07/05/11 18:35:48.79 IQGlbWUn
日銀が円安を理由に利上げしてもユーロ円上昇トレンドは簡単には崩れない。
下落したところでは絶好の押し目になる。
現在の円安の背景はアジア・産油国の過剰貯蓄。
アジア・産油国の多くが貯蓄を国内で運用しきれず、余剰を世界中の金利市場に流している。
結果的にそれがあらゆる市場に過剰な流動性と厚みを提供し、円キャリーに好都合な環境になっている。
過去、円キャリーは何度も危機に遭遇している。それでも這い上がってくる。
現在の金融市場は相当厚みがある。
円キャリー終焉の条件はアジア・産油国の内需が拡大し過剰貯蓄が減少すること。
アジア・産油国が貯蓄を自分の国で運用するようになれば、現在のトレンドは一気に冷める。
貯蓄は資金の貸し手だ。
アジア・産油国の多く国々では
貸せる金は沢山あるのに、肝心の借り手がいないから、仕方なく海外にパフォーマンスを求めている。
これらの国々の内需繁栄こそが円キャリー最大の敵だ。
現在、日本国債が異常に低金利なのは国内の借り手不足が背景だ。
お金を借りてくれる人がいないから金融機関は仕方なく日本国債を購入している。
国内の借り手不足が改善すれば国債利回りは上昇する。
国債利回りが上昇すれば当然、市中の借入金利も上昇するわけで円キャリーを圧迫し始める。
欧米の長期金利がなかなか上昇しないのもアジア・産油国の貯蓄が流れているからだ。