07/04/30 06:30:41.65 z4OD4fzU
現在の為替相場は金利に敏感。
もしECBの姿勢が中立に近づけばユーロドルはその時点のレートから最大で3.5%前後の調整をするだろう。
なので6月のECB会合で利上げ後のトリシェのコメントに要注目。
しかしユーロ圏の安定成長シナリオに乱れが生じて利下げ思惑が浮上しない限り比較的高水準の金利がユーロをサポートする。
さらにECBは中長期的には今の政策金利は緩和過ぎるとも語っている。
間違いなくユーロ圏経済は長期的に繁栄する。失業率も低下し続けるはずだ。
欧州はこれから高成長が続くロシア/東欧/中東/北アフリカとの貿易面で政治的・地理的に恵まれた環境にある。
また世界経済拡大による中流階級増加で欧州への観光客も増えて続けていくだろう。
ユーロ圏はしばらく需要過多の状況が続く。
ユーロドルは長期上昇トレンドに突入している。
以前も書いたが超対外債務通貨ドルには常に将来のドル売りユーロ買い圧力が掛かっている。
投資マネーが円滑にユーロからドルに流れなければドルは下落していく。
現状、多くの投資家がドルよりユーロを選好している。彼らはユーロ圏経済の将来を信じている。
2004-2005のドル安は米経常赤字不安の一人歩きだった。
その当時のユーロ圏経済はITバブル崩壊のダメージから抜け出せずに低迷していた。
だからユーロドル調整局面に入り始めたらサポートが弱くズルズル下落して、終いには本格的なドル高トレンドが形成されてしまった。
しかし現在はユーロ圏経済のお墨付きを得たユーロドル上昇で買いは簡単に途切れない。節目では有象無象の買いが入ってくる。
いずれにせよ目先は金利に敏感な相場なのでトリシェの金融政策見通しには注目。
私の分析では今年1.285から始まった上昇ラリーは1.385-1.395まで続くと考えている。
その後は調整。しかし今年のユーロは去年に引き続き強い。1.45方向に進んでいく。
もし近々、地政学的リスク(イラン各施設空爆など)が本格浮上してくれば
大した調整も無く1.40超えていく可能性もありえる。