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Ｗ杯であちこちに…「ＫＥ ＮＡＫＯ」って、どういう意味？
日本代表のオフを利用し、デンマーク代表の取材にナイズナを訪れたときのこと。
若い男性２人が話しかけてきた。
「『ＢｙｅーＢｙｅ』は君の国では何というんだい？」。
記者が「『さよなら』だ」と教えると、「じゃあ『Ｇｏｏｄ ｍｏｒｎｉｎｇ』は？
『Ｈｅｌｌｏ』は？」と矢継ぎ早に質問してきた。ひと通り答えた後、
教えたばかりの「さよなら」で別れたのだが、ふと思い立って引き返し、
逆に質問してみた。「『Ｋｅ Ｎａｋｏ』ってどういう意味？」
「Ｋｅ Ｎａｋｏ」は開幕以来、ずっと気になっていた。
大会のキャッチフレーズらしく、会場のあちこちで目にし、テレビのＷ杯中継で
何度も耳にしていた。答えは南アの公用語のひとつ、ツアナ語で「Ｉｔ’ｓ ｔｉｍｅ」
（時間だ）。待ちに待ったアフリカ初のＷ杯が開催される喜びを表した言葉だった。
残念ながら南アフリカはホスト国として初めての１次リーグ敗退となった。
だが、Ｗ杯は続く。「Ｋｅ Ｎａｋｏ」というアフリカの思いも、冷めないことを祈りたい。
（森本利優）
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