村上春樹『風の歌を聴け』だけを語るスレat BOOK
村上春樹『風の歌を聴け』だけを語るスレ - 暇つぶし2ch2:吾輩は名無しである
04/09/29 12:34:55
森脇健児しってる?>>1

3:吾輩は名無しである
04/09/29 12:52:51
俺も好きですよ。何回も読みました。
ドラマチックな事件が起こるわけでもなく、何かが大きく変わるわけでもなく、
ただそこには顔なじみの「鼠」がいて、いつもの「ジェイズバー」があるだけ。
淡々と、そして感傷的なひと夏はやがて終わり、「僕」は大学のある東京へと
また帰っていく・・・。
いいですね。この頃の村上春樹は、どこか初々しくて何か好きですよ。


4:吾輩は名無しである
04/09/29 13:45:00
私もつい最近読んだところです。
なんてことない話なんだけど、濃厚なかんじがします。
でもあっさりしているというか・・・

5:吾輩は名無しである
04/09/29 14:05:39
そうですね。この作品は雰囲気やセンスの良さを味わうためのものです。
「もしあなたが芸術や文学を求めているのならギリシャ人の書いたものを読めばいい」
ということでしょう。
私は文学だの思想だの、重苦しいものを読みたいわけではないので、この作品は
大好きです。

同じような雰囲気の小説を読んでみたいのですが、何かオススメはないですか?
できれば春樹以外でお願いします。


6:吾輩は名無しである
04/09/29 14:52:07
やれやれ

7:吾輩は名無しである
04/09/29 15:11:14
『風の歌を聴け』の元ネタが散見される、
庄司薫のエッセイ集『バクの飼主めざして』がお薦め。
小説『赤頭巾ちゃん気をつけて』は基本。
その他の元ネタに、ヴォネガット、チャンドラーの諸作品がある。

8: ( ´,_ゝ`) 
04/09/29 16:16:56
2ちゃんで最も恥ずかしい奴だなおまえ
>>1

こすっからいくせに気取り屋で
自意識過剰レッドゾーンで
それもハナから女に見抜かれてて
それでもせっせとピエロ演じてんだろw

        プッ






9:吾輩は名無しである
04/09/29 16:22:42
>>1
恥ずかしい奴だなおまえ

こすっからいくせに気取り屋で
自意識過剰レッドゾーンのナル全開
しかも周囲にその安っぽさを見抜かれていて
それでもメゲずに不似合いなクールとやらを目指すデブピエロw

ま、どこにでもいるわ
ゲラ



10:吾輩は名無しである
04/09/29 19:39:40
こすっからい

11:吾輩は名無しである
04/09/29 20:16:54
中学の時に読んで、
登場人物がビールをガンガンに飲んでるのに驚いた記憶がある。

12:吾輩は名無しである
04/09/30 04:07:43
ものすごい自演だな……、序盤。

13:吾輩は名無しである
04/09/30 11:13:47
ラジオワラタ。

14:吾輩は名無しである
04/09/30 14:02:35
ビール飲みすぎ 腹ダブダブ

15:吾輩は名無しである
04/09/30 14:43:48
煙草に火を点けすぎ 

16:吾輩は名無しである
04/09/30 22:41:32
ひぐちアサの『ヤサシイワタシ』という漫画は、
『風の歌を聴け』を相当意識して書かれたんではないかと思います。

両作品とも、恋人に自殺された大学生の魂の再生の物語です。

恋人が自殺するまでの経緯が、
『ヤサシイワタシ』ではかなり詳細に描かれているので、
『風の歌』の語られざる前日談として読むことも可能です。

17:吾輩は名無しである
04/10/01 04:10:55
ひぐちアサ糞だし。
んなヲタ漫画よむなよ

18:吾輩は名無しである
04/10/01 22:31:45
これ読むとビール飲みたくなるよ


19:吾輩は名無しである
04/10/01 22:35:21
風の歌を聴けば、彼の小説の意味は果たされたんですよ。

20:吾輩は名無しである
04/10/01 22:39:18
んな大学生なんかいない。


21:吾輩は名無しである
04/10/01 22:42:08
羊からダンス読んでこれにきたけど、いわゆる青春小説って
これだけだよね。アメリカンポップカルチャーを取り入れて
ます、みたいな青春・・・あのころはこういうタイプは
新鮮だったのかもしれないけど、今は読むと別の意味で新鮮。
なんか春樹を読むと下北をイメージしてしまう。

22:吾輩は名無しである
04/10/01 23:25:18
バブル期までコピーライターがコピーの手本にしてたらしいよ。

23:吾輩は名無しである
04/10/02 00:31:04
コピーライターがコピーする>>当たり前のような 馬鹿馬鹿しいような表現。

 

24:吾輩は名無しである
04/10/02 00:40:49
いいよ

25:吾輩は名無しである
04/10/16 20:07:02
良いんじゃないでしょうか。
個人的にはピンボールの方が好きだけど

26:吾輩は名無しである
04/10/17 02:14:42
この作品とノルウェーの森だけはよい。
実際、売れると見込んでカバー変えて
再刊したよね。

27:吾輩は名無しである
04/10/17 02:17:41
春樹スレ乱立し杉
春樹ヲタはもうちょっと節度を知るべし。

28:吾輩は名無しである
04/10/17 03:32:18
再刊は講談から出てるのは全部するよ。

29:吾輩は名無しである
04/11/05 15:22:22
『デレク・ハートフィールド』を検索してみると
はてなダイアリーのキーワードで引っかかった
ちょっと笑った

30:吾輩は名無しである
04/11/12 07:31:46
実在しない作家を検索してなんになるの?
こういう春樹ファンは頭おかしいのを、センス良さと勘違いしていて
はたからみて、かわいそうになる…

31:吾輩は名無しである
04/11/12 07:44:21
これとノルウェーと世界の終わり以外は糞。
なかでもこれは30回くらい読んだ。

32: 
04/11/12 09:31:33

(  ´,_J`)ハズカシー(´し_,` )












33:吾輩は名無しである
04/11/12 18:51:07
これ以外はだめだねえ。

34:吾輩は名無しである
04/11/13 00:20:26
『限りなく透明に近いブルー』はけっこういいよね。

35:吾輩は名無しである
04/11/13 12:22:24
>>34
マジレスすると、
お前の狙いが何なのか理解できない

36:吾輩は名無しである
04/11/13 22:14:32
>>35
マジレス不要

37:吾輩は名無しである
04/11/15 00:29:30
「風の歌を聴け」はね、結局とどのつまり、僕の理想なんです。
主人公は理想の自分だし、あの女の子は僕の理想の女の子だし。
で2人の関係も理想の関係。主人公と友達の鼠の関係も理想の友達関係。
さばさばしてる。兎に角さばさばしてる。べたべたしてない。
もちろんこの小説がまぬけな恋愛物や友情物じゃないって事ぐらい分かりますし、
あらゆるものは通りすぎる云々、なんてかなり残酷な事書いてるなって思いますし、
僕がこの小説を読んで感銘したところは、春樹の意図してないところかも
しれない。でも僕はここでブルッときたんだからしょうがねーだろ、って感じで。
逆に開き直って、俺がここが良いって言うから良いんだって感じでもあります。
まあ、たけひささんとは今度、ギムレットでも呑みながら春樹について語りたいですね。
 

その他の皆さんへ。

今ちょっと大人の話してるから向こう行って十五少年漂流記でも読んでなさい。


38:吾輩は名無しである
04/11/16 17:26:02
この小説で印象に残ってるのは犬のDJと風の描写かな。
それ以外は殆どどうでもいいことしか書かれていないというのもよい。

39:吾輩は名無しである
04/11/16 22:39:38
スタディーズを読んだら印象変わってくるね。

春樹の本でノルウェーだけは異質に感じるのは僕だけだろうか。

40:吾輩は名無しである
04/11/26 00:16:34
僕は、君たちが、好きだ。

41:吾輩は名無しである
05/01/02 17:51:07
オエ!

42:吾輩は名無しである
05/02/05 21:11:36
結局、風の歌ってどんな歌

43:吾輩は名無しである
05/02/08 02:48:08
>>42
ピンボールのラストで改めて語ってるような気が


44:弧高の鬼才 ◆auSqARo302
05/02/08 04:20:52
構成の妙ですね。

①回想→現在
②回想
③回想
④回想
⑤回想
⑥回想
⑦説明
⑧バー
⑨車→(公園)→海(砂浜)
⑩バー
⑪説明
⑫バー?どこ?
⑬医者の家
⑭どこかの家(女の家)
⑮女の家→外→車
⑯バー→車→海岸通り
⑰ラジオ
⑱僕の家
⑲曲(歌詞)
⑳絵




45:弧高の鬼才 ◆auSqARo302
05/02/08 04:29:20
21  港の辺り→レコード店
22  バー
23  高校の事務所/僕の家
24  僕の家
25  回想
26  バー
27  回想
28  僕の家→車→彼女の家→車→回想
29  回想
30  バー
31  回想
32  回想
33  家→車→街→川べり→車→バーの外
34 回想
35 バー
36  回想→現在
37  ホテルのプール→ホテルのバー→車→バー
38  回想(説明?
39 家→YWCA→車
40  回想


46:弧高の鬼才 ◆auSqARo302
05/02/08 04:34:04
41 港のレストラン→倉庫街→突堤の倉庫の石段→道→彼女の家
42 →道→彼女の家
43 ラジオ
44 バー→バスの待合所→バス
45 現在
46 説明?
47 あとがき


47:弧高の鬼才 ◆auSqARo302
05/02/08 05:16:27
回想が多い。
バーによく行く。
移動手段は車。
ラジオ大好き。
海、川、プールという水系の連鎖反応。


48:吾輩は名無しである
05/02/08 10:18:50
で、『風の歌を聴け』における時間の不整合に関しておまいらの見解はどうなのよ?

49:吾輩は名無しである
05/02/08 22:42:11
軽くて軽躁ならず

50:吾輩は名無しである
05/02/09 01:17:21
たしかに、めっちゃくちゃだな。時系列。そこがいいんだろうなあーーーーーーーー


51:吾輩は名無しである
05/02/09 02:22:05
時間の不整合、証明して見せてよ。おかしいって言うんなら、説明きぼん。

52:吾輩は名無しである
05/02/09 05:00:59
>>51
加藤典洋 「夏の十九日間―『風の歌を聴け』の読解」 国文学 解釈と教材の研究 40巻4号

53:  
05/02/09 09:09:25
震災前の芦屋やら西宮の浜の方は確かにあんな風な雰囲気があった

54:吾輩は名無しである
05/02/09 13:54:26
「火星のイド」的な理解の仕方だけじゃだめなんかな
起こりうることなんだ、ってさ

>>52
ありがと

>>53
いくつかの短編とかジェイズ・バーの移転とかのくだりから、
ちょっとずつでも確実に変わっていく<どこかの>町をいつも想像してた

55:吾輩は名無しである
05/02/09 18:53:13
ようするに、回想の配置するとき時間軸がばらばらになっちゃったんだね。
なんだ、技術力のない作品だったんだ。
でも、まあまあ売れたよね。
もしかしたら、アメリカナイズの部分だけで、売れたのかね。w

56:吾輩は名無しである
05/02/09 19:05:24
火星のイド?
火星に、無意識なんてあるのかよ、あっほー

57:吾輩は名無しである
05/02/09 19:26:22
本人も言ってるじゃん
「チャプターがバラバラで断片的なのは、仕事で忙しくて、少しずつ書いたから」

58:吾輩は名無しである
05/02/09 21:58:55
断片的なのはかまいませんよ。そういう作品はやまほどある。
でも、時系列に不整合があるのは、作者の技術不足。
今まで、騙されてた。棄てちまおう、こんな本。

59:吾輩は名無しである
05/02/09 22:04:43
デレク云々でループさせたくないと思ってさ>イド

ピンボールになると物語の時間軸と無関係に
「僕」や鼠はいよいよ時間を捉えられなくなっていってる
(リプレイだの永劫性だの限りない一週間の繰り返しだの)
その予兆としてもこの小説もじゅうぶん成り立ってると思うよ
そもそも「時の淀みの中で~書き続けている(chapter30)」文章だし。


60:59
05/02/09 22:56:24
回想という形式で時系列の不整合に関する責任を回避している「だけ」の小説
ではない、ってことが言いたかった
淀みなく遠い記憶を再構成したような小説は、それはそれでリアリティの問題に
ぶつかるんじゃないかな。

61:吾輩は名無しである
05/02/09 23:21:42
メタフィクションですから、なんでもokですよ。

62:吾輩は名無しである
05/02/10 00:59:49
あまりにあまねきためというところが何とも言えず良いです

63:弧高の鬼才 ◆auSqARo302
05/02/10 04:56:31
時系列なんて考慮したことないわ。
回想ってのは、そういうもんだしね。一発録りに近いわな。


64:人生ブラフ ◆8/zHLnhKDE
05/02/10 05:17:36
ぶっちゃけ時系列がどうだろうと、その作品の「空気」まで
が崩れるわけではないだろう?
ようするにそういうことなんだ。「それっぽい文学」が春樹の真骨頂なのさ

65:吾輩は名無しである
05/02/11 01:12:33
俺は・君達が・好きだ

66:けつ毛ボーボー
05/02/11 09:54:29
ぼくは、真行寺君枝が、好きだ

67:吾輩は名無しである
05/02/11 18:34:51
嘘だと言ってくれないか?

