思ってたんだよ

355:吾輩は名無しである
06/09/16 22:30:44
>>353

そうとも言えるかも知れんが、それは才能の違いと言うよりも、
もって生まれた性分では?

三島が背伸びして「死を」意識した訳でもなく、
ましてや谷崎が、必死の思いで「生(性)」への
執念を勝ち取った訳でもあるまい。


356:吾輩は名無しである
06/09/17 17:18:47
わて三島はあかんわ。
なんぼ理由あるわけちゃいますねんけど生理的に受け付けへん。

357:吾輩は名無しである
06/09/17 18:50:52
理由が無いんじゃなくて、理由を上手く説明できないんだろ。

358:吾輩は名無しである
06/09/17 18:53:18
理由が無いことと、上手く説明出来ないことは、矛盾しない。

359:357
06/09/17 19:11:12
俺が言いたいのは、そういう理屈の言いあいじゃなくて
今回、生理的的に受け付けないと言う事自体、
何らかの理由があるけど、上手く説明でいないんだろという
と言う事を言いたいんだが。
少なくとも、論理上有り得る事の理屈を言ってるんじゃない。
こと今回はそういう事だろって、言いたいだけなんだが。


360:吾輩は名無しである
06/09/17 19:39:21
>>359
まぁ、気にしなさんな。
個別の事象に対して、個別に考える事をしないで、
何でもMAXの論理を振り回す馬鹿はいるからね。
そういう奴を、相手にしていたらキリがない。

361:吾輩は名無しである
06/09/17 19:49:43
本人ガ自覚シテイナイコトト、理由ガ無イト云ウコトハ、本質ニオイテ同質ナリ。

362:吾輩は名無しである
06/09/18 02:21:34
たにざきは くとうてんのじゅもんをおぼえた

363:吾輩は名無しである
06/09/18 12:20:46
全集を第三巻まで読了しました。その第三巻の冒頭が「創造」という
芸術家が主人公の作品で、芸術と実人生の一体化(の不可能性)が
モチーフ、みたいな、まあ、だからどうしたって感じの作品なのですが、

中でぎょっとするのが、主人公たる芸術家の設定が、結婚に芸術的意味を
見出せず「T子」という前妻と離婚している、というんですね。

実はこの時谷崎は1ヵ月後に千代子夫人との結婚を控えていたのです。
しかも他の登場人物に、離婚の原因は、当人の異常な性的性癖が原因では
ないかとまで言わせているという。

その前後の作品でも谷崎と思しき主人公がばんばん浮気する小説を書き
まくったり。普通の物差しでは計れない人ですよね。

谷崎好きが昂じると「駄作」と言われる作品にも妙な面白みが見出される
ということで、強引に前のレスに繋げると、337さん、全集を読みなされ。
文庫に入った折り紙つきの「名作」ばかり追求するのは勿体無いですぞ、
谷崎の場合。

364:吾輩は名無しである
06/09/18 21:25:03
>>363
「創造」も文庫で出ている。
たしか潤一郎ラビリンスの女人幻想の巻に収録されている。

365:吾輩は名無しである
06/09/19 18:45:46
みんなが文豪文豪云うから「細雪」読み始めたけど、最悪。
医学的な知識が間違っている。
あれはビタミン不足じゃなくて、パントテン酸を摂取すべき。
こんな無教養な作家は、たとえ文達であろうと、文豪と呼ぶには値しない。
腹が立って上巻の半分で読み止めてしまった。

366:吾輩は名無しである
06/09/19 18:52:25
いろんな考え方をする人がいるもんだねぇ


367:吾輩は名無しである
06/09/19 19:00:56
おまえの話だと鴎外はムショ行きになるねえ。

368:吾輩は名無しである
06/09/19 19:03:24
この作家はゴミでさう。

369:吾輩は名無しである
06/09/19 19:12:36
>>365
文章変だぞ

370:吾輩は名無しである
06/09/19 19:43:49
>>365
それはもったいない! 
高級料理屋に招待されて最高の懐石料理膳を目の前にしながら
仲居の衣装の柄が好みじゃないからと
何も食わずに席を立つようなものだ

371:吾輩は名無しである
06/09/19 20:43:04
>>367
ワロスwww

372:吾輩は名無しである
06/09/19 22:03:21
>>365
結局
谷崎の作品って、読者の美意識や価値観の相違で
評価が分かれると思う。

こう言っちゃ身も蓋もないかも知れんが、
「細雪」読んでも、別に感動しなければ
それはそれでいっこう構わないと思うし、
あの作品をある種の御馳走だと考える必要
は全く無いと思う。勿論、そう思うのも
全く勝手だが。

373:吾輩は名無しである
06/09/20 00:07:02
アマゾンで調べると、8月に全集25巻発売とかいてあるんだが、
どういう意味?

