05/07/13 12:09:27
エッセイかなんかで書いてたけど、春樹さんは昔ジャズバーを経営してたよね。
それで、ある日ふと小説でも書いてみようかな、って思って、仕事が終わったあとなんかに少しずつ
書きためてたんだって。で、書きあがった小説が、そのままではあまり良くなかったから、
章の順番をバラバラに入れ替えたらしい。そしたら味が出た、と。だから時間の軸が不規則なんですね。
そんで、その小説は、初めから趣味で書いたものだったので、もちろん文学賞を狙うなんて
念頭に置かずに書かれたんだけど、せっかく書いたんだから、ということで応募してみたら、
なんと新人賞をとってしまったので本人もかなりびっくりしたんだそうだ。
つまり、「風の歌を聴け」は、「小説好きの素人が、気まぐれで書いた小説」
と言うことになってしまう…。
そういう小説に対して、ちからいっぱい批判を繰り広げているひとたちは、とても素敵ですね。