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東京湾の深海に、「幻のサメ」と呼ばれるサメが生息している。
その名は、「ミツクリザメ」。体長は大きいもので3メートルを超え、口から前の部分が
ヘラのように突き出し、死ぬと顎が飛び出して、凄まじい姿となる。海外では、ゴブリン・
シャーク(悪魔のサメ)と呼ばれている。
これまでミツクリザメは、オーストラリア南東沖やスリナム・ギアナ沖の深海など、大都市とは
遠く離れた場所で、わずかな数が発見されるだけの極めて珍しい存在だった。
ところが最近、その幻のサメが、周囲に3000万人が住む大都会の海・東京湾に、
多数生息することが明らかになったのだ。ミツクリザメが住んでいるのは、東京湾の深海に広がる
大峡谷、「東京海底谷(とうきょう・かいていこく)」と呼ばれる場所だ。
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2008年8月31日(日) 午後9時~9時49分