68:吾輩は名無しである
05/02/12 13:08:59
やれやれ

69:吾輩は名無しである
05/02/13 00:12:42
そういうものだ

あっマチガイタ

70:吾輩は名無しである
05/02/15 00:21:01
村上春樹風にオカルトを語るスレ
スレリンク(occult板)


71:吾輩は名無しである
05/02/16 20:04:40
乱立晒しあげ

72:吾輩は名無しである
05/02/16 20:54:43
上げ荒らしウザイ>71

73:吾輩は名無しである
05/02/20 12:19:02
スレリンク(traf板:55番)

74:吾輩は名無しである
05/02/20 14:05:31
何か淡白な作品だよね。
自己喪失の本質に触れるのを恐れているというか…
じれったい気持ちで読みました。

75:吾輩は名無しである
05/02/22 13:45:56
どうでもいいことですが、このデビュー作だけ会話部分の鍵括弧の文末に句点を付けてますよね。
何かこだわりでもあったのだろうか?

76:吾輩は名無しである
05/02/22 20:05:41
>>75
逆じゃないの?
こだわりが出てきて句点外したんじゃない?

77:吾輩は名無しである
05/03/01 15:31:30
村上ファンドの村上という野郎の存在が気になる。

この男は灘の酒造成金が住之江部落(東灘区住吉・浅草弾左衛門の出身地)で
経営する灘高出身だが、江戸一の金持ちだった弾左衛門でわかるように、
大阪商人でもあるこの地域の部落人は米国式のファンドうんぬんとかいうような
銭ころがし悪徳商売が得意である。
もともと江戸時代から「穢多金」などの金融を経営していた卑しい連中である。
商売や銭儲けにはスキがないだろう。
じつは、この住江部落周辺の御影部落などには村上性が非常に多い。
先祖は瀬戸内村上水軍らしいが、早い話が海賊で、徳川幕府にも服従せず、
江戸時代は賎民としてこの御影とか住吉とかの劣悪な部落地域に移住したらしい。
そんな村上とか言う野郎は、右翼左翼を問わず、土井たか子みたいな反日売国奴である。
もちろん土井もこの下賎地域の人間である。 
余談だが村上春樹とかいう野郎もこの賎民部落人である。

78:        
05/03/01 15:42:45
村上春樹の父親は京都の寺の息子なので
(京大出身で、戦争中は中国戦線でかなりエゲつないことをしたらしい)
出自的には神戸とは何の関係も無い

79:吾輩は名無しである
05/03/02 15:27:19
URLリンク(www.fukkan.com)

80:吾輩は名無しである
05/03/02 21:43:24
でれくはーとひ^るど

81:N
05/03/03 10:30:15
俺はあえて否定したいな。
この小説は、芥川の「侏儒の言葉」みたいなレトリックを使ったアフォリズムに過ぎない、
つまり「小説」ではないと俺は考えてる。
もっと露骨な言い方をすれば、ぶつ切りを書きやがって・・、となる。
つまり、簡単に書け、いくらでも誤魔化しがきくやり方なんであるな。

内容が無いよ、お話も無い。
それで心に残るだとか名作だとか言ってる君らは騙されてるんじゃないか?
雰囲気に。
そう、春樹の書くのなんてムードだけだから。

82:吾輩は名無しである
05/03/03 13:12:40
>>81
君の考えてる「小説」のあり方を説明せんと苦しいぞ
読んだかぎり...
<内容が無い、お話も無い→内容があって、お話があればそれは「小説」>
って言いたげにみえるぞ、そんなんでいいの?
そもそも内容だのお話だのって言葉で君は何を意味させようとしたん?


雰囲気だとか表層的な読み取りにとどまってしまうとつまらない、
あるいは騙されてしまうところもあるんじゃないか、という指摘には
おおむね同意~

83:吾輩は名無しである
05/03/03 14:46:16
>>75
ユリイカに佐々木マキが「素人くさい」と書いている。

84:吾輩は名無しである
05/03/03 21:53:11
佐々木マキも充分素人くさいがな

85:吾輩は名無しである
05/03/04 20:20:31
>>81
>内容が無いよ、お話も無い。

そこが売りなんでしょ?
重たい文学を「重たい文学」と認識するにはこういうのも必要かと。
われわれが「重たい文学」の上に浮く船なら「風の歌・・」は空気かねえ。
空気がなければ窒息して浮いてるのか沈んでるのかわからないからねえ。

その点、主人公がカントの本とか読んでる二作目は駄目駄目だね。
空気が澱んでるよ。

86:吾輩は名無しである
05/03/04 21:20:53
あの断章形式は最近偶然に気付いたんだけどヴィトゲンシュタインの哲学探求やなんかからそのスタイルを借りてるんだね。手書き風のイラストが挿入してあったりして。
デヴューしてしばらくは自身の発言でもいってるけどスタイリスト的な人だったんだね。

87:吾輩は名無しである
05/03/07 01:21:35
あらゆる物事は通り過ぎる

僕は春樹についていくことを決めたwwwwっうぇwwwwww

88:N
05/03/07 10:59:36
>>82
2チャンの場合はいつもそうだが、スペースが限られてる。説明が足りんと言われるのが
シャクだよ。
手短に書くが、小説のスタイルを大きく逸脱してる作品はダメという事。
例えば舞城なんかが1ページ使って「シュルシュル・シュパシュパ・・・」と擬音ばかり
書いてたりするが、そういうのも俺的にはダメ。
風の歌も、そこまで酷くないが、俺的には小説の範疇に入れられないってこと。

>>85
貴殿を否定するつもりはないが、つまり、そういう軽い感じの文学を好む人が増えた
から、この手の小説も認められるんだろうな。
大衆の好みがそうやって変わるのならしょうがない。もう何も言えなくなるなア。

余談で「羊をめぐる冒険」割りといい作品だったな。
春樹を一つ誉めれば、グイグイと引っ張って読ませていく不思議な文体を持ってる
ことだな。グイグイと読ませていくと言えば太宰もそう。読み疲れない。肩張って
よまなくてもいい。そんなところ。

89:吾輩は名無しである
05/03/07 14:46:28
あの断章形式は最近偶然に気付いたんだけどヴィトゲンシュタインの哲学探求やなんかからそのスタイルを借りてるんだね。手書き風のイラストが挿入してあったりして。
デヴューしてしばらくは自身の発言でもいってるけどスタイリスト的な人だったんだね。
あの断章形式は最近偶然に気付いたんだけどヴィトゲンシュタインの哲学探求やなんかからそのスタイルを借りてるんだね。手書き風のイラストが挿入してあったりして。
デヴューしてしばらくは自身の発言でもいってるけどスタイリスト的な人だったんだね。
あの断章形式は最近偶然に気付いたんだけどヴィトゲンシュタインの哲学探求やなんかからそのスタイルを借りてるんだね。手書き風のイラストが挿入してあったりして。
デヴューしてしばらくは自身の発言でもいってるけどスタイリスト的な人だったんだね。





そんなわけないだろ。書く時間が限定されてたから、そうなったの。

90:吾輩は名無しである
05/03/07 15:22:18
断章形式の元ネタはヴォネガットだよね。ウィトゲンシュタインも関係あるのか?

91:吾輩は名無しである
05/03/07 15:59:21
まあ、ただのぱくりやろうですよ。

92:吾輩は名無しである
05/03/07 17:52:47
>>91
完全にオリジナルな物語を教えろ

93:吾輩は名無しである
05/03/07 21:17:24
>>92
俺。俺だけは特別。全てを超越した俺。俺こそがオリジナル。

94:吾輩は名無しである
05/03/07 21:38:25
>>88
「内容」という言葉を見かけてとっさに反応してしまった
自分のレスを読み返してみて確かに突っかかり気味だったと反省

それでもやっぱり異論を差し挟みたくなってしまう
軽い重いの話は抜きにしても、君は小説である/ないの判断において、
何かしらのスタイル(規範としての文体や内容)に対する逸脱が気にかかる、
あるいはそのことに厳しい意見を持っているっていうことはわかった
でもさ、小説っていう現場で寄り道や逸脱の可能性を完全に断ってしまう
わけにはいかないよね もし仮にそうしてしまえば、手垢まみれの意見だけど
文学やそれを含む芸術全般でさえ、あるひとつの規範が確立された時点で
その模倣や繰り返しにおちいってしまうものね

もちろん君の本当に批判したいものは、"大きな"逸脱であったり、単なる
誤魔化しのようなものなんだと読んでいて感じたし、その点については
かなり同意できると思う ただどうしても言っておきたいこととして、
小説は寄り道や逸脱を含んだとしても小説として成り立つし、その結果として
時には軽さやいい加減さをまとった小説も生まれてくると思う
もしよければそんな小説の価値も再考してもらえたらいいなと考える次第

末筆ですが、上記は風の歌をことさらに持ち上げるためのものではありません
長々と失礼しますた…

95:吾輩は名無しである
05/03/07 23:58:54
結局書いた者勝ちなんだよ
小説を書く動機は人様々だが、それが商品として売れなければ何の価値もないし、
そしてまた売れないということは小説家のメッセージが読者に届いてないということでもある
村上春樹はその点においてはかなり優れた小説家であることは認めざるを得ないよね


96:吾輩は名無しである
05/03/08 13:59:33
>>88
>そういう軽い感じの文学を好む人が増えたから、
>この手の小説も認められるんだろうな。
>大衆の好みがそうやって変わるのならしょうがない。

大衆ともども過去の資産(重い文学)を食いつぶしてる面があるねw
それ(重い文学)を活用してるといえなくもないがwww
文学は時代を反映するという格好の例だね
だぶつき気味の資産(重い文学)がバブル(風の歌)で
ふるいにかけられたくらいの意味はあると思う
本当の資産(本当の文学)はバブルに関係なく残るだろうし
風の歌はバブルの記憶とセットで残るんじゃないwwwww

風の歌もバブルもわたしには懐かしい思い出ですが

97:吾輩は名無しである
05/03/08 14:17:52
「風の歌」何度読んでも好きになれない。
何か言ってるようで、結局は何も言ってないというか。
風にふかれて喪失感にひたっている「ぼく」に
うしろから膝カックンしてやりたくなる。
春樹の、作家としての誠実な姿勢には感心するけど。

98:吾輩は名無しである
05/03/08 14:27:02
この人、これ書いてから
ずーっと日本にいたら、糸井重里みたいな人になってたっぽい。
バブルの時代に外国で生活して執筆活動できたことが
今の村上春樹につながってるっぽい。

99:吾輩は名無しである
05/03/08 20:23:45
羊とか、ピンボールよりはまし、だけどねーーーーー

100:吾輩は名無しである
05/03/08 23:20:01
高校生の頃、模試に使われててその部分が
面白かったので、帰りがけにすぐ買って帰ったが
全部読んだら期待してたものと違った。
友人も全く同じ事をし、同じ感想を持ったらしかったのが
当時の唯一の救いだった記憶w

101:吾輩は名無しである
05/03/08 23:53:34
>>100
それって精神科医のところへ通ってるときのシーン?
俺も何かそんな記憶あるな。

102:吾輩は名無しである
05/03/15 23:58:27
一番好きだ。
羊をめぐる冒険も、好き。

103:吾輩は名無しである
05/03/16 20:29:00
風の・歌は・聴けない。

104:ユキ
05/03/17 07:07:54
アタシ村上春樹さんの本はこれしか読んだ事ないけど好きですね。
読後の後味と作品自体の雰囲気が秀逸だと思う。

105:N
05/03/17 11:17:38
>>94
真面目な返答どうも。君の言う通りだ。俺もその辺の考えはわかってるつもり
だったんだが、つい、(自分の好みが先に出て)、気に入らない作品を批評って
しまうんだろな・・・。
でも、ついでにもうちょっと「風の歌」について書かせてもらうと、確かこの作品
は群像新人賞を取り、選者の吉行淳之介が面白い事を書いていたが。
それは、「この作家(春樹)は、小学生が使うような簡単な表現・文法をボンボン使う。
通常、小説家はそういう事はしないものだ・・・云々」。
この吉行氏の発言は俺の持論ともダブるんだけど、「作家が、作家たりえる表現方法を
止めた時。素人の文章と大差なくなった時。→”文学”は消滅だ」と俺は、そこの線引き
だけはこだわってるんだが。個人的に。ま、それだけの所詮個人的な定義なんだが。
>>96氏も同様の事を言いたいと察する。

ま、他の人も書いてるように、作品をパッと読んで素晴らしと思えれば、後はどうでもいい
んだろうな。売れた勝ちも虚しいけどな。


106:吾輩は名無しである
05/03/17 15:47:59
吉行淳之介は新しいものを見る目はなかった人なんでしょ?

