10/06/15 21:15:47.48
>>180
普通に真澄は紫織に好意を持ってると思うよ。
でも政略結婚であると同時に、「マヤへの思いを断ち切るため」という要素があって、
紫織がマヤの代わりになるかと言えばそうではないわけで。
プラネタデートでこれ以上マヤとの溝が埋まることは無いと思い込んで、
叶わぬ恋を追いかけるより現実を受け入れて生きていくことを決意した。
見合い相手は会ってみたら「申し分の無い女性」で、何より自分を好いてくれている。
「自分で選んだ道だし、いい人だし、その想いに応えなければならない」と言い聞かせつつも、
事あるごとに「しかしそれはマヤに抱くような想いとは違う」と思い知らされる。
夜景のエピもそうだし、「紫のバラだけは駄目だ!」などはそういう描写だと思う。
「人間的に評価」はしているし、義理も感じるけども、それは「愛」ではない。
だから真澄は苦悩し、紫織は黒化するわけで。
いっそどうでもいいような女性だったらもっとドライに接することが出来たんだろうけどね。
美内にちゃんと描く能力が無いから読者が混乱してるだけで、
一応まだその路線でいこうとしてると思う。
(最近の連載はあまりちゃんと読んでないし、未刊行とごっちゃになってる
部分もあるかもしれないけど)。
真澄がマヤの前で紫織の話をしたりするのは、
「本当は想い合ってる二人なのに、些細なことですれ違ってしまう」
という典型的なお約束シーンかと。
恋が成就するかどうかは別として、「マヤと真澄は魂のかたわれ同士」という
大前提があるから、真澄が心変わりしてしまってはそれこそ屋台骨が崩れる。
そして紫織が実際に「良い人」であるならまだしも、読者はそれが偽りの顔で
あることを知っている(いずれ真澄も知ることになる)。
それに向けて今は「真澄はまだ紫織の裏の顔に気づかず、好感を持っている」
ぐらいの描写に留めておくべきだったのに、
泥棒エピのような無茶苦茶なシーンを入れるから、これまで築いてきたものが
一気に台無しになってしまった。…長文スマソ。