374:吾輩は名無しである
06/09/21 00:17:02
>>365
戦前にその知識があれば君が正しいことになるね。

375:吾輩は名無しである
06/09/21 22:46:46
谷崎の小説には激痛に悶える人物がよく登場するけど、あれは俺の趣味に合わない。
何の意味があるのかさっぱり分からない。
「細雪」は未曾有の傑作なだけに、僅かな瑕でも作品に濃い影を落としてしまうので、残念でならない。

376:吾輩は名無しである
06/09/21 22:52:43
就職して金回りが良くなったら是非谷崎全集を購入したい。
もちろん高級な方ね。
30万くらいあれば買えるかな?

377:吾輩は名無しである
06/09/21 23:21:08
今時谷崎なんて読むなよw

北杜夫、村上春樹といった優れた現代作家が大勢いるわけだから、
現代作家をフォローするだけで精一杯でしょ。
近代作家にまでに手をつける余裕なんてないはず。

378:吾輩は名無しである
06/09/21 23:45:24
谷崎も北壮夫も村上春樹も読んで、毎日八時間睡眠とってますがなにか?

379:吾輩は名無しである
06/09/22 06:09:06
三島を読め、三島を。
三島こそは我々すべての師だ。

谷崎は希代の名文家であるけれど、作中に独自の思想が認められない。

380:吾輩は名無しである
06/09/22 07:51:52
小谷崎の翻訳本を読んだことあるけれど、なかなか流麗な文章が書ける人と思った。
もちろん大谷崎のような神懸った美文ではなく、ふうつに上手いというレベルだけどね。

381:吾輩は名無しである
06/09/22 08:41:21
>>379

三島さんも立派な作家だけど、年をとると飽きるよ、たぶん。

その独自の思想とやらに辟易していくせいなのか、小説そのものが
鈍く思えてくるんだよね。谷崎は単純だけど面白いよ。

382:吾輩は名無しである
06/09/22 11:27:30
>>377
イタイ奴だな
>>379
我々ってなんだよ。
自分の師にするのはかまわんが、勝手に「我々すべての師」にするな。

383:吾輩は名無しである
06/09/22 14:09:12
待って、谷崎全集って二種類あるのか?

384:吾輩は名無しである
06/09/22 17:40:25
>>383
あるよ。
新仮名遣いの方は上手く行けば一万円で揃えられるけれど、
旧仮名遣いの立派な方は中古でも10万以上するんじゃないかな。


385:吾輩は名無しである
06/09/22 20:11:20
「卍」のDVDはクソだろw
原作と全然関係のないストーリーww
興行収入をあげるために、むりやり原作としてでっち上げ、谷崎ブランドを泊す作戦www
なにより致命的なのは女優がブサすぎることwwww
園子の裸体には吐き気すら催したwwwww
リアルタイムでご存命の松子夫人はどんなに嘆き悲しんだことかwwwww

386:吾輩は名無しである
06/09/22 20:31:04
谷崎って大昔の人のような気がするけれど、
ほんの10年ちょっと前まで生きてたんだよな。
なんか不思議な気がする。

387:吾輩は名無しである
06/09/22 20:37:38
谷崎 潤一郎(たにざきじゅんいちろう、1886年7月24日 - 1965年7月30日

388:吾輩は名無しである
06/09/22 20:46:27
>>387
はあ?
谷崎松子のことだよ。
それと40年前と10年ちょっと前とは矛盾しないだろ。
人の揚げ足をとることで悦に入っているところは2chネラらしいな。

389:吾輩は名無しである
06/09/22 20:57:29
>>385の書き込みに吐き気を催しますな

390:吾輩は名無しである
06/09/22 21:01:08
すごいバカ

391:吾輩は名無しである
06/09/22 21:01:23
>>385は鏡に映し出された自分の顔や体を見てはゲエゲエ
街行く人たちの顔や体を見てはゲエゲエ
きっと吐き気が治まる暇がありませんことでしょう

