05/12/26 20:25:26
C1でハートフィールドについて語ったところは春樹自身についてのことだと考える。、
「文章は読み辛く、ストーリは出鱈目であり、テーマは稚拙」→チャプター式で書かれた「風の歌」
「自分の戦う相手の姿を明確に捉えることができなかった」→フィッツジェラルドにおける激動の20年代、ヘミングウエイにおけるスペインファシズムのように「戦う相手」のいない80年代
を指し、そして、春樹自身がたどり着いた境地は
「自分自身のために書くか…それとも蝉のために書くか」(講談社文庫P114)ということだったのではないか(蝉は流行という意味か?)