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インターセミナー金融工学コースⅦ
5(20:40~) 金融商品のアーキテクチャーとバリュエーション技法Ⅱ
講師 山本一郎ラルフ
不動産や有価証券など流通量や比較技法が保証されている商品をコアとしてREITを
設計する方法については確立されるに至った。
8回目の講義にあたる今回は、音楽、映画、ゲームなどクリエーションを対象にした
起債、出資に対するブックを評価する際の技法を中心に解説する。
今までの担保評価制度においては、土地などの不動産、定期預金や有価証券など
換金精度の高い動産が対象とされやすく、知的財産権やビジネスモデルに対して
担保設定をする方法論は一般的でなかった。しかし、既存の事業構造が流動化す
る中で、これらの枠組みでは成長産業に対する間接金融の方法論は限界に近づい
ている。
これにより、間接金融の障壁の高さへの忌避から、株式公開や企業買収などの直
接金融へハイテク系企業の資金調達はシフトする様相を示し始めている。
とはいえ、直接・間接を問わずこれらの事業に対する評価は特に進捗期待性、限
界収益について恣意的であり、バリュエーション技法の確立は中小企業を顧客に
抱える金融機関にとって急務となっている。
今回も前回に引き続きソフト及び技術向け評価でロードショー投資に実績のある
山本氏を招いて、実際に行われた複数の事例を元に、リサーチとバリュエーショ
ンについて解説する。