392:吾輩は名無しである
06/09/22 21:06:55
なにこのヒス

393:吾輩は名無しである
06/09/23 09:22:57
谷崎に匹敵する現代作家なんて、過大評価で見積もっても大江くらいのもんだろ。
そう考えると近代の黄金時代は凄いよな。
三島、太宰といった谷崎を超える逸材がゴロゴロしているんだもんな。

394:吾輩は名無しである
06/09/23 09:34:44
「卍」はイイ。

谷崎にしてはオチがしっかりしているし、
彼の文才を生かした心理描写も秀逸だし、
谷崎文学の1つの頂点だと思う。

たまにけったいな関西弁使うてはる箇所あるんのが玉に瑕でおます。

395:吾輩は名無しである
06/09/23 09:39:33
>谷崎文学の1つの頂点だと思う。

池沼か?
頂点は1つしかない。
2つ以上あるものは頂点とは云わない。
そんなけったいな日本語使うてくれますがな。

396:吾輩は名無しである
06/09/23 10:09:36

山が二つあれば頂点も二つあると思うが。
あと池沼っていうのもけったいな日本語だと思うよ。

397:吾輩は名無しである
06/09/23 10:53:26
>>394
あのグロテスクさが苦手...

398:吾輩は名無しである
06/09/23 12:06:58
>>396
種類が違ったら別の頂点だしなあ。

でも「いま最も注目される一人」には違和感がある。

399:吾輩は名無しである
06/09/23 12:44:25
けったいな日本語使うてくれますがな
けったいな日本語使うてくれますがな
けったいな日本語使うてくれますがな

400:吾輩は名無しである
06/09/23 20:29:56
三島のお世辞は頂けない。
自分の方が断然格上なのに、ことあるごとに文壇の先輩である
谷崎のことを天才天才と持ち上げるからな。
三島レベルになると谷崎なんて赤子同然だろw

401:吾輩は名無しである
06/09/23 20:32:49
三島も谷崎もそんなに変わらんだろ。
ちょっとだけ三島が偉いだけ。
本当に凄いのは太宰か漱石じゃない?

402:吾輩は名無しである
06/09/23 20:39:50
平野っていいよなぁ

403:吾輩は名無しである
06/09/25 02:29:05 BE:28070988-2BP(233)
谷崎文学より身近に 日新電機が京都の旧邸宅を初公開
URLリンク(www.business-i.jp)

404:吾輩は名無しである
06/09/25 22:34:52
>>384
おお、そうなのか。
旧かな旧漢字のが欲しいのだが、
其れの詳細を教えてくれないか。

405:吾輩は名無しである
06/09/26 04:05:40
>>404
旧かな旧漢字 古い 高い 

406:吾輩は名無しである
06/09/27 10:27:19
谷崎全集には三種類ある。生前の昭和30年代前半に出たもの、死後昭和40年代
前半に出たもの、昭和50年代後半に出たそれの増補版(書簡など)。
生前全集は谷崎自選集で、全作品ではない。

一番最初のものは見たことがない。二番目のものは旧字旧仮名。三番目のものも
旧字旧仮名のはず。二番目のものが手ごろかと思う。「日本の古本屋」などで
探せば10千円~20千円代で買える。


407:吾輩は名無しである
06/09/27 14:17:59
ありがとう。
早速、探して見るよ。
三番目の方かなあ、欲しいのは。
字面も見やすくなってるんじゃないか。

408:吾輩は名無しである
06/09/27 14:37:51
いま、みつけたんだが、

谷崎潤一郎全集
中央公論、平成2年

谷崎潤一郎全集 愛読愛蔵版

というのがあるんだね。
後者の方がいいのかな。

409:吾輩は名無しである
06/09/27 17:48:14
前スレでは「蓼食う虫」はイマイチという意見が多かったが、
読んでみると普通にいつもの谷崎だった。
別に異端作品だとは思わんな。

410:吾輩は名無しである
06/09/27 21:01:49


もしかして、


だいちゃんって


「それから」の


代助ですか?





