05/01/10 14:08:49 XPI5ph1X
年末年始でお休みの間に、スレ分裂、前スレdat落ちしてて、
Aセクについての議論はこっち向きだと思うので書込ませていただきます。
>945
遺伝と環境の研究では、遺伝100%で決定される部分と、環境100%で
決まる部分と両方に影響を受けるものに別れているんだ。
ある種の遺伝病は遺伝で決定される。(遺伝100%)
太りやすさは遺伝するが、太るかどうかはその人の食生活による。(遺伝と環境)
絶対音感の習得は7才ぐらいまでの音感環境による。(環境100%)
また最近の研究では遺伝と環境は相互に影響することも報告されている。
同性愛者になりやすさは遺伝するが、なるかどうかは遺伝(同性愛者になりやすさ)
と環境(性と恋愛の記憶)によると考えられる。
同性愛でも、カソリック宗教色の強いのヨーロッパでは同性愛は精神異常であり、
犯罪であった時代があった。
その時代では、隠れて同性愛者は存在していたとしても、同性愛が容認される
時代よりも同性愛者はずっと少なかった。
それは同性愛傾向が強い人でも、多くの人が異性愛者として振舞い生きたと考えられる。
またビクトリア朝では女性は性欲を感じないものとされてきた。
そして、昔は、明治時代などは恋愛は破廉恥な行為とされ、ほとんどの女性が恋愛を
せずに親の決めた相手と結婚していた。(今は恋愛結婚がほとんど)
そういった社会的な規制や抑圧が大きい社会では、今よりもずっと、
性欲を感じる人、恋愛した・したい人は少なかった。
また、もし遺伝によって決まるなら、Aセクはいったいどうやって
遺伝したのかという疑問が残る。
過去のAセクが我慢して、子孫を残してきたのだろうか?
しかし、恋愛性欲なしと生殖に不利なAセクの遺伝子は長い目で見れば、
淘汰されてしまう。
多様性のための遺伝の突然変異としても、遺伝のみによって決定されるなら、
社会地域時代(前記のビクトリア朝、明治、現代)によって人間の性行動
やセクシャリティ認識が違うのはおかしいし、Aセクとして振舞う人々の
発生率が違うのはおかしい。
つまり、性愛者でも社会的な制約や規範でAセクとして生きることもあり、
逆に、Aセクでも、現代のように性愛者が当たり前と考えられる世の中では、
性愛者のように振舞おうと恋愛や性をしてみようとすることもある。