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アメリカの歴代大統領を半世紀にわたって取材し、ホワイトハウスの記者会見場で、
名誉ある最前列中央の座席が指定席となっていた名物女性ジャーナリストのヘレン・トーマスさんが
「ユダヤ人はパレスチナから出て行くべきだ」と発言して批判を浴び、責任を取って引退しました。
ヘレン・トーマスさんは89歳。
通信社「UPI」のホワイトハウス担当記者として、
1961年に発足したケネディ大統領の時代から歴代大統領を取材し、
10年前に退職してコラムニストになったあとも、会見場で名誉ある最前列中央の指定席を確保してきました。
トーマスさんは、中東・レバノン出身の家庭に生まれ、歴代の大統領に対し、
イラク戦争や対イスラエル外交について厳しい質問を繰り返したことで知られていますが、
先月27日、ユダヤ系団体のインタビューを受けた際に「ユダヤ人はパレスチナから出て行くべきだ」と
発言した映像がインターネット上で瞬く間に広がり、批判を集めていました。
ヘレンさんは「発言を深く後悔している。中東に平和が必ず到来するはずだという自分の信念を反映した発言ではない」と
謝罪しましたが、批判は収まらず、7日、引退を公式に発表しました。
90歳近くになっても現役で活躍していたトーマスさん。
去年8月4日の誕生日には、偶然、誕生日が同じオバマ大統領みずからが会見場にケーキを持って訪れるなど、
多くの人たちの敬意を集めていただけに、今回の発言と引退を惜しむ声も上がっています。
NHK 6月8日 7時30分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)