411:吾輩は名無しである
06/09/27 23:15:04
全集かどうかわからないけど、家には作品集の第六巻だけがなぜかある。
「蓼食う虫」と「卍」が入ってて、初版は昭和二十五年だと。

412:吾輩は名無しである
06/09/28 06:25:29
わて谷崎の作品読んだことひとつもおまへんけど、何かこのひと受け付けへんわ。

413:吾輩は名無しである
06/09/28 10:36:18
>>409
イマイチと言うか、面白さが理解できない。



まあ、自分の経験不足のせいもあるんだろうが...

414:吾輩は名無しである
06/09/29 00:24:40
40年前のことを10年ちょっと前とは言わない。

415:吾輩は名無しである
06/09/29 00:34:38
まあ、世の中、鈍い人もいるからしょうがないよ

416:吾輩は名無しである
06/09/29 14:58:55
フーテン老人日記最高だね

417:吾輩は名無しである
06/09/29 15:45:49
老人の性の描写としては、「滋幹の母」の方がリアルに感じた。
変態にリアリティ求めるのもどうかと思うけどw

418:吾輩は名無しである
06/09/29 17:27:57
谷崎の良さが分からん・・。

今までに「刺青」「猫と庄造と二人の女」「蓼喰う虫」の三作を読んだが、
どれも文豪という程のものではなかった。
俺が鈍いだけ?

419:吾輩は名無しである
06/09/29 22:10:37
谷崎は、少なくとも鴎外や漱石のような文豪ではない。
だから文豪だと思えなければ、無理してそう思おうとする必要はないと思う。

まあ言ってみれば、ある種の名人、大家ぐらいに思えばいいんじゃない。

それと、この人の作品の一番の特徴は、いわゆる「クソ真面目」って
呼ばれるタイプの人たちには、あまりウケないことだと思う。

420:吾輩は名無しである
06/09/29 22:23:32
まあ、ちょっと人を選ぶかもね。
かなり独特の文体だしな。

421:吾輩は名無しである
06/09/29 22:29:39
川端、谷崎が双璧だな、以後の作家は彼らを超えられないから
違う道を探すしかないんだよ、きっと・・・

422:吾輩は名無しである
06/09/29 23:42:37
>>419

というか、あらかじめ「クソ真面目」読者など
最初から切り捨て、いるんだろうな。

423:吾輩は名無しである
06/09/30 04:58:52
そんな君らがクソ真面目

424:吾輩は名無しである
06/09/30 06:16:49
関係ないけど、300までしか読んでないがこのスレの有意義さに感動した。
いつも2ちゃんのニュー速しかみてなかったけど
文章から洒落たレスまであちら住民と差がありすぎる。
うっかりニダとか書いてもスルーされそうだね。
明日また読みにきます。

425:吾輩は名無しである
06/09/30 06:22:40
勝手に来るニダ

426:吾輩は名無しである
06/09/30 07:17:57
>>421
好みでいうと大賛成。

だが、それでもしょせんは作家の個性なんだな。つい日本の美とか
分かりやすく象徴化されがちなのだが。

そういう意味では、作品ではなく作家としては
大宰、三島の方がより重要。共感を及ぼすという点で。
今だと村上春樹とかかな。
小説家にもいろいろな在り方がある。
うまい文章がかけなくても思想がなくても別によいのだ。

427:吾輩は名無しである
06/09/30 08:07:47
>>422
『痴人の愛』『春琴抄』は「クソ真面目」な人間だから理解できる部分もかなりあると思う。

428:吾輩は名無しである
06/09/30 11:18:18
俺も卍の関西弁バージョンはあかんわ。
連載当時の標準語バージョンの方が女の艶かしさが浮き出ていて好感が持てた。
標準語の方を文庫化して欲しい。
実際関西弁と云う理由で読まず嫌いしている人も多そうだし。

429:吾輩は名無しである
06/09/30 11:40:15
オレは谷崎の「老人(変態)趣味」を書いた作品が苦手。



普通の変態趣味や、女性美を前面に出した作品は大好きなのに...

430:吾輩は名無しである
06/09/30 11:53:35
永井荷風とかはどうだろう。


431:吾輩は名無しである
06/09/30 11:56:56
篠田一士が同じ指摘をしてたけど、永井の作品は詩情に溢れてても
小説としての「芯」が弱い気がするんだよな...

