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★リンチ殺人事件被害者母 須藤洋子さん急死
・残酷な少年犯罪と警察の不手際で注目を集めた「栃木リンチ殺人事件」の被害者・須藤正和さん
の母洋子さんが11日、亡くなった。50歳だった。事件を巡り県警などを相手取って起こした民事
訴訟のさなかの突然の死だった。夫光男さん(51)は「死んだ2人のためにも闘い抜きたい」と、
悔しさをかみしめた。
洋子さんは先月24日夜、突然、体調を崩し、意識不明のまま宇都宮市内の済生会宇都宮病院に
運ばれた。その数日後、刑事、民事裁判を通して須藤さん夫婦の相談に乗ってきた小野瀬芳男
弁護士が見舞った。
小野瀬弁護士は意識のない洋子さんの手を固く握り、「完治するまで裁判はまかせて下さい」と
語りかけた。洋子さんは握り返し、しばらく小野瀬弁護士の手を離さなかったという。
「洋子さんの裁判にかける思いを感じ取りました」。小野瀬弁護士はそう振り返る。
事件が発生したのは3年前の99年秋。黒羽町の山あいで理容店を営みながら、夫婦で正和さん
の行方を探す日々が始まった。洋子さんは食べ物がのどを通らず、睡眠不足が続いたという。
正和さんが遺体で発見され、犯人が逮捕された後も食事がとれなくなっていた。翌年秋には
栄養失調からくる骨粗しょう症が原因で手首を骨折するまでに衰弱した。「正和のためにも倒れる
わけにはいかない」。この一心で乗り切ってきた。
洋子さんの病状は、9日から悪化。11日正午過ぎ、夫に見守られながら息をひきとった。
この日は、民事裁判の弁論が宇都宮地裁で開かれていた。それが終わった直後のことだった。
光男さんは「この日の裁判が終わるまで頑張ったのでしょう」。小野瀬弁護士は「洋子さんと
正和さんには天国で一緒に裁判の行く末を見守って欲しい」と話した。