06/12/18 21:56:53.19
◆ノロウイルスとばっちりでカキ急落
ノロウイルスが原因と思われる感染性胃腸炎が全国に広がる中、
冬の味覚の代表格カキの売り上げが大幅に落ち込んでいることが17日、分かった。
カキの内臓部分がノロウイルスの感染源とみる説が風評となり、
広島、宮城、北海道など全国の生産業者は「カキからの感染なんぞない」と悲鳴を上げている。
東京・築地市場でも1キロ当たり卸値が4日間で約27%もダウンしている。
鍋具材で人気のカキの売り上げがここ数日間で急落している。
東京中央卸売市場の築地場内では、むき身カキの卸値(1キロ当たり)が今月1日は2100円だった。
順調に値は伸びて12日には2730円まで上昇。
しかし12日からノロウイルス感染被害が大きく報じられてから“右肩下がり”に。
16日には12月に入って初めて2000円を割って1995円。下落率は26・9%になった。
「広島かき」をブランド化している広島県漁協のカキ直販担当は
「これから値が上がるはずだったのに。年明けからが本格化するが、
お歳暮のキャンセルが続出し、漁協直売分だけでも2割減」と頭を抱えた。
同漁協では18日、緊急対策会議を開く予定だ。
カキがやり玉に挙げられているのは、内臓部分にノロウイルスが含まれるという説があるためだ。
ノロウイルスは人間の腸内に入ると、ウイルスが増殖されてしまう。
ノロウイルスに感染した人間から出された物質が、下水などを経由してカキの生息海域に流れ込み、
内臓に蓄積されてしまうためと考えられている。
宮城県の松島漁協も反論する。毎月2度、直営処理場6カ所では、水とカキの県保健所による検査を受ける。
その結果を待って、合格が出てから作業は再開される。
「ノロウイルスが原因で営業停止処分を受けたことはない。
カキは安全なのかという問い合わせがたくさんくる。風評被害もいいところだ」と怒る。
北海道のオホーツク海沿岸の加工業者も今月に入ってから販売量が半減とガタ落ち。
道食品衛生課によると今年道内で発生したノロウイルスを原因とする食中毒は
23件発生(16日現在)しているが「カキを食して感染した例はゼロです。
すべて人から人への感染と思われます。少なくともカキが原因とは思えない」と分析している。
nikkansports 2006年12月18日8時53分紙面から
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