10/06/17 15:49:14.77
起亜自動車の労使が、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の韓国戦を視聴する問題をめぐり対立
しています。
労組は「韓国戦が行われる時間帯は工場の稼働を中断してテレビを視聴するが、その間の賃金は支払ってほしい」
と要求しています。これに対し会社側は、「稼働の中断は受け入れるが、賃金支給は無労働無賃金の原則に反
するため受け入れられない」と反発しています。
また、韓国が決勝トーナメントに進出した場合、引き続き賃金を支給する一方、稼働は一時ストップしなけれ
ばならないのではという懸念もあります。
起亜自では、労組が14日に中央労働委員会に対し争議調停を申請したため、対立が激化する見通しです。この
争議申請がストにつながることはないにせよ、今年もストの手続きを踏むことになるわけです。今年もストが
起これば、20年連続でストの「大記録」を樹立することになります。
改正労働法によると、起亜自は現在181人の有給労組専任者を19人に減らさなければなりませんが労組は、専任
者を減らすことはできないと主張しています。一方会社側は、違法な労組の要求は受け入れられないとの立場
です。これに対抗して労組は、来月からの週末特別勤務を全工場で拒否することを決めました。このため、6月
の1カ月間で9000台の減産が予想されています。
会社側は、労組が生産ラインを正常に稼働し、賃金を要求してきた場合についても想定しています。というの
は、労組員らが何かと難癖をつけて、試合時間に稼働をストップさせる恐れがあるからです。同社の関係者は、
「稼働を中断しなくとも、労組員らが作業中にDMB(携帯用無線インターネットサービス)フォンなどで韓国戦
を視聴する可能性も考えられるため、組立の品質に問題が生じないか心配だ」と話しました。
ところで現代自動車の場合、正常通り操業するか、あるいは無給で韓国戦を視聴するかは、各工場によって異
なります。ルノー・サムスンは、稼働をストップさせた2時間分を残業で補う一方、GM大宇は正常通り操業する
としています。
ルノー・サムスンの幹部は、「組立作業中にDMBフォンでサッカーの試合を視聴するというのは、当社では考え
られないことだ」と話しました。
崔元碩(チェ・ウォンソク)記者
朝鮮日報 2010/06/17
URLリンク(www.chosunonline.com)
イラスト
URLリンク(file.chosunonline.com)