05/05/05 11:43:06
青臭いこと言ってるなって思われるかも知れないけど、
この作品が描こうとしてたことは「もう終わった青春時代」じゃないの?
作者が過去を振り返るためのものじゃなくて、
誰が読んでもそれに近い感覚を味わえるための。
特殊な出来事や思想を持ち込まないことにも
できるだけ普遍的なものを描こうとしているっていう目的が感じられるし、
デレク・ハートフィールドという架空の作家を主人公の青春のシンボルに据えたのも、
自分を含めて誰も入りこめない「あの頃」を作り出すための技法に思える。
読んだときはあの時間軸にも意味を感じてたんだけど、
このスレみる限りでは意味ならぬ作者の都合があったみたいだね・・・。