107:吾輩は名無しである
05/04/07 15:11:18
ほしゅ

108:吾輩は名無しである
05/04/07 21:23:54
ヘミングウェイがまだ駆け出しのときスタインやバウンドによって
「描写が多すぎる。もっと圧縮して、短く、簡潔に」と要求されてあの文体ができたらしいよ。

日本文学は「描写が多く、長ったらしく、小難しく、意味がわからず」といったものが非常に多い。


吉行は間違ってたわけだが。

109:吾輩は名無しである
05/04/08 10:12:56
村上春樹は文体にこだわりがなく、むしろ誰にも分かりやすい文章にするため
に、この作品は一度全文英語で書いてから邦訳したってきいたけどホント?

110:吾輩は名無しである
05/04/08 16:09:44
聞いた話のわりに随分こみいった話だなwwwww



それはないかな、と思います。

111:吾輩は名無しである
05/04/08 22:24:01
精神科医のところだけ良い。

112:吾輩は名無しである
05/04/22 19:20:28
全部よかったよ

113:吾輩は名無しである
05/05/04 04:14:58
>>90
デレク・ハートフィールド = キルゴア・トラウト
ローズ・ウォーター = L.W. ウィトゲンシュタイン

1950年に教え子のN.マルカムを訪ねて訪米した際、ウィトはマルカムが教えていた
コーネル大の講堂で講演したことがある。その講演を目撃した可能性はあるし、
少なくともボネガットの学友にはその講演を目撃した者がいたに違いない。
ボネガットはコーネル出身で在学時には学内新聞の編集者。

ただし、ウィト訪米時の1950年当時、ボネガットはシカゴ大の院生で文化人類学を専攻。


114:吾輩は名無しである
05/05/05 11:43:06
青臭いこと言ってるなって思われるかも知れないけど、
この作品が描こうとしてたことは「もう終わった青春時代」じゃないの?
作者が過去を振り返るためのものじゃなくて、
誰が読んでもそれに近い感覚を味わえるための。
特殊な出来事や思想を持ち込まないことにも
できるだけ普遍的なものを描こうとしているっていう目的が感じられるし、
デレク・ハートフィールドという架空の作家を主人公の青春のシンボルに据えたのも、
自分を含めて誰も入りこめない「あの頃」を作り出すための技法に思える。

読んだときはあの時間軸にも意味を感じてたんだけど、
このスレみる限りでは意味ならぬ作者の都合があったみたいだね・・・。

115:吾輩は名無しである
05/05/05 14:37:42
第48回群像新人文学賞が下記の通り決定いたしました。
選考委員:加藤典洋、多和田葉子、藤野千夜、堀江敏幸、松浦寿輝(敬称略)

優秀作「過去 メタファー 中国--ある『アフターダーク』論」
水牛健太郎
なお、受賞作は2005年5月7日(土)発売の「群像」6月号に掲載されます。


116:吾輩は名無しである
05/05/05 15:39:36
aaaaa

スレリンク(musicj板)l50




117:吾輩は名無しである
05/05/05 17:41:04

【誰も】大いなる川本真琴地上最強スレ【勝てぬ】

スレリンク(ff板)l50





118:吾輩は名無しである
05/05/05 22:15:44
>>114
ほとんど同意です。
ただ、「もう終わった青春時代」を描くことを目的にしたというより、時間そのものの
不可逆性やらなにやら(スミマセン、とにかく時間を捉えることはできないということ)を
描こうとしたときに、その素材として使われたのがたまたま青春っていう特定の場だった、
と私は理解しています。

119:吾輩は名無しである
05/05/06 17:07:19
>>118
なるほどね。
「一時間ごとに歳をとっているような気がする、そして恐ろしいことにそれは事実なのだ」
っていう件やハートフィールドの小説の内容から考えても、
この小説がどうしようもない時間の経過を第一のテーマにしてることは多分間違いない。
となるとやっぱりあの時間軸はかなり作者の意図がからんでるだろうね。
いかにも「時間を眺めてる」って感じの書き方だもん。


120:吾輩は名無しである
05/05/07 01:06:41
>>119
どうもです、やはり同意です。
また「時間を眺めてる」っていうのと同様に、「言葉を眺めてる」あるいは
言葉を見つめ直す、[ヒト-(言葉)-世界]の関係性(いまさらな話ですが…)を
見つめなおす態度が色濃く表れてる小説だと感じています。
そして、言葉を見つめ直すついでに言葉の所産であるところの小説にも一言、

「鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人
も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。」

これを適用すると、物語小説の多くがその価値を失いかねないですよね。
もちろん村上の諸作を含めて。実際に、日本の小説はその多くがテーマとして
恋愛と死に行き着いている事実があります。そこにこの小説。
「言葉は(小説は)恋愛や生死を描くためだけにあるのか?違うだろ?」という
メッセージを私は感じずにはいられませんでした。

121:吾輩は名無しである
05/05/09 07:03:04
自作自演ヤメレ

122:吾輩は名無しである
05/05/09 18:30:27
>>120
俺は重いテーマの小説を避けてるせいか、
「物語小説の多くがその価値を失いかねない」っていうような意味は想像できなかったよ。
死や生が関わってくるほど個人に立ち入らないで、
誰でも共感できるような出来事を描く小説がいいんだ、くらいの意味だと思ってた。
この小説自体がそういうものを目指してるように感じたからなんだけど、
確かにあの言葉には皮肉の意味が込められているかも知れない。

123:吾輩は名無しである
05/05/10 01:46:40
>>121
そこまで暇じゃないです(暇でしたが…

>>122
>個人に立ち入らないで、誰でも
そこのところがやはり肝ですね。120の引用は、何度か読み返したあとで
こういう言及の仕方もあるんじゃないか、と感じていた一側面です。
ただ村上自身結局セックスと死を描いた小説で最も売れてしまったという
経緯があるので、その点から上記引用部は今でも興味深いと思っています。

124:吾輩は名無しである
05/05/13 21:55:44

【誰よりも】川本真琴の地上最愛のスレ【キュート】

スレリンク(ff板)l50


125:吾輩は名無しである
05/05/21 01:02:45
何人称小説?

126:吾輩は名無しである
05/05/21 11:06:09
>>125
基本は一人称だから一人称ってことでいいかと。

127:吾輩は名無しである
05/05/22 20:46:08
しょっちゅうトイレに行って電話かける女が出てくるシーンがありましたが、
あれは何をしているのでしょうか。わかる人教えて。

128:吾輩は名無しである
05/05/23 21:47:58
この小説は俺の宝物。
村上春樹かっこいい、って思って憧れた。
最高ではないけど一番好きな小説。

129:吾輩は名無しである
05/05/29 02:41:59
一人称だけど、一行くらいのアフォリズムもどきが
時折あるね。あれは読者に向けてるのかなんなのか
よく分からんから、非人称?
混濁?
よーわからんけど、一人称小説とは断言できないっしょ

130:吾輩は名無しである
05/05/29 16:25:32
絶対に翻訳されて出版されることの無い、
アメリカのミーイズムの三流小説のパクリ・・・と
耳にしましたが。

131:吾輩は名無しである
05/05/30 13:57:15
こいつの作品は、女と子供が読んでりゃいいんだよ。
馬鹿でも書けるぜ、こんなもん。


132:春樹
05/06/02 23:13:41
春樹です。
中学三年生の夏休みに叔父さんから絵本「星の王子さま」を
もらいました。著者サンテグ・ジュペリの最高傑作は「人間の大地」ですが、
これをもじってハート(人間)フィールド(大地)をでっちあげました。
ごめんなさい

133:春樹
05/06/02 23:22:52
春樹です
サンテグ・ジュペリは飛行士でもありました。僕も操縦士になりたいと
思ったよ。ヒットラーに占領された母国フランスのために、
偵察機P38に乗り込んだが、海に墜落して帰らぬ人となってしまいました。
ヒットラーの肖像画を抱えてエンパイア・ステート・ビルから飛び降りた
なんて書いてしまって、ごめんなさい


134:春樹
05/06/02 23:33:11
春樹です
「星の王子さま」は象の話からはじまります。
僕のデビュー作も象の話からはじまります・・・ごめんなさい
それから鼠、山羊、羊も・・・・
「星の王子さま」が好きだった仏文科のあの子は今も幸せかな?

135:吾輩は名無しである
05/06/03 02:38:31
( ´_ゝ`)フーン

136:吾輩は名無しである
05/06/03 05:04:22
この作品、一番好きだけど、春樹のほかのはまったくつまらん

137:吾輩は名無しである
05/06/03 06:08:45
映画の脚本ばっか読んでたんでしょ
編集するっていう感覚が強いひとだから
自分で読んでよかった作品を
絶妙にミクスチャーしたのがこの作品

様々な影響(パクリ?)が垣間見えるけど
うまく編集されているので、これはこれで素晴らしいと思う。
しかし、村上春樹は、私小説作家とは言えないと思う。
どうも、この人は、まだまだ自分のことを描いてない。

138:春樹
05/06/04 00:07:01
またまた春樹です。
星の王子様はいいました。
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」
「僕も星をながめるんだ。星がみんな、井戸になって・・・」(内藤濯訳)
メタファーとしての「井戸」をそのままパクってごめんなさい。
とりあえず「風の歌を聴け」では
「ハートフィールドの作品のひとつに「火星の井戸」という彼の作品群の
中でも異色な・・・」とオマージュしておきましたが、それ以後の僕の作品でも
たびたび使わせてもらっちゃってます。だってたまらなく便利なんです、
サンテグジュペリが語る「井戸」が。なんか意味深じゃん(苦笑い)
みんな、僕を嫌いにならないでね

139:吾輩は名無しである
05/06/04 00:18:28
ぼくは一回しか嘘をつかなかったの所が悲しい

140:吾輩は名無しである
05/06/04 16:32:29
主人公がホモ・バーのカウンターの上で、山盛りのウンコをする描写が泣けました。

141:吾輩は名無しである
05/06/27 19:00:26
昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか

142:吾輩は名無しである
05/06/27 22:22:25
ねずみ男が羊男をファックファック

143:吾輩は名無しである
05/06/27 22:23:58
>>127
他の小説の登場してるよその女。さがしてみ!

144:吾輩は名無しである
05/06/29 22:13:18
>127
三部作(厳密には四部作だが)を読みなさい。あえて題名は教えないが、読めばわかる。

145:吾輩は名無しである
05/07/01 10:03:18
気になって読み直してみたけど分かんねえ。

これは俺の洞察力の問題なのか?
それとも単なる見落としか?

146:吾輩は名無しである
05/07/09 11:09:14
「鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人
も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。」



147:吾輩は名無しである
05/07/09 15:52:55
この小説は神戸の風景が浮かぶ人には面白いと思う。

148:吾輩は名無しである
05/07/09 16:22:15
>143-144
げ・・・4作とも何度も読んでるけど、今までわかんなかった。

149:吾輩は名無しである
05/07/09 22:07:44
村上春樹の本名って何て云うの?

