07/09/19 21:18:25 0
>>8
由来は漢代の説話である。
乾珍という名の方士がおった。その者、一時は政に身を置いておったのだが大変に偏屈な男で
あってな。時の王にも疎まれ、すっかり干されて追い出されてしまったのじゃ。
かくして、乾珍は隠居生活に入るわけじゃが。
その者の庵には誰も訪れる者もおらず、ときたまエサをついばみに来る雀が鳴いているばかり。
そこで乾珍はようやく気がついたのじゃ。誰も周りにおらぬ今となっては、雀とて貴重な友人ではないか。
政に身を置いていた時の自分はなんと他人をおろそかにしてたことか、と。はらはらと涙を落としたものの
もはや時すでに遅し。
乾珍はそのまま、あばら庵で朽ち果てたそうじゃ。