08/09/08 06:12:19 EejiRR0W
脂肪酸の合成
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(抜粋)
【ポイント】
摂食時には、グルコース(ブドウ糖)のエネルギーが、解糖により、脂肪酸合成に利用され、脂肪酸として蓄えられる。
そして、空腹時には、脂肪酸のエネルギーが、脂肪酸分解により、肝臓での糖新生(グルコースの再生)に利用されたり、筋肉でのATP生成(運動エネルギー産生)に利用される。
脂肪酸合成に必要なNADPHの約半分は、糖の代謝の側路(HMS)から供給される。
糖分(砂糖など)を摂取し過ぎると、脂肪酸合成が行われ、肥満になり易い。
脂肪酸合成に必要なアセチル-CoAは、糖(グルコース)の代謝以外に、アミノ酸の代謝からも供給される。
脂肪酸合成は、肝臓、腎臓、脳、肺、乳腺、脂肪組織など、多くの組織のミトコンドリア外(細胞質ゾル)で、マロニル-CoA経路で、行われる。
なお、嫌気状態では、ミトコンドリア内でも、長鎖脂肪酸(主に、C18のステアリン酸、C16のパルミチン酸、それと、若干のC20やC14の脂肪酸)に、アセチル-CoA基が、添加(結合)される。
脂肪酸合成は、細胞質ゾル(cytoplasm)で行われ、脂肪酸分解(β-,酸化)は、ミトコンドリア内で行われる。
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4.その他
脂肪酸合成(lipogenesis:fatty acis synthesis)は、グルコース、ピルビン酸、アセチル-CoAなどのような中間体を、脂肪酸に変える。
脂肪酸合成の度合いは、炭水化物含量の高い食事を十分に摂っていると高い。
反対に、脂肪酸合成の度合いは、アトキンズ・ダイエット(Atkins Diet)のように、脂肪含量の高い食事を食べて、しかも、摂取カロリー(熱量)を限定している人(減少させている人)や、糖尿病などインスリンが不足している人では、低い。
高蛋白食をすると、アラニン、バリン、システイン、メチオニンなどのアミノ酸が、血中に増加し、これらのアミノ酸は、脂肪細胞において、脂肪合成を抑制し、脂肪の蓄積を阻害する。高淡白食は、高脂肪食、高糖質食に比し、体重の増加が、著しく抑制される。
蛋白質を摂取すると、尿素回路での尿素処理にATPを必要とするので、高蛋白食は、肝臓や腎臓に負担がかかり、カロリーをロスする。
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