150:吾輩は名無しである
05/07/09 22:42:22
村上春樹だよ。
エッセーで、肛門科に行った時、ペンネームにしとけばよかったと思った、
って書いてあったから。

151:吾輩は名無しである
05/07/10 03:34:57
>143-144
ワシもわからん。
教えてくれんか。

152:吾輩は名無しである
05/07/10 20:23:30
電車を待つ時、5分で読めた。

153:吾輩は名無しである
05/07/10 20:33:13
>>152
すごいすごいおりこうたんでしゅね

154:吾輩は名無しである
05/07/11 23:27:37
>143-144

気になるな~。教えてくれよ~。

155:吾輩は名無しである
05/07/12 01:51:33
さらっと読める本ですた。そういう読み方した方がいいような希ガス

156:吾輩は名無しである
05/07/12 02:34:07
僕がこの小説の本当の意味を知ったのは不幸にもずっと後のことだった。

157:144
05/07/12 23:22:45
おいおい、だから読めば分かるって言ったじゃんかよぉ! 
ちなみに>143の言っているのは四部作とは違う小説ってことかな? だとしたら、そっちは知らないな。


158:大介 ◆m0yPyqc5MQ
05/07/12 23:36:16
 もういきなり自分の小説自体への言い訳から始まるっていう、
「小説性の脱構築」が印象的な作品だと思います。
情景のバラバラな構成、fictionの幾重もの重なり、普遍的愛の表現[聖書性と言い換えてもよい]、
非常に実験的なのだけれど同時にひとつの近代文学における到達点なのではないでしょうか。

 私は『風の歌を聴け』というtitleが非常に素晴らしいと思います。
日本的で、地球的だ。
 まぁ春樹(さん)が勝手に聴いてろって感じもしますが[笑

159:吾輩は名無しである
05/07/12 23:49:27
>>158
>日本的で、地球的

詳しく

160:吾輩は名無しである
05/07/13 00:34:29
春樹なんて結局はファロゴサントリスムに凝り固まったやつなんだよ。性愛関係における男根中心主義。わかるか?わからんだろうな、おまえらじゃ


161:吾輩は名無しである
05/07/13 01:38:20
はいはいえろすえろす


162:吾輩は名無しである
05/07/13 07:29:40
>>157
このボケナスが。読んだけど分かんねえって言ってんだろが。
さっさと教えろ。

163:しゃーねえな
05/07/13 12:09:27
エッセイかなんかで書いてたけど、春樹さんは昔ジャズバーを経営してたよね。
それで、ある日ふと小説でも書いてみようかな、って思って、仕事が終わったあとなんかに少しずつ
書きためてたんだって。で、書きあがった小説が、そのままではあまり良くなかったから、
章の順番をバラバラに入れ替えたらしい。そしたら味が出た、と。だから時間の軸が不規則なんですね。
そんで、その小説は、初めから趣味で書いたものだったので、もちろん文学賞を狙うなんて
念頭に置かずに書かれたんだけど、せっかく書いたんだから、ということで応募してみたら、
なんと新人賞をとってしまったので本人もかなりびっくりしたんだそうだ。
つまり、「風の歌を聴け」は、「小説好きの素人が、気まぐれで書いた小説」
と言うことになってしまう…。
そういう小説に対して、ちからいっぱい批判を繰り広げているひとたちは、とても素敵ですね。

164:吾輩は名無しである
05/07/13 14:23:02
>>163
素人でも、気まぐれでも、商品として世に出す以上批評されるのは
当たり前だろ。

まあ流石にリアル鬼ごっことかまでいったらその気も失せるけど。

165:吾輩は名無しである
05/07/16 01:31:48


166:吾輩は名無しである
05/07/22 21:55:09
>>157はどこいった?

167:617
05/07/27 06:22:39
つーか嘘だろ。
俺の記憶では、その女が出てきた記述は無い。

168:吾輩は名無しである
05/07/28 21:58:53
ちっ。このためだけに3作読み直しちまったじゃねーか。

169:吾輩は名無しである
05/07/28 23:10:11
小説好きの素人って・・・。新人賞取るまではみんな素人なんでは?
>160
そのとき僕は37歳で、の所まで読んだ。


170:吾輩は名無しである
05/08/02 06:48:17
主人公に曲をプレゼントした彼女は何がしたかったんだろう。
レコードは返してもらえなかったが思いは達したのだろうか。
自分を覚えていてくれてただけで満足?

171:吾輩は名無しである
05/08/04 22:23:00
誰か答えてやれよ

172:吾輩は名無しである
05/08/06 00:28:19
高校時代彼女が想いをよせていた人が僕
伝えられなかった想いを妹の看病のために捨てなければならなくなった青春の最後に果たしたかっただけ。
Tシャツが届いたことで彼女の名前が正解だったことがわかる。
覚えていてくれただけで満足。

ではダメ?

173:吾輩は名無しである
05/08/09 11:49:46
「私のことをずっと覚えていてほしい」と言い残した女は直子と佐伯さんだけかな?
ほかにもいたような気がするけど…、この彼女もそうだったのかもしれない。

174:吾輩は名無しである
05/08/14 22:47:35
この彼女は主人公に名前も忘れられてたくらいだから


175:吾輩は名無しである
05/08/15 23:13:26
>172
ありえなくはないね。もし、あの彼女が作中に「僕」の回想以外の場面で出ているとすれば、妹の介護をしている姉でしょう。
読み返してみて、指が4本しかない女の可能性もあるな、と一瞬思ったが、名前を知っているのに間違えるわけないよな、と自己解決。
しかし、スレが伸びないかわりに、話題が尽きないね。何か質問が出るたびに読み返してるしw

176:吾輩は名無しである
05/08/15 23:29:47
小説の最後に犬のDJが紹介する病気の女の子のお姉さんが、
「僕」にビーチボーイズをリクエストしたコだというのは、定説?

177:吾輩は名無しである
05/08/16 01:24:54
鼠の恋人が小指の無い女だったことって常識?

178:吾輩は名無しである
05/08/16 06:41:46
>>176
定説

>>177
不明

179:吾輩は名無しである
05/08/16 09:37:13
まぁ、ジョン F ケネディーというキーワードからして
指の欠けた女は鼠の子を中絶した、と考えるのが妥当でしょう。
あと、鼠がいない一週間と、女がいない一週間の時間軸の一致、ほかにも手掛かりはいくつもあります。自分で探してください。
この事実が分かれは゛この小説が上で出てくるように読み流してしまっていいような小説ではないことがわかるでしょう

180:吾輩は名無しである
05/08/16 13:19:38
いま、パッと読み返してみたけど、
指の欠けた女の子が鼠の子を中絶した、
という傍証を得ることは出来なかった。

181:吾輩は名無しである
05/08/16 13:34:27
つ何章か忘れたけど、ネズ公が女と会話している、意味不明な章があったでしょう?そこでの鼠のセリフ「ジョン・F・ケネディー」
指の無い女が僕に介抱されてるときに寝言で呟いた「ジョン・F・ケネディー」
あとさっき言った二人の不在の一致。
鼠が指を気にする場面が散見されてたりもするよ。よく読んで。
これについては「妊娠小説」(斉藤美奈子)でも触れてるよ

182:吾輩は名無しである
05/08/16 13:56:18
そうとも取れるし、女の子と鼠は無関係で、
別々の問題を抱えていて、それぞれ同じ時期に、
「僕」に相談したがっている、とも取れる。

けど、たしかに、指の欠けた女の子が鼠のコを中絶した、
と考えた方がこの小説の詩情は増すかな。
しかし、そうだとすると、誰も彼もが、
事実を仄めかすような物言いしかしていない小説だね。
「僕」が相手に本音を言わせないようなコミュニケートをしているからだけど。

183:吾輩は名無しである
05/08/16 22:13:59
指の欠けた女が鼠の子を中絶したというのは、ちょっと無理があるのでは?
この話は1970年8月8日に始まり18日後に終る、とある。当然、これでは妊娠→中絶はできない。

184:続き
05/08/16 22:22:41
それに、指の欠けた女は、背の高いちょっと変わった人=鼠に、「僕」の電話番号を聞いている。つまり、二人はここで初めて顔を合わせたということになると思うのだが、どうだろうか?

185:吾輩は名無しである
05/08/17 01:43:56
ん?1のはおかしいよ。物語自体は十八日間だけど、その前に妊娠しててもいいわけで
2については、基本的に女は、「僕」と鼠が知り合いな事は知っている。だが、鼠と自分の関係に「僕」がきづいていることは知らない。
だから、鼠の恋人である事を「僕」に知られまいとしてごまかすのは当然だろ。
ちなみに「僕」は鼠と女の関係に女を介抱した段階で勘づいた。証拠は、「ジョンFケネディー」と「手紙」。
「僕」は女に対して手紙は読んでないと言ったけど、そんなはずないでしょ?読んでなかったらそんな手紙描写する意味ないじゃん。
「ケネディー」について反論がないと、やはり決定的な反論にはならないよ。
まさか鼠と女の「ケネディー」という台詞が偶然一致したというにはあまりにも不自然だし

186:吾輩は名無しである
05/08/17 07:11:21
とするとだ。
彼女がジェイズバーのトイレに転がるほど酒を飲んだのは、
鼠がアパートに別の女を連れ込んだことを知ったからか。

でもさ、ハガキは住所を知る手立てとしてだけ用意されたかもしれないじゃん。
読まれたくない内容でそれが鼠からだとしたら、彼女と鼠との関係が僕に知れたと気づくもんね。

ケネディーの描写は彼女の寝言を聞いた僕が鼠の小説の続きを空想しただけ。
鼠の女と知ってて堕胎後に同じベッドに入るってのはどうだろう。

てのはどう?

でも鼠の女だったほうが深みが増すな。

187:吾輩は名無しである
05/08/17 10:32:38
うーん、ここまでくると個々の解釈のレベルな気がする。
決定的な事はなに一つ言ってないんだよね…
斉藤美奈子の『妊娠小説』を読んで自分で判断してくれ。(これは春樹に批判的なんだけど)
憲法九条並に解釈の多様性を許す小説だな…

188:吾輩は名無しである
05/08/17 14:24:52
いままでカフカ、世界の終わり、ねじまき、ノルウェイ読んだけど、これは一番
物足りなさを感じた。

189:吾輩は名無しである
05/08/18 00:05:04
>>179
4本指の彼女の堕胎の1週間、鼠は不在ではなくて相変わらずジェイズバーに通ってたけど機嫌が悪かった。
彼女なのかどうかの傍証にはならんけど。

それより鼠が僕に悩みの女の話のあとで「ひとつ質問していいか」と人の強さについて問うたことと、
ハートフィールドの小説で若者が火星人に「ひとつ質問していいか」と問うたことにはどんな関連があるんだろう。
すぐあとの章だけに気になる。

190:吾輩は名無しである
05/08/19 01:34:22
The bloom of summer came home to me after all these years.
The tidewater smell, the cry of distant steam whistles, the
touch of girl's skin, the lemon scent of hair rinse, the
evening breeze, fond hopes, summer dreams...

191:吾輩は名無しである
05/08/21 00:59:33
>>188
そりゃ 他に比べると物理的に少ないからだよ。

192:吾輩は名無しである
05/09/01 22:12:31
>>189
関連あるんだろうなあ気にしてなかったよ
今思えば鼠の嘘だと言ってくれと若者の自殺も関連あるんだろう

193:吾輩は名無しである
05/09/01 23:18:11
>188
俺も最初はそう思った。でもしばらくしてからもう一度読んでみな。
読むたびに新たな発見があるから。

194:吾輩は名無しである
05/09/06 21:46:08
その新たな発見をいくつか教えてくれ

195:吾輩は名無しである
05/09/07 00:44:16
もう何も考えるな
終わったことじゃないか

196:名無しさん@そうだ選挙に行こう
05/09/11 00:31:35
この1冊で、世界観が、変わった香具師も、いるだろう。

197:名無しさん@そうだ選挙に行こう
05/09/11 02:21:32
村上春樹を解説した有名な本

URLリンク(www.amazon.co.jp)

URLリンク(www.amazon.co.jp)

これらの本を読むと村上春樹をもっとおもしろく読める。おすすめ
(日数の矛盾の謎とかもちゃんと解決されている)

198:名無しさん@そうだ選挙に行こう
05/09/11 02:47:56
高校の時、現国の授業中に春樹の風の歌の文章が載った問題に接して、
調度、医者と会話する所の文章だったんだが、衝撃を受けたな。
大学にはいってから、つい最近三部作を読んだけど物足りなかった。
まあ乾いた文章というか、独特の雰囲気は好きだけど。



199:名無しさん@そうだ選挙に行こう
05/09/11 23:05:34
>それより鼠が僕に悩みの女の話のあとで「ひとつ質問していいか」と人の強さについて問うたことと、
>ハートフィールドの小説で若者が火星人に「ひとつ質問していいか」と問うたことにはどんな関連があるんだろう。

誰か答えてやれよ

200:吾輩は名無しである
05/09/15 23:13:55
若者は風との会話でたとえ永遠の命があろうとも手にいれられないことを知った。
ねずみは本当の強さをもとめた。同様にそれは永遠に手に入らない。彼は弱さそのものだから。

と知ったふうにカキコしつつ200ゲット

201:吾輩は名無しである
05/09/16 01:09:13
個人的には村上春樹ぜんぜん面白いと思わないんだけど
「風の歌を聴け」にはミョーな勢いを感じる
書き手としての器のでかさを予感させるというか
でもどうしても作品自体は深いとは思えないんだよな

202:吾輩は名無しである
05/09/16 07:14:49
まあ、コピーペーストだからな。

203:吾輩は名無しである
05/09/20 13:40:10
>1
君もたまには書き込んだらどうかね?
謎は謎のまま、か。

204:吾輩は名無しである
05/09/20 17:10:41
自己愛垂れ流しのオナニー小説

205:吾輩は名無しである
05/09/25 23:05:01
>>200

25点

206:吾輩は名無しである
05/09/25 23:16:34
今の芥川賞受賞作と比較すると、どちらが優れていると思いますか?

207:吾輩は名無しである
05/09/25 23:33:17
ずっと思ってたんだけど、春樹の風の・・の輪切りにした小説
の展開は、庄野潤三の「静物」の模倣(パクリ)ではないかと。
その後、庄野を誉めてたりするから、やっぱそうなのかな・・
と勝手に思ってただけなんだけど。

208:吾輩は名無しである
05/10/07 00:26:22
21章の、
『私の正義はあまりにあまねきため・・・・・』

これはどういう意味ですか?

209:吾輩は名無しである
05/10/07 02:23:50
>>207
仮にそうだとしても、パクりや模倣ではなく、オマージュではないか?