432:吾輩は名無しである
06/09/30 18:58:40
荷風は女性を思慕しつつ恐れるところがあったんだろうな。
一方谷崎は女性に対する畏れがあっても、そこに嬉々として身を浸して
恐れをも己の喜びに変換しちゃうような性質の作家だからなあ。
ある意味最強だと思う。

433:吾輩は名無しである
06/09/30 19:04:12
悲観主義者と楽天主義者の違いというべきか。

434:吾輩は名無しである
06/09/30 19:04:45
...ごめん、「楽観主義」...

435:吾輩は名無しである
06/09/30 19:40:29
別に、楽天主義者でもありかな。対句にはならんけど。

436:吾輩は名無しである
06/10/01 08:15:56
1冊が手のひらより少しデカイくらいの谷崎全集があるじゃないですか。
あれって、中身の字は眼が疲れるくらい小さいですか?
近所の古本屋に30巻7500円で売っているのですが、ビニールでしっかり
固定されているので、中身を見ることが出来ません。
たぶんお値打ち品だと思うので、レス宜しくお願いします。

437:吾輩は名無しである
06/10/01 11:43:33
>>436
谷崎には一円を払う価値もありません。
したがって7500円という値段は詐欺に近いものがあります。
くれぐれも悪徳商法にはご注意下さい。

438:吾輩は名無しである
06/10/01 11:45:12
ちなみに言っておきます。
日本文学史上最大の文豪は、三島由紀夫です。
次点は夏目漱石でしょう。
ご不満であれば川端康成と読み替えて頂いても結構です。

439:吾輩は名無しである
06/10/01 11:49:31
そもそも谷崎の場合、全集を揃える価値がどれほどあるのだろう?
新潮と中公の文庫で、全作品の5割以上カヴァーしているんじゃないの?

教えてエロい人。


440:吾輩は名無しである
06/10/01 17:12:37
三島バカかよ

441:吾輩は名無しである
06/10/01 17:20:34
>>440
三島もバカではないだろ。
ただ過大評価されていることは否めないが。

442:吾輩は名無しである
06/10/01 18:37:00
>>440が言ってるのは、
三島がバカというのではなく、
三島由紀夫を絶対視するバカが現れたというのでは?

443:吾輩は名無しである
06/10/01 19:04:36
谷崎と三島の小説比べるなんて谷崎に失礼だろさすがに

444:吾輩は名無しである
06/10/01 19:21:01
新書版くらいの大きさのかな?俺持ってるわ。昭和三十四年頃のやつ。
「眼が疲れるくらい小さい」かと言われても困るが、活字は昔の文庫本くらいの大きさ。
特に読みにくいことはないよ。俺はむしろ今の文庫の大きな字より読みやすい。
ちなみにケースに入ってるが、ハードカバーではないよ。

445:444
06/10/01 19:21:53
>>436へのレスね

446:吾輩は名無しである
06/10/01 23:46:38
三島バカと書いて、三島がバカと受け取る奴がいるなんて!
それをまた説明する奴がいるなんて、世も末じゃ

447:吾輩は名無しである
06/10/02 00:20:21
>>446同意        谷崎、読めてるのかな。

448:吾輩は名無しである
06/10/02 00:20:25
446バカ

449:就職戦線異状名無しさん
06/10/02 07:04:26
>>448
ww

450:吾輩は名無しである
06/10/02 08:20:39
>>444
レスありがとうございます。
昔の文庫程度ですか。
少し小さい気がしますが、最近の大きな活字では読みにくいですし、我慢のしどころですね。
早速購入して来ようと思います。

451:吾輩は名無しである
06/10/02 13:19:38
最近じゃ漫画も読めない子がいるらしいからな。

452:吾輩は名無しである
06/10/02 14:49:02
源氏を読んでみたいのですが、新訳と新新訳どっちを読めばいいでしょうか?

