07/02/07 11:13:17 RhOmcWE60
>>271
気にしてくれてありがとう。
最後のデートは日差しが暖かくて、楽しくて、ずっと笑ってたような最高のデートだったよ。
浜辺で遊んでる時は本気で時間が止まればいいのにって思った。
最後に海辺の神社でお参りをして祈るところが7箇所もあって、
俺はえりが幸せになれますようにって祈った。何度も何度も。
帰りの車で、彼女は疲れて無邪気な顔して寝てた。俺は俺の大好きなドビュッシーの
アラベスク第一番をかけてこの幸せな光景を音楽と一緒に記憶に残しておこうと思った。
それから彼女の家の近くに車を止めて、別れ話をはじめた。
彼女ははじめ言おうかどうか迷ってたとか、苦しくて後悔したとか言い訳を始めた。
俺は、詳細が問題じゃなくて、俺の心の問題だからといった。
そうしたら彼女は言い訳をやめて。泣き声で大好きだから別れたくないとか。信頼を取り戻せる
ように必死にがんばるからとか言ってたけど。俺はもう俺の心は閉じてしまったこと
、その日から二人の人生の道は二つにわかれたということを声にならなかったけど必死に
伝えた。
そうしたら彼女はもう説得は無理であるかを悟ったようで、泣きがおお泣きになった。
そして最後のデートの話をした。彼女が「私祈ったのに。ひろ君とずっとずっと一緒にいられますように
って。何度も何度も祈ったのに」って叫んだとき。俺の中で何かが崩れて。今まで冷静に話しを進めてた俺の
頭が真っ赤に染まって。奇声あげて大声で泣いた。とまらなかった。
長い時間が流れて二人とも泣きつかれて。俺は帰ろうかって言った。彼女は一度だけうなずいた。
最後に彼女は、俺に目を合わせずに、死んだような低いふてぶてしい声で今までありがとねと言った。
それで思いっきり車のドアを閉め。早歩きで一度も振り返ることなく家に入っていった。
俺はこれでいいんだと思った。