210:吾輩は名無しである
05/10/07 06:41:44
>208
そのままの解釈でいいよ。引用だからね。

211:吾輩は名無しである
05/10/07 07:02:50
>>210
なぜそこに引用されているのか、何を代弁させているのか?

212:吾輩は名無しである
05/10/07 22:45:47
うんこ

213:吾輩は名無しである
05/10/07 23:38:41
やれやれ。。。

214:吾輩は名無しである
05/10/08 00:13:57
なぜそこに飲尿されているのか、何を大便させているのか?

215:吾輩は名無しである
05/10/08 00:16:45
やれやれ

216:吾輩は名無しである
05/10/08 01:26:39
ぶりぶり

217:吾輩は名無しである
05/10/08 22:59:55
yareyare

218:吾輩は名無しである
05/10/10 21:13:22
>>210>>211に答えて欲しい。

219:吾輩は名無しである
05/10/10 22:05:21
age

220:207
05/10/10 23:26:46
>>209
そうだね。言い過ぎた。


221:吾輩は名無しである
05/10/11 00:48:04
誰かの営みが動物に例えられることが多いよね。それもこの作品の、よいか悪いかはともかく、統一された世界観形成の一助となっているような。

222:吾輩は名無しである
05/10/11 00:59:09
半分おふざけのスタンスで、当時の群像新人賞を通ったのが凄いね。
お堅い文芸誌の「文学界」「新潮」あたりなら、絶対落ちただろう。

223:吾輩は名無しである
05/10/11 01:19:36
デビュー当時の龍との対談本によると(「ウォークドントラン」だった?)
この作品は経営していたジャズ喫茶の忙しいハードワークの合間をぬって
昼休みの食事の合間に書いたので、断片的なチャプター作品になったと言っていた。

これだけ空白の多い大御所の作品も珍しいのね。他に見たことがない。

224:吾輩は名無しである
05/10/11 21:56:15
>>223
>大御所

デビュー時にこんなことになると想像してたやつはほとんどいないだろ。

225:吾輩は名無しである
05/10/15 03:45:49
僕にレコードを貸した女が、妹を看病している女だという根拠はなんですか?

226:吾輩は名無しである
05/10/15 06:28:16
>225
もし作中にレコードを貸した女が出ているなら、彼女がもっとも適当だと思うから、じゃないか。

227:吾輩は名無しである
05/10/15 09:46:14
はいはいヴォネガットのパクリパクリ

228:吾輩は名無しである
05/10/16 20:16:33
ほい

229:吾輩は名無しである
05/10/16 22:19:29
そんなことより>>211に答えろよ

230:吾輩は名無しである
05/10/24 11:21:59
私は女だからか今ひとつ、この作品の魅力がわからないのですが、仕事が忙しい夫はこの本を繰り返し読んでいます。どうしてなんでしょうか?

231:吾輩は名無しである
05/10/24 11:27:39
>>230 わかる人にはわかるというのがこの作品の魅力だからです。

232:吾輩は名無しである
05/10/24 12:01:41
仕事が忙しいからだよ

やれやれ

233:吾輩は名無しである
05/10/24 13:01:10
夫が『風の歌を聴け』にはまって月イチで上京します。
もう10ヶ月になるけど、月末でも10万はあった銀行の残高が殆ど残らなく
なりました。
もう生活していけないよ。子供3人居るのに。
今年だけ参加させてくれって言ってたのに、来年も行こうとしてる。
本を見たことがあるけど、私にはさっぱりわからない。
何だかビールとか、アメリカのハードボイルドみたいな感じでした。
夫は不登校やひきこもりや拒食症の患者を理解するのに必要だというけど
妻子の理解はできてなくていいんだろうか。
熟年離婚のドラマを一生懸命見ています。

別れようかなあ・・・・。

234:吾輩は名無しである
05/10/24 13:32:11
↑私にもさっぱり分からない

235:吾輩は名無しである
05/10/24 16:14:45
今読み返してみた。
痛いのも傷つくのも嫌だから抑圧してしまいましょうってだけの話だと思った。ま、執着心から取り乱したりするよりはましだけど。
年とったせいか、暗闇のさきに光が見えるような最近の作品のほうがよくなってきたよ。

236:吾輩は名無しである
05/10/24 17:49:52
>>230
夫が離婚とか失踪とかを考えているからじゃないのかなあ。
マジレス。

237:230です
05/10/24 18:26:17
レスありがとうございます。思いあたることがあるんでドキッとしました。でも騒がず様子見ようと思います。

238:210
05/10/24 21:37:41
>235
小さい頃の話。高校の終わり頃の話。20歳を少し過ぎた頃の話。「僕」が本来どういう風に人と接したいのかが分かる場面がいくつかあるね。
俺はあなたと逆で、主人公は痛いのも傷つくのも恐れていないと思った。極めて真面目な奴で、一度かかわり合いをもった人間はほっとけない奴なんだな、と。ただ、思いをうまく言葉にして伝えられない人間のような気がする。
>237
頑張れ、としか言えません。子供は大切にね。

239:吾輩は名無しである
05/10/24 21:53:48
なんか微妙にずれている>>238

240:吾輩は名無しである
05/10/25 13:01:31
イエローページ読んだらなるほどと思う反面
推測の領域が深すぎてワロタ

241:吾輩は名無しである
05/10/25 16:09:55
主人公のぼくがこれまでにセックスした3人のうち、
最初の高校時代の女の子がラジオにリクエストをして、
病気の妹を大学をやめて看病している女の子と同じだと
考えてもいいのかなぁ?

242:吾輩は名無しである
05/10/25 17:03:11
若い時村上春樹にはまらなかった奴は情熱が足りない
年を食ってからも村上春樹にはまっている奴は頭が足りない


どっかのえらい人が言ってた

243:吾輩は名無しである
05/10/25 18:37:44
>>241
なにいいたいのかわからない
文章を整理してから書き込んで

244:吾輩は名無しである
05/10/25 18:38:54
若い時にはまって、情熱つかひはたしました・・・

245:吾輩は名無しである
05/10/25 20:18:22
>>241
このスレのなかにあったと思うけれど、
ラジオにビーチボーイズの曲をリクエストした高校時代の同級生の女の子が、
後半に同じラジオ番組に手紙を送ってきた寝たきりの子のお姉さん(手紙は彼女が代筆)と同じだと自分も思うのですが、
その女の子と主人公が高校時代に付き合っていた彼女も同じ人なんじゃないかな?と。
意味通じませんか?

246:吾輩は名無しである
05/10/26 00:00:30
指4本の彼女が鼠の彼女だという説がやたらまかり通っていますが、鼠の彼女は30歳ばかりの女で指4本の彼女は20歳より幾つか若いんですよ

247:吾輩は名無しである
05/10/26 09:40:16
>245
ありえねー。

>246
30歳の女ってどこに出てきたのだ?

248:吾輩は名無しである
05/10/26 09:48:27
>>245
ありえない
僕は彼女の名前も思い出せなかった。

>>247
ひつじ

249:吾輩は名無しである
05/10/26 09:51:51
>>245
このスレのなかにあったと思うけれど、
ビーチボーイズにラジオをリクエストした高校時代の同級生の女の子が、
前半に同じラジオ番組に手紙を送ってきた寝たきりのお婆さんの息子の恋人(手紙は彼女が代筆)と同じだと自分も思うのですが、
その女の子と主人公が高校時代に付き合っていた彼女も別人なんじゃないかな?と。
意味通じませんか?


250:吾輩は名無しである
05/10/27 22:53:22
>>242
そいつはチャーチルのパクリだ、でもそんなことは今となってはどうでもいいことだ。

251:吾輩は名無しである
05/11/10 22:58:48
ずいぶん下がってるな
あげとくよ

まだ>>210>>211に答えてないようだな




252:吾輩は名無しである
05/11/17 03:41:31
春樹も56。そろそろスタイル変えないとね。
オームでも失敗、スポーツ記者でも失敗。


253:吾輩は名無しである
05/11/27 05:54:28
やっぱりこの主人公の微妙な身分感は早稲田だな
高卒には絶対書けないし
東大にも書けない、才能だけでは見えない空気を書けたのが
魅力の中心だろうけど
最近の高田馬場の雰囲気の変わり様ではなかなか
わかりづらい

254:くろしろー ◆rJrN8dAq0M
05/11/27 12:59:11
俺はこの本読んで俺はいつまでたっても小説はかけないと思った。
おじさんの今になってようやくその洗脳が解けた。さてそろそろ
書くかな。

255:吾輩は名無しである
05/11/28 19:33:24
>>233
>夫は不登校やひきこもりや拒食症の患者を理解するのに必要だというけど

あっはっはっはっはっはー

256:吾輩は名無しである
05/11/28 19:35:13
>>233
別れて俺のところへ来ないか?
月1で海外旅行の生活どう?

257:吾輩は名無しである
05/11/30 03:02:26
>256
だったら独身のわたしが立候補!

258:吾輩は名無しである
05/11/30 19:39:53
チャプター1から順番にかたりませんか。
他のチャプターも参照しつつ、一つのチャプターの多様な解釈を。

259:吾輩は名無しである
05/12/01 18:06:09
では1からスタート!

260:吾輩は名無しである
05/12/01 19:30:31
>>254
わかる気がする。
そんな人、実は多いんじゃないかな?

261:吾輩は名無しである
05/12/06 06:23:54
>>258
ではチャプター1最初の1行
「完璧な文章というのは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」

僕が本当の意味をずっとあとになって知ることになるこの言葉の本当の意味とはなんだ?
絶望について何か言いたいってのはわかるが。


262:吾輩は名無しである
05/12/09 23:11:22
>>258はどこ行った?

263:吾輩は名無しである
05/12/21 04:03:01
チ1を核にして解釈するとすれば、
この1は語り手「僕」が発語する(語り始める、作品を書き始める)宣言か。
そこで、まず、「完璧な文章」というものが頭をよぎる。
結局何か語っても(書いても)完璧じゃなきゃ意味ないんじゃないか、
という自分への問い。しかし、「完璧な文章などといったものは存在しない」と言われた。
だから、「今、僕は語ろうと思」った。   
                     (次へ)

264:大介 ◆m0yPyqc5MQ
05/12/21 04:12:19
 『風の歌を聴け』は語り部による語りの描写というダブルフィクションによって、
物語性の脱構築を図った怪作だよね♪

最近でも『東京奇談集』の冒頭作で同様の構造は観られるけどねっ

265:吾輩は名無しである
05/12/21 04:21:21
そこで、261の問いについて。
「完璧な…うにね」の言葉は、言い換えると、
「完璧な絶望が存在すれば、完璧な文章が存在する」となる。
では、「完璧な絶望」が「完璧な文章」と等価なのは、どういうことか。

そこで、チ7を参照したい。特に次の部分。
「文明とは伝達である、と彼は言った。もし何かを表現できないなら、
それは存在しないのも同じだ。いいかい、ゼロだ」(文庫29頁)

ここでいう「伝達」や「何かを表現」とは、語ること、書くことに通じ、
ひいては「文章」につながる。そして、これができない(ない)なら、
「存在しないも同じ」で「ゼロ」である、という。これは「絶望」につながる。
                  (次へ)

266:吾輩は名無しである
05/12/21 04:34:57
すると、「文章」と「絶望」は反対のもの、ということになる。
文章があれば絶望はないのだから。
しかし、冒頭文は、それぞれを「完璧な」と形容している。
完璧な文章は、どうして完璧な絶望を招くのか。

ここで、「完璧な文章」について考えてみたい。
265で、「文章」を伝達や表現とつなげたが、それらが「完璧」であるとは、
内容が余すところなくすべて伝わる、ということになろう。
伝わりきる、といってもいい。するとどうなるか。
もはや、伝えるべきことは無くなる。伝えきったのだから。

このことは、263で見たように、
作家としてのスタートを切る語り手「僕」には、痛手だ。
いわば、「完璧な絶望」。

ゆえに、「完璧な文章」とは、「完璧な絶望」なのではないか。
こうしてその二つはつながり、そのそれぞれの存在を否定したとき、
冒頭文のようになる…か。

267:吾輩は名無しである
05/12/21 04:44:00

といった具合に、自分は解釈しましたが、
ここで求めているのは「正解」ではありません。「差異」です。
本の解釈について作者の意図を求めて「正解」を探すとき、我々は消費者です。
他方、自分なりの読み(もちろんそれは、本文の部分との論理的な整合性が条件)を、
積極的に模索していくとき、「差異」が生まれ、我々は生産者になる。
どうせなら、建設的な生産者の立場を取りたい、と思いました。

268:吾輩は名無しである
05/12/21 05:11:23
しかし、文芸批評用語が誤っているのは、論の妨げになります。
たとえば、>>264 について。

①264にある「ダブルフィクション」とは、
正しくは「メタフィクション」のことでしょう。
フィクションの約束事を崩す、という意味において。筒井や太宰の手法。

②「語りの描写」という言い回しは、批評用語における、
「語ること」(テリング)と「示すこと(=描写)」(ショーイング)という概念の
対立に反します(ジュネット『物語のディスクール』)。