453:吾輩は名無しである
06/10/02 17:55:25
うちの教授が言うには、谷崎は文豪じゃないって。
なんでも文豪と大食漢は両立しえないものらしい。
たとえば非常に繊細な人は、イカの塩辛を見ると
ナメクジを連想してしまうので、絶対口に出来ないとかね。
その人は日本文学アンチの仏文学者なんだけど、「私は谷崎よりは繊細だが、
ジイドだけは絶対に超えられない」と言って憚らない。

454:吾輩は名無しである
06/10/02 17:58:46
>>453
確かに太宰とか三島といった文豪は痩せているね。
でもとんでもない理屈だなw

455:吾輩は名無しである
06/10/02 21:56:02
>>452
いちばん最後に書いた新新訳がいいにきまっとろうが。
それだけ吟味されてるわけだからな。
なんでも谷崎は新新新訳を書くつもり満々だったらしい。

456:吾輩は名無しである
06/10/02 22:20:22
>>455
釣りか?
旧訳の方が断然評価が高い。
谷崎は推敲を重ねるごとに文章自体は流麗になっていくが、
日本語独特の色気が失われて源氏物語には添わなくなっていく。
谷崎源氏を読んだ川端は(ry

457:吾輩は名無しである
06/10/02 22:32:22
略すなよ!

458:吾輩は名無しである
06/10/02 22:39:12
横レス。

>>457
谷崎源氏は原作の長所が大幅に損なわれていると嘆いたそうだ。
単語の選定がなってないんだって。
自分ならもっとニュアンスを考えて言葉を選ぶとのたまったらしい。

459:吾輩は名無しである
06/10/02 22:43:02
>>458
俺も思った。
谷崎の文章は読みやすいけれど、何か物足りない。
川端の文章はごつごつして読みにくいけれど、艶かしいと言うか
生々しいというか、人の生理に訴える何かが秘められている。
川端源氏が読みたかった・・。

460:吾輩は名無しである
06/10/02 22:55:22
スレ違いだが、源氏源氏って、源氏物語ってそんなにいいの?
ガキの頃友達に田辺聖子の源氏を薦められて読んだが、途中断念。
以来、源氏を避けているんだが。

461:吾輩は名無しである
06/10/02 23:42:10
原文で読め。

462:吾輩は名無しである
06/10/03 01:34:33
川端は新新訳を評して完璧!と云ってますけど・・・

463:吾輩は名無しである
06/10/03 06:20:51
>>462
それってカヴァーの裏の寄せ書きだろw
谷崎の死後の三島との対談を見れ。

464:吾輩は名無しである
06/10/03 07:44:39
久しぶりに「刺青」を読んでみましたが、この青年がのちに「細雪」の
著者になることを鑑みると、感慨深いものがありました。

465:吾輩は名無しである
06/10/03 07:57:10
同意。
初期の谷崎作品は、それ自体は天才的だけれど、
晩年の谷崎を知っているものには、技術的に未熟と感ぜられる。
全作品を通して読んでみると、谷崎というのは、天才と呼ぶに相応しい逸材が、
精進に精進を重ねたところに生まれた大文豪だと云うことが理解せらるる。

466:吾輩は名無しである
06/10/03 10:19:14
谷崎の作品を読むと眩暈がする。
なんかクラクラする。なんでだろう。


467:吾輩は名無しである
06/10/03 10:42:17
中期から晩年かけては、ふてぶてしいまでの大胆さが文章にユーモアを与え、それも谷崎の魅力になってますね。

468:吾輩は名無しである
06/10/03 10:43:34
細雪で谷崎ファンになったオレは、「あの文体」の為に
谷崎源氏を読んでるよ。

469:吾輩は名無しである
06/10/03 10:52:57
ついでに言うと、源氏訳は『光る源氏の物語』の
丸谷才一のが最高峰だと思う。(ほんの一部なのが残念だけど)

470:吾輩は名無しである
06/10/03 11:14:21
文体に関しては「少将滋幹の母」が最高峰だと思う。
「細雪」よりもさらに磨きがかかっている。

痺れる・・・谷崎最高だよ・・

471:吾輩は名無しである
06/10/03 12:24:55
多分今の二十代の半分は谷崎の名を知らないよ。
漱石、川端、芥川あたりは大丈夫だろうけれど、三島あたりになったら際どいと思う。
文豪の頂点にひとなのに。

472:吾輩は名無しである
06/10/03 21:44:12
確かに知名度は、漱石が一番だと思うが、
三島は、川端や芥川よりは、有名じゃない???

