10/06/13 01:00:27.73 0
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
11日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、南アの民族楽器「ブブゼラ」が猛威をふるった。
開幕戦の南ア-メキシコではメキシコがアウェーの洗礼を受け、選手の集中力をそぐだけでなく、観客の健康問題にまで発展。
14日にカメルーンとの初戦を迎える日本代表は「12人目の敵」にどう立ち向かうか。(小川寛太)
「ヴオー、ヴオー」。開幕戦で8万4490人を収容したサッカーシティー競技場を包み込んだ。
あまりの大きさに、審判の笛すら聞きづらそうにする選手も。南アのサポーターは「ブブゼラはなくてはならない。
選手を勇気づけられる」と息巻く。ウルグアイ-フランスでも、大音量がスタジアムに響き渡った。
ブブゼラはプラスチック製のラッパで、応援グッズとして、安いものは20ランド(約240円)ほどからある。
古くは牛の角で作られ、敵の攻撃を知らせる際に使ったものとされる。
昨年6月に南アで開催されたコンフェデレーションズ杯でも「指示が聞こえない」など一部で問題視されたが、
W杯組織委員会は「ブブゼラはW杯の一部」として使用を許可した。
東北大の北村勝朗教授(スポーツ心理学)は「聞き慣れない新しい音は、人間が優先的に注意を向けやすい」と、選手の集中力に影響することを指摘する。
南アの専門家らが、3万人収容のスタジアムで行った調査では、音量は最大131デシベルまで到達。平均でも「電車が通るときのガード下の音量」の100デシベルを超えた。
観客に深刻な聴力低下がみられたため、耳栓の持参を勧めているほどだ。
日本は7日、キャンプ地ジョージで地元住民に練習を公開した際に、集まった3500人からけたたましい音が鳴り響き、川口能活は「3500人でこの大きさ。
試合になればもっと」と警戒を強める。ただ、遠藤保仁は「逆にチャンスになることもある」と話す。
南ア以外のチームは条件が同じ。昨年11月の南アとの親善試合でもブブゼラを経験している日本にとって、持ち味の組織力を高めれば、相手より有利な立場を作れるはずだ。