05/01/13 16:54:51 YNuru0iz
＜２００５年１月１２日 夕刊 ５面＞
ファンレター縁 闘病児と面会／上戸さん激励
悪性リンパ腫で琉球大学附属病院に入院している
小原紗里ちゃん（５）＝那覇市宇栄原＝の病室を十二日午前、
母親が県出身で、映画やテレビドラマなどで活躍している
タレントの上戸彩さん（１９）がお見舞いに訪れた。
病室から出したファンレターが訪問を「実現」させた。
紗里ちゃんは昨年四月に悪性リンパ腫を患っていることがわかり、
その後九カ月間、入院生活を送っている。上戸さんの大ファンで、
病室から「いつもテレビで観てます」と何通もファンレターを送った。上戸さんから手紙の返事と一緒に直筆サインをもらったこともある。
病室にはそのサイン色紙と上戸さんのブロマイドをたくさん飾り、
出演作の「３年Ｂ組金八先生」や「エースをねらえ！」などの
ＤＶＤを何度も繰り返し見ているという。
この日、上戸さんがお見舞いに来ることは、
紗里ちゃんには秘密だった。突然、病室に姿を見せた上戸さんに、
紗里ちゃんは驚き、ぼうぜん。
上戸さんは病気のことには触れず、
「はじめまして。いつもお手紙ありがとう。
今日はいっぱいお話ししよう」と話しかけた。
上戸さんが「いつもＤＶＤみてくれてるの」と聞くと、
紗里ちゃんは照れながらも、うれしそうに「うん」とうなずいた。
「今朝は何食べたの？」と尋ねられると、
「トマトと卵」と笑顔で答えた。紗里ちゃんはやや緊張ぎみで、
口数こそ少なかったが、あこがれの人を前にして瞳を輝かせていた。
母親の美和さん（３２）は、上戸さんの訪問に
「うれしいです。紗里は退院したら東京へ行って
上戸さんに料理を教えてもらいたいと話している」と、喜んでいた。
この後、上戸さんと紗里ちゃんは沖縄市の県総合運動公園へ行き、
一緒にサンドイッチを食べたり、自転車に乗るなどして遊んだ。
上戸さんと紗里ちゃんの面会は、
難病の患者のために活動するボランティア団体
「メイク・ア・ウィッシュ」の協力によって実現した。
面会の様子は二月六日午後二時から、
琉球朝日放送（ＱＡＢ）の開局十周年記念特別番組
「おきなわ彩りの詩～未来に伝えたい“島人ぬ宝”～」の中で
放送される予定。