08/07/05 22:33:49 OHlq6KP8
>>760
「罪を憎んで人を憎まず」
犯した行為は決して許されるものではないが、その人個人には普遍的な価値がある。
だから死刑制度は廃止せよ。
こうゆう西側の考え方ですか。
・・・・・・
もちろんこういった哲学にはメリットもあります。
「存在自体は皆平等」
こういった考え方は、失敗に対する「傷つきやすさ」の緩和に繋がります。
他者から低い評価を与えられても、自己の価値は一定であると考えているからです。
しかし、物事にはデメリットがあります。
悲しみが減る分、喜びも減るのです。
自分の価値は常に一定。
成功体験や評価が自己の価値の向上に繋がらないのです。
ただ自分の行った「行為」が言い換えれば「浮遊する行為自体」を評価されただけということになるのです。
「行為」と「存在」の完全分離。生きているだけで価値があるとする宗教的信念。
何と味気ない人生でしょうか。このような刺激を求めない価値観の元、
向上心や成功意欲が湧いてくるでしょうか。
強姦魔と人間的存在価値が同一であるという哲学に納得出来るでしょうか。
人それぞれでしょうが、私にはかなり難しいです。