坐禅と見性第54章 片手の他人がたたく拍手の音at PSY
坐禅と見性第54章 片手の他人がたたく拍手の音 - 暇つぶし2ch981:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:20:00 d02RB/Tl
第十則 清税孤貧

和尚に一人の僧が頼んだ。「私清税はきわめて貧乏です。何か施しをしてください」と。

和尚は「税さん」と呼んだ。

清税が「はい」と答えると、和尚は「銘酒を三杯も飲んでおいてまだ唇を潤していないというのか」 と言った。

982:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:24:15 d02RB/Tl
第十一則 州勘庵主

和尚がある庵主の所へ行って、おるかい、と言うと庵主は拳を上げた。

和尚は「ここは水が浅くて船を泊めるところではない」と言って去った。

また別の庵主の所へ行って、おるかい、と言うと庵主は拳を上げた。

和尚は「すばらしい、その自由自在さに感服した」といって礼をした。

983:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:27:34 d02RB/Tl
第十二則 巌喚主人

ある僧は毎日自分を主人公と呼び、自分で問い自分で答えていた。

「目を覚ましているか」「はい」、

「人に騙されるでないぞ」「はいはい」 と言っていた。

984:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:29:37 d02RB/Tl
第十三則 徳山托鉢

和尚があるとき、食器を持って食堂にやってきた。

他の僧が見て「まだ食事の合図もないのに食器を持ってどこへゆくのですか」と聞くと、和尚は自分の部屋に帰っていった。

このことを別の僧に話すと、その僧は「あれほどの和尚もまだ本当の禅が分かっていない」 と言った。

985:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:32:50 d02RB/Tl
第十四則 南泉斬猫

東西の堂の僧達が一匹の猫について争っているのを和尚が見て「何か言えれば助けてやろう。言えなければ斬る」と言ったが、誰も何も言えず、和尚は猫を斬った。

夜、帰ってきた一番弟子にこの話をするとその弟子は草鞋を脱いで頭に載せて出ていった。

和尚は「お前がいたら猫は助かったのだが」と言った。

986:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:36:23 d02RB/Tl
第十五則 洞山三頓

和尚の所に僧が参禅に来たので尋ねた。

「お前はどこにいたのか」僧は「査渡です」と答えた。

「この夏はどこで修行したか」と問うと「湖南省の寺です」と答えた。

「いつそこを発ったのか」と尋ねると「八月二十五日です」と答えた。

和尚は「お前を棒叩きにするところだが許してやろう」と言った。

987:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:39:20 d02RB/Tl
第十六則 鐘声七条

和尚が言った。

「この世は広く限りなく大きい。それなのにどうして合図の鐘が鳴ったら袈裟を付けて出頭せねばならないのか」。

988:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:42:02 d02RB/Tl
第十七則 国師三喚

和尚が侍者を三度呼んだ。

侍者は三度「はい」と返事をした。

和尚は「私が至らないと思っていたが、お前が至らないのだ」と言った。

989:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:44:42 d02RB/Tl
第十八則 洞山三斤

僧が聞いた。「仏とは何か」

和尚が答えた。「麻三斤」

990:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:49:01 d02RB/Tl
第十九則 平常是道

僧が聞いた。「道とはどんなものでしょうか」

和尚が答えた。「平常心これ道」

僧はきいた。「それではどのようにしてそれに向かえばいいでしょうか」

和尚は「それに向かおうとすればますます離れてしまう」と答えた。

僧は「それに向かうのでなければどうやって道を知ることが出来るのでしょうか」と更に尋ねた。

和尚は言った。
「道とは知るか知らないかではない。知ると思うのは妄想であり、知らないというのは自覚がない。もし道に達すれば空のようにからりとしたものである。そこには知る知らずという理屈はない」

僧はこれを聞いて悟った。

991:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:52:23 d02RB/Tl
第二十則 大力量人


和尚が「力のある人が何故足を上げて立ち上がれないのか」と言った。

また「話すということは舌でしゃべることではない」と言った。

992:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:55:11 d02RB/Tl
第二十一則  雲門屎厥

僧が聞いた。「仏とは何ですか」

和尚が答えた。「乾いた糞かきへらだ」

993:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 03:58:18 d02RB/Tl
第二十二則  迦葉刹竿

