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スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10日、2008年北京五輪陸上男子ハンマー投げで
2、3位になりながら国際オリンピック委員会(IOC)がドーピング違反で失格とした
ベラルーシ2選手による提訴を認める異例の裁定を下した。両選手は資格を回復し、
5位の室伏広治選手(35)=ミズノ=の繰り上がり銅メダルはなくなった。
CASによると、2位のワジム・デビャトフスキー選手(33)と3位のイワン・チホン選手(33)からは
競技後のドーピング検査で筋肉増強効果のあるテストステロンが検出された。
しかし、北京の検査所での検査手続きに不備があったため、違反と断定するには
根拠が不十分と判断した。
ドーピング違反の処分が提訴で覆ることは珍しい。CASは今回の裁定が
極めて複雑なケースだったと強調し「選手たちが無実と解釈されるべきではなく、
テストステロンを摂取したことを否定するものでもない」と指摘している。
室伏選手は04年アテネ五輪では当初1位だった選手のドーピング違反による失格で、
繰り上がって金メダルを獲得した。
URLリンク(www.sponichi.co.jp)
室伏広治
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