08/04/11 03:57:06.92 KGG87AaC
>>243
土佐の私塾で蘭語の講義聴いてるとき、龍馬は後ろの方、襖にもたれて
筆記もせず、腕組みしてじっと師範の翻訳を聞いてるだけ。
(時々居眠りしてひっくり返り襖が外れて他の塾生の顰蹙買ってた)
あるとき、西欧の議会の解説文の講義をじっと黙って聞いていた竜馬が、
「チョット待ってくだされ。そこの訳は間違うちょりますキニ」
と誤訳を指摘。驚いた師範がそんなはず無いとよく訳文を見直すと実際に訳し間違いが
あって塾生に謝罪することがあったらしい。
龍馬は、蘭語は殆ど理解出来なかったが翻訳された議会の仕組みを自分の頭で
真剣に理解しようと聞いていて、誤訳の様だと制度的に矛盾が生じるということで
間違いが指摘出来たらしい。この事件以後、「龍馬は蘭学通だ!」という評判が
立って彼を馬鹿にする者が無くなったらしい。
龍馬は語学の才能は無いが、蘭語、英語の文献翻訳を通して欧米の議会制度の仕組みや
蒸気船の操縦法、航海術、国際海洋法を記した万国公法などを知ることになり、
それが明治維新の骨格となる船中八策、5か条御誓文へと結実して行く。