07/09/29 14:55:24.32 STFNaJaK
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
緊急地震速報でパニック懸念、集客施設が放送に二の足
地震の大きな揺れを事前に知らせる「緊急地震速報」の運用が10月1日から本格的に始まるが、
デパートや駅、遊園地などの集客施設では、準備が間に合わなかったり、
パニックを警戒したりして当初からの導入をしないところが多い。
だが、今後、携帯電話への配信が広まると、地震を知った客の行動が
混乱の引き金になる恐れもあり、専門家から懸念も出ている。
〈緊急地震速報です。間もなく揺れます。落ち着いて行動してください〉
東京・中央区の百貨店「三越」日本橋本店では、10月から震度5弱以上の揺れが予想される場合、こんな店内放送を流す。
今月26日に同店で行われた講習会では、総務担当部長の臼井明さん(51)が約40人の売り場担当に、
「群馬県館林市で地震が起きると、最初の揺れは10秒後、大きな揺れは18秒後に届く。
その差を少しでも有効に使って下さい」と強調した。
「携帯電話向けの配信も間もなく始まる。売り場全体に伝えてしっかり対応した方が安全」と臼井さん。
1日から実施するのは日本橋本店だけだが、運用状況を見て他店舗にも広める方針だ。
速報は当面、テレビ放送が中心。だが、NTTドコモが年末発売予定の新機種から、
KDDIも来春から速報の配信を始める予定で、ソフトバンクモバイルは来年度中のサービス開始を目指す。
三越のように10月1日から速報に対応する集客施設は少数だ。
大手スーパーの運営会社は「速報を伝えた場合、何が起きるか見極めたい」。
遊園地や鉄道の駅なども「状況を見て検討する」などと慎重派が多い。
日本大学文理学部の中森広道准教授(42)(災害社会学)は
「速報を独自に受信する客がいることを想定しないと、集客施設で思わぬ混乱が起こる恐れがある。
携帯電話向けの配信開始までにあまり時間はなく、対応を急ぐべきだ」と指摘している。
(2007年9月29日14時47分 読売新聞)