08/07/18 19:08:45 pooISkiR
はじめから、欲望がなければ恐怖も生まれない。
テストで良い点を取りたいと思っていなければ、間違える恐怖も生まれない。
人から好かれたいと思わなければ、嫌われる恐怖も不安も生まれない。
神経症者は、この不安や恐怖を自己に都合が悪いものと打ち消そうとやりくりし
、本来の欲望を満たす努力をなおざりにしている。結果、不安や恐怖は常に付き
まとうことになる。
テストで良い点を取り、学校を卒業してしまえば、テストで間違える恐怖が生ま
れようはずもない。
対人恐怖は、人に気配り、心配りができて、人に好かれる自信を得るようになっ
て初めて克服できるのである。人を避けることでは、決して解決されないばかり
か、ますます迷妄に嵌まっていく。
欲望を実現するためには、誰しもが恐怖突入を裂けては通れない。逆に避け続け
て来たことが、ますます不安や恐怖を増大させ、苦悩を募らせ、突入を恐ろしい
ものにしてしまっている。であれば、その結果としての今日の苦痛を受け入れ、
少しずつ、向上の道を歩んでいくしかない。
不安や恐怖を打ち消そうとするのではなく、その裏に潜む正の欲望に気付き、そ
れを実現する努力へと注意を転換することが、神経症の根治に役立つ。