・・・と、一瞬思ったが、アァそうか、
三島の作品は、教材にならないからネ。
今時の若い人は、知らないかも。

473:吾輩は名無しである
06/10/03 21:50:11
ふむ、無名と思ったね。

474:吾輩は名無しである
06/10/03 22:01:40
漱石はお札、川端はノーベル賞、芥川は芥川賞、三島は切腹、



谷崎は・・・orz

475:吾輩は名無しである
06/10/03 22:13:23
谷崎賞

476:吾輩は名無しである
06/10/03 22:22:44
>>474
芥川個人を、まず知らなければ芥川→芥川賞って言う
発想は有り得ない。

今時の若い人は、直木三十五自身を全く知らないから、
直木賞の直木は、何に由来するのか全く知らない。

川端=ノーベル賞、三島=自衛隊乱入そして自決なんて事も
文字通り「全く知らない」世代が多い。


477:吾輩は名無しである
06/10/03 23:16:07
しかしみんな谷崎を読んでいるのか?
卍とフーテン老人日記は読んでおけよ、わかった?
夢の浮橋も好きだがな…

478:吾輩は名無しである
06/10/03 23:23:53
谷崎なんて、あと少なくとも30年たてば、
ほとんど、忘れられていると思う。
だって、その頃は今の高校生が、社会の要に
いるんだから、ちっとも不思議じゃない。

479:吾輩は名無しである
06/10/04 01:07:17
自分が読んでいるんだから、若い奴らの事はどうでもいい。         自分が評価しているのだから、世間の評価は気にしないです。

480:吾輩は名無しである
06/10/04 01:16:54
>>479
ケータイデンワを捨てろ。本を読め。

481:吾輩は名無しである
06/10/04 01:57:07
>>480 そっくり君に返すよ

482:吾輩は名無しである
06/10/04 02:48:22
多くの人間が知らないことを知ってるってのはむしろ快感じゃないかなあ。
将来若い人の間で文芸ルネッサンスなんかが興ったとして谷崎作品なんかが
今の「世界の中心で・・・」と同じような知名度を獲得・・・なんてなんかやだな。

483:吾輩は名無しである
06/10/04 04:13:29
>>476
一般に日本で一番有名な文学賞が直木賞だろうけど、
このスレの住人だってただの1人も直木の小説は読んでないかもしれんね。

484:吾輩は名無しである
06/10/04 07:03:56
つーか、芥川、漱石程度を知らないやつって、一般常識の点で問題あるだろ。
文芸に興味ないとかそういうレベルの話じゃなかろう。
普通に学校で文学史として教える名前なわけだから、基礎学力の点で問題を
抱えているともいえる。

485:吾輩は名無しである
06/10/04 12:03:30
直木三十五は読んだことが無いな。
どこから出版されているかも知らない。

486:吾輩は名無しである
06/10/04 21:54:08
青空を読め

487:吾輩は名無しである
06/10/04 22:07:11
青空は出版物ではありませんから。

488:吾輩は名無しである
06/10/04 23:25:03
電子出版だろうが、、

489:吾輩は名無しである
06/10/04 23:49:28
認めませんから。

490:吾輩は名無しである
06/10/05 00:05:09
日本語が不自由なのか? そら谷崎も読めんわな

491:吾輩は名無しである
06/10/05 00:14:51
電子テキストが嫌いなだけですから。

492:吾輩は名無しである
06/10/05 06:53:43
どうでもいいもの
・馬鹿の自己主張

493:吾輩は名無しである
06/10/05 08:20:05
馬鹿が他人を馬鹿にしている光景ほど滑稽なものは無い。

494:吾輩は名無しである
06/10/12 02:05:13
大文豪age

495:吾輩は名無しである
06/10/12 11:40:28
453 :吾輩は名無しである :2006/10/02(月) 17:55:25
うちの教授が言うには、谷崎は文豪じゃないって。
なんでも文豪と大食漢は両立しえないものらしい。

レベル低い学校だなwwwwww

496:吾輩は名無しである
06/10/12 12:52:39
その教授、バルザックのことを知らないのか...

497:吾輩は名無しである
06/10/12 14:02:40
その教授は忍太郎忍を知らないのか

498:吾輩は名無しである
06/10/12 15:10:50
ゴンクール賞もらったの谷崎だっけ?
永井荷風だっけ?

そもそもゴンクール賞だったっけ?

499:吾輩は名無しである
06/10/13 01:15:01
ゴンクールってフランス語で書かれた作品に送られるんもんだろ。

500:吾輩は名無しである
06/10/14 23:46:19
>>496
逆説的に言えば、
せいぜいバルザック程度にしかなれん、て言う事だろ。


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