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宇宙航空研究開発機構は9日午後0時半から約2時間半、相模原キャンパス(神奈川県相模原市)
の管制室で、小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンの最終噴射を行った。
これにより、はやぶさは13日午後11時ごろ(日本時間)地球大気圏に突入し、小惑星「イトカワ」の
砂が入った可能性のあるカプセルが、オーストラリアの砂漠の目標地域に落下する見通しとなった。
約7年間、多くのトラブルを乗り切った宇宙機構の川口淳一郎教授は、最終噴射の成功後、管制
メンバーと笑顔で握手。「(小惑星からの)帰りは気持ちが休まるときがなかった。本当に完走できる
とは思っていなかった。感慨無量です」と話した。
キセノンをイオン化して噴射するエンジンは、はやぶさに4台あるが相次ぎ故障。使える部品を
つないで1台で運転し、使命を全うした。運転時間は1台に換算すると約4万時間に上る。地球までの
距離は約190万キロとなった。
はやぶさは大気圏突入に先立ち、耐熱性のある円盤形カプセル(直径40センチ)を放出する。
カプセルは豪州南部ウーメラ村近くの砂漠にパラシュートを開いて落下し、信号電波を発信。
ヘリコプターと車で回収される。一方、はやぶさ本体は落下中にほぼ燃え尽きる見込み。
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