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・菅新内閣で国家戦略相に就任した荒井聰議員(64)(北海道3区)の政治団体
「荒井さとし政治活動後援会」が、2002年11月からの約7年間、東京都府中市の
マンションの知人宅を「主たる事務所」として総務省に届けていたことがわかった。
同後援会は政治資金収支報告書が公開されたこの間の6年で、計約4222万円の事務所経費を
計上していた。知人は読売新聞の取材に「頼まれて(住所を)貸しただけ」と話している。
自民党政権下で相次いだ事務所費問題が、新閣僚の政治団体でも浮上した。
同後援会の03年~08年の政治資金収支報告書によると、この間の事務所経費は総額
約4222万円で、うち「人件費」は計約2741万円、通常は家賃などを含む「事務所費」が
計約1013万円。「備品・消耗品費」も計約463万円だった。「光熱水費」の支出はなく、
年間の事務所経費は約483万円~約855万円だった。
会計事務担当者には、現在の政策秘書の氏名と連絡先が書かれていた。主な収入は毎年
主催していた政治資金パーティーで、金額は約1100万円~同1400万円。事務所経費以外の
支出は、パーティーの開催経費や荒井氏の別の政治団体への寄付などだった。
松岡元農相や赤城元農相の事務所費問題に注目が集まった07年、荒井氏の後援会は
計約855万円の事務所経費を計上、太田元農相が秘書宅を届け出て批判を浴びた08年も
約483万円を計上していた。民主党が政権交代を果たした昨年9月に解散した。
荒井氏の政治団体はほかに、いずれも札幌市豊平区が住所の「荒井さとし後援会」と資金管理団体の
「21ビジョン開発研究会」、荒井氏が代表の「民主党北海道第3区総支部」。08年の収入は、後援会が
3485万円、総支部は3012万円、研究会が664万円だった。
荒井氏の事務所は8日、取材に「組閣日で本人も官邸に入っているので回答は不可能。
正確に答えるが、古い時期の質問もあり、9日以降に回答したい」とした。
荒井氏は鳩山内閣では首相補佐官に就いていた。(一部略)
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