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引きこもり、うつ病など20~40代の間で深刻化する問題の背後の多くに、実はアスペルガー症候群が潜んでいることがわかってきた。
アスペルガー症候群は脳の機能障害で、知的障害はないが他人の気持ちを推し量ったり、暗黙のルールを理解できないため、
職場では「変わった人」と見られ、孤立を深めて社会からドロップアウトしていく人が少なくない。
一方でIT技術など特定の分野において秀でた能力を持っている人も多く、周囲が障害を理解し、対応を工夫すれば、
目覚しい活躍をすることも分かってきた。
企業でも今、アスペルガー症候群の人を積極的に採用し、その力を活かそうという取り組みが始まっている。
“アスペルガー症候群の人”たちが社会で活躍するためには何が必要なのか、当事者と雇用する側双方の取材を通して考える。