08/04/27 00:40:08 +zZWvX/6
2008/4/4放送の、NHK「特報首都圏」がひどい偏向放送でした。
テーマはリタリン依存です。
前半は不適切な処方をする精神科医を非難するなど、正しいことを言っている部分が多いのですが、しかしその中で、「リタリン」という依存しやすく取り扱いが難しいが、必要な病気へ適切に使われてもいる薬を「悪い薬」と断言しました。
(番組の終わりの方でもNHKのアナウンサーがリタリンを悪い薬と述べています)
リタリンは化学構造が覚醒剤と近く、投薬に注意が必要なのは確かですし、乱用者が多くいるのも事実ですが、中枢神経刺激薬の中では、一番副作用が出にくく、患者への負担が少ない薬と言われています。
リタリンがないと社会生活を送れない患者さんもいます。
悪いのは乱用者、密売人で、決して悪い薬などではないのです。
また、患者が大量の薬を処方されていることを、いかにも悪いことのように報じています。
確かに無駄な「薬漬け」は非難されてしかるべきですが、精神科領域では、例えばうつ病の場合、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬2種類(導入と維持)など目的が違う薬を必要があって併用しているのです。
また種類だけではなく、向精神薬は必要な量の個人差が大きいので、薬の辞典に書かれている最大量の2倍量まで、医師の裁量で処方することもしばしばです。(うつ病が治らない最大の原因は抗うつ薬の容量不足です)
ですから、精神科で大量の薬を処方されるのは当たり前で、必要なことなのです。
もちろん種類、量が増える毎に副作用のリスクは高まりますので、少ないに超したことはありませんが。