10/06/18 22:19:28.43 hz1sU+Ol
■小泉改革路線では、たとえ景気が良くなっても税収は上がらない。不況になるとたちまち税収は落ち込む。
脆弱な税制を作ったのは自公政権だったわけですから、そのことを不問にしていてはいけない。
それから最近では、鳩山不況だとか民主党不況といった、ためにする批判というか筋違いの批判が行き交ってますけど、
「構造改革」をあおった連中にそんなことを言う資格はないのです。構造改革を煽った人々に反省がない。
そもそもデフレ不況は明らかに小泉構造改革のつけ。
新しい成長産業なんか生まれなかったわけだし、輸出依存の脆い経済構造を作ってしまったわけだし、
何よりこんなに貧困を広げてしまったもんですから、どう見ても内需なんて盛り上がりようもない状態で、
デフレの悪循環に陥っているわけです。(金子勝慶大教授・NHKラジオ第1)
URLリンク(www.nhk.or.jp)
■小泉改革とは、颯爽とした様相や威勢のいい掛け声とは裏腹に、
実際には「仕方ない、仕方ない」を連呼する、後ろ向きの諦念改革だった。
その結果、少なからぬ人々の暮らしが成り立たなくなり、貧困が拡大し、生きる希望を失った。
自暴自棄になった人たちが、自殺(12年連続3万人超)や他害(無差別殺傷事件)を起こすにいたっている。
それは、この間の構造改革路線が被用者・自営業者・失業者・年金生活者・生活保護受給者ら、
あらゆる人々の生活基盤を掘り崩してきたことの当然の帰結である。(湯浅誠)
URLリンク(www.bitway.ne.jp)
■改めて小泉改革の顛末(てんまつ)を見るならば、改革の「芽」が出るまで2年以上も要したうえ、
その後、花が開いたのか実がなったのか筆者は寡聞にして知らない。
その一方で、名目賃金の減少を放置するというデフレの種をまき、円高に弱い輸出主導型の経済構造を築いた。
そう考えると、現在の日本が直面しているのは「鳩山不況」と呼ぶよりも、
遅れてきた「小泉竹中改革不況」と呼んだほうが適切なのかもしれない。
総選挙で国民が支持したのは民主党であり、市場原理主義的な改革で生活や雇用を破壊し貧困を放置した自民党ではない。
政権交代を実現したのは国民なのだから、新政権は国民の声に耳を傾けて政策に臨んでほしい。
(日経新聞コラム「大機小機」 09.12.12)