阿難があるとき迦葉に「釈迦はあなたに金襴の袈裟以外に何かお伝えになったか」と聞いた。

迦葉は「阿難」と呼んだ。

阿難が「はい」と返事をすると迦葉は「門前の旗竿を倒しなさい」と言った。

994:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 04:02:31 d02RB/Tl
第二十三則  不思善悪

南方に旅立った六祖を追って不満な弟子が追ってきた。

六祖はそれを見ると五祖から伝授された衣と鉢を石の上に投げ出して言った。
「この衣は禅の悟りの象徴である。力で争うものではない。持っていってもよい」

弟子はそれを持ち上げようとしたが山のように動かなかった。

弟子は恐れて、「私が来たのは仏法を求めてのことで、衣のためではありません。ご教示ください」と言った。

六祖は「善とか悪とかを思わないそのときの貴方の本来の自分とはどのようなものか」と問うた。

弟子はこれを聞くと悟って、全身に汗し、涙を流し、「今伺った秘法の他にまだ教えてくださらない極意はありませんか」と尋ねた。

六祖は「今貴方に説いたことは極意というものではない。自分自身の本質に気付いてそれになりきることが出来ればそれでよいのだ」と言った。

弟子は「これまで五祖の下で修行しましたが自分の本質に気が付きませんでした。これからは貴方が師匠です」と言うので、六祖は「それなら一緒に五祖を師としよう。自分自身をしっかり保持しなさい」と言った。

995:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 04:04:38 d02RB/Tl
第二十四則 離却語言

僧が聞いた。「黙っていれば内にこもり、話せば自分のものではなくなる。この両極端にならないにはどうしたらよいか」

和尚が答えて言った。「いつも思う江南の春三月、鶯が鳴き花が香る」

996:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 04:11:37 d02RB/Tl
第二十五則 三座説法

和尚は夢で弥勒菩薩の所へ行って三番目の席についた。

尊者が合図して、今日の説法は第三座が行う、と言った。

和尚は立って言った。
「大乗の教えは言葉を越え、全ての判断基準をこえている。さあしっかりと聴け」

997:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 04:15:18 d02RB/Tl
第二十六則 二僧巻簾

僧達が食事に集まっていたとき、和尚が簾を指した。

二人の僧が簾を巻き上げた。

和尚は「一得一失」と言った。

998:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 04:28:41 d02RB/Tl
第二十七則 不是心仏

和尚に僧が聞いた。「まだ人に説かれなかった法がありますか」

和尚は「ある」と答えた。

「それは何ですか」との僧の問に和尚は答えた。「心でもなく、仏でもなく、物でもない」

999:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 04:32:34 d02RB/Tl
第二十八則 久響龍潭

和尚が、教えを受けていた僧に「夜がふけたので帰ったらどうか」と言った。

僧は別れの挨拶をして外へでると真っ暗なので引き返し、「外は真っ暗です」と言った。

和尚は手燭に火を付けて渡した。

僧が受け取ろうとしたときに和尚はふっと吹き消した。

僧はそこで悟って深く礼拝した。

和尚は「お前は何を悟ったのだ」と聞いた。

僧は「私は今日から世の大和尚達の言うことを疑いません」と答えた。

翌日、和尚は説法の際に言った。「この中に、歯は剣のよう、口中は血のように赤く、棒を食らわせてもびくともしない男がいる。これは将来我が道を打ち立てるであろう」と言った。

僧はそこで金剛教の解説書を取り出し、法堂の前で松明をかざして言った。「いかに理論を極めようとそれは広大な空間に髪の毛を一本置いたようなものであり、肝腎な所を体得しても、一滴の水を大峡谷に投じたようなものである」 そして解説書を焼いて立ち去った。

1000:(。~ー~)(~ー~。)ポッたん ◆PottanMz5k
08/01/20 04:37:44 d02RB/Tl
第二十九則 非風非幡

風が寺の旗を鳴らしていた。

一人の僧が旗が動く、と言い、他の一人の僧が風が動く、と言い合っていた。

和尚が「風が動くのではない、旗が動くのではない、貴方の心が動くのだ」と言った。

二人の僧は畏れ入った。

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