③「物語性」というのも意味が分かりませんが、
仮に、ナラトロジーでいう「物語」(ある筋によってまとめられるような、
統一性をもった言説)の性質とすると、それが「脱構築」するとは、
ポスト構造主義におけるナラトロジーを「図った」ということですか。
メタフィクションにおいて。やはり意味が分かりません。

④「語り部による語りの描写」とは、本文に「私は語る」という内容があることを
指しているのですか。だとすればそれは、
フーコーが『外の思考』のいうように、「私」という存在を拡散する作用がある、
ということですよね。つまり、「…私は『私は語る』と語る…」というように、
無限に「私」が解体されていく、ということです。
それが、デリダを嚆矢とする脱構築と、どうつながるのか分かりません。

以上のような間違いがあります。
要するに言いたかった事は、ここでは身近な「自分の言葉」で、
『風の歌を聴け』という作品の新しい意味(可能性)を生み出していきましょう、
ということです。

269:吾輩は名無しである
05/12/21 06:17:34
>>265
突っ込みどころ満載で、どうにも我慢できないので、ちょっと一言。
>「完璧な…うにね」の言葉は、言い換えると、
>「完璧な絶望が存在すれば、完璧な文章が存在する」となる。
ここからしておかしい。「Aは成り立たない、Bが成り立たないように」
という言説から「BならばA」を引き出しているわけだが、意味がない。
偽の仮定からはいかなる結論をも導けることは、論理学の基本。つまり、
「BならばAでない」という命題も真だ。すなわち、
「完璧な絶望が存在すれば、完璧な文章は存在しない」も正しい。

更にこれから、
>「完璧な絶望」が「完璧な文章」と等価
などとつないでいるが、これは「BならばA」だから「B=A」と
言っているようなもの。まるでお話にならない。この他にも矛盾や飛躍が
色々ある。論理学の初歩を勉強し直すべし!

というわけで、上の議論は何やらもっともらしい用語を連ねただけの、
支離滅裂な文章で、たわ言としか呼びようがない。

270:吾輩は名無しである
05/12/21 13:28:26
ごめん、スレ違いだけど村上春樹の影響を受けてる作家って誰か
教えてくれませんか??

271:吾輩は名無しである
05/12/21 14:47:34
ここで聞け
スレリンク(book板)

272:吾輩は名無しである
05/12/21 15:34:58
完璧な~ってそんなに深読みするべきセリフかな
ただ単に「粗品ですが」みたいなあいさつ文だと思っているんだけど

273:吾輩は名無しである
05/12/21 18:51:54
>>269
なるほど。すると、265の
>「完璧な…うにね」の言葉は、言い換えると、
>「完璧な絶望が存在すれば、完璧な文章が存在する」となる。
をカットするとどうでしょう。
>「完璧な絶望」が「完璧な文章」と等価
は、冒頭文(「ように」と比喩でつながっている)のみからも導けるように思うので。

カットした以外の265と266で、齟齬をきたしている部分をお教えください。




274:吾輩は名無しである
05/12/21 19:56:10
22歳の別れ

275:269
05/12/21 21:44:00
>>273
最初に断ったように、全体が支離滅裂だから、
とても細かくは指摘できないのだが、簡単に。
>「完璧な絶望」が「完璧な文章」と等価
>は、冒頭文(「ように」と比喩でつながっている)のみからも導けるように思うので。
どう考えたらそうなるのか。導けるはずがない。
「完璧な文章というのは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」の発話者は、
「完璧な絶望が存在しない」ことを自明と考えており(その真偽はさておく)、一方
「完璧な文章というのは存在しない」ことはそれほど自明ではないと考えている。
そこで、相手に分かりやすいように、自明な例を挙げて、それと同じように、完璧な文章
も存在しない、と述べているだけだ。
これだけでは理解してもらえるか心許ないので、もっと分かりやすい例を挙げよう。
「鯨は(哺乳類であって)魚類ではない。猫が魚類でないようにね」
これからどうやって鯨と猫が等価だという結論が出てくるのか。

>>265の最後、>これは「絶望」につながる。
また>>266の2行目、>文章があれば絶望はない
これらは飛躍。あなたが勝手にそう考えるだけで、違う考えの人もいる。普遍性がない。

まあ、総体的に言って、あなたの言説は思いこみが激しく、深読みし過ぎだと思う。
完璧な文章云々は、272氏の言うように、ちょっとした前口上であって、大した意味はない。
それを大したもののように読者を幻惑させる春樹の手腕は、確かに見事と言う外ないが。
長レス、申し訳ない。

276:吾輩は名無しである
05/12/22 06:10:39
完璧な文章は存在しない=全てを伝えることはできない
しかしそれによって絶望することは無い
完璧な絶望もまた存在しない
だから僕は今語り始める

前口上だとするとこんなとこですか
ぼちぼち次のお題に行ってみますか

277:鼎 ◆XywcDiO5sg
05/12/22 17:58:37
あの一節はすごく重要だとおもう。少なくとも春樹の世界を解釈するためには重要だと思います。例えば恋人に振られて心が暗いときでも、「死にたいよ」なんて思ったとしてもそんなことはお構いなしに身体は生命維持活動を続けるよね。

278:鼎 ◆XywcDiO5sg
05/12/22 18:00:23
心臓は鼓動を続け肺は呼吸を繰り返す。
更に言えば精神も(山口昌男の用語を借りれば)中心と辺縁に分けられるんじゃないか。「死にたい」と思っても、風が冷たければ「寒い」と感じるし、

279:鼎 ◆XywcDiO5sg
05/12/22 18:01:33
通りの向こうで女の子が飼い犬と楽しそうに遊んでいるのを見て「この世にはきれいなものがあるなあ」と思ったり。
完璧な絶望なんて存在しない。人間の心はもっと雑多だ。

280:鼎 ◆XywcDiO5sg
05/12/22 18:02:42
「死にたい」というつぶやきの周囲では言葉にならない、生に向かう力がある。完璧な文章も存在しない。それが彼の始点では。彼は意識内容を完璧に記述するより、意識の周りで働く様々な力に耳を澄まそうとしているような気がする。

281:鼎 ◆XywcDiO5sg
05/12/22 18:03:25
『風の歌を聞け』というタイトルもそれを暗示している・・・と言えば言いすぎか。
(ちなみに身体が意識に反するというシチュエーションはけっこう多い。『眠り』『嘔吐19XX』『森の小人』など)

282:吾輩は名無しである
05/12/23 02:37:30
>>275
なるほど。
>「鯨は(哺乳類であって)魚類ではない。猫が魚類でないようにね」
>これからどうやって鯨と猫が等価だという結論が出てくるのか。
とあるが、ここでいう「鯨」は、「猫」と「魚類でない」という点において、
等価(価値が等しい)といえるのではないですか。
しかも、この例文は、述語が「~でない」という<状態>についてのもので、
作品の冒頭文の述語の<存在>とは質が違う。

そして、
>あなたが勝手にそう考えるだけで、違う考えの人もいる。普遍性がない。
とあるが、>>265からの考えは、>>267にあるように、
「正解」を求めたのではなく、「差異」を目指したものです。
だから、「違う考えの人もいる」のは重々承知しているし、むしろいたほうがいい。
「生産者になる」ことを目論んだのはそのためです。

真に「普遍性が」ある読みなどあるのだろうか。
あるとすればそれは、唯一の「正解」となる読みだが、
例えば学校空間において「正解」とされる読みが、
倫理・道徳の強制というコンテクストに裏打ちされた読みであるように、
我々が「読む」とき、そこにはなんらかの<読みの枠組み>が存在する。
その<枠組み>が各人において少しずつ異なるため、真に「普遍性が」ある読みなど、ない。

そのあとに、「深読みしすぎ」だとか、「たいした意味はない」とあるが、
それを決めるのは読者であって、小森陽一のいうように『テクストは間違わない』。
本文に無駄な部分はないと考えたほうが、
はるかに豊かな意味(読み)を生産できるし、おもしろい。





283:吾輩は名無しである
05/12/23 02:49:44
(続き)
だから、
読みの差異を求め、豊かな意味を生産するという意味において、
読みの重点を「次(のお題)」に求める>>276や、
<こころ>と<からだ>の二元性に注目した>>277の考えは、正しく、おもしろい。

新しい読みを作っていくとは、こういうことではないのだろうか。

284:吾輩は名無しである
05/12/23 04:26:04
>真に「普遍性が」ある読みなど、ない。

ないと言い切るとそこまで。

>そこで、261の問いについて。
「完璧な…うにね」の言葉は、言い換えると、
「完璧な絶望が存在すれば、完璧な文章が存在する」となる。

前提で絶望的な間違いを犯している。これではどんな結論もゴミ。
そりゃ論理学も完全ではないけど、普遍性に一番近いた学問だからこれを信用しないで何を信用するんだ?

>>283
言い訳乙。

285:吾輩は名無しである
05/12/23 04:39:33
>>284
それは間違い。風の歌を聴けぐらい自由に解釈されねばならない。
もち、論理学的には十分論破されているので、さらに追い討ちをかける必要はない。
普遍性の弱いものは消えてはまた現れる。普遍性の強いものも、実は然り。
だから論説の優劣を普遍性の強弱で計ってはいけない。すべてが残るか消えるかでなければならない。
普遍性という幻影は諸刃のつるぎなのだ。無論それにも議論の余地はある。


286:269
05/12/23 09:51:37
>>282
1段目は、予想していた通りの反論で、思わず笑ってしまった。いわゆる屁理屈。
例文が「魚類の鯨は存在しない。魚類の猫が存在しないようにね」だったら、
あなたはどう反論するのか? 先回りして指摘しておくが、あなたは「完璧な絶望が
完璧な文章と、存在しないという意味において等価」とは書かず、単に「完璧な絶望が
完璧な文章と等価」と書いていることに留意されたい。すると、あなたは更にあれこれと
言い訳し、わたしはまたこうこうと答える。以下、泥沼のやりとりが…。
もう一度言う。それが、へ・り・く・つ というものです。

2段目
これは284氏に倣って、言い訳乙。と答えよう。
更に3段目も含めてコメントすると、実は>>275で普遍性などという語を持ち出したのを
反省している。単に「飛躍だ」のみでよかったと。要するに他人には認めてもらえない、
つまり説得力がないと言いたかっただけだ。飛躍、それはテクストとの整合性がないこと
を意味する。そしてあなた自身、>>267で、「本文の部分との論理的な整合性が条件」と
認めている。>これは「絶望」につながる。とか、>文章があれば絶望はない とか、
テクストのどこに書いてあるというのか。
だから、285氏も普遍性を説得力or整合性に置き換えて、もう一度考えてほしい。
訂正の必要なしという結論になるとしても。

4段目
これはおおむね同意する。「大した意味はない」というのはわたしという一読者の判断だ。
ただ、最後の「おもしろい」には注意を要する。自分だけがおもしろがっていても仕方が
ない。他人にもおもしろいと思わせること、即ち説得力が必須であることを肝に銘じて
いただきたい。屁理屈は説得力を減じるだけ。

287:282
05/12/23 09:56:54
屁理屈もかけない機知の無さを棚に上げた嫉妬じゃないのw


288:鼎 ◆XywcDiO5sg
05/12/23 10:06:15
僕はあの解釈おもしろかったけど。伝達の不全(から発する諦観や、それへのあらがい)は春樹の追求するテーマの一つだと思うし。ノルウェイの直子の悩みが好例かな。

289:吾輩は名無しである
05/12/23 14:24:50
相変わらず鼎はなれあうのだけはうまいねー
>>286
お前は馬鹿だ・・・。いくら文学板でも論理学の基礎はおさえとこうね。

290:吾輩は名無しである
05/12/23 22:09:27
引きこもりの独り言なんですか?

291:吾輩は名無しである
05/12/24 00:32:43
馬鹿がばれて逃げ台詞ですか?


