08/03/19 20:26:04 M7RkFVdS
バブルが崩壊し、低成長時代に人ってから、組織的な不正や不
祥事が大きな社会問題として浮上してきた。国民全体が経済拡大
の恩恵に浴することがなくなってから、言いかえると、経済成長
だけが価値ではなくなってからは、それまで大目に見ていた不正
・不祥事を国民は許すことがなくなったのである。社会一般の常
識と内部だけで通用しているルールが決定的に乖離し、ときに法
抵触状態にあっても、組織にどっぷりつかっている人間はそれが
なぜいけないことなのかわからなくなる。「これまでこうしてき
た。だからそれを続けている。」こう言って自分の業務を効率、
効果、社会貢献度などの基準で測ることを忘れ、自分のおこない
を外部からの視点で反省しない組織ほど不正がはびこりやすい。
そして内部にいる人間は、自分の行為が法や常識に抵触していて
もまったく気にならなくなるのである。
組織不正の心理学 195頁