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「瞬」では、事故で恋人を亡くしたショックから懸命に立ち直ろうとするヒロイン・泉美を演じた。
「命は失われやすくてはかないものだと実感した。今、生きている瞬間を大切にしようと思った」。
心の問題には人一倍敏感で精神科医にあこがれていた北川にとっては、大きな意味を持つ
作品になった。「今、取材を受けているのが考えられないくらい高校までは内気で周囲に
溶け込めなかった。人の目を見て話せなくて、先生に指をさされたら声が震えるし、顔も赤くなるし、
で…だから、同じ悩みを持つ人がいたら助けたいと思ってました」。
結局、進んだのは女優の道だったが「再生して元気になる泉美の姿を通して悩んでいる人に
勇気を与えられれば、小さい頃の夢がかなったのかなあ」と胸を張った。
デビューから5年。同世代から圧倒的な支持を集めるスターの座を確立したが、「皆さんの
おかげで『北川景子』という女優ができている。この仕事が人生を変えてくれたし、自分が
上がっていくというより、お世話になった人に恩返ししなきゃいけないという思いが強い」と
言い切る。「あいさつができたり、急に調子に乗ったりしない、地に足をつけていたいというのが
テーマ。金銭感覚も人に対する態度も普通でいたい」。謙虚な姿勢は仕事に対しても同じ。
「時間がある限り(仕事の)依頼は受けたいし、批判されても新しいことに挑戦したい。
常に違った一面を見せ続けてみんなに新鮮だなと思われたい」。自身が「神」と敬愛する
デビッド・ボウイがテーマにした「変化」が北川の魂にも宿っている。
自由に恋愛ができないことを窮屈に感じた時期もあったが、「お仕事を頂いているからには
ちゃんとしよう」と心に決めている。「恋愛をしていないとできない役も増えてくるし、人を
成長させてくれるものだと思う」と、恋愛の大切さも実感しているが「結婚なんてまだまだ。
子供が子供を産むみたいな感じなんで。するとしても30歳くらいじゃないですか」と言う。
「昔のアイドルみたいなこと言っていいですか? 今は仕事が恋人です」