292:吾輩は名無しである
05/12/24 00:40:56
>>286
頭悪すぎ。

293:吾輩は名無しである
05/12/24 01:21:35
>>282
1段目は、予想していた通りの反論で、思わず笑ってしまった。いわゆる屁理屈。
例文が「魚類の鯨は存在しない。魚類の猫が存在しないようにね」だったら、
あなたはどう反論するのか? 先回りして指摘しておくが、あなたは「完璧な絶望が
完璧な文章と、存在しないという意味において等価」とは書かず、単に「完璧な絶望が
完璧な文章と等価」と書いていることに留意されたい。すると、あなたは更にあれこれと
言い訳し、わたしはまたこうこうと答える。以下、泥沼のやりとりが…。
もう一度言う。それが、へ・り・く・つ というものです。

2段目
これは284氏に倣って、言い訳乙。と答えよう。
更に3段目も含めてコメントすると、実は>>275で普遍性などという語を持ち出したのを
反省している。単に「飛躍だ」のみでよかったと。要するに他人には認めてもらえない、
つまり説得力がないと言いたかっただけだ。飛躍、それはテクストとの整合性がないこと
を意味する。そしてあなた自身、>>267で、「本文の部分との論理的な整合性が条件」と
認めている。>これは「絶望」につながる。とか、>文章があれば絶望はない とか、
テクストのどこに書いてあるというのか。
だから、285氏も普遍性を説得力or整合性に置き換えて、もう一度考えてほしい。
訂正の必要なしという結論になるとしても。

4段目
これはおおむね同意する。「大した意味はない」というのはわたしという一読者の判断だ。
ただ、最後の「おもしろい」には注意を要する。自分だけがおもしろがっていても仕方が
ない。他人にもおもしろいと思わせること、即ち説得力が必須であることを肝に銘じて
いただきたい。屁理屈は説得力を減じるだけ。


294:吾輩は名無しである
05/12/24 01:28:24
>>293
批難されているようだが、この人の言っていることは正しい。
正確には論理的に正しい。いわゆる、頭悪い人ではない。

295:吾輩は名無しである
05/12/24 01:33:09
>>289
確かに鼎の馴れ合いの技術は非常に優れている。

論理学の基礎が分かっていないのは>>282のほう。

296:吾輩は名無しである
05/12/24 02:12:30
う~んと、282は、今これを書いている自分なんですが…。
少し上のほうで、自分に成り代わっていろいろ言ってくれた人はありがとう。
なんか番号を追っていくのが精一杯です。
なにはともあれ、この板(っていうのかな?)が活性化してよかったです。

297:吾輩は名無しである
05/12/24 02:53:33
>>286
1パラについて
→言ってる意味がよくわからない
2パラ
>テクストのどこに書いてあるというのか
→何度も言うように、本文に書いてない「意味」を生み出すのが、
生産的に<読む>ということ
3パラ
>他人にもおもしろいと思わせること、即ち説得力が必須
→説得力があるかどうかはわからないが、
おもしろいと思ってくれた人はいる模様


298:吾輩は名無しである
05/12/24 04:51:21
>>297
1パラについて
俺には分かる。
2パラ
本文に書いていない「意味」を論理的に見出すのが生産的に<読む>ということ。
屁理屈で勝手に作り出すのは無駄。
3パラ
これ以上の説得的な言い方は難しい。


299:吾輩は名無しである
05/12/24 07:18:55
(A)完璧な文章が存在する (¬A)どの文章も完璧ではない
(B)完璧な絶望が存在する (¬B)どの絶望も完璧ではない
(C)完璧な絶望文章が存在する(¬C)どの絶望文章も完璧ではない
完璧な文章は存在しない。完璧な絶望がないように。・・・☆
⇔完璧な絶望が存在しなければ完璧な文章は存在しない。・・・☆’
⇔¬A→¬B
⇔B→A・・・①
作者の考えではBは偽。よって①は真。しかし常識から①は偽。
よって☆から☆’への変換は誤り、もしくは☆が偽。

あるものを表現できなければそれは存在しないのも同じ。
⇔あるものが存在すればそれを表現できる。
<あるもの>に<完璧な絶望>を代入。
完璧な絶望が存在すれば完璧な絶望を表現できる⇔B→C
また、C⊂A。 ゆえにC→A
よってB→C→A 
したがってB→A
常識から偽。よって、春樹の記述に問題がある。



300:訂正
05/12/24 07:37:30
完璧な文章は存在しない。完璧な絶望がないように。・・・☆
⇔完璧な絶望が存在しなければ完璧な文章は存在しない。・・・☆’
⇔¬B→¬A
⇔A→B・・・①

あるものを表現できなければそれは存在しないのも同じ。
⇔あるものが存在すればそれを表現できる。
<あるもの>に<完璧な絶望>を代入。
完璧な絶望が存在すれば完璧な絶望を表現できる⇔B→C
また、C⊂A。 ゆえにC→A
よってB→C→A 
したがってB→A ・・・②
①と②よりA=B。よって絶望と文章は同値。


301:吾輩は名無しである
05/12/24 07:49:44
>>300
最後の同値というのは違う。同じ枠の中にあるということ。
春樹は人生に絶望し、文章を書き始めた。
書くことと絶望は常に隣り合わせにあって、書けば消え行く幻想の対象を限りなく追っていく。
恰も風のようだ。
またそこでは、生と死の常に隣り合わせにあるにも通じる諦観が自ずとにじみ出るだろう。


302:鼎 ◆XywcDiO5sg
05/12/24 08:12:37
皆さんへ
数日にわたる長い議論をするときには、使い捨てのハンドルを付けるとか、自分の最初のレス番を明記するとかしてくれたら(ROMにとっては)有り難いです。

303:299-301
05/12/24 08:35:38
結果的に>>265の直感は証明されたと思うがどうだろうか?
訂正あったらおね。

304:吾輩は名無しである
05/12/24 09:01:51
>>300
><あるもの>に<完璧な絶望>を代入。

あるものとは存在するもののこと。春樹は、完璧な絶望はない、ということを前提にしている、
と仮定している流れで議論していることだから、そこには代入できない。

305:299-301
05/12/24 09:19:19
>>304
あるものとは存在するものとすると、
存在するものが存在すれば ってなる。
「Xが存在すれば」とあるから、Xが存在するかどうかは問題ではない。
疑うとすれば、☆⇔☆’だと思う。皮肉なことに>>275の行った前提での
証明で>>265の直感が証明された。

306:299-301
05/12/24 09:47:13
完璧な絶望とは完璧な文章だった。
完璧な文章がかけないうちは完璧な絶望はない。
言葉の不完全性により、死なずにすむ。
ってことで、終わりにします。

307:吾輩は名無しである
05/12/24 22:41:56
では次のお題どうぞ

308:吾輩は名無しである
05/12/26 20:25:26
C1でハートフィールドについて語ったところは春樹自身についてのことだと考える。、

「文章は読み辛く、ストーリは出鱈目であり、テーマは稚拙」→チャプター式で書かれた「風の歌」
「自分の戦う相手の姿を明確に捉えることができなかった」→フィッツジェラルドにおける激動の20年代、ヘミングウエイにおけるスペインファシズムのように「戦う相手」のいない80年代

を指し、そして、春樹自身がたどり着いた境地は
「自分自身のために書くか…それとも蝉のために書くか」(講談社文庫P114)ということだったのではないか(蝉は流行という意味か?)

309:吾輩は名無しである
05/12/26 23:58:33
>>308
おお、あったま良い~
良いお題だ。

でも

>蝉は流行という意味か?

はどうだろう?

その部分では鼠は蝉やら風やらを含めた宇宙のために書きたいと言っていた。
ほんとはもっと大きなテーマで書きたいのに自分には自分のことしか書けないってことでは。



310:吾輩は名無しである
05/12/27 12:03:21
今たまたカポーティの草の竪琴を読んでるんだけど、
序盤でドリーの父が歌う軍歌が聞こえてると言う描写がある。
「タツボー氏はこの小さな黄色い太鼓を打ち鳴らし、軍歌を歌って、
ディキシー連隊の一兵卒として行進したのだ。ドリーは子供の頃、
冬の朝日が目覚めると、父親が暖炉の火を入れに、
家の中を歩き回りながら歌う軍歌を聞くのが楽しかったと言う。
枯れが年老いてから、そして亡くなってからも、
あのインディアン草の茂る草原で、父親の歌う声が聞こえたと言う。
風ですだ、キャサリンが言うと、ドリーは彼女に話して聞かせた。
そう、でもね、風はわたしたちなの。
風はわたしたちみんなの声を集めて憶えるのよ。
そして木の葉を震わせ、野原を渡ってお話を聞かせるの。
あたしパパの声をはっきり聞いたもの。」

風の歌ってこんな懐かしい感じなのかね。

311:吾輩は名無しである
05/12/27 23:59:42
    彡ミミミヽ ノ彡ミミ)
   ((彡ミミミミ))彡彡)))彡)
   彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
   ミ彡゙ .._    _   ミミミ彡
  ((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
  ミ彡  ' ̄ ̄'  〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
  ミ彡|  ) ) | | `( ( |ミ彡
  ((ミ彡|  ( ( -し`) ) )|ミミミ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ゞ|  ) )  、,! 」( ( |ソ   < このスレはよく頑張った。感動した! 終了!
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     ,.|\、)    ' ( /|、
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      \ ~\,,/~  /
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■■■■■■■■■■惜しまれつつ終了■■■■■■■■■■

312:1/3
05/12/28 15:03:20
春樹は「風の歌を聴け」以前に“幻の処女作”に取り組み、挫折したのではないか、と考える。
そして、ハートフィールドとはその“幻の処女作”と格闘した春樹のハート(心)フィールド(土地)―内面―の姿を表しているのではないかと考える。

「8年と2ヶ月、彼(ハートフィールド)はその不毛な戦いを続けそして死んだ」(P9)の箇所は「8年間、僕はそうしたジレンマを抱き続けた」(P7)に対応する。
これは春樹が8年間にかけて“幻の処女作”に取り組んだということを示している。

春樹は、8年間取り組んだ“幻の処女作”を何がしかの事情で放棄してしまう。
「右手にヒットラーの肖像画を抱え、左手に傘をさしたままエンパイア・ステート・ビルの屋上から飛び下りた」
ヒットラーは、ついに捉えることのできなかった「戦う相手の姿(=戦うべき時代)」であり、飛び下りは挫折を示す。
「彼が生きていたことと同様、死んだこともたいした話題にはならなかった」 当たり前だが、アマチュア作家の挫折など話題にならない

なぜ“幻の処女作”は完成しなかったか
①「自分の戦う相手の姿(=戦うべき時代)を明確に捉えることができなかった」
②忙しかった。「真の芸術が生み出されるためには奴隷制度が必要不可欠」

313:2/3
05/12/28 15:04:05
時代と戦おうとして挫折した春樹は「自分自身のため」(P114)に「風の歌を聴け」に取り掛かり始める
「14年間のブランクを埋め合わせるかのように僕は三ヶ月かけてしゃべりまくり、7月の半ばにしゃべり終える」(P31)
14年間というのは春樹が最初に作家になろうとしたときからの年月であり、「僕がものさしを~15年になる」に対応。14年と15年の差は不明。
三ヶ月というのは「風の歌を聴け」を書いていた期間。これはインタビューで答えている。

三ヶ月で「風の歌を聴け」を仕上げたものの、“幻の処女作”に対する挫折感は大きかった。
「夜中の3時に寝静まった台所の冷蔵庫を漁るような人間には、それだけの文章しか書くことはできない」と自虐的に言い放ち、「完璧な文章などといったものは存在しない」と「ある種の慰め」をする。
しかし一方で、時代と戦おうとして“幻の処女作”は挫折(絶望)したが、まだ自分自身については語れる、と一抹の希望を見出す。(=「完璧な絶望が存在しない」)

「この小説(「風の歌を聴け」)はそういった場所(ハートフィールドの墓=“幻の処女作”を捨てること)から始まった」(P154)
そういうことである。

314:3/3
05/12/28 15:05:08
余談
春樹は何がしかの事情で“幻の処女作”を放棄して、「風の歌を聴け」に取り組んだ。
単なる想像だが、これは村上龍の存在がそうさせたのではないか。
8年かけて超大作に望んでいた春樹は、彗星のごとく出てきた3歳年下の龍に嫉妬した。

まだ「限りなく」や「海の向こう」には、勝てると踏んでいたが、「コインロッカー」の存在は春樹を打ちのめした。
そして、(“幻の処女作”を放棄して)何でもいいから作品を完成させなければ、と心臓がビートを刻んだのではないか。
龍との対談で春樹は「「コインロッカー」を読んで「風の歌」を書き始めた」というようなことを言っているらしいが、これはあながち社交辞令ではないのではないかと思える。

315:吾輩は名無しである
05/12/28 22:11:59
ふ~む
忘年会から帰ってきたとこだが、ハートフィールドのくだりを幻の処女作と読んだのには感心した
後日読み直して再度感想を書きたいと思います
とりあえず二次会に出かけます

316:鈴木 ◆m0yPyqc5MQ
05/12/31 04:09:55
今晩はお早うございます。


最近僕は『風の歌を聴け』に改めて感心しました。
これは凄い作品ですよ。彼の才能が爆発していますw

 ところでよく読み込むとすごく日本らしい情緒の感覚が描き込まれてるんですよね。
 鼠というのは、僕は春樹さんが結局は持ち得なかった親友の幻影なんじゃないかと思います。
もしかしたら龍さんにそんな像を重ね合わせていたんじゃないかな。
そして理想の親友に語らせる小説なるものとは、
「宇宙」自体の素晴らしさについて語るイノセンスな物語らしい。

 title(タイトル)に純粋に現れていますが、
要するに日本文学の伝統的神髄と言われる「もののあはれ」を
社会そのものに対して抱く為の作品が『風の歌を聴け』なんじゃないかと思います。


 さて象が平原に帰った後、彼は如何なる物語を書くことができるのか?

317:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/02 05:14:45
特に異論はないが、なぜ、title(タイトル)と書いたのか。

318:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/07 23:52:59
最高傑作

319:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 01:41:52
今更だが>>312は興味深かった、読者に恵まれて幸せな作品だね。

「右手にヒットラーの肖像画」が引用されたついでに。
当時の村上春樹小説でヒットラーという言葉を一番理解しやすいのはピンポール1973だと思う。
「ピンボール・マシーンとヒットラーの歩みはある共通点を有している。…」のくだりなど。
同作品内でピンボールに改めてお別れを伝えに行くわけだけど、
ヒットラーの肖像画を抱えて飛び降りたハートフィールドとピンボールにお別れを告げた「僕」との違いが、
そのまま作家以前の村上春樹と作家以後の村上春樹との違いに重なって見える、のは俺だけ?

チラシの裏でスマソ

320:1/2
06/01/12 04:58:01
このスレはインターネットが発展してよかったと思えるいいスレだね。

おれも312の仮説は面白いと思う。
それで、さらにその仮説に乗っかると、
「幻の処女作的感性=大きなものとの戦い(学生運動が絡んでると推測)=成し遂げられなかったもの」と
「風の歌を聴け的感性=自己を語ることによって世界を語る=自分にできること」との葛藤は
『世界の終わり』や『ノルウェーの森』まで、
「前者=壁に囲まれた街を不誠実と感じる影=直子」「後者=街に留まるぼく=緑」
という図式で答えがでないまま続いてた気がする。

321:2/2
06/01/12 05:04:35
で、その葛藤に対しある意味において答えをだしたのが『ダンスダンスダンス』であるけれど、
その答えは何千何万という内面的思索によってもたらされたものではなく、
結局外部であるところの時代の流れによって与えられたものだった。
だからこそ、その経験が村上春樹をいわゆるデタッチメントからアタッチメントへと導くことになったんじゃないかなとか思う。

以上、早朝五時の酔っ払いの酔っ払いによる酔っ払いのための文化的嘔吐でした、ごめんなさいm(_ _)m

322:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 05:55:19
じさくじえ(

323:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 15:53:51
処女作こそ最高傑作

324:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 21:57:52
のののののの

325:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/13 02:40:09
>>312-314
この仮説、いいね♪

326:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/13 02:48:11
仮説じゃなく妄想だろww

327:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/13 03:34:50
誉めてるやつは一人

328:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/13 05:38:04
この本の一番好きなところは、第一刷の発行日が俺の誕生日な点

329:1/4
06/01/15 14:17:58
いまさらだが、「風の歌を聴け」は大江をかなり意識してかかれたものだとみる

①「鼠」:『万延元年のフットボール』の主人公・蜜三郎のニックネームが「ネズミ」
②「鼠が金持ちの悪口を~実際に憎んでもいた。鼠の家にしたところで相当な金持ち(P15)」:蜜三郎の弟・鷹四は金持ちを憎んでいる。本人は地主の息子で金持ちだが。
③「本当のことを聞きたい?(P129)」:=「本当のことを言おうか?」、『万延元年~』で鷹四が妹との近親相姦、中絶を告白するところで使われるセリフ
④一通の手紙を紹介する~「~私の病気は脊椎の神経の病気(P142)」:『他人の足』で脊椎カリエスの患者たちが新聞に手紙を投稿する

肝心なのは④である。『他人の足』は大江文学の中でもよく紹介される作品である。そのハイライトシーンを引用する。
脊椎カリエスの患者たちが、新聞に原水爆反対の投稿が載ったことを喜んでいるのをうけて、
「(引用始)新聞が君たちの事を取上げて報道するのは、と僕はできるだけ冷静な口調でいった。それは、君たちが脊椎カリエスだからさ。
数知れない人たちが、君たちの弱よわしいかたわの微笑を憐れみながら、あれを読むんだ。ごらんよ、かたわもこんなことを考えるとさ、とかいいながらね。(終)」


330:2/4
06/01/15 14:18:38
これはかなり残酷なセリフである。と、同時に社会の暗部(弱者に対してはいやらしい優しさを持っていること)を鋭く突いている。
まさに「文学」といったイメージだ。社会の暗部を作品としてあぶりだし、「文章を武器として闘う」のだ。

しかし、「風の歌を聴け」は違う。
脊椎の病気をピッチャーの勝率にかけて話し、そして、かつて大江が『他人の足』で言い放ったセリフとは正反対にこう言う。

「僕は・君たちが・好きだ」

このさりげない一言の持つ意味は大きい。
(大江のものと比べれば一目瞭然だが)今までの「文学」では考えられない、さわやかでキザなセリフである。
そう、このセリフこそが、暗く陰湿で“なければならない”従来の「文学」を一掃し、新しい「文学」の幕開けを告げる一言だったのだ。
(と、同時に80年代バブルの感性を先取りしたもの)

その後の春樹及び春樹風文学、の流行はいまさら説明は要らないだろう。
もし、戦後の文学史における歴史的意義のある一言を挙げろ言われたら、私はこの、さわやか且つキザに従来の「文学」(≒大江文学)に反旗を翻した、「僕は・君たちが・好きだ」をあげたいと考えている。


331:3/4
06/01/15 14:20:13
余談Ⅰ
③に関連して、鼠と、四本指の女=鼠が僕にあってくれといった女、は兄妹とみることもできるが…(中絶した子供は近親相姦による鼠の子供)
根拠
a)父親について:鼠「鼠の父親については僕はほとんど何も知らない。会ったこともない(P104)」、四本指の女「お父さんは五年前に脳腫瘍で死んだ」
b)ケネディについて:「「誰の言葉?」「ジョン・F・ケネディー」(P27)」「裸の胸に吊るしたケネディー・コインをしばらくいじり(P114)」、
このような鼠(兄)のケネディ好きが無意識に妹(四本指の女)に感染し、「「ジョン・F・ケネディー」「何も覚えていないわ」(P43)」となる。
c)女の名前について:僕は最後まで女の名前(=鼠と同じ苗字)を知らない。「10分ばかりかけて女の名前を~無駄だった。~知っていたのかどうかさえ思い出せない(P32)」

矛盾
・四本指の女は僕に「兄弟は?」と聞かれ、「双子の妹がいるの。それだけ(P78)」と答える。
→隠した?「相手の男のことよ。すっかり忘れちゃったわ(P138)」
・鼠「鼠の家にしたところで相当な金持ち」、四本指の女「お父さんは~私たちはそれでお金を使い果たしたのよ」
→???

余談Ⅱ
四本指の女=鼠が僕にあってくれといった女と、入院している女は双子の姉妹とみることもできなくもない…
根拠
a)「双子の妹がいるの~三万光年くらい遠くよ(P78)」=入院中ということ
b)年齢:四本指女「年齢は二十歳よりいくつか若く(P32)」、入院女「私は17歳で(P142)」

矛盾
・「お父さんは五年前に脳腫瘍で死んだの。~丸二年苦しんでね(P78)」「12、3…お父さんが病気になった年(P140)」
12、3歳で父親が病気になり、二年苦しんだあと、五年前に死んだ。となると12、3+2+5=19歳か20歳になってしまうから、これは違うか…


332:4/4
06/01/15 14:21:03
余談Ⅲ
四本指の女=鼠が僕にあってくれといった女は、最後に自殺したとみる。
「本当のことを聞きたい?(P129)」と四本指の女は僕に「本当のこと」を打ち明けることによって再生を試みる。

しかし、僕はそこで、「牛は~こんなまずそうで惨めなものを何度も何度も反芻して(=自分の胸にしまっておけ)」と話を聞くことを断ってしまう。
そのせいもあり、四本指の女は「何故人は死ぬの?(P130)」「私が死んで百年もすれば、誰も私の存在なんか覚えていない」「「きっとまた会えるさ」彼女は何も言わなかった(P132)」「みんな大嫌い(P133)」と暗に“行動”をほのめかす。
さらに「一人でじっとしているとね、いろんな人が私に話し掛けてくるの~大抵は嫌なことばかり(P134)」と鬱症状はひどくなってくる。

その後、僕に中絶のこと(これが「本当のこと」だったかは分からない)を打ち明けるが、四本指の女は再生をすることができない。
「風向きも変わるさ」「何度もそう思おうとしたわ。でもね、いつも駄目だった。~でもね…(P140)」
そして、「「お母さん…」彼女は夢を見るように、そっとそう呟いた」。いつの時代も死を目前にして考えることは変わらない。

「指が4本しかない女の子に、僕は二度と会えなかった。~彼女はレコード屋をやめ~時の流れの中に跡も残さず消え去っていた(P149)」となる。
つまり彼女は自ら命を絶ってしまったのだ。
本来、暗く陰湿であるはずの話をさわやかに語るところに春樹文学の本質があるわけなので、あえて明言は避けたのだろう


333:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/15 21:15:51
明言は避けるが的外れだと思ふ

334:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/16 23:03:14
>312
面白い
とことん春樹は自己療養のためだけに書き
エンターテイメントは頭になかったってことか


335:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/21 18:07:27
>>312さん、興味深い推測ですな。
 
ただ、ちっと気になるところがあって、個人的には、ハートフィールドの暗喩的意味は=処女作ってわけではなく、単純に、春樹さんのいままでの「葛藤」を表してるだけのような気がする。
(まあ、いままでに心のなかで何度も何度も物語を創った、って解釈をすれば、あまり変わりはないのでしょうが)

で、その「葛藤」とは、過去に彼女をよからぬ形(恐らく自殺だと思うのですが…)で失ったことだったり、社会に対しての正体不明の不安や憤りだったり、するのだろうけど。
 
「過去に彼女を…」ってのは、以前村上龍がエッセイで、ノルウェイの森を「春樹さんの半自伝的な物語で…<略>…」と紹介したことから、恐らくそういうこと(=事実)なんだと思う。
彼女に対して何もしてやれなかったっていう自分への激しい苛立ちがあって、それを受け入れるようになるまでに八年もかかった…ってことなんではないかなぁ。

336:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/22 22:11:43
よく作家の処女作は、後々まで作家の気質を反映している、というそうだ。
「風の歌を聴け」は最初から死者の話で貫かれている。
死を賛美はしていないにしても、死者ばかりである。記憶も死者の記憶ばかりだ。
この空気は「ノルウェイの森」まで引き継がれた。
初期三部作の「羊をめぐる冒険」まではついていけた。
作風が自由になり、現在も人気の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」。
感傷的な作風で「風の歌を聴け」がベストだと思う。三度くらい読み返した。

337:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/26 16:49:05
>>336
ageてまで言うことじゃないと思う

338:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 12:58:57
>>1
これで、文学に目覚めたが、読み返すほどのもんじゃないよ

339:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 18:28:56
ハルキ以降同じような感じのスタイリッシュな作風が流行ったが、
みんな消えていった。
身辺雑記か、お勉強系かばっかりだったからな。
そう考えると、ハルキはずっと一貫してこのスタイルで書き続けているな。
風だけ読むと、ちょっとお勉強系に行ってしまうみたいなところも感じられたんだが。

340:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/02 17:24:46
お勉強系というか、説明してるって感じは否めないな。
>>338
素直じゃないなーw

341:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/03 02:23:46
>>335
なるふぉろ~

342:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/06 10:36:30
ロシアの作家が春樹たんの小説に影響されてるが、ペンギンの憂鬱ってのを
日本語で読んだが、ま~最低だな。 金出して買って読んで、金も時間も
無駄だったよ
アノ程度だと、題名とプロットだけで十分

343:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/06 10:44:59
この本のストーリーを教えてください

344:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/06 11:49:18
会社のpcで書き込みやってるので詳しくは、図書館で借りるかか本屋で買ってくれ

345:鈴木 ◆m0yPyqc5MQ
06/02/06 18:41:41
近代日本文学の金字塔

346:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/07 15:31:08
まさか

347:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/08 00:35:38
この作品はこれからの時代、見直されるはず

348:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/08 17:47:26
>>347
もうあらゆる意味で過去の作品だと思うけどな。

それに、後発の作家が同じようなテーマをかきなぐったしな

349:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/08 20:08:01
村上の僕って当時の俳優がやるとしたら
筒井道隆とかかな?
特にハンサムでもブサイクでもなく、自分から積極的に話すタイプじゃないのに
なぜか人から救いを求められる癒しキャラ。
常に自閉的な悩みをかかえていて、決して行動を起こさない。

350:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/08 20:27:20
しかし、一度読んだらもう読み返す気にはなれない、
そんな底の浅い作品をほめる奴がいるのには驚いたよ。

351:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/08 20:32:14
しかし、作品の底が浅いのだろうか。
それとも読者の底が浅いのだろうか。

352:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/08 20:32:37
僕:筒井道隆
鼠:窪ズカ庸介
キズキ:西島秀忠


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