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沖縄の米軍基地、笑いとばしてみる 若手芸人、真剣勝負
朝日新聞05月25日15時59分
「さて今日は、沖縄が独り占めしてきた米軍基地を、特別価格でお届けします。普天間がたったの7千億円!」
「えっ社長、そんなにお安くしていいんですか」
「今回だけの特別ご奉仕! それになんと、輸送機に海兵隊6千人までつけちゃいます。送料だって、税金負担!」
爆笑の渦を暗闇の観客席に残して、テレビ通販社長に扮した小波津正光(こはつ・まさみつ)(33)が舞台のそでに消えた。額に汗の玉が光る。
目は笑っていない。今月11日、東京・四谷区民ホール。どこまで基地のギャグが通じるのか。沖縄の若者集団「お笑い米軍基地」が真剣勝負を続けて4年目だ。
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仲間14人の大半は復帰後世代だ。しかし県民の4人に1人が亡くなった沖縄戦の影は、彼らにも及んでいる。小波津の母方の曽祖父母は、本島南部で戦火に命を失った。
仲座健太(32)の父は幼児の時に右足親指に銃弾を受けた
。金城博之(35)の母チエ子(69)は、生まれ育ったマリアナ諸島テニアン島で、父親の腕を貫通した米軍の銃弾が、抱かれた3歳の弟の命を奪うのを目の前で見た。
かつて本土の若者との意識のギャップに悩んだ小波津は、今は「世界最強軍隊に立ち向かう世界最弱の貧乏芸人」を名乗る。
意識のギャップは、それだけでお笑いだ。だからお笑いを通して、本土と沖縄の溝が見えてくる。
「ぼくらは基地容認でも反対でもない。基地は沖縄の特産品。笑いを通して、とにかく沖縄をわかってほしい」
誰にも声が届かない。心の叫びが、笑いにしかならないときもある。そんな沖縄の今を、彼らが背負っている。
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