08/04/20 17:37:35 YeNXmdAI
障害を持ったままでも、活力に満ちて生きている人たちが居る。
治癒とはそれと似ています。
症状があっても、不思議と人間はより良く生きる事が出来るものです。
神経症者は、症状を取り除かなければ、生きる事は出来ないと思っています。
症状があるから、仕事も何もうまく行かないと思っている。
しかし、そのような考え方自体が既に神経症の内であり、一番社会生活を妨げている。
例えば、健康な人でも、何か大きなトラブルが生じた時に、友達と話していて楽しく
感じるだろうか。いきいきと社会生活が送れるだろうか。心はトラブルの事に集中して
しまい、上の空になるだろう。ただ、大抵の場合、時が経てばトラブルは解消されるか
ある程度落ち着いてくるものです。
神経症者の生き方とは、常にトラブルが発生しているようなものですな。
だから会話をしても常に心ここにあらずの状態であり、あげくの果てには人生の活力も
低下して、どんよりとしてしまう。
これは神経症の行き着く先であり、鬱の合併とも言われています。
だから、治癒して嬉しい事は、症状の有無というより、人生の活力が生まれてくる事
なのですな。そうすると皆さんは、じゃあ症状はどうなったのかと尋ねてくるけれど、
症状もある程度は落ち着いてくると感じます。ただそれはあまり重要ではなくて、
症状があっても無くても、色々な事をやろうと思うもの。それが治癒だと思います。
症状が残ってるから駄目じゃないかと言うのは、神経症者と尊大な健康人の
考え方でしょう。