08/08/22 05:58:20 JPb9bKWg
>>485の続き
> 1.脂肪酸合成
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・食事摂取時に、過剰な栄養が摂取され、十分にATPが生成されていると(運動時でなくATP需要が少ない時)TCA回路のイソクエン酸デヒドロゲナーゼの酵素活性が、抑制される。
・糖質(グルコース)の代謝でエネルギー(ATP)が十分に産生されず、AMPが増加すると、AMPは、ACCの活性を抑制し、アセチル-CoAからの脂肪酸合成が抑制される。
・特に肝臓は、脂肪酸合成に関与する酵素の活性が、高い。
肝臓では、肝臓で合成した脂肪酸や、脂肪組織から血中を輸送された遊離脂肪酸や、食事由来の遊離脂肪酸を、グリセロール3-リン酸にエステル結合させ、トリグリセリド(中性脂肪)を合成する。
肝臓では、合成したトリグリセリドを、同じく、肝臓で合成したコレステロールと共に、VLDLとして、血中に分泌する。
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> 2.脂肪酸合成は、解糖系と共役している
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> 3.褐色脂肪細胞
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> 4.その他
・脂肪酸合成(lipogenesis:fatty acis synthesis)は、グルコース、ピルビン酸、アセチル-CoAなどのような中間体を、脂肪酸に変える。
・脂肪酸合成の度合いは、炭水化物含量の高い食事を十分に摂っていると高い。
反対に、脂肪酸合成の度合いは、アトキンズ・ダイエット(Atkins Diet)のように、脂肪含量の高い食事を食べて、しかも、摂取カロリー(熱量)を限定している人(減少させている人)や、糖尿病などインスリンが不足している人では、低い。
・高蛋白食をすると、アラニン、バリン、システイン、メチオニンなどのアミノ酸が、血中に増加し、これらのアミノ酸は、脂肪細胞において、脂肪合成を抑制し、脂肪の蓄積を阻害する。
高蛋白食は、高脂肪食、高糖質食に比し、体重の増加が、著しく抑制される。
蛋白質を摂取すると、尿素回路での尿素処理にATPを必要とするので、高蛋白食は、肝臓や腎臓に負担がかかり、